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先日このブログで『「DUNE/デューン 砂の惑星 (PART1)」を観てみました』という記事を書きました。今劇場で公開中の「デューン 砂の惑星 PART2」の評判があまりに良いので(全く逆の評価も結構ありますが)、参考のため観てみようと配信が始まったばかりの Amazon Prime Video で観た感想を書いたものです。配信で観た第一作は、映像の美しさやみごとなVFX技術は素晴らしいものの、物語の壮大さ故か登場人物の多さや登場する固有名詞の多さがイマイチ内容をわかりにくくしていたように感じました。ネットで物語の背景や登場人物や登場する言葉を調べた後、再度鑑賞してこの作品を味わうことができました。この調査の際に、第2作のネット上での評判も良く目にしましたが、やはりかなりの人が最上級の評価をしています。こうなると第2作目を劇場で観るしかありません。本当は「IMAX」で観るのが推奨のようですが、近くに IMAXの劇場はありませんので一般の劇場で観ることにしました。(一度IMAXを体験してみたい!)ネットでの調査と第一作を2回鑑賞したかいがあって、映像も言葉もすんなりと頭に入ってきます。圧倒的な迫力のある映像と、重低音が体に伝わってくる臨場感のある効果音や音楽が映像世界に引き込んでくれます。たしかに映画館で観るべき映画です。しかし、やはり物語の展開の中で原作を知っていないと難しいシチュエーションや意味不明な固有名詞が出てきて、理解の邪魔をします。主人公のポールの名前さえ時と場合で違った呼び方をされるので戸惑うことしきりです。もう少しわかりやすく作れなかったのかなと残念に思いました。そして、全体を通じて展開が地味で静かで暗い雰囲気が漂っています。最後には意外な展開で驚かせてはくれますが、決して楽しくワクワクする結末では無いので、気分も上がりません。そして、最後の最後には次作に続く幕切れで、スッキリとした終わり方ではありませんでした。原作を知っている人は「こんなモンだよ」というかもしれませんが、チョッと物足りませんね。この作品を絶賛している人も多いのですが,万人向きというよりSFや映像のコアなファンでないと素直に評価できないのではないかと感じてしまいました。私もSFや映像が大好きな映画ファンではありますが、諸手を挙げての高評価はできない作品でした。全体的には、標準以上の作品なのでしょうが、第3作が製作されても私はたぶん観ないと思います。印象に残る作品ではありましたが、私にとっては思い入れがあまりできない作品でもありました。
2024.03.30
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大の楽器ファンである私は、日頃から楽器関連情報を収集するのも楽しみの一つで、Rolandのメルマガ「ローランドの楽屋にて」の読者登録して毎週楽しく読んでいます。先日、メルマガ編集部から「読者限定イベント」の参加者募集のメールが届きました。3月26日に、浜松市の浜名湖のほとりにある浜松研究所で行われるイベントで、普段は非公開のミュージアム見学とシンポジウムの聴講、そしてなんとアフターファイブには浜松駅近くの居酒屋でローランドのエンジニアを交えてのオフ会まで企画されているとのこと、地元ではあるし応募する以外の選択肢はありません。ダメ元で早速申し込みました。くじ運の悪い私としては当選するなど全く考えていなかったのですが、2週間ほど経って突然ローランドさんから当選の通知メールが届きました。(ヤッター!)嬉しくてみんなにふれまわり迷惑がられましたが、それほど嬉しかったのです。特にローランド・ミュージアムは通常非公開のため、一般の人は中を見ることができずローランドのホームページやYoutube等の動画で体験するしかありません。いつか何かの機会に見学できないかと思っていたのが実現したのです。アフターファイブのオフ会もとても楽しみです。その日からずっと26日を心待ちにしていました。そして、いよいよ待ち望んだ26日がやって来ました。浜松駅横13:20に集合です。遅れないように出かけました。自宅が浜松市のお隣の磐田市のため遠くからの参加者には申し訳ないくらいのんびりとしたお出かけです。浜松駅横ではローランドのスタッフさんが出迎えてくれてバスに案内してくれました。当選者は全30名、同伴者1名までOKでしたので参加者は40名程度でした。浜松駅からローランド浜松研究所までは45分くらいかかるので、バスの中で参加者1人1人が簡単な自己紹介をして過ごしました。地元の静岡県がもっと多いかと思っていたのですが、私と浜松からの参加者2名だけでした。神奈川県・愛知県・東京都からの方が多いようでしたが広島からお越しの方が最も遠方のようでした。皆さんの楽器経歴などを聞きながら楽しく過ごすうちに目的地に到着です。会場の研究所に到着すると、さっそくミュージアムの見学です。ローランド社の創立から現在までの代表的な電子楽器や音響・映像機器がズラッと並んでいます。実に壮観です。これこそ待ち望んでいた風景です。展示の機器の中には、以前私が所有していたものも結構有りとても懐かしい気持ちで見学させてもらいました。 System 100 System 100M SH-101 SH-1000 etc. JD-800通常はこのミュージアム内の機器は触ってはいけないらしいのですが、今回は特別に全て触ってOK、音もすぐ出るようにセッティングされています。こんなに嬉しいことはありませんね。特に、若かりし頃の憧れ「System700」のあの巨大なメカメカしい身体に直に触って、音を作ったり演奏できたのが最大の喜びでした。System 700ミュージアム内には、歴史的な機器や最新の機器に混じって当日の16時に発表されるという新製品が展示されていました。 GO:KEYS 3それは「GO:KEYS 3」と「GO:KEYS 5」という「GO:KEYS」の後継機、開発担当者が横で説明してくれています。ZEN-Core音源搭載で伴奏機能も充実、USB接続の「クラウド・コネクト」というWi-Fiコネクターを使えばローランド・クラウドに接続して直接音色や伴奏パターンをダウンロードできるという優れもの、内蔵スピーカーの音も結構良くて、電池駆動可能な私好みの楽器に仕上がっています。油断するとスグに買ってしまいそうです。(じっくり検討しろ!→自分)【初回入荷分ご確約】Roland GO:KEYS3 TQ [GOKEYS3-TQ] ターコイズ キーボード デジタルピアノ(新品)【送料無料】GOKEYS5-GT【予約商品・4/24発売】 Roland シンセサイザー・電子楽器 その他電子楽器1時間ほど見学した後、シンポジウム会場に移動してシンポジウムの聴講です。「テクノロジーには思想がある。電子楽器の未来に示唆するものとは」というテーマでのディスカッションです。パネラーは、テレビでもお馴染みのメディアアーティストの落合陽一さん、ローランドの元社長の菊本忠男さん、ローランドのエンジニアの山里尚和さん・岡村洋司さん、そして司会はネットのDTMステーションでDTM機器やソフトの紹介で活躍されている藤本健さんが担当されてディスカッションが始まりました。楽器好きには興味深いお話が続きましたが、TR-808やTR-909を作った伝説的なエンジニアでもある菊本さんの開発当初のお話などが聞けて、有意義なシンポジウムとなりました。さて、時間も17時となりこれで本来のイベントは終了なのですが、ここからは浜松駅付近の居酒屋に移動してオフ会の始まりです。少々大きめの居酒屋の2階を貸し切って盛大なオフ会です。 大盛りの浜松餃子研究所で渡された名札の裏に印刷されているローランドの製品名がテーブル名になっていて席が割り振られました。私は「Aerophon」でした。この楽器も持ってます。このテーブルにはAerophonを開発したエンジニア2名がついてくれました。同じテーブルに「Aerophon」を持っている人は、もう1人いましたので「Aerophon」の技術的な話でも盛り上がりましたが、その他の電子楽器や音楽演奏・制作の話でも大いに盛り上がりました。専門用語が通じる仲間との会話はほんとうに楽しいものですね。前社長の三木さんやメルマガ・ライターの坪井さん、DTMステーションの藤本さんもオフ会に参加されていたのでお話しさせていただきたかったのですが、ご挨拶程度しかできなくて、これだけが残念なところです。次回もぜひ参加してもっとお話ししてみたいですね。参加者の皆さんやローランドのエンジニアの方たちとの会話を楽しみながら、メルマガの記事を題材としたカルトクイズや社員さんの楽器演奏などもあり最後まで楽しいオフ会となり大満足でした。最後に、ローランド・グッズのお土産までいただいて最高に楽しい1日となりました。 お土産(TR808クッション,スポーツタオル、ショッピングバッグ)ローランドさん、本当にありがとう!!!
2024.03.27
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今劇場で公開中の「DUNE/デューン 砂の惑星 PART2」がなかなか好評のようですね。チョッと興味を持っています。前作の「DUNE/デューン 砂の惑星」は今回の作品の前半部分になるわけですが、私としてはあまり関心もなくスルーしていました。原作のSF大河小説「デューン砂の惑星」がとても評価が高く、過去にはホドロスキーという監督が有名俳優を集めて10時間以上の大作を作ろうとして挫折した話や、デイヴィッド・リンチ監督が10年がかりで製作したにもかかわらず失敗作と言われた事など、この作品にまつわる数々の伝説的な話なども聞いていましたので、話題としては少々興味はあったのですが、今まで成功していない作品が今回どんなレベルで映画化されたのか観るのが怖い、という感じでスルーしていたのです。しかし、アカデミー賞で10部門ノミネート・6部門受賞という堂々たる成績を残し、今回こそ良い作品に仕上がったのかな、と思いました。でも何故か観たいという気持ちがあまり湧き起こらずそのままになっていました。最近、Amazon Prime Video にこの作品が公開された事と、公開中の2作目の評判がかなり高い事で、とりあえず観てみようという気になって、観てみることにしました。原作の内容やこの作品のシチュエーション・登場人物などの予備知識は全くない状態で観始めました。「わからん!」物語の背景や登場人物の素性などの説明がないまま、いきなり現れる固有名詞たちにクエスチョンマークを頭の上に浮かべながらの鑑賞となりました。最後まで鑑賞して、確かに映像の美しさやVFXの素晴らしさには感動しましたが、いまいちストーリーが消化しきれないもどかしさがありました。ストーリー自体はそれほど複雑なものではなく、ポイントさえ押さえれば楽しめるのではと思い、ネットで検索して、物語の背景、登場人物の名前と相関、そして出てくる用語の意味を頭に入れ、再度の鑑賞にチャレンジしました。さすがに2回目は内容もすっきりと頭に入り、物語の展開と映像美を堪能することができました。しかし、スターウォーズのような派手な冒険活劇ではなく「抒情詩的SF」と謳っているように比較的地味で謎めいた超絶美しい映像作品という印象でした。2作目の「DUNE/デューン 砂の惑星 PART2」は、1作目の謎や伏線をすべて回収してスッキリと楽しめるだけでなく、さらに映像もパワーアップして想像以上のレベルの作品になっているそうなので、チョッと観てみたくなってしまいました。機会があったら映画館に行ってみようと思います。
2024.03.25
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3年ほど前に、ネットでのあまりの評判の良さに物欲が抑えられず、4万円近くもする高額にもかかわらずについ買ってしまったPFUのキーボードHHKBを愛用しています。コンパクトなので机の上で邪魔にならないし、クセになるほど気持ちの良い打鍵感、そして4台のパソコン・タブレットを切り替えて使える便利さで、もう私のITライフに欠かせない大事なグッズになっています。HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨 Bluetooth ワイヤレス キーボード USB 無線/有線両対応 高級 テンキーレス 静音 コンパクト 静電容量無接点 東プレ軸 HHKB先週のある夜、夜のひと時をハイボールを飲みながらのプログラミングで楽しく遊んでいたところ、なんとグラスに手を引っ掛け、キーボード上にまともにハイボールをかけてしまいました。パソコン使用の「あるある」定番ですよね。しかし、私は40年以上もの長いパソコン生活でも初めての水没経験です。マジで焦りました!まずは水分を除去しなければと、近くにあったペーパータオルでキーボードを拭こうとしたら、水分のために誤動作したのかモニター画面上に意味不明の文字が連打されています。「ヤバイッ!!」すぐに電源を切らなければと、光速で電源スイッチをオフにし電池を取り外しました。電池を取り外した後、気を落ち着けてゆっくりとおもむろに、キーボード本体と机の上を丁寧に拭き始めました。たぶん、きれいに拭いてしっかりと乾燥させれば、大きな確率で問題なく再使用ができるとの確信のもと、しっかりと拭いて翌日の午後まで自然乾燥させることにしました。さて、次の日の午後、そろそろ大丈夫かなと電源を入れてキーボードのキーをそっと押してみました。なんということでしょう、今回もモニター上には文字の連打が続いています。またしても、あわてて電池の取り外しと相成りました。ここで作戦変更です。キートップ引き抜き工具を使って全部のキートップを外し、再度きれいに汚れや水分を拭き取ってから、そのまま3日間自然乾燥するという作戦です。送料無料 キートップ引き抜き工具 2in1 メカニカルキーボード キーキャップ キースイッチ メンテナンス 掃除 清掃 簡単 取り外しキートップを外してみると、3年間使っていただけに、キーの間にホコリやゴミが溜まっていて、ちょうどよい掃除になりました。キートップを外したその下にあるケース蓋をはずして、基盤上の水分除去をしたいと思ったのですが、蓋を外すためのネジは「DO NOT REMOVE」というシールで封印されていて、これを剥がすと補償対象外になってしまうとの事だったので、これは諦めました。あとは、3日間の乾燥状態と致命的な回路ショートが無かったことを祈るのみです。そして、ついに運命の3日後が来ました。キートップを元通りにはめ込み、ドキドキしながら電源を入れました。「正常に動いた!」キーボードに入力した文字が、間違いなくモニターに表示されています。本当に良かった。又、快適なタイピング環境が戻ってきました。やはり、昔から言い伝えられている通り、キーボードの近くでの飲み物は厳禁ですね!原点に戻って注意することにしましょう。
2024.03.21
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を2022年2月に日本公開された「ウエスト・サイド・ストーリー」、スティーブン・スピルバーグ監督によってリメイクされた2度目の映画版をやっと観ることができました。ずっと観たかったのですが、映画館での上映を見逃してしまい、近くのレンタルビデオ屋さんでも見つけられなくて観たい気持ちがつのっていたのですが、Amazon Prime Video で公開されているのを発見し観ることができました。1961年に公開されたロバート・ワイズ監督の作品は、公開時にリアルタイムでは観ていないのですが、その後何度もリバイバル上映されたため、映画館で5~6回は観ています。映像も音楽も素晴らしく一大ブームを巻き起こした作品ですが、私にとっては何故か一つも物足りない所があって、印象に残る作品ではあっても「大好き」というよりも「普通に好き」な映画でした。もちろん、ビデオやテレビ放送を含めて10回以上は観ていますので音楽と映像の素晴らしさはくっきりと記憶に残っています。今回のスピルバーグ版が第1作版を超えられたかどうかも関心事の一つでした。前作はアカデミー賞を10部門で獲得した名作です、ハードルは高いですね。さっそく、部屋の大画面モニターで鑑賞してみました。感想は、・・・・・素晴らしい!!! ーーーでした。上映時間は新作・旧作とも150分程度とほぼ同じ、ストーリーや設定に若干の手が加えられ、曲順も変えられていますが、旧作の雰囲気は壊すことなく違和感などない自然な流れになっていました。しかし、前作がミュージカル独特のファンタジー表現が根底にあるのと異なり、今作はリアリズムをより押し出した演出になっていると感じました。その演出の違いによってか、出演者一人一人の内面の感情が良く伝わってきて、映画を観ていてもそのワクワク感だったり、喜び、悲しみの感情を共有することができました。私が旧作で感じていたもの足りなさは、ここだったのかもしれません。映画を観て、そのシチュエーションを自分の体験のように感じさせる感覚が映画鑑賞の醍醐味なのでしょうね。さすがスピルバーグ監督!私の予想を超えて前作を上回る作品になったのでは、と私は感じています。この時期にこの名作をリメイクした意味は十分にあったと思います。ウエストサイドストーリー ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]家で鑑賞できるので、これから私は、何回もリピート鑑賞してしまうのでしょうね。
2024.03.18
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宮崎駿監督作品の「君たちはどう生きるか」がアカデミー賞の長編アニメ映画賞を受賞して話題になっていますね。昨年の夏に公開されてから、観に行かなくてはと思いながらも諸処の事情で今まで見逃していました。アカデミー賞受賞も決まったことではあるし、私の鑑賞環境も整ったことですし、昨日ふらっと映画館に出かけて「君たちはどう生きるか」を見てきました。公開当初から、「素晴らしい」「意味が分からない」「芸術的」「つまらない」等々、賛否両論・議論百出でとても興味深く見守っていたのですが、果たして私はどのように感じるのかにも、とても興味を持って映画館に向かいました。平日の朝の回だったためか、比較的すいた劇場でゆったりと鑑賞ができました。作品は、最初から最後まで宮崎ワールド全開の、これぞ宮崎監督の集大成と言った感覚を持ちました。映像の細部にまでこだわった作り込みや、独特のキャラクター、一種異様なストーリー展開、どれをとっても宮崎ワールドです。「千と千尋の神隠し」だったり「もののけ姫」だったり「風立ちぬ」だったり、今までの作品を彷彿させる場面が顔を出していたりして、宮崎作品を鑑賞できる幸せ感を感じました。たしかに、ストーリーは奇天烈で分かりにくいのかもしれませんが、芸術などそんなもの、鑑賞者個人個人が自由に感じれば良いもので、深く考える人・ボーっと眺める人いろんな観かたがあっていいのではないでしょうか。私はというと、映像の美しさと不思議な世界の体験に身をゆだね、2時間の夢心地を味わい大変満足しました。この作品がアメリカで好評でアカデミー賞まで取ったというのは、ディズニーやピクサーなどアメリカにはない、見たことのない映像とその映像美が評価されたのだな、と感じました。機会があったらもう一度鑑賞して、この作品を深堀してみたいと思いました。
2024.03.15
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昨年の11月に、このブログの更新をして以来ちょうど4カ月が経ってしまいました。その間、今まで経験した事の無いような体験をしてしまい、ブログから遠ざかってしまいました。その体験とは、自身の繰り返し入院と長期入院、おまけに家族のコロナ感染対応という、怒涛の患い体験でした。今回は、この4か月間の体験を簡単にご報告して、次回からのブログ再開の区切りにしたいと思います。■ 前兆もともと若い頃から、血液検査で中性脂肪が高めでしたが、年齢を重ねる内にコレステロールや血糖値も少々高めになってきて、健康診断の度に要注意となっていたのですが、あまり気にせずに普通に生活をしていました。ある時、耳鳴りが気になり軽い気持ちで脳のMRIを撮ってみたところ(耳鳴りとは関係なかったのですが)脳内の血管が細くなっているところがあることがわかりました。いわゆる動脈硬化です。ここの部位は手術ができないので、食事改善と薬の服用で血中脂質を改善することになり、徹底的に食事・飲酒・運動を考慮した生活に変えたためか血液も改善され、身体の調子も良くなってきました。その後、特に自覚する症状もなく元気いっぱいで運動に励みながら日々を送っていましたが、どうやら改善される前の血液状態が私の身体に魔の手を伸ばしていたようです。■ 異常発見普段の生活や健康診断で問題は無かったのですが、ある日、かかりつけのお医者さんからいつもと違う検査を進められました。負荷心電図という自転車をこぎながらの心電図や、心臓のエコー検査でした。予約して検査してみると心臓の冠動脈が詰まった状態のいわゆる狭心症という診断でした。さっそく近くの大学病院を紹介してもらい精密検査をすることになりました。その結果、なんと3本ある冠動脈の2本が完全に詰まっていて残りの1本も80%程度詰まっているとの事。結果を知ってビックリ、一つ間違えば死に直結する状態でした。担当のお医者さんからは「症状が出る前に見つかってラッキーでしたね。」と言われました。問題のある冠動脈が3本あるので3回入院して、1本ずつ手術することになりました。1回の入院は4日間なのでそれほど長い期間ではありません。状況を見ながら2~3カ月間で手術を完了するという予定をたててもらいました。■ コロナ感染予定していた1回目の入院の3日前に、なんと同居している息子が会社でコロナに感染してしまいました。私は手術を控えているので絶対に感染するわけにはいきません。とりあえず入院予定日を1週間ずらしてもらい、その間に息子の回復と私と妻の感染防止を徹底的に行うことにしました。こんな時は家庭内に司令塔が必要と思い、私に全権を委託してもらい、行動の制限や防疫体制を決め完璧に実施することにより、なんとか感染も無く1週間程で危機を脱する事ができました。■ 手術手術自体はカテーテルの手術で難易度はそれほど高くないそうなのですが、冠動脈2本が完全に詰まっているので、残りの1本の血流を止めるわけにはいきません、そのためリスクの高い手術になったようです。お医者さんやスタッフの皆さんのおかげで、無事に3度の手術も成功し元気で退院することができました。■ 再入院手術が全て終わって喜んで家に帰ったのもつかの間、退院して2日後に猛烈に下腹部が痛み始めました。心臓手術の後遺症かとも思い病院に問い合わせてみたのですが、手術の影響とは考えられないとの事、近くの内科で調べてもらったのですが、はっきりした原因がわかりません。そこで、もう一度大学病院に逆戻りです。細かく検査してもらったところ、どうやら針のような異物(魚の骨が疑わしいらしいです)が大腸を突き破ってお腹の内側に突き刺さり化膿して腫れているとの事でした。即入院することになりましたが、心臓手術後間もないので血液を固まらせにくくする薬をやめられないため腸の手術は2~3ヶ月はできないとの結論で、薬で化膿・炎症を抑えて様子を見ることになりました。その間、食事は一切できないので、点滴で栄養補給をしながら25日間ほど絶食生活を続けました。(初めての経験だったけど、辛かった!)その後、化膿・炎症も治まり5週間で退院することができました。■ 入院生活入院中は身体はドンドン元気になってきたので、今まで家で出来なかったこと(大量の読書・読みかけのマニュアル制覇・シンセやグルーブボックスを持ち込んでの作曲等々)をやりまくって、それなりに充実した入院生活が送れました。こんなに長く入院した経験は初めてでしたが、これだけ長くいると病院の看護師さんやリハビリの先生などのスタッフの皆さんとも仲良くなり結構楽しい入院生活でした。何回もやるものではありませんが、そうなってしまった時は、如何に楽しく有意義に過ごすかを考えて臨むのが良いですね。 [入院中もベッドの上で、iPadのシンセアプリを楽しみました!]■ 最後に退院してから、体力の低下や体重の減少を元に戻すため、食事や運動を考えて生活してきましたが、どうやら元に戻ってきたようです。また普通の生活ができるよう、ブログ更新も頑張ってしていきたいと思います!皆さん、くれぐれも血液検査の結果を甘く観ないようにしてくださいね。
2024.03.14
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