死神博士 | メタボの気まぐれ

仮面ライダー史上、最も不気味で怪奇性を強調した
天才マッドサイエンティストの幹部が
天本英世：演ずる白のスーツに黒マントの死神博士である。

ゾル大佐に代わって着任した、ショッカー日本支部
２代目大幹部であり、怪人作りの名人という異名を持つ
改造人間研究の第一人者である。

西洋占星術や催眠術にも精通しており
その眼力は睨んだだけで滝和也を朦朧とさせた。

武器は1000ボルトの電流を放つ鞭と
アジトに侵入してきた本郷猛に対して振るった大鎌。

不意に現れたり消えたりする事から
瞬間移動能力を持つとされる。

アジト内ではたびたび車椅子に乗っていたが
足が不自由という訳ではない。

ただし、足が速いという訳でもなく
逃亡時には滝に追いつかれた事があった。

配下の怪人はゾル大佐よりも強力で
一文字隼人のもとへ本郷猛が再登場して援護した事が
怪人たちの強さを裏付ける格好となった。

これら多くの怪人を使って大規模な作戦を展開し
さらには人間を洗脳する作戦も多く展開したが
1号・2号に阻止され続け、地獄大使に指揮を譲り退く。

これは南米支部への左遷という設定だが
劇中では説明されていないが
実際には、天本のスケジュール調整の都合である。

南米では自分を追ってきた一文字隼人と戦っていたが
本郷猛を自らの手で倒す事に執着し
怪人を伴って何度か来日する。

最後は日本に流星を降らす流れ星作戦を決行する為
怪人イカデビルに変身してライダー1号と戦い敗れる。

演じた天本英世は当初、死神博士の存在感が
余りにも恐過ぎるとの声があり
途中からは演技を抑えたほどであった。

天本が死神博士の役を嫌っていたと思われるが
彼が嫌っていたのは、死神博士の事ばかり
殊更に強調する一部のファンやマスコミであり
死神博士の役そのものを否定した事ではない。