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コンフェデ杯の決勝はブラジルＶＳスペインです。きっと一年後のＷ杯の決勝も同じ組み合わせの可能性が高いでしょう。日本代表の結果はご存知の通り。結果は予選リーグ、３戦３敗、ですが不思議と失望、絶望感はありません。きっとそれは皆さんも同じではないでしょうか？イタリア戦の激戦がその気持ちの高揚の源であることは間違いないでしょう。試合は間違いなく面白かったです。イタリアから３点取れた、というのが大きな理由でしょう。

もちろん、それに満足はしていけないことは皆が知っていること。あらゆる方面で今後、どうすればいいか、多くの人が語っているに違いないです。正直なところ一年程度で劇的に日本サッカーが変わることはないでしょう。となれば結果も今回と似たようなもの、すなわち予選リーグ敗退か、もしくはベスト１６が精いっぱい、というのが過大評価も過小評価もしない、妥当な予測だと思わないでしょうか？

今回で明瞭にわかったことは日本が現時点で世界と渡り合うためにはコレクティブ・サッカーを９０分、やりきる以外の早道はない、という結論です。いや！個人技だ！というのは論外。そういう人は一人の英雄が全ての問題を解決してくれる、という漫画チックな考えに基づくもの。現実的には今、すぐ、そんなことは出来ないのが真実だといえます。期待はわかります。きっとそういう考えは日本人でサッカー部に入っていた人やマスコミ関係者、野球が好きな高齢者に多いでしょう。

今回、９０分、組織的サッカーが維持できなかったのはコンディションの悪さ、しかし私はこの理由はサッカー協会にも原因があるのでは？と思ってます。それはＴＶ中継があるということで消化試合のイラク戦でもベストメンバーを監督に要求したのでは？という疑いがあるからです。結局、利益を優先して選手を疲労させた疑いを持っているのです。

たとえベストコンディションでも結果は、変わらないかもしれませんが内容はかなり違い、ひょっとしたらイタリア戦は引き分け、メキシコ戦は勝っていたかもしれません。組織的サッカーでＷ杯を勝ち上がるにはサブのメンバーもチームの方針を十分理解し、２２人、あるいは２３人の総力戦で勝ち上がることを考えなければいけないと、ずっと思っているのです。１１人プラス３人、それがサッカーの常識かもしれませんが世界的に見て体格が一回り小さい日本人が互角に戦うためには１１人プラス３人程度の考えでは勝ち上がれないと思っているのです。

英雄主義はやめましょう。本田や香川、長友にメッシやネイマールのようなプレーとカリスマ性を期待するのはマスコミに毒されています。まして守備が崩壊したからと言って闘莉王？年齢が理由で遠藤に頼ってはいけない、などと言っている一方で闘莉王ですか？彼が日本代表にいた時、連戦連勝でしたか？過大な評価は愚かな判断だと思います。日本の選手の才能は世界ベスト５０に入るほどのものではないのです。

徹底した組織サッカー、それを成熟させて、そのうえで日本人選手の個人技の世界レベルの進歩を待つべきでしょう。焦る気持ちから、あるいは途中で組織サッカーが維持できなかったからと言って個人技、なんて言い出しても成果は出ないでしょう。ジーコの時を思い出してください。あれから選手は入れ替わったけど日本の選手のレベルが劇的に変わったでしょうか？日本代表が成績が良かった時期というのは欧州の監督の時です。生半可な気持ちをみせず徹底した組織サッカーで、一年後を迎えるしかないでしょう。

おそらくこんな思いを書き留めてもサッカーを実際にやった人たちは関心を示さないはず。なぜなら日本人で実際にサッカー部に入ってサッカーをやる人たちは皆、南米サッカーの個人技が魅了されてサッカーを始めた人たちだけだからです。私の弟もそうです。ですがその日本人の個人技は未だ世界を魅了しません。なぜなら結果が、ついてこないからです。案外、世界は単純で世界一しか興味を持たないものです。予選落ち、いい試合をしたけど負けた。そんなチームに関心は持たないものです。勝てるサッカー、その可能性を、もう一度、サッカー関係者は不可能な夢を見ないで考え直してほしいです。