『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』100万部?日記

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』100万部?日記

2005.12.11
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久々に「これはアカンやろー」という本を読んだので、ここにメモさせてください。

最近出た新書で、ある物語を題材に専門知識を解説するという本があるのですが、

1.専門用語が突然出てくるので、初心者にはわかりづらい。

2.物語の扱い方が普通なので、物語のファンも楽しめない。

3.各章に結論らしきものがないので、結局何が言いたいのかわからない。

4.「~しているのではないのである。」といった論文口調なので、文章が冗長気味。

といった感じで、とにかくどういう意図で本を書いたのかが、よくわからないのです。

学者先生が初心者向けに書かれた本なので、「物語を使ってわかりやすく説明しよう」
という心意気は買うのですが……。


初心者にはわからない、物語ファンも楽しめない、となると、
結局誰が楽しいのかというと、著者だけなんですよね。
つまり、著者の“独りよがり”の本なのです。

私は一部の人にしか読まれなそうなマニアックな本は好きなのですが、
一般ウケを狙って誰にも読まれない本は、資源のムダだと思っています。

読者を意識しない本作りは、安全性を無視した建物作りと一緒です。


新書の場合、毎月一定の冊数を刊行しないといけないので、
大急ぎで無理やり出したのかもしれませんが、ちょっとこれはヒドイんじゃないですかねぇ……。

まあ、人のことを言える立場じゃないので、これをもって“他山の石”とさせて頂きます(^^;





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最終更新日  2005.12.11 23:40:47
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