『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』100万部?日記

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』100万部?日記

2010.08.30
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内田樹先生の「刊行停止宣言」がニュース記事にまでなってますね。


仏文学者の内田樹さん「スト」宣言に賛否 売れっ子新刊ラッシュに待った (産経新聞)


この件で、思うところが2点ぐらいあります。


1つは、こういう作家の方って、

内田樹先生以外にもたくさんいるよなあ

ということ。


私の尊敬する細野真宏先生もそうですし、本田健さんや神田昌典さん、野口嘉則さんも

そうだと思うのですが、自著がたくさん売れた時に、

あえて本を出さずにブームを発生させなかったんですよね。

ブームになるといろいろオカシクなるのは、誰よりも作家本人がわかっていることですから。


私も『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』のあとは出版依頼が何十と来ましたが、

次に出た本は『さおだけ屋』の2年後です(『さおだけ屋』出版前の企画は除く)。


ブームになるチャンスがあっても、それに乗るかどうかは作家自身でコントロールできますからね。

私は本業重視派なので、たくさん本を出す気は毛頭なかったです。




今回の件でもう1つ思ったことは、「質の低下」って、なんだろなということ。

出版業界において、 「質の低下」=「ニーズのミスマッチ」 だと思うんですよ。

100万部売れた後に、3万人をターゲットにした本を書いたとしても、

出版社さんや書店さんはブームに乗じて30万部ぐらいは期待してしまう。

結果、30万部売れてしまい、27万人ぐらいの人が不満を感じてしまう。

基本はこれの繰り返しで読者は離れていき、売れなくなっていくのだと思います。


ま、本当に粗製乱造な本もありますけどね (^^;)










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最終更新日  2010.08.30 21:43:02
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