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楽器コレクターと言う程のものではありませんが、家にはかなりの数の楽器が存在しています。最近は、家の内外関わらずにどこでも楽器が使えるように電池駆動でスピーカー内蔵のものを購入するように心がけていますが、さすがに全部がその要件を満たしているわけではありません。電池や内蔵バッテリーで使えるのですがスピーカーが内蔵されていない物も4点ほど持っています。やはりイヤホンやヘッドホンをして使うのはちょっと演奏にはマイナスの様な気がして、持ち運んだ時もスピーカーに繋げたいなと思っていました。 【 電池駆動でスピーカー内蔵でない楽器たち 】家には充電式のポータブル・スピーカーも4台あるのですが、バッテリーの持ちが悪かったり、満充電にして置いておいてもすぐに放電してしまったり、音が貧弱だったり、オーディオ入力が無かったり(楽器に繋げない)、バッグで常に持ち運ぶには大きすぎたりと、どれもどこかもの足りない性能でした。 【 所有するポータブル・スピーカーたち 】この際、新しいポータブル・スピーカーを購入しようとネットで調べてみた所「Anker Soundcore 2」が良さそうです。小型で重さも400g程度、出力も12Wでパワフルそう、24時間連続再生可能なバッテリーの持ち、IPX7の防水、Bluetooth以外にオーディオ入力端子もあります。(改良版の「Anker Soundcore 3」は音は良さそうですがオーディオ入力端子が無いので却下しました)ネットでの評判は上々です、価格も4,000円~6,000円程度とお手頃なのでさっそく購入ボタンをポチリました。 【 届いた「Anker Soundcore 2」 】翌日、お待ちかねの「Anker Soundcore 2」が届きました。さっそく、ポータブルなグローブ・ボックス「Roland mc-101」と接続して使ってみました。居間に持って行って使ったのですが、なかなかいい具合です。しっかりと低音も出ているし、イヤホンで聞くのと違い演奏の空気感が伝わってきてイイ感じです。軽くて持ち運びもしやすそうですし、これから活躍してもらえそうです。これで目的の用途についてはクリアーできたのですが、試しに iPad に Bluetooth で接続して音楽を再生してみました。結果は「チョッと残念!」でした。いつも聞いているスピーカーと比べて、低音がぼけているような、迫力がないような、小さい箱から音が出ている感じが拭えません。やはり音楽鑑賞用としては物足りない感じですね。この低価格なら仕方がないか。次に iPad にインストールしてあるソフトシンセを鳴らすために iPad と有線接続してみました(Bluetoothでは遅延が大きくて演奏ができないので)。iPad の画面上の鍵盤をタッチすると問題なく使用できます。しかし、iPadにBluetooth でMIDIキーボードを接続すると途端に音の遅延が発生してしまいます(そんなばかな!)。何回試してもこの遅延は直りません。試に全く同じ条件でスピーカーだけを別のスピーカーに付け替えると遅延はピタッと起こらなくなります(不思議です)。 【 MIDIキーボードを iPad のソフトシンセに接続 】結論!このスピーカーは接続先の機器でワイヤレスMIDI使用中はオーディオ入力でも遅延が発生する、という事のようです。元々の私の用途は、楽器と繋げて使う事なので、ここは深く詮索しないことにしました。しかし、チョッと残念ではありますネ!送料無料!(北海道、沖縄ほかの除く)楽天店限定:(コストコ) Anker Bluetoothスピーカー SoundCore2 【USB Type-C充電】
2024.10.25
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前回の記事に書いた「パソコン・スマホ相談会」でちょっとした出会いがありました。先々週の「パソコン・スマホ相談会」にパワポの操作について相談にみえた一人の男性を私が担当させていただきました。その男性(Iさん)は、物腰も柔らかく言葉遣いも丁寧で、まさに紳士といった風格があります。「パソコン・スマホ相談会」の会場である「S交流センター」の一室を毎週一回借りて、ウクレレとギターを中心に演奏するスタイルのシニアバンドのリーダーをされているという事でした。1カ月後に開催されるS交流センターの文化祭で、バンド演奏を行う際のステージバックに流すパワポの映像の編集についてのご質問でした。お悩みの件についてはなんとか解決したのですが、関連でパワポの使い方で普段からたまっていた疑問点をいくつか質問され1時間ほどお話していました。お話の中でウクレレやギターの話が出たので『私も楽器が好きで、部屋を楽器で埋め尽くしています』と下の写真をお見せしたら、『ぜひ我々のバンドに入ってください』とオファーされてしまいました。どうやら、キーボードができる人を募集していたようです。私もバンドで演奏してみたいと思っていましたし、Iさんの人柄に好感をもったので、次回の練習を見学させていただくことにしました。さて昨日、お約束通り「S交流センター」での練習会にお邪魔させていただきました。驚いたことに、この交流センターではギターバンドやリコーダーバンドなどの音楽サークルがいくつか練習していてシニアの皆さんの活発な活動に思いを新たにしました。Iさんにお聞きした部屋には、私より若干年上とみられる男性が5人で練習をしていました。ウクレレのみの人もいましたが、フォーク・ギターやスティール・ギター、ハーモニカ、マラカスなど持ち替えながら演奏していました。ここでは自分のやりたい楽器を自由に持ち込んで演奏して良いということでした。とても自由な雰囲気で、演奏しながら各パートをアレンジして仕上げていくスタイルのようです。けっして上手と言うような演奏ではありませんが、皆さんとても楽しそうにやっています。やはりシニアのバンドはこうでなくちゃね!バンドの名前は「Let's Begin」だそうです。皆さん初心者から初めて1年半ほど、まだまだ伸びしろはあります。気を使ったり、ミスを恐れたりしないで参加できそうなので、私もお仲間に入れていただくことに決めました。とりあえずは、ウクレレとキーボードを持って参加させてもらおうと思います。バンドの皆さんは別の日に、ウクレレ入門教室のボランティアもやっているようで私も誘われました。来週はウクレレ入門教室の見学もさせてもらおうと思っています。また、楽しくなるゾ!
2024.10.24
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9月の初めから「パソコン・スマホ相談会」というボランティアイベントのスタッフに仲間入りして活動を始めてから2ヶ月が経ちました。この「パソコン・スマホ相談会」というのは、市内各地域にある交流センター(以前は公民館と呼ばれていた施設が最近交流センターに変わったようです)の内、近くの3つの交流センターを毎週土曜日に順番に回って、午前中の2時間を使って地域の皆さんの相談にお答えするというものです。スタッフは私を含めて19人、たまにしか参加できない方もいらっしゃるので毎回8人程度のスタッフが参加しています。ボランティアなのでスタッフの資格・能力は問われません。それぞれのできる範囲で相談に乗り、手に負えないと思ったら得意な人にバトンタッチします。スタッフの中には相談者だった人が毎回来ているうちにスタッフになってしまった人や、パソコンやスマホはあまり詳しくないので受付とスタッフへご案内する係をやっている人もいたりします。ゆるくて暖かい活動で、私にとっては居心地の良い空間です。これなら長く続けられそうです。相談者は日によってまちまちなのですが、毎回10人程度は相談にみえます。相談事をいっぱい貯め込んでくる方が多いので、1回の相談が長引くことも多く1時間やそれ以上になることも良くあることで、今の状態は相談者とスタッフの人数バランスがちょうどいい感じです。相談内容はエクセル・ワード・パワポはもちろんのこと年賀状ソフトや会計ソフトなど多岐にわたります。質問の回答がわからなかった時のために、検索用の iPad mini を手元に置いてガンバってます。先日はアマチュア無線の交信記録管理用のソフトの使い方について質問されてしましました。相談者の方はパソコンは苦手で、パソコンや問題のソフト(フリーソフトの様)の設定はアマチュア無線仲間にやってもらったそうで、詳細がわかりません。苦労してインタビューしながら試行錯誤してやっと使い方がわかりました。ご説明すると理解できたようで大変感謝されました。ボランティアの醍醐味は、自分にも感謝されるようなことができるんだと言う自己肯定感と、他人のお役に立てたという満足感ですね!そして、次はどんな質問が来るのかと待ち構える緊張感、質問が難しかった時どう解決するかと考える集中力・対応力の発揮。どれも頭を若く保つのに良さそうな活動です。今後もできるだけ長くこの活動に携わっていきたいと思っています。
2024.10.22
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わずか2600万円という製作費で1館だけの上映から全国展開されて、「カメラを止めるな」の再来と話題になっている「侍タイムスリッパ―」を観に行ってきました。今話題の映画だけあって、平日の午前中にもかかわらず結構多くの人が入っていました。(さすがに高齢の方が多かったのですが)作品の内容を一切知らない状態で観に行きましたので、映画が始まるまで期待が高まります。低予算の中で映画はどんな出来になっているのか、口コミ情報にある『感動』とはどんな所なのか、「カメラを止めるな」の様な大どんでん返しがあるのか、とワクワクが止まりません。物語は、会津藩士の高坂新左衛門が長州藩士と対戦中に雷に打たれたショックで現代にタイムスリップしてしまうというお話です。よくあるタイムスリップ物の映画で、シチュエーションにはあまり新鮮味はありません。タイムスリップ映画ではよくある過去と現代のギャップによるギャグが盛り込まれているのもアルアルですね。中には吉本新喜劇や昔の寅さん映画にでてきたような使い古されたベタベタなギャグなども入っていましたが、なぜかこの映画なら許せるという不思議な感覚もありました。しかし、話が進むにつれグイグイと引き込まれていく展開の面白さがありました。脚本が素晴らしいし、主演の山口馬木也さんの演技、共演の冨塚ノリマサさんの存在感もイイです。全編を通して製作者や出演者、スタッフの「時代劇愛」が溢れています。映像には若干安っぽさを感じる所もありましたが全く気になりません、難しい事を考えずに心から楽しめる作品でした。大作の「SHOGUN 将軍」には少々ガッカリした私にとっては映像の素晴らしさが映画の本質ではなく脚本が大事だという事が改めて感じられた作品でした。楽しい作品ですので、ぜひ観に行ってみてください。
2024.10.20
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第52回泉鏡花文学賞に、原田マハさんの「坂上に咲く」が選ばれました。原田マハさんファンとしてもにうれしい所ですが、この「坂上に咲く」は半年ほど前に読んで特に素晴らしい作品と思いましたのでご紹介させていただきたいと思います。原田さんの作品は、映像化されている「キネマの神様」や「総理の夫」「本日は、お日柄もよく」など軽い調子で楽しく感動的な作品も多いのですが、いわゆる「アート小説」と言われる作品も読みごたえがあって、芸術家の素顔や美術にまつわる話題を知ることができ、読書が美術体験につながるという、私にとってとても貴重な作品たちです。元美術館のキュレーターだったという原田さんの経験が生きていますね。そんなアート小説の最新作「坂上に咲く」(2024年3月発行)は、昭和の大版画家である棟方志功氏の半生を妻のチヤの目を通して語られる物語になっています。チヤと志功の出会い、夫婦となり極貧の中でのゴッホを目指して突き進む志功とそれを支えるチヤ、そして志功の才能を見出して支援してくれる人たちの優しい気持ち。棟方志功氏を取り巻く人々と逆境にも負けずに夢を目指す夫婦の暮らしを優しいタッチで描いていきます。一つの才能が世に出るのには、多くの人たちの理解ある支援と本人の折れない強い心が必要だとつくづく感じました。感動の一作です。作品中の会話には、青森弁が多く出てきますが、決して分かりにくくはなく登場人物の雰囲気が良く出ていて好感が持てました。ネットの評判を見ると、渡辺えりさんが朗読した「Audible版」がすこぶる評判がいいようです。私も「Audible版」をちょっと聞いてみたくなりましたので、初Audibleにチャレンジしてみようと思います。
2024.10.08
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1週間程前、午後のひと時をくつろいで過ごしている時突然に、私のスマホに国際電話を示す「+1」で始まる電話番号から着信がありました。国番号が「1」なのでアメリカかカナダからのようです。「国際電話に心当たりはないよな」と思いながら電話に出てみると、なんと大阪府警捜査2課からでした。そして先方は「今から身分証明書を持ってこちらに来ていただけませんか」というのです。私は「行けません」というと「どうしてですか?」というのです。この辺でこの電話の、怪しさが徐々に滲み出してきました。私 「今から行くには遠すぎます!」府警「遠いですか」私 「私の住所はわかっているのですか?」府警「もちろんわかっています」 「こちらに来られないのであれば、XXさん(私の名前)にかかっている容疑について説明しますので」と、とんでもない事を言い始めました。あまりの怪しさに、「怪しいんで切るよっ!」と言って電話を切りました。これは、まぎれもなく私が初めて体験した詐欺電話です。しかも警察をかたった悪質なものです。携帯電話の番号と私の氏名を知っているのが何とも気味悪いのですが、一応詐欺に引っかからなくて良かったと思いました。しかし、その先はどんな話が続いたのでしょう?私の容疑は何だったのでしょう?とっても気になっていました。そんな時、一昨日Youtubeのセゴリータ三世さんのチャンネルで、ちょうど私の体験と同じシチュエーションの動画が公開されてビックリ!この動画を見て私が電話を切ったその後の展開を知ることができてスッキリしました。おかしな電話はすぐに切った方が良いですね。良い経験ができました。
2024.10.04
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最近、東野圭吾さんの作品をずっと読んでいなかったのですが、突然読みたくなって「希望の糸」という作品を手に取りました。「希望の糸」については事前の知識がないまま読み始めたのですが、読み始めてから阿部寛さんのドラマで有名な加賀恭一郎シリーズ作品と気が付きました。加賀恭一郎シリーズでは「嘘をもう一つだけ」という短編集しか読んだことがありませんでしたが、その時はその作品に短編の限界を感じて私としてはあまりピンとこない感じでした。その後、加賀恭一郎シリーズは全く読んでいません。今回読んだこの作品は、加賀恭一郎がメインではなく従弟の刑事松宮脩平が主人公になって話が進んでいきます。親子・夫婦の繋がりと愛情をテーマにした作品で、事件の謎解きを楽しむようなストーリーではありません。それだけに、登場者の心理描写が重要な位置を占める重厚な作品に仕上がっています。震災で二人の子供を亡くした夫婦の再生の物語、松宮脩平の出生の秘密にかかわる物語、喫茶店を経営している女性が被害者となった殺人事件、被害者の元夫の家庭、とバラバラに描かれる物語が後半で一気に収束していきます。そして多くの疑問点が繋がりながら回収されていきます。この展開は見事というしかありません、さすが東野圭吾さんです。間違いありません!ミステリーというよりもヒューマンドラマと言った方が当たっているかもしれません。作品の後半からは一気に読み進め、止まることができませんでした。そしてラストは、あの「容疑者Xの献身」に匹敵するほどの感動が待っていました。号泣です。加賀恭一郎がちょい役でしか登場しない加賀恭一郎シリーズですが、傑作ですね!今までこのシリーズ、読んできませんでしたが読まないとだめですね。希望の糸 (講談社文庫) [ 東野 圭吾 ]
2024.09.09
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半年ほど前に、新聞の書評欄で、女性お笑い芸人ヒコロヒーの処女作を、サラダ記念日で有名な歌人の俵万智さんが絶賛しているのを読んで俄然興味を持ちました。ヒコロヒーさんと言えば、ちょっとクセのある視点で作られたお笑いネタが秀逸で、気になる芸人の一人なので、どんな作品ができたのかと読むのを楽しみにしていました。作品は、10ページ程度の短編が18篇とあとがきで構成されています。ほとんどが男女間の恋愛を描いたものです。交際前の二人、交際中、別れる前、別れた後など様々なシチュエーションの恋愛模様が書かれています。かなり短めの短編ではあるし、複雑な設定もないので、とても読みやすくすきま時間に読む本としては最適ではありますが、ちょっと私の予想とは違いヒコロヒーさんらしい毒がありません。どんでん返しや読者の予想を裏切る展開もありません。「普通の恋愛小説じゃん!」というのが私の感想です。著者がヒコロヒーさんという事で過剰に期待してしまったようです。色々なタイプの恋愛を題材にしていることで、読んで飽きることはありませんでした。恋にあこがれる女性の作品かな、と感じられるような内容でした。けっしてレベルが低いというわけではないのでしょうが、残念ながらあまり感動はありませんでした。この作品で感動するには、歳をとりすぎてしまったようです。最後にあとがきで、この作品を書いたいきさつや作品のタネアカシが書かれていますが、ヒコロヒーさんの正直な思いがわかって腹落ちした感じでした。黙って喋って [ ヒコロヒー ]
2024.09.03
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2006年に公開された「プラダを着た悪魔」という映画、もう公開されてから20年近くが経つのですね。公開時に観てとても面白かったのを覚えています。その後テレビで放映されたり、DVDで観たりと3~4回は観ている気がします。この「プラダを着た悪魔」が Amazon Prime Video で、もうすぐ無料公開が終了するという情報がでていたので、その前に観ておこうと昨日観てみました。何年振りかで観てみると、今回はかなり映画の印象が変わって感じられました。たしかに映画自体は面白いのですが、主人公アン・ハサウェイ演じるアンディの勤務先の上司メリル・ストリーブ演じるミランダの行動があまりにもパワハラ的で観るに堪えないと感じてしまいました。部下には無理難題を命令口調、失敗はけっして許さない、勤務時間外にも平気で仕事の指示を出す、子どもの世話などプライベートなことも押し付ける、等々今の仕事現場では絶対許されないパワハラのオンパレードです。なぜか今話題の某県知事のことが頭をよぎってしまいました。もちろんコメディー映画ですので大きく誇張してあると思い、公開当初はそれほど深刻には感じませんでしたが、今現在ではこの表現は許される範囲を超えた表現かもしれないと感じました。問題は、会社の中の誰一人としてミランダを諫める人もなくミランダに気に入られるように行動するだけです。まさにブラック企業!そして当初はミランダに批判的だったアンディもついにミランダ崇拝者になってしまう恐ろしさ。もちろん映画はアンディのこころの動きと周りの反応を描きたかったのだとは思いますが、やはりこのパワハラ描写にはチョッと引いてしまいます。以前観た時には、ラストでミランダのお気に入りになったアンディがミランダから与えられた連絡用の携帯電話を噴水に投げ捨てるシーンで、「せっかくいいポジションを獲得したのに」というちょっと残念な感じもあったのですが、今回は「よくぞ目覚めた!」という気持ちだけでした。やはり時代の流れは映画を観る目も変えているのですね。プラダを着た悪魔<特別編> [ メリル・ストリープ ]ネットの情報によると、ディズニーがプラダを着た悪魔の続編を製作する予定のようですね。今は時代的にパワハラは許されないでしょうから、どんな内容になるか逆に楽しみです。本当に実現したら、映画館に行ってみたいと思います。
2024.09.01
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中学生の時にギターを始め、その後も細々とギターを続けてきました。けっしてテクニックがあるわけではありませんが、ソロギターやギター伴奏の楽譜を買ったりして、この歳になるまでそこそこ楽しんできました。最近旧交を温めている、近所に住む同い年で幼馴染みのI君がコロナ禍の最中にギターを始めたことを知りました。ギター教室に通って基礎から学び始めたそうです。しかしこの1年程は忙しさにかまけてほとんど教室に行っていない状態という事で、私にギター練習についての相談がありました。さっそく、家に来てもらって一緒にギター練習をしたところ、思いのほか楽しいひと時を過ごすことができました。私にとっても合奏の経験は十数年ぶりです。この経験に味を占めて、これから定期的に二人でギター練習会を開こうという事になりました。どうせやるなら、どこかでご披露できるような演奏に仕上げようと、とりあえずの目標は1年後の敬老の日に開催される地元町内の敬老会の余興に出演という事で意見がまとまりました。1年後までに10曲程度のギター・デュオのレパートリーを完成させなければいけません。そして準備開始です。まずは練習場として地元町内の公民館を9月中旬と下旬の2回予約しました。次には曲選び。ヤマハの「 ぷりんと楽譜 」という楽譜販売サイトで、ギター・デュオの楽譜を検索してみました。110曲ほどがヒットしましたので、その中でみんなが知っていて演奏が難しくない物という条件で検討して、中島みゆきさんの「糸」を選びました。そして「糸」の楽譜を購入・ダウンロードして、I君に届けながら練習日までに自分のパートを自習しておくように言ってきました。これで準備万端です。練習日までに、毎日楽譜とにらめっこをしながら練習に励むことにします。楽しみがまた増えました。【新品】 ギターライブラリー 魅惑のギターデュエット 《楽譜 スコア ポイントup》
2024.08.31
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今年の直木賞の候補になり惜しくも受賞はできませんでしたが、「本格ミステリ大賞」や「日本推理作家協会賞」「山本周五郎賞」とトリプル受賞して話題の作品の「地雷グリコ」を読んでみました。著者は「水族館の殺人」や「図書館の殺人」などで人気のミステリー作家、青崎有吾さんです。「地雷グリコ」という奇妙な題名が表わすように、チョッと変わった小説です。ミステリーと言えばミステリーなのでしょうが、殺人事件は起こらないし、犯人も探偵も出てきません、高校生の学園生活の中で繰り広げられるゲームの実況がメインになっています。しかも、そのゲームと言ったらパソコンやスマホのゲームではなく伝統的でアナログなゲームばかりです。しかし、そのゲームにはひとひねりしたルールが追加されていて、そのひと手間がゲームを複雑にしていて、相手の戦略や感情を読みあうという面白味を出しています。例えば、表題の「地雷グリコ」では、グー・チョキ・パーで勝った人がグリコ・チヨコレイト’・パイナツプルと言って階段を登るゲームに、お互い好きな位置に地雷を仕掛けることができるというルールが加わります。地雷を踏んだら10段下がらなければいけません。このルールが加わるだけで、俄然難易度が増しお互いの戦略の探り合いになります。数学的な思考も加わって物語が進むので、理系の人には好物になるかもしれません。主人公は、都立頬白高校(ほおじろこうこう)一年女子の射守矢真兎(いもりやまと)、ちょっとぼんやりしているようだけど勝負にはめっぽう強い変わった女の子です。親友の鉱田ちゃんが語り手として物語は進みます。見方によっては学園青春小説と言えるかもしれません。真兎ちゃんと鉱田ちゃんの関係を見ていると何だか「成瀬は天下を取りに行く」の成瀬と島崎を思い出してしまいました。「地雷グリコ」「坊主衰弱」「自由律ジャンケン」「だるまさんがかぞえた」「フォールーム・ポーカー」「エピローグ」の6つの章で構成されていますが、「エピローグ」を除く各章に斬新な仕掛けのゲームが登場し、対戦の面白さを楽しむことができます。作者の青崎有吾さんのは創造力の素晴らしさを感じます。地雷グリコ(1) [ 青崎 有吾 ]出版社の宣伝では「究極の頭脳戦小説」と表現していますが、まさに頭脳戦です。この小説、一気に読んでしまいましたが、さすがに私の頭脳も疲労困憊気味になりました。確かに痛快で面白い小説ですが、頭を休めながら読んだ方がいいのかもしれません。
2024.08.28
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近所にお住いで親しくお付き合いさせていただいている先輩のSさんが、ボランティアで「パソコン・スマホ相談会」のスタッフをおやりになっているという事を、ふとしたことで知りました。Sさんは自治会の役員をされていて、自治会活動の中でもパソコンを使って資料や配布書類をきれいに作られているので、パソコンを使いこなしている方だなぁとは思っていましたが、まさかボランティアでパソコン相談を受けているとは思いもしませんでした。私が学校を卒業し就職する頃から徐々にコンピュータが発展してきたため、就職と同時にコンピュータを経験し、依頼50年近くコンピュータ関連の仕事に携わってきた、言わばコンピュータ第一世代の私にとって自分より年上の人でパソコンを自由自在に扱っている人はあまり見たことがありません。Sさんは私より4つ上なのですが、現役時代に会社経営をされていた時にミッチリとパソコンを修得したそうです。頭が下がります。さて、かく言う私も、以前からパソコン関連のボランティアに興味があって機会があったら参加してみたいと思っていました。仕事がら、パソコンやITの知識を持っているので、友人・知人からパソコン関連の質問・相談を受けることも多く、せっかくならもっと多くの人のお役に立てたらと思っていたのです。さっそく、Sさんに詳細を聞いてみました。毎週土曜日の午前中2時間程度、市内の公共施設を会場にして相談会が開かれるそうです。スタッフは現在18名程度ですが、都合の良い人が出席する形なので相談会には8~10人程度の参加になるため、常にスタッフを募集しているそうです。当初は「パソコン相談会」だったのですが、スマホの質問が多くなったため「パソコン・スマホ相談会」に名称変更したそうです。Sさんにお願いして、一度見学させてもらうことにしました。そして、先週の土曜日に会場に出かけてみました。パソコン相談会と言っても、そんなに質問者は来ていないのでは、と思っていた私の想像は裏切られ10人ほどの相談者が熱心にパソコンやスマホの使い方を教わっていました。Sさんも相談者に対応中でしたので、Sさんの後ろで対応状況を見せてもらうことにしました。ワードの使い方の質問に丁寧に答えているSさんと、真剣にそして楽しそうに聞いている相談者を見ていると、やりがいのある活動だということが伝わってきます。その後、相談会のリーダーの方に説明を受けこの会に加入させていただくことにしました。ちょっと見た所、皆さん私より年齢は上の様で、まだまだ頑張っている人多いなと感じました。皆さんがおっしゃるには、どんな相談がくるかドキドキだけれど、どういう風に解決しどういう風に説明するかを考えていくのが楽しいそうです。頭を使うのが若さの秘訣ですね。9月第一週の土曜日が、私のボランティア・デビューです。楽しみに待ちたいと思います。
2024.08.26
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今、浜松の浜松市美術館で「7人のミューズ展」という切り絵の特別展が開催されています。日本を代表する女性切り絵作家7人の作品を集めて展示してします。もともと切り絵には興味がありましたし、2~3カ月に1回は美術館に行くようにしたいと思っていましたので、昨日、妻をさそって浜松市美術館に向かいました。昨日8月18日(日)は、出展者の一人である福井利佐さんによる「切り絵ワークショップ」が開催される日です。第一線で活躍する芸術家の先生にじかに教えてもらう機会などめったにあるもんじゃありません。1カ月前の7月18日がその申込日だったので、当日開始時刻の正午に速攻でWebから申し込んで権利を獲得しました。(20名の定員が3分間で埋まってしまったそうです。)ワークショップは午後2時からだったので、午後1時ごろに美術館に着き、1時間ほど作品を鑑賞し、その後ワークショップに参加、ワークショップ終了後に残りの作品の鑑賞という予定をたてました。美術館に着いて、まずは順路に従って2階の展示場に飾られた3人のミューズ(蒼山日菜さん、福井利佐さん、松原真記さん)の作品の鑑賞です。一口に切り絵と言っても作者によってアプローチの仕方が全く異なっていて、同じ切り絵とひとくくりにすることなんてできません。伝統的な切り絵の手法に新しいテクニックを加えた物、グラフィックアートを切り絵で表現した物、モノクロの世界でひたすら緻密さを追求した物、バラエティがあって個性が輝いている作品群に見飽きることがありません。どれも1mm以下の世界で表現の限界を追い求めているようで、作品の前で息を?みながら立ち止まってしまいました。これこそまさに神ワザです。2階の展示を観終わるとワークショップの開始時間の10分程前になっていましたのでワークショップ会場に向かいました。今まで展示場の素晴らしい作品を鑑賞してきたばかりなので、切り絵をやってみたい気持ちがマックスになって張り切る気持ちを抑えながら受付を済ませました。妻も一緒に参加することもできたのですが、付き添いとして入場し横でお手伝いをしてくれることになりました。このワークショップは、福井利佐先生がお描きになった金魚や水草のイラストのコピーを元に色紙をカッターで切り抜いてラミネートフィルムに挟んでパウチし金魚鉢のモビールを作るという内容でした。切り絵など全く縁がなかった私は、やってみると思ったより力が必要だったり、細かい線が切れてしまったり、切り口がシャープにならなかったり、歪んでしまったりと悪戦苦闘しながら2匹の金魚と1つの水草をなんとか時間ギリギリに完成させることができました。予想以上に時間がかかってビックリです。福井先生直々にアドバイスをいただきながら、切り絵政策の入り口に立つことができてとても有意義な時間が過ごせました。さて、ワークショップが終わったら1階展示場の4人のミューズ(SouMaさん、柳沢京子さん、筑紫ゆうなさん、切り剣 Masayoさん)の作品鑑賞です。自分が切り絵制作を体験したばかりなので、作品のスゴさが良くわかります。線の力強さ、細かな線をくっきりと表現する緻密さ、色使いやデザイン・構成のセンスの良さ、もうひれ伏すしかありません。これから私は、もっともっと切り絵の魅力にはまっていきそうです。素晴らしい芸術に触れ、貴重な体験ができた大満足の一日でした。【中古】 KIRIGA 福井利佐作品集/福井利佐【著】改訂増補版 蒼山日菜が教室で教えている切り絵のコツ [ 蒼山 日菜 ]かるた 柳沢京子のきりえ一茶かるた(珍しいかるた カードゲーム パーティーゲーム 俳句かるた 小林一茶 切り絵 デザインかるた) 児童館
2024.08.19
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パソコン・スマホ用に、メモやノート代わりのアプリとして「Evernote」というサービスを長年使ってきましたが、近年の度重なる改悪に耐えかねてついに別のサービスに乗り換えることにしました。その昔、Evernoteは普通に手帳代わりに使うのであれば無敵の存在でした。無料での使用でも、1ヶ月間のアップロードデータ量の制限はあるものの保存するデータ量の制限はありませんし、複数端末でのデータ共有も許されていました。そのため私は、パソコン・スマホ・2台のタブレットでいつでもどこでも便利に活用していました。しかし、数年前から Evernote の改悪が始まってしまいました。無料ユーザーの場合、使える端末の台数が5台→3台→2台→そしてついに1台となって複数端末での共有ができないという致命的な使いにくさに改悪されました。その上、保存できるデータが1つのノートブックと50のノートという「無料では使うな!」的な制限が掛けられました。(今までのユーザーは作成済みのノートブック・ノートはそのまま使えるが新規に作成する場合はこの上限まで)そして、動作スピードは遅いし、アプリスタート時に表示される有料版への移行を促すウザイCMなど、もうウンザリ状態でした。今までの数年間に保存したデータ量の多さのため別のサービスへの移行は躊躇していましたが、あまりの使いにくさについに移行を決心しました。移行先の候補は数々ありますが、いろいろと検討した結果 Evernote に似た使い方ができる「Notion」に決めました。現在私は、ちょっとしたメモは「Google Keep」、学習ノートやWebクリップなどまとまった記録を残したい場合は「microsoft OneNote」を使っていますので、手帳的に使える「Notion」がいいかなと思っての決定です。「Notion」は結構多機能でノート作成だけではなく、データベース作成やタスク管理・プロジェクト管理・ホームページ作成などなどいろいろな事ができるようです。これから、これらの機能を勉強して活用するのも楽しそうです。(うまく使えたらご紹介したいと思います。)Notion には Evernote からのインポート機能もあります。Notion画面の左上にあるアカウント表示(XXXXさんのNotion)をクリックして表示されるポップアップ画面の左側のメニューの一番下の「インポート」をクリックすると、どのサービスからクリックするか選択する画面が表示されます。ここで「Evernote」を選択すれば、EvernoteのIDなどを入力してインポートが始まります。私もこのインポートを試してみましたが、10分経ってもカーソルがクルクル回ったまま終了しません。どうやら、Evernote内にWebクリップなどがある場合、インポートがうまくいかないことがあるようです。その場合、メッセージは何もなくただひたすら動き続けていますのでNotionを一度終了してインポートするノートブックを選択して部分的にインポートを実施する必要があるようです。私の場合、インポートは諦めてパソコンで Evernote画面 と Notion画面を並べて表示し、古いデータを整理しながら移行することにしました。結果的に2日ほどかかりましたが、古くて必要ないデータやダブって保存されていたデータなどがすっきりと整理できて良かったと思います。これで Notion への移行が完了しました。パソコン・スマホ・2台のタブレットで使えるようにインストールして快適に使えるようになりました。ただし、フリープランはアップロード時にが5MBまでの画像・動画・添付ファイルという制限があるようなのでその辺は注意しないといけませんね。はじめるNotion 使いかたを自由にデザインするための、基本、コツ、アイデア [ 溝口 雅子 ]仕様と制限をしっかりと理解して、楽しく活用していきたいと思います。
2024.08.18
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パリオリンピック卓球メダリストの早田ひなさんの発言で話題になっている「特攻隊」ですが、その特攻隊員との恋を描いた「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」を1週間ほど前に観ました(早田さんの発言前です)。テレビの Amazon Prime Video のCMで「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」が流れていたので、内容も知らないまま久々に映画を観てみようと思い、前提知識のない状態で観てみました。女子高校生の百合が母親とケンカした後、家を飛び出して近くの防空壕後で一夜を過ごし、翌朝目覚めると終戦間近の過去の日本にタイムスリップしていたという話です。軍の指定食堂で働くことになった百合は、そこに食事にくる特攻隊員たちと親しくなり、その中の彰に恋心を抱くようになり、お互いに惹かれあう仲になっていきます。そして、いよいよ彼ら特攻隊員たちの出撃の日が迫ってきます。よくあるタイムスリップ物ですし、よくある戦争物でもありますが、とても丁寧に描かれている人物とその感情表現が素晴らしく最後までグイグイと引き込まれて見てしまいました。また、登場する小道具・大道具・セットの建物など、とても良く時代を表していて映画を盛り上げていました。SFとか戦争映画とは違う良質の青春映画になっているのに好感が持てましたし、戦争中の若者はこんな暮らしをして、こんな考え方をしていたんだと考えさせられる点も多くありました。実際にはもっと厳しい生活であったろうとは思いますが、この映画を観た若い人たちにはきっと今の時代に生まれた幸せを感じるのではないでしょうか。早田さんの発言を聞いた時「ひょっとしたら早田さん、この映画を観たんじゃないの?」と思ってしまいました。この映画には、汐見夏衛さんの原作小説があるそうなので、そちらも読んでみたくなりました。小説の方も涙腺崩壊だそうですので、機会を見て読んでみようと思います。あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 (スターツ出版文庫) [ 汐見夏衛 ]
2024.08.17
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アナログシンセ気分を味わいたくて「MS-20ic」を購入してから1ヶ月が経ちました。今日は1ヶ月使ってみた感想など書いてみたいと思います。「MS-20ic」はアナログシンセではなく、PCやiPad上でMSー20を再現したソフト音源をコントロールするためのMIDIコントローラーなのです。「MS-20ic」単体では音が出ませんので、私はiPadにインストールされた「iMS-20」というアプリを「MS-20ic」で操作する形で使っています。USBケーブル1本で接続するだけでですので、とても手軽にどこでも使うことができてかなり気に入っています。アナログシンセを使いたいのであれば、Korg社から現在も販売中の「MS-20 mini」という選択肢もありましたが、迷った末「MS-20ic」にしました。その理由は...・せっかくの「iMS-20」アプリを有効に使いたい 良いアプリなのにツマミが多くて扱いが面倒なので...・「MS-20 mini」では作った音色を記憶できない 「iMS-20」は記憶だけでなくシーケンサーやエフェクターも可能・電源やアンプ無しで使用可能なので、気が向いた時にサッと使える・「iMS-20」だけでなく他のソフトシンセのコントローラーとして使用可能・販売終了機種ではあるが、中古が安価で出回っているなどです。翌日配達 KORG MS-20 mini (MONOPHONIC SYNTHESIZER)欠点は、音源がアプリなので本当の意味でのアナログシンセの重厚な音が出せないし、アナログ独特の無段階の調整ができないという所だと思います。しかし今回は目をつぶって手軽さと便利さを選びました。まぁ、そのうちアナログシンセも手に入れようと思います。1ヶ月使ってみると、抜群にいいです!今まで「iMS-20」を使う時、ツマミを回すのが相当面倒でストレスを感じていました。画面上のツマミをタップして指を上や下にスライドしてツマミを回すという操作にどうも慣れませんでした。大画面のiPadProといえども画面が小さくて扱いにくさも感じていました。そのストレスが全くありません。やはりアナログシンセはツマミを回しながら演奏するのがいいですね!(ハードウェア最高!)「MS-20ic」のツマミを回すとiPad画面のツマミが完全に連動して動きます。実に気持ちいいです。右側にあるパッチ穴にパッチケーブルを差し込めばパッチングも画面に反映されます。わかってはいますが、このシーンは感動ものです。Korgさんのホームページには MS-20 の取説やパッチング・サンプルなどの資料が掲載されているのでそれを参考にしながらいじり倒しているところです。結果、音作りがとても楽しくなりました。以前に比べたら「iMS-20」を使う頻度が格段に多くなりました。使っていない時も、机の上に鎮座するモジュラーシンセ然としたその姿を眺めているだけで幸せ感が沸き上がってきます。買って良かった逸品です。私のiPad上には「ODYSSEi」という「ARP ODYSSEY」をシミュレートしたソフトシンセがインストールされているのですが、これもiPad上では音作りが扱いづらくて、ほぼプリセットを使うだけになっていますので、このアプリ専用のコントローラーも出していただきたいくらいです。KORGさん、ぜひお願いしますぅ~!
2024.07.14
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原田マハさんの「キネマの神様」、15年程前に発行されたチョッと古めの作品なのですが、まだ読んでいなかったので読んでみました。この作品、3年ほど前に山田洋次監督によって映画化されたことは知っていましたが、個人的に主演の沢田研二さんが少々ニガテなため観るのを躊躇していました。そして恥ずかしながら、最近本屋さんでこの本を目にしたときこの作品が原田マハさんの作品であることを初めて知りました。原田さんの作品は今年既に3冊読んでいて、いずれも良い印象を持っていましたのでさっそく読んでみることにしました。マンションの管理人をやっている映画好きだがギャンブル依存症で借金まみれの親父と、一流企業をやめることになり映画誌出版社に就職することになった娘の物語でした。主な登場人物はみんな映画好き、そしてみんなが協力して「キネマの神様」というブログを立ち上げ、そのブログを中心に物語が展開していきます。読む前に想像していたストーリーとは全く違っていて予想を覆されました。チョッと都合がよすぎる展開とも思えましたが、問題が発生したり解決したり、又々問題が発生したりと最後まで飽きさせない構成に原田さんらしさを感じさせられました。親父の日記やブログの記事、ブログのコメントに懐かしい映画たちの評論が出てきます。映画を観ているような映像描写や映画への思い入れが溢れていて、この部分を読んだだけで原田さんの映画愛をたっぷり感じられます。文章は平易で読みやすくあっという間に読み終えてしまいました。最初はご都合主義の軽い読み物と、軽く侮りながら読み進めたのですが、読んでいるうちに映画愛溢れるこの作品をとても楽しく感じながら読んでいました。最後にはなぜか涙をイッパイ流しながら読み終えました。悲しみの涙でも感動の涙でもなく楽しみの涙だったようです。読後感は爽やかで最高です。自分が映画ファンで良かったと感じさせてくれる作品でした。この作品には色々な映画が出てきますが、「改めてもう一度観てみよう!」と思います。特にラストに出てくるあの名画は絶対に!キネマの神様 (文春文庫) [ 原田 マハ ]お帰り キネマの神様 (文春文庫) [ 原田 マハ ]
2024.07.01
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シンセサイザー・マニアのあこがれは、なんと言っても部屋の壁を占拠するモジュラータイプのアナログシンセをグリグリと操作することではないでしょうか?下の写真は、かの有名なMOOGシンセサイザーです。(カッコイイ!)この様なモジュラーシンセサイザーは、オシレーターやフィルター、アンプなどの機能が個々のモジュールに分かれていて、それらのモジュールを組み合わせたりパッチケーブルと言われるコードで接続することで音作りを楽しむことができます。あこがれですね。シンセサイザーが出始めの頃はモジュラータイプやセミモジュラータイプの物ばかりだったのですが、デジタルシンセが一世を風靡してからはすっきりしたデザインだけど一つのツマミに多くの機能が割り当てられていて直感的な操作ができない機種ばかりになってきました。しかし最近では、直感的な操作ができる昔のアナログシンセ風の操作性が人気になってきています。私自身、YAMAHAのCK61というツマミやスライダーがたくさんあって直感的な操作ができる (One to-One インターフェイス ) キーボードを体験し、楽器を操作する楽しみに改めて目覚めました。そして、すっかりあきらめていたモジュラーシンセも手に入れてみたいという欲求がムクムクと湧きあがってきました。MOOGのモジュラーシンセの様な大型のシンセは、価格も本体サイズも一般個人所有の範囲を超えているのでちょっと手が出せませんが、小型で手軽なものや初めから内部でモジュールが接続されているセミモジュラータイプのシンセが人気になっています。調べてみると、Behringerというドイツのメーカーからは、MoogやRoland,Korg等の昔の名シンセサイザーが多数、格安価格で復刻されています。どれも手が届きそうな価格なので興味津々です。BEHRINGER K2 (K-2) アナログ セミ・モジュラーシンセサイザーベリンガー BEHRINGER MonoPoly アナログシンセサイザーRolandからもかつての System-100M を彷彿とさせる System-500 や、アナログではないけどコンパクトで安価なツマミグリグリ・シンセ S-1 が販売されています。Roland(ローランド) AIRA / SYS-500CS 【SYSTEM-500 Complete Set】 - モジュラーシンセサイザー -Roland AIRA Compact S-1 マイクロ・ポリフォニック・シンセ ローランドKORG も復刻版に積極的で、ARP ODYSSEY や ARP 2600 、シンセ黎明期に大人気だった KORG MS-20 も復刻されています。この MS-20 は、PCやipadのシンセアプリの MS-20 をコントロールするだけの「MS-20ic」、サイズが 80%のミニサイズだけどしっかりアナログシンセしている「MS-20 mini」、フルサイズで過去製品の完全復刻盤の「MS-20 FS」の3種類がありますが、現時点では「MS-20 mini」だけが販売継続されていて他の2つは販売終了となっています。KORG コルグ / MS-20 MINI アナログシンセサイザー(MS20)【御茶ノ水本店】翌日配達 【夏のボーナスセール】ARP ODYSSEY FS Kit DUOPHONIC SYNTHESIZER(限定特価) KORG シンセサイザー・電子楽器 シンセサイザーさて、実際に調べてみるとどれも魅力的で欲しいモノばかりです。最終的に価格が手ごろで、モジュラーシンセとして存在感のある「MS-20 mini」が第一候補としてリストに残りました。考えてみると、私は iPad用のアプリで「iMS-20」というソフトシンセを持っています。iPad上で MS-20 を再現した楽しいアプリなのですが、さすがにモジュラーシンセを再現しているためにツマミ等の操作子が多く iPad上ではなかなか操作がめんどくさい!この操作が楽になればもっと音作りが楽しめるし作った音色の保存もできる、さらにトラックメイク・アプリの「KORG Gadget」を使えば複数の「MS-20」で演奏できてしまうというメリットを考えると「MS-20ic」がいいのではという考えに至りました。メルカリで検索してみたら、有りました!しかも1万円台で出品されています。ラッキー!さっそく、メルカリで購入することにしました。そして昨日、「MS-20ic」が私の手元に届きました。実物を見ると、ツマミがビッシリでアナログシンセの存在感を放っています。部屋に置くとキリっと引き締まった雰囲気を醸し出していい感じです。ただのオブジェとして鑑賞してもいいくらいです。これだけでハイボールが4~5杯は飲めそうです。iPad に接続して試してみました。「MS-20ic」のツマミやパッチコードが iPadのアプリ画面とばっちり連動して思う通りの操作ができます。予想以上の楽しさです。しばらくは「MS-20ic」でたっぷり遊べそうです。これを機会にアナログシンセ沼にはまるのは確実です。
2024.06.21
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佐藤正午さんの小説は面白い作品も多いのですが、私にとってはチョッと回りくどい表現や複雑な構成が気になって少々ニガテ感を持っています。でも、時々読んでみたくなってしまうのですよね。佐藤正午さんの直木賞受賞作「月の満ち欠け」も読んでみたいと思っていた作品の一つです。最近 Amazon Prime Video で、この「月の満ち欠け」の映画化作品が公開されているのを見つけました。せっかくだから小説を読んで映画を観てみようと思い、本を手に取りました。『小説が先か映画が先か』という議論がありますが、私の場合は『小説が先』です。小説を読みながら登場者のキャスティングを考えてみたり、自分だったらどんな構成にしてどんな演出にするか等々想像しながら楽しんだりします。その後、映画を観て答え合わせをするとより一層映画を楽しめるような気がします。まずは小説を読み始めました。生まれ変わりをテーマにした愛の物語でした。佐藤さんの作品らしく構成が複雑で、しかも登場人物も多く関係性が入り組んでいるので読みにくいのかと思いきや、結構すらすらと読めて1日で読了してしまいました。意表を突いたストーリーが面白いのでしょうね、予想外の一気読みでした。岩波文庫的 月の満ち欠け [ 佐藤 正午 ]何回か生まれ変わりを繰り返して愛を繋げていく女性と、その周りで戸惑ったり応援したりする家族や友人が丁寧に描かれています。また、いたるところに伏線が敷かれています。伏線が回収されるたびにページを遡って確認したりするのも楽しい体験でした。この本はデジタル書籍でなく紙の本で読んでよかったと思ったポイントです。この本を読み終わって『印象深い作品だけど映画化は難しそうだな』と感じ、映画の方はどんなだろうと興味が増しました。本を読み終わった翌日、さっそく映画の視聴を開始しました。この映画、結構大胆に原作をカットしたり作り変えたりしていますね、カットした部分や作り変えたところが、本当にそれでよかったのかは若干気になるところはありますが、約2時間の上映時間にこの複雑な話を詰め込むにはある程度しかたないとも思います。生まれ変わりの回数も1回少なくなっていますし、出演者の行動も変わっちゃっているので、もはや別の話(?)的な感じにもなってきますが、原作に流れるテーマはしっかりと残っていました。ネットでのレビューを見ると批判的なものも多いようですが、私はこれはこれでアリだと思います。限られた時間で複雑な話を分かりやすく語る一つの方法でしょうね。月の満ち欠け 通常盤DVD [ 大泉洋 ]クセの強い作品なので意見は分かれると思いますが、私としては小説も映画も十分に楽しめました。
2024.06.09
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私が20代の頃から観続けてきた、大好きな大好きなマッドマックス・シリーズの最新作「マッドマックス:フュリオサ」を、公開開始からちょうど1週間目にあたる昨日、近くの映画館で観てきました。待ちに待ったマッドマックスの続編です、と思ったら前作「怒りのデスロード」の前日譚でした。公開が発表された時から首を長くして今か今かと待っていました。前作が完璧な出来だっただけに期待値も爆上がりしています。さて、今回の作品はどうだったのでしょう。結論からいうと、とても良い出来で2時間半という長丁場も全く長さを感じさせないスピード感でスクリーンから目を離せませんでした。他のアクション映画にはない唯一無二の世界観でマッドマックス・ワールドに誘ってくれます。それだけでファンは満足ですね。前作が上映時間の90%がカーアクション・シーンだと言われていましたが、今回の作品はちょっと控えめの30%程度かなという感じです。それだけにフュリオサの幼少期から成長する過程も描かれていますし、前作で描かれなかった「ガスタウン」や「弾薬畑」「緑の地」なども描かれていて「怒りのデスロード」の背景が良くわかるようになっていました。セリフも前作より多めで、すこし説明的になりすぎているきらいがありました。又、イモータン・ジョーがおとなしすぎて怖くなかったことや、イモータンジョー軍団と新キャラのディメンタス軍団の戦闘シーンが描かれていなくて、時間の関係でカットされたのだろうなと思いつつ残念な感じでした。そして突然現れる謎のキャラクターなどもあり説明不足感も感じました。しかし、さすがにカーアクションのシーンは最高です。前作を上回るとまではいきませんが、新しい試みもいくつかありハンパない迫力で魅了してくれます。80歳間近のジョージ・ミラー監督のパワーとこだわりには頭が下がります。最終的な私の評価としては、神映画の「怒りのデスロード」以上のものではありませんが、アクション映画の標準は楽々と超えたお勧めの映画です。アメリカでは興行収入が伸び悩んでいて次回作の制作が危ぶまれているそうですが、元々マッドマックスはマニア向けカルトムービー的な位置で万民受けする作品ではないので前作が異常な評価だったのではと思います(アカデミー賞受賞なんて意外過ぎて笑ってしまいました)。しかし、マッドマックスの次回作がないのは寂しいので、みんなで映画館に観に行きましょう!
2024.06.07
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今年の2月から4月まで、全10回のシリーズとして毎週日曜日の夜 NHKBS で放送されていた「舟を編む ~ 私、辞書つくります」を全話録画してあって今まで観れていなかったのですが、やっと観ることができました。三浦しおんさんの小説「舟を編む」も、松田龍平さん主演の映画も、テレビで放送されたアニメ版も全て観ていますので、今回のドラマも大変楽しみにしていました。今回のドラマは、今までの作品とちょっと違っていて、馬締光也(まじめみつや)さんが主人公ではありません、今までの作品では後半部分に脇役として出てくる岸部みどりさんが主人公でした。なので、物語は馬締さんが辞書編集部に入ってから13年経過した所から始まります。馬締さんは主任になっていてファッション誌から異動になった岸部さんを迎えます。今までと違った視点からの作品で「舟を読む」を知っている人にも楽しめる作品になっていました。いきなり場違いな職場に転籍した岸部さんの悩みと成長を見守るすっかり大人になった馬締さんや辞書編集部の仲間の暖かくて楽しいお話でした。ストーリーもとても前向きで元気が出る内容でしたし、辞書作りの細かさや魅力がとても良くわかる構成になっています。バックに流れる優しい音楽も素敵ですし出演者の演技もとっても素晴らしいと思いました。特に馬締さんを演じた RADWINPS の野田洋次郎さんはミュージシャンとは思えない演技力で驚きましたし、岸部さんを演じた池田エライザさんもとってもかわいくて素直で元気で役にピッタリでした。私にとっては、ほぼ完璧なドラマで全10話を一気観してしまいました。舟を編む ~私、辞書つくります~ [ 池田エライザ ]全部見た後、舟読むロスを感じてしまいましたので、hulu で映画版とアニメ版も再鑑賞しました。やっぱり、原作のお話もいいですね。今日はこれから、小説の方の「舟を編む」を読んでみようと思います。舟を編む [ 三浦しをん ]
2024.06.04
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Disney+ で配信され話題になっている「SHOGUN 将軍」を観てみました。真田宏之さんが主演とプロデューサーを務め、多くの実力派日本人俳優が出演し、スケールの大きさと違和感のない日本が表現されていると高評価を得ていた「SHOGUN 将軍」ですが、アメリカだけでなく日本でも評判がいいようですね。ちょうど5月に Disney+ に加入したので良いチャンスと、さっそく全10話を観始めました。確かに、セットや小道具・大道具・衣装など金がかかっていそうでイイ感じだし、映像もきれいで引き込まれる感じがあります。ただ、なんか違う。観ていて違和感が止まりません。物語は、秀吉亡き後関ケ原の合戦前の家康と大阪方の駆け引きを描いたもので、そこに日本に流れ着いた船乗りジョン・ブラックソーン(按針)が加わり異文化との出会いによる葛藤が大きなテーマになっている作品でした。出演する人たちは、吉井虎長が徳川家康、石田三成が石堂和成というように実在の人物名は使われていませんが、ほぼ誰が誰とわかるような作りになっています。それゆえか、史実とは異なる役割になっているのが歴史好きにとってとても気になるところです。たとえば、細川ガラシャが信長の娘で家康の側に仕え通訳をすることになっていたり、石田三成が大阪方五大老の筆頭で最大の権力を持つ大老だったり、家康にはそれほど大きな力はなく大阪の人質になったりと違和感満載でした。もともとこの作品は、日本の歴史を知らないアメリカ人が楽しめるように史実からいったん離れて、わかりやすくドラマ化したものなんでしょうね。しかし、映画やテレビドラマで何回も何回もこの時代をベースにした作品を観ている私たちにとっては違和感を持つ人も多いのではないのでしょうか。私は、この違和感が頭にこびりついて物語の進行が頭に入ってきませんでした。はっきり言って退屈で苦痛という感じ。やたらと重厚だけどつまらないと感じてしまう作品でした。もうすぐ面白くなると思い込んで10話まで観ましたが、私にとってはがっかりな結果でした。残念!この作品は、シチュエーションは似ているけれど完全にオリジナルの時代劇(歴史劇ではない)と思って観るのが正解かもしれません。
2024.05.31
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最近映画化もされ、結構話題になっている「変な家」という小説を読んでみました。「雨穴(うけつ)」さんというインターネットを中心に活動し、YUtuberとしても活躍しているホラー作家の方が書かれた作品です。私はあまりよく知らなかったのですが、この作品、最初は「オコモロ」というWEBメディアで発表されその後すぐにYoutubeで雨穴さん自身が出演している動画が公開され人気となったようですね。昨日Youtubeを見てみたら 2,223万回という凄まじい再生回数になっていました。WEB発表の翌年の2021年7月には小説版が発売され大人気になりました。本屋さんで「この表紙よく見るな」と思っていたら、2023年に最も売れた小説になったそうです。特に学生や20代の若者に人気があるみたいですね。さてこの作品、内容はどんなものなんでしょう?Youtube で公開されている動画部分を第1章として、全部で4章の構成に膨らませた作品になっています。筆者の知人の柳岡さんから、変な間取りの家が売りに出ているが買うべきかどうか迷っているとの連絡があり、知人で建築設計士の栗原さんに相談し変な家の秘密を解いていくという内容でした。間取りをこのように扱ったミステリという事で、新しさもあり面白く読める作品です。謎を解いていくと、意外な方向にどんどんと話は広がっていき、変な間取りの家は最初に相談された1軒だけでなく、全部で3軒の変な家が現れます。そして徐々に、横溝正史風のおどろおどろしい因習とオカルトっぽい話になっていきます。(それほどヘビーではないのですが)話が込み入っていて登場人物もそこそこ多い割には、わかりやすくしっかりと頭に入ってきました。ミステリーにはありがちな「ご都合主義」と「推論」が幅を利かせすぎな感じは否めませんが、サラッと2~3時間程度で読めるので、スキマ’時間に楽しむには最適の一冊かもしれません。変な家 [ 雨穴 ]話題に乗り遅れないように読んでおくべき作品かもしれませんね。
2024.05.17
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せっかく「Disney +」に加入したので、ここでしか見られない映画を観まくっています。先日「ザ・ビートルズ LET IT BE」を観たので、2021年11月に観てからご無沙汰していた「GET BACK」に再会してみることにしました。2021年11月には25・26・27日の3日間に分けて公開開始された3部作で、2時間37分・2時間54分・2時間19分という全部で約8時間の大作です。覚悟を決めて視聴開始です。実はこの作品は、映画「レット・イット・ビー」公開50周年に向けてのプロジェクトの一環として検討していた規格に、ピーター・ジャクソン監督が名乗りを上げて実現したもののようですね。当初は「レット・イット・ビー」の修復版の公開も同時に企画されていたようですが、それがやっと2024年5月に実現したことになりますね。映画「GET BACK」はコロナ禍の影響を受けて、公開時期の延期や公開方法をネット配信に変更したりでファンをやきもきさせましたが、最終的に約8時間という膨大な映像資料をファンに提供することになって嬉しい結果になりました。映画の内容は基本的には「LET IT BE」と同じなのですが、あまりに説明不足で意味の良くわからなかった「LET IT BE」とは異なり、それ以前の映像や写真・新聞雑誌の記事などを使って丁寧に状況やシチュエーションを教えてくれます。又字幕もしっかりと入っていて登場する人物や演奏している曲もわかるようにしてくれています。その時のスタジオの雰囲気やメンバーの感情がよく見えます。「LET IT BE」ではメンバーの関係性やチームワークに不安を感じるような映像になっていましたが、「GET BACK」は全くその逆の印象を感じます。なんて仲良しのグループなんだろうと素直に感じます。場面によっては、ジョージとポールの言い争いやジョージの脱退騒動などもありますが、これくらいのことはこの天才集団に無い方がおかしいとも思ってしまいます。1969年1月2日から31までの1か月間、毎日顔を突き合わせてひたすらみんなで曲作りをしていく彼らの姿は信頼する仲間同士の姿にほかなりません。彼らにとって辛い状況もたくさんあるのですが、笑顔があふれています。心から音楽を愛する人達の姿を観てうれしくなります。全編を通して、あのビートルズの音楽がどのように出来上がっていくのかが、こんなに詳しくこんなに素晴らしい映像と音で確認できるのは、他では絶対に経験できない体験です。時間を経るごとに段々と仕上がっていく楽曲の製作過程が観られるなんて、まさに「神映画」!観ているだけで幸せになります。「LET IT BE」では最後の「ルーフトップ・コンサート」が一番の目玉だったのですが、「GET BACK」では、私にとっては、曲の製作過程が一番楽しめた場面でした、特に「Part2」のアップル・スタジオに移ってからの和やかに進むリハーサルや、第5のビートルズ「ビリー・プレストン」が参加してからのスタジオの雰囲気など最高に感動しました。今回2年半ぶりに観返したことで、何回も繰り返し観たい映画になりました。そんなこんなで、色々とネットで資料を検索していたところ、雑誌「MUSIC LIFE」の「ゲット・バック・プロジェクトの全貌」というムックが目に留まりました。さっそく購入してみると、このプロジェクトについての資料が満載で読み応え充分、さすが老舗の「MUSIC LIFE」です。ビートルズ・ファンなら持っていたい一冊という感じです。まだ全部は読んでいないので、今からじっくり読んでみたいと思います。MUSIC LIFE ザ・ビートルズ ゲット・バック・プロジェクトの全貌 (SHINKO MUSIC MOOK)
2024.05.14
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ザ・ビートルズのドキュメンタリー映画「LET IT BE」を観たいがために「Disiney +」に加入した私は、昨日5月8日の配信開始を待っていたのですが、朝一で確認してもお昼ごろ確認しても一向に配信一覧に載ってきません。きっと17時以降なのかなと思い、17時に「Disiney +」を見てみるとやっと確認することができました。さっそく久々の映像を観てみました。映画公開時の1970年に劇場で、それから数年後にテレビの深夜映画劇場で観たっきり約50年ぶりの再会です。今回の映画はオリジナルを最新の技術で修復したもので、画質も音質も驚くほどよくなっていました。冒頭の数分間はオリジナル監督のマイケル・リンゼイ・ホッグと修復版監督のピーター・ジャクソンの対談が収録されています。二人とも今回の作品が再公開された事にとても満足しているようでした。オリジナルとの違いは最後のエンドロールが違うくらいで、内容はオリジナル版と同じだったようです。2021年11月25日・26日・27日の3日に渡って「Disiney +」で公開された約8時間の「GET BACK」を観ているので、同じ素材から作られた2つの記録映画の違いを改めて確認したいと思ったのが今回の鑑賞のきっかけです。あらためて観ると「LET IT BE」は、約1時間半という短い時間の中にリハーサルや曲作りなどの様子と伝説のルーフトップ・コンサートを押し込んでいるという印象でした。始めの1時間ほどはスタジオでのセッションやリハーサルの様子が説明もなく延々と流れます。レコーディングやコンサートとは違うのでちょっと中途半端な仕上がりも多くビートルズ・ファンでないと楽しめないかなと思ったりしました。そして明らかに説明不足で、どうしてこのような状況でこのような事をやっているのかがとても分かりにくい映像になっています。特に気になるのが、ポールとジョージの言い争いやポールとジョンの対立を強調しているような編集でした。「GET BACK」では、このようなメンバー間の行き違いも描かれていましたが、みんなで音楽を作っていく楽しさも表現されていましたので、作者の意図でどうにでもなってしまうのだという印象を深くしました。やはり「LET IT BE」は「GET BACK」のダイジェスト版という感じがぬぐえません。それも「ビートルズの解散」を強調する印象操作がされたものという感じがしなくもありません。解散直前のグループの状態をどちらがよく表しているのかというのも興味の対象ですね。最後の30分程度はルーフトップ・コンサートです。ここは文句なしに感動のシーンです。数年間人前で演奏をしていなかったビートルズが突然アップル・コアの屋上でゲリラライブ。隣のビルの人たちや路上の人たちの楽しむ様子が素敵ですし、今ではちょっと見られないであろうコートにパイプをくゆらせた紳士たちの反応も面白く、この映画の最大の見どころです。このコンサートと最後のジョンの言葉が最高で、この映画を感動作品にしてくれています。やはり今見ても評価が難しい作品ですね。(特に「GET BACK」を観てしまったあとでは)しかしビートルズ・ファンとしては動いているビートルズが観られるだけでも満足ですし、この作品を作るために膨大な素材(60時間の映像と160時間の音声)を残してくれたマイケル・リンゼイ・ホッグに感謝です。残された映像や音声で、また違った作品が出るかもしれませんね。待ってま~すっ!
2024.05.09
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5月8日から Disney+ でビートルズのドキュメンタリー映画「LET IT BE」が配信されるという事で(『見逃すな!「LET IT BE」 Disney+ で 5月8日から配信』)、5月に入ってすぐに Disney+ に加入しました。5月8日が楽しみです!せっかく Disney+ に加入したので、既に加入している Amazon や hulu では観られない映画をたっぷりと観ておこうと公開されている作品を検索してみました。そしたら、なんとずっと探し続けていた「イニシェリン島の精霊」が公開されているではありませんか。昨年のアカデミー賞で8部門9ノミネートで話題になった作品ですね。Youtube でも岡田斗司夫さんがベタ褒めしていたので「絶対見たい!」と思っていた作品です。しかし、 Amazon や hulu では無料配信されていませんし、近くのレンタルビデオ屋さんにも置いてありませんでしたので、いつになったら観られるのだろうと思っていたところでした。昨日、観てみました。開始早々から、圧倒的に美しい島の映像が流れます。決して南国の島のように明るく華やかな映像ではないのですが、過酷で厳しい暮らしの中での雄大な自然を感じさせてくれる映像が、全編を通じて観る者に迫ってきます。この映像が観られるだけで満足してしまえる程の映像美でした。さて、物語は2人の男の間に起こった諍いを静かに綴っていく、舞台劇の様な地味な作品です。地味なのですが、この諍いが一風変わっていてどんな風に進展していくのか先が読めません。主演のコリン・ファレルや助演のブレンダン・グリーソン、ケリー・コンドンなど出演者の演技も素晴らしく、約2時間全く集中力が途切れることもなく鑑賞できました。この作品の内容は寓話的だとか戦争を暗示したものだとか言われているようですが、観る人によっていろいろな解釈ができる面白い作品だと感じました。残酷な表現も一部ありますが、私にとってじっくりと考えながら観ることができる久々の良作でした。この年のアカデミー賞ではノミネートだけで受賞ができませんでしたが、なぜ「エブエブ」が受賞して「イニシェリン島の精霊」が受賞できなかったのか理解に苦しみます。昨晩はこの作品を観て良い夜を過ごさせてもらいました。
2024.05.06
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Roland の新製品「Roland GO:KES 5」が家に届いて1週間が経ちました。この1週間「GO:KES 5」の機能を色々と試してみましたが、改めてこのキーボードの素晴らしさを確認してすっかりお気に入りになりました。今回は、レビューの第2弾をお届けしようと思います。■ 音色についてさすが FANTOM シリーズと同じ音源 ZEN-Core を搭載しているだけあって、スゴ~クいい音です!パッシブラジエーター方式のスピーカーで迫力ある高音質なサウンドが出せるので文句なしです。1,000以上もある音色も迷わずスピーディーに選べるのがいいですね。ピアノやエレピの選択肢が多いのもグッドです。ディレイやフランジャー、ディストーション、ローファイなどエフェクターも充実していてメニュー画面からの設定もわかりやすくて音作りもストレスなしです。音色についての不満は今の所全くありません。■ 外部入力について「GO:KES 5」で外部から音楽などの音を入力して「GO:KES 5」のスピーカーで鳴らす方法は、3つあります。1.AUX Input端子(ステレオ・ミニ・タイプ) ここにポータブル・ミュージック・プレーヤーなどを接続して再生 他のシンセサイザーなどを接続すればセッションができますね。2.Bluetooth 接続 スマホやタブレットとBluetooth ペアリングすれば、端末で再生した音がスピーカーから流れます。3.USBA端子 ここに接続したUSBメモリーの「Roland\Song」フォルダに保存したWAVファイルやMP3ファイルを「song」ボタンで選択再生ができます。いずれの方法でも、メニューのミキサー画面から音量のバランスを設定できます。またセンター・キャンセル機能でボーカルを消す(音源によっては小さい音にする)ことができます。精度は抜群というわけではありませんが、一応OKというくらいの感じでした(曲に左右されます)。カラオケ音源を流せば、キーボード練習が楽しくなりますね。私は、教則本や楽譜集に付いていたカラオケCDの曲をいっぱいいっぱいUSBに保存して楽しんでます。ちょっと残念なのは、USBのSONGフォルダ内にサブフォルダを作るとその中のデータは認識してくれないので、たくさんファイルを入れておくと選択画面にズラ~ッと並んでしまい、曲選びが煩雑になってしまう事です。バージョンアップでサブフォルダの使用が可能になるといいと思っています。■ 伴奏機能について内蔵された203の伴奏スタイルは、新しくてでカッコイイ編曲がされているのでとても楽しく遊んでしまいます。さらに Roland Cloud の Z-Style packs からダウンロードしてスタイルを増やせるのもうれしい仕様です(Roland Cloud への加入が必要)。伴奏のコードパターンをあらかじめ設定しておく「コード・シーケンサー」もあり、304種のコード進行がプリセットされています。ユーザー領域に自分でコード進行を登録できるのですが、ルート音とタイプ、ベース音を選んでいくだけなのでとっても簡単で、8小節程度なら1~2分で出来てしまいます。楽譜やコードパターン集などを参考にすればお好みの伴奏がすぐにできるので重宝しています。このコードパターンは最大254小節までOKなので、1曲まるまる設定もできそうですね。■ 録音について「GO:KES 5」での演奏を「record」ボタンで行えます。MIDI か Audio を選択できますが、MIDI は内部のメモリーへ Audio はUSBの「Roland\Song」フォルダへ記録されます。録音時は、外部入力や伴奏などの音もすべてまとめて録音してくれるので聞いているそのままが録音出来てとっても便利です。再生する時は「song」ボタンから再生を始めますが、この時Audio録音したものはオーバーダビングができてしまいます。オーバーダビングができるキーボードは珍しいですね。オーバー・ダビングすると新しいファイルが自動的に作られて元のファイルは残っているので失敗を気にせずチャレンジできます。頑張れば冨田勲さんのような多重録音も可能かもしれません。残念な所は、オーバーダビングの時再生音とキーボードの演奏音のバランスを取りたいと思った時メインメニューを開いて別画面を表示しないとバランスが設定できないことです。録音や再生画面内でできれば最高なのにな、と思いました。■ マイク・インプットについてマイクを使ってカラオケやボーカル録音ができます。ここからのインプットも録音が可能です。マイクは標準タイプのダイナミック・マイク か 3.5mm4極ミニプラグのヘッドセットを接続できます。自動的にハーモニーをつけたりロボット・ボイスのように声を変えたりできて楽しめます。いまのところボコーダーの機能はありません。特にハーモニーなどは歌がヘタクソな私にとっては結構楽しめる機能でした。■ まとめ購入前から、多機能でよくまとまったコストパフォーマンス抜群のキーボードと思っていましたが、予想を裏切らず私の期待に応えてくれました。細かい点では、こーなればいいなという点もいくつかありましたが、それを含めてもいいキーボードと感じました。この値段でこの機能、直感的に使える操作性とこだわれば細かな調整も可能という素晴らしいキーボードです。初心者からベテランまでお勧めできるキーボードです。なんと言っても価格が魅力ですね。興味を持ったら楽器屋さんで触ってみてください!【即納可能】Roland GO:KEYS5 WH [GOKEYS5-WH] ホワイト キーボード デジタルピアノ(新品)【送料無料】【区分G】
2024.05.04
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「ジュリアン・バトラーの真実の生涯」、2年以上前に発売された本なので新しい本ではありませんが、何かと話題の作品なので読んでみました。主に英米文学の文芸評論家として活躍されていた川本直氏の小説デビュー作だそうです。デビュー作で読売文学賞など多くの賞を受賞して話題になった作品です。ちょっとネタバレでご紹介します。妖しげな表紙が印象的で、猥雑感が漂っています。思った通り、いきなりキワドイ描写から始まってビックリです。このお話は20世紀のアメリカ文学を中心に活躍した人たちがたくさん登場しますが、虚実入り混じった内容に何が事実で何が虚構か、誰が実在の人物で誰が創作上の人物か判然としません。アメリカ文学に詳しくない私にとってはネットで確認しながらの読書となりました。アメリカ文学史上最もスキャンダラスな作家のジュリアン・バトラーの一生を、陰で支えてきた友人で作家・評論家のジョージ・ジョンが書いた最後の作品「ジュリアン・バトラーの真実の生涯」を川本直氏が翻訳して出版、というていで書かれています。そのこだわりは徹底していて、時代背景や登場者の交友関係そして最後の参考文献の資料まで緻密に矛盾なく構成されています。最初に訳者前書きを川本氏が書いている所から虚構は始まっているのがとても面白いと思いました。本文も外国文学の翻訳調でその気にさせてくれます。全体を通して、細かな会話やちょっとした事件、彼らの書いた作品の内容などが綴られていて冗長な感じがしないでもありません。読書マニアにはたまりませんが、苦手な人もおおいのでは?と感じました。全部で380ページほどのボリュームで読み応えがあるのですが、最後の80ページ程が訳者のあとがきになっています。ここでこの作品で何を表現したかったのかを集約しているような気がします。本文を読み進めている間は気が付かなかったことも、ここで明らかになり満足感をもって読み終えることができました。なかなか難しい作品なのですが、読後の充実感はずっしりと感じます。私は、毎日100ページづつ楽しみながら読み進めましたが、読み終えたら何だか寂しくて、もう一度初めから読み直してみたいという欲求がわいてきています。読書好きなら、是非読んでみるべき作品と思います。ジュリアン・バトラーの真実の生涯
2024.04.29
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注文してあった「Roland GO:KES 5」が発売日の4月26日に無事届きました。発売日にゲットできるのってうれしいもんですね。到着を楽しみにしていたので、即開封して遊んでみることにしました。開封してみると、思った以上に軽くて持ち運びも楽ちんです。私は、ホワイトの色を注文したのですが、ポップでおしゃれでとってもいい感じ。リビングにもさりげなく置いてインテリアにもなりそうなカッコよさです。鍵盤は象牙のような加工がされた滑りにくい表面のボックス型鍵盤で、戻りも速く、私的にはとても弾きやすい好きなタイプです。前機種「GO:KES / GO:PIANO」と同じような感じでした。さっそく本体に乾電池(単3×8本)を入れてチェックしてみます。鍵盤を弾いてみると、な~んとハンパないド迫力!「Roland GO:KES 3」との違いの一つ、「パッシブ・ラジエーター」搭載スピーカーの威力がふんだんに発揮されています。ボリュームを上げると低音の振動が伝わってきて超いい感じです。このスピーカーで聴くアコースティック・ピアノやエレピ、ベースは最高です。このサイズ、この価格帯のキーボードでは群を抜く音質とパワーです。「Roland GO:KES 5」にしてよかったと思った瞬間でした。すっきりと並んだ操作ボタンやスライダー、ダイヤルは見ただけで使い方がわかってしまう程簡潔にデザインされています。最近よくある「シフトキー」や「コントロールキー」との組み合わせはありません。長押しで動作が変わるボタンは4つありましたが、頻繁に使うキーではないので問題ありません。メニュー・ボタンで色々な設定にアクセスできますが、階層も深くない上液晶画面下の「f1」~「f4」ボタンとジョグダイアル、「◁」・「▷」ボタンを使って思いのほか楽に使うことができました。音色は1,000以上、アコースティック・ピアノだけで36種類もあります。試奏するだけでも楽しいのですが、音色選びも楽器別に整理されているのでそれほど苦労なくできました。さらに「GO:KES 5」と一緒に注文し先日届いた「Cloud Connect WC-1」を接続すれば、スマホやタブレット経由で何千もの ZEN-Core音源をダウンロードして演奏することができます。もう夢のキーボードですね。「GO:KES 3/5」には自動伴奏機能がありますが、200以上のスタイルが入っている上に Roland Cloud からダウウンロードも可能です。今の所スゴク多いというわけではありませんが、きっとこれから増えていくと期待しております。この伴奏機能、なかなかシャレたスタイルですぐに曲に使えそうなモノも多く、ちょっと遊んでいるだけで楽しくなります。しかも左手でコードを指定するモード以外にも、あらかじめコード進行を登録しておいてバッキングは全自動、自分はソロ演奏に専念ということもOKです。そのコード登録の時もよく使うコード進行のパターンが約300種類も内蔵されています。痒い所に手が届く設定ですね。Roland WC-1 WIRELESS ADAPTER ワイヤレスアダプター [ Roland Cloud Connect ] USB ローランド他にもUSBCのケーブルでパソコンやタブレットに接続すれば接続先に入っているソフトシンセ音源をMIDIコントロールし「GO:KES 5」から音を出すことができます。スピーカーが良いので気持ちよくソフトシンセが演奏できます。ただその時は「GO:KES 5」の音は出したくないので「Local Contorol」をOFFにしたいのですが、メニューからの設定になってしまいちょっと面倒と思いました。「Local Contorol」の ON/OFF ボタンがついていればいいのにね。これが今の所私が感じた唯一の欠点です。さらに、Bluetooth でオーディオやMIDIを扱えるので、無線でのMIDIコントロールやスマホの楽曲を迫力あるスピーカーで再生というのも可能です。この時オーディオはセンター・キャンセルができるのでボーカルを消してキーボード演奏のバッキングにも使えるという万能ぶりです。まだまだ、ボーカル入力や録音など試していない機能はありますが、ザッと全体をチェックした所では合格点どころか誰にでもお勧めできる素晴らしいいキーボードと感じました。価格を考えると最大級の大満足です。【即納可能】Roland GO:KEYS5 WH [GOKEYS5-WH] ホワイト キーボード デジタルピアノ(新品)【送料無料】Roland GO:KEYS3 TQ ターコイズ ポータブルキーボード 61鍵盤 ローランド 【予約受付中:2024/04/26発売予定】さっそく、以前購入した「YAMAHA CK61」と並べて部屋にセッティングしてみました。いずれ劣らぬ特徴のあるお気に入りのキーボードです。ゴールデンウイークは、このキーボード達をいじり倒して研究してみたいと思います。
2024.04.27
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言わずと知れた伝説的バンド、ビートルズのドキュメンタリー映画「LET IT BE (レット・イット・ビー)」が劇場公開から54年ぶりに Disney+で5月8日から配信されることが決まったそうです。いゃー、嬉しいですね!この時を30年以上待ち続けていました。実は私、この映画が公開された1970年8月下旬に速攻で観に行った記憶があります。当時からビートルズの大ファンだった私は、映画の内容よりもビートルズの映像をたっぷり見られることがうれしくて大興奮したこともはっきり覚えています。特に最後のルーフトップ・コンサートには鳥肌がたったものです。Beatles ビートルズ / Let It Be スペシャル・エディション <2CDデラックス>(2SHM-CD) 【SHM-CD】それから10年ほど経って家庭にビデオが普及したころ、ビデオ版が発売されたのでレンタルビデオ屋さんで借りてきて何回も何回も見て楽しみましたが、いつの間にかレンタルビデオ屋さんからも消え、映画配信サービスにも入らないという期間が続いていました。どうやら、この映画は正式にアップルの許諾を得ていなかったため販売中止になったようです。この作品は、ビートルズのメンバーのリハーサル風景や会話などのスタジオでの様子を撮ったもので、ビートルズの解散直前の不穏な空気さえ感じさせる少々暗めの雰囲気の映画だったと記憶しています、なのでビートルズのメンバーもあまりこの映画が世に出ることを望んでいなかったのでは、などと勘ぐってしまいます。そのためビデオ販売や配信が進まなかったのかもしれませんね、ところが、今から1年半ほど前の2021年11月末に、「LET IT BE」の元素材である60時間の映像フィルムと150時間の音声テープを再編集して約8時間の3部作ドキュメンタリーに編集しなおした「Get Back」がDisney+ で配信されました。もちろんその時、私は Disney+ に一時的会員になって観させていただきました。その時の印象は、『「LET IT BE」と全然違う!』でした。メンバー間の行き違いや意見の相違はみられましたが、「LET IT BE」の暗い印象とは別の和やかな雰囲気も感じられましたし、曲が出来上がっていく現場やメンバーの役割や立ち位置もじっくり見られたのも収穫でした。そして「LET IT BE」では悪役的雰囲気を漂わせていたと思っていたオノ・ヨーコさんが予想外にメンバーに馴染んでいたのも新しい発見でした。「LET IT BE」はビートルズの解散発表直後の公開だったため、余計な感情が混ざって色眼鏡で観ていたのかもしれません。今回の「LET IT BE」は映像や音が最新技術で修復されているそうですし、「Get Back」には収録されていない映像もありますので、ぜひぜひもう一度観てみたい思いでいっぱいです。そして「Get Back」ももう一度鑑賞して両者を比較しなくては。とりあえず、もう一度 DIsney+ に加入しないといけませんね!
2024.04.19
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前回の記事で、Rolandの「GO:KEYS 5」と「Roland Cloud Connect WC-1」を注文したことを書きましたが、「WC-1」は既に販売中の製品なので注文してから2日ほどで家に届きました。この「WC-1」は、今回注文した「GO:KEYS 3/5」以外にも「Jupiter-X / Jupitert-Xm」や「JUNO-X」「GAIA-2」などで使用できます。幸い家には「Jupitert-Xm」がありますので、これで動作確認することができます。さっそく試してみました。まずはセットアップ・マニュアルをじっくりと見て、指示に従って進めます。Roland Cloud にログインします。私は今まで無料会員になっていましたので、新規登録する必要はありませんでした。しかし、「WC-1」を有効に使うためには「Pro」又は「Ultimate」に入らないともったいないことになってしまいます。でもご安心ください、この「WC-1」には1年間の「Pro」使用権が付いています。1年間の「Pro」使用料が99ドル(現在のレイトで15,000円程度)なのですが、「WC-1」は11,000円で購入できるのでお得感がハンパないですね。マニュアルに印刷されているQRコードを読み込ませると、Roland Cloud の Activation Key の入力ページに移行しますので、製品い同封されたカードの Activation Key を間違えないように入力すれば、「Pro」のメンバーシップ・ライセンスが付与されます。超簡単でした。次に、スマホやタブレットに専用アプリ「Roland Cloud Conect」をインストールします。iPhone、iPad、Android に対応していますので、どなたでも簡単に使えます。マニュアルのQRコードからダウンロードサイトに行っても良いですし、App store や Google Play ストアで検索してダウンロードしてもOKです。私は、画面の見やすさを重視して iPad PRO にインストールすることにしました。インストールして最初のアプリ立ち上げで、Roland Cloud の ID・パスワードを入れれば「Pro」の機能が使えるようになります。そしてアプリの指示通りに、「WC-1」を「Jupitert-Xm」のUSB端子に挿入しWi-Fiの設定などをすれば、アプリで「WC-1」を認識してくれます。これで設定は終わりです。アプリの画面には、ダウンロードできる音色がぎっしりと表示されています。対応機種や音色の楽器名などで検索して絞り込むこともできます。「Pro」メンバーシップでは全部で30,000以上の音色が利用でき、「Jupiter-X / Jupitert-Xm」用だけでも9,000以上の音色があり日々増えているようです。考えただけでワクワクしますね。「Jupiter-X / Jupitert-Xm」では、Sound Packs と Wave Expansions 及び Model Expansion が使用できます。Sound Packs はプロのクリエイターが作った音色集で、チルだったりエレクトロだったりアナログだったりとあるテーマに沿った音色集になっています。表示されているアルバムジャケットの様な画像をクリックすると収録されている音色が一覧表示されます。その音色をクリックするだけで即座に「Jupiter-X / Jupitert-Xm」にダウンロードされ、鍵盤を弾けばその音色を効くことができます。気に入ったら「Jupiter-X / Jupitert-Xm」のユーザーエリアに保存すれば次から「WC-1」無しでその音色を奏でることができます。 Wave Expansions は、かつてのシンセによくあった音源拡張ボードのようにピアノやオーケストラ、ビンテージ・キーボードなどの様な音色集をシンセ本体にインストールして使います。「Jupiter-X / Jupitert-Xm」では、この Wave Expansions は2セットしかインストールできないのが残念なのですが、インストールすれば「WC-1」無しでいつでも膨大なコレクションから選んで使用できます。Model Expansion は「Jupiter-X / Jupitert-Xm」に新たなシンセサイザーを追加するもので、「JD-800」や「Vocal Designer」がインストールできます。私は両方インストールしてみました。これらの、音色をインストールした所、私の Jupitert-Xm は、最強マシンに変身しました。今までの、JUPITER-8・JUNO-106・JX-8P・SH-101・XV-5080・RD-700 に加えて JD-800 と ボコーダーが手に入りましたし、コンサート・グランドピアノや名エレピ、オーケストラやコーラス、そしてコンテンポラリーな曲にも使えそうな音色が山盛りに手に入りました。音色選びやダウンロードなど、簡単すぎて全くストレスを感じません。「WC-1」はハードとソフトを一体化させる素晴らしい製品でした。おかげで「ドリーム・シンセ」と呼ばれていた「Jupiter-X / Jupitert-Xm」がさらにグレードアップして「ハイパー・ドリーム・シンセ」に変身したような印象です。大満足のお買い物でした。WC-1(ロ-ランド) ローランド ワイヤレスアダプター Roland Cloud Connect【即納可能】Roland JUPITER-Xm(新品)【送料無料】【区分E】
2024.04.18
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毎年、楽器をいくつか購入しないと気がすまない私なのですが、今年はまだ購入していないので、そろそろ物欲魂が疼いてきました。昨年の10月に「YAMAHA CK-61」を購入した時に、次に購入するのは「YAMAHA MODX6+」か「Roland SH-4d」と決めていたのですが(詳しくは「どれがいいか? 悩んでキーボード買いました!」)、ここに来て新たな有力候補が表れました。それは、Roland から4月26日に発売されるキーボード「GO:KEYS 3」と「GO:KEYS 5」です。直線を強調したスタイリッシュなデザインとカラフルな色使いでとってもオシャレなキーボードに仕上がっています。こんな素敵なキーボードが部屋に置いてあったら、きっと部屋が明るくさわやかな雰囲気になること請け合いです。Roland GO:KEYS3 TQ ターコイズ ポータブルキーボード 61鍵盤 ローランド 【予約受付中:2024/04/26発売予定】【初回入荷分ご確約】Roland GO:KEYS5 WH [GOKEYS5-WH] ホワイト キーボード デジタルピアノ(新品)【送料無料】このキーボードが発表された3月27日にローランドのメルマガ読者イベントがあり(「Rolandのメルマガ ・イベントに当選したので参加して来ました」)、参加させてもらっていた私はその会場で発表直前の「GO:KEYS 3/5」に触れることができました。実は私、この「GO:KEYS 3/5」の前の機種である「GO:KEYS」や「GO:PIANO」を持っていて、その音色や鍵盤のタッチ感など、かなり気に行っていたので後継機が発表されてこの新製品に興味津々だったわけです。イベント会場で、製品開発リーダーの菅原さん直々に説明していただきすっかりこのキーボードの虜になってしまいました。その時、予算もないのにこの調子ではすぐに買ってしまいそうと、一抹の不安が頭をよぎったのでした。春になったら新しい楽器を買おうと思っていた私は、今回こそは憧れの「YAMAHA MODX6+」にしようとほぼ心に決めていたのですが、思わぬ伏兵が現れて又々悩むことになりました。加えて色鮮やかで低価格の「GO:KEYS 3」と機能に優れた「GO:KEYS 5」のどちらが良いかも悩みどころです。発表の日から悩み続け、それぞれの仕様を徹底的に調べてみることにしました。まずは、「GO:KEYS 3」と「GO:KEYS 5」の比較検討です。基本的な機能は「3」も「5」もほとんど違いはありません。・FANTOMシリーズと同じZEN-Core音源を搭載した素晴らしい音・1,000以上の音色内蔵・200種類以上の自動伴奏スタイルを内蔵・コードを記憶させて伴奏を自動化可能・電池駆動可能でスピーカー内蔵・BluetoothでオーディオやMIDIの使用が可能・TypeCのUSBコネクタでパソコンと接続・USBメモリに保存されたの音楽再生等々うれしい機能が満載です。そして、サブスクの Roland Cloud に加入すれば、自動伴奏スタイルや素敵な音色を山のようにダウンロードして使うことができます。別売りの「Roland Cloud Connect WC-1」というUSBメモリーのような形状の機器をUSB端子に接続すれば、スマホやタブレットで Roland Cloud の音色をワンタッチでダウンロードできてしまいます。Roland Roland Cloud Connect WC-1 (WIRELESS ADAPTER)こんなにも機能豊富なのに、価格は「3」が 46,200円、「5」が72,600円です。「3」の安さが目立ちますね。「この機能でこの価格?」と驚きの価格になっています。では、「3」と「5」でどこが違うのでしょう。まずは、スピーカーが違います。「5」はパッシブラジエーターという低音が強調されるスピーカーの仕組みを搭載していて「3」よりも迫力ある音が出るようです。イベントで実機を触った時は、周囲の別の楽器の音のために詳しく確認はできませんでしたが、良い音の様です。次に、背面の入出力端子の数が違います。「5」は、マイク端子があってボーカルエフェクトを掛けて弾き語りができます。そして、ステレオ入力端子があるので他の楽器や音楽プレーヤーの音を流せます。専用のステレオ・アウトプット端子もあるのでアンプやミキサーとの接続もできます。又、「5」はUSB端子が「Roland Cloud Connect WC-1」専用の物が追加されているので、USBメモリとWC-1を差しっぱなしで使うことができます。(1つの端子に「3」は差し替えて使用)どちらも、Roland Cloud から演奏スタイルや音色をダウンロードできるのですが、「5」は「Z-Style packs」「Sound packs」「Wave Expansion」の3種類の形式が可能なのに対し、「3」は「Wave Expansion」が利用できません。「Sound packs」はプロが製作した色々なジャンルに合わせた特徴のあるサウンドのコレクションなのに対して「Wave Expansion」は、いろいろな楽器の基本的な音が納められているようです。「3」が「Wave Expansion」を利用できないのはチョッとイタいですね。「5」は機能的には申し分がないのですが、色がホワイトとグラファイトの2色しかないのが寂しい!「3」のターコイズ・ダークレッド・ミッドナイトブルーの3色は魅力的ですし、価格の安さも超魅力的です。(どうして「5」にはターコイズがないのかな?)そして「GO:KEYS 3」「GO:KEYS 5」「MODX6+」の3機種の間で3週間ほど悩みました。「GO:KEYS 3/5」も良いけど「MODX6+」の機能の高さや音の良さも捨てがたい!悩みぬいた末、そろそろ決めないと「GO:KEYS 3/5」を選んだ場合は、予約しないと発売日に手に入らなくなるかもと思って昨日決断しました。決定したのは、「GO:KEYS 5」です。決め手は、スピーカーとオーディオ入力端子・「Wave Expansion」の利用です。カラーは残念ですけど、せっかく買うのなら少々高くても後悔しないものを、ということでこれに決めました。ついでに Roland Cloud と連携するために「Cloud Connect WC-1」も一緒に購入することに決めました。さっそく注文したので、おそらく4月末には届くと思います。今から楽しみで仕方がありません。届いたら、さっそくレビューしてみますね。
2024.04.14
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Amazon Prime Video に「20歳のソウル」が公開されているのを知りさっそく観てみました。実はこの作品の原作である同盟の小説を2年ほど前に読み、深く感動した記憶があります。この本を読んだ時、当時話題になっていたので大まかな内容を知った状態で読み始めたのですが、読み始めて最初の数ページから涙があふれ、涙涙の読書になってしまったことを記憶しています。こんな感動的な話が映画化されたらどんな風になるのかと楽しみにしていたのですが、2022年5月に劇場公開されました。残念ながらこの時は劇場で見られませんでした。今回、Amazon Prime Video で観られることがわかりさっそくの鑑賞となりました。内容をネタバレしないようにご紹介すると、市立船橋高校のブラスバンドに所属しトロンボーンを吹いている浅野大義さんという、前向きで優しく、面倒見がよく皆に愛されている青年の高校生活と卒業後の音楽との関りなどが描かれています。この青年が高校在学中に作曲して、今も愛されている応援歌「市船soul」のエピソードが印象的です。しかし、大義さんの身には...。そして感動的なラストが待っています。前向きにいろいろな事に挑戦していく彼と仲間たちの姿が、これぞ青春という風に映りとてもまぶしく感じられます。さて、映画はどうだったのでしょう。私の感想は、今一つ原作小説に迫れなかったかな、という感じです。原作では、大義さんの性格や行動力などが丁寧に描かれていて、どうしてこんなにもみんなに愛され人望があったかがよくわかりましたが、映画ではその辺のところが充分に描かれていないと感じました。又、高校吹奏楽部の先生は佐藤浩市さんが演じたのですが、ステレオタイプの熱血教師役が少々鼻につきました。全体を通じて青春エピソードの寄せ集めみたいな雰囲気で、少々深みが足りなかったような気がします。しかし、ストーリー自体が感動的なためこの映画でも十分に感動を味わうことはできました。またもう一度、原作を読んでみたくなりました。20歳のソウル (幻冬舎文庫) [ 中井 由梨子 ]
2024.04.09
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基本的には若者向けの作品だと思われる「成瀬は天下を取りにいく」を、年甲斐もなく読んでみました。昨年この本が発売されると瞬く間にスゴイ評判になりましたね。私もどんな作品か興味津々で、私の読書予定リストに入りました。とにかく前向きで気持ちのよい作品です。主人公の「成瀬あかり」はどこまでもまっすぐなポジティブ・シンキング。勉強も運動も美術も手品もけん玉も全力で取り組みます。元々能力が高いので、すべて完璧にやりこなします。周りの人達は、そんな成瀬を敬遠がち。でも成瀬は全然気にしないでマイペース。幼なじみの「島崎みゆき」は、迷惑がりながらもいつも成瀬の挑戦につきあわされてしまいます。小学校5年生から高校3年生までの成瀬を中心とした、友達との交流や生活を綴った青春小説です。成瀬の並外れた思考と行動力、それに振り回される友人達がコミカルに描かれています。でも、このまっすぐさとポジティブ・シンキングは絶対に見習うべきです。私はこういう人、大好きです。ついつい応援したくなります。あまり深く考えなくても読めますし、落ち込んだときも元気が出そうです!続編「成瀬は信じた道をいく」も、読まなくては!成瀬は信じた道をいく/宮島未奈【3000円以上送料無料】
2024.04.04
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2009年の第140回直木賞を受賞した山本兼一さんの歴史小説「利休にたずねよ」、今さらですが読みました。読みたいとは思っていたのですが、何故か今日まで読んでいませんでした。全く予備知識のない状態でページを開いたところ、まずは章の多さにビックリ、全部で24章もあります。まるで短編小説集のようです。そして、いきなり利休切腹の日から始まります。この先の展開はどうなってしまうのかなと思い読み進めると、次の章は切腹の前日、次は15日前と徐々に時間をさかのぼって行くという仕掛けになっています。チョッと見たことのない構成ですね。この形式で作品が成立するのかなと思いながらも、その一章一章が興味深く読むのを止められません。どうやら、利休と関係のあった人達とのエピソードを通して利休という人間を深く描き出そうとした作品のようです。一章ごとに、秀吉・細川忠興・徳川家康・石田三成のようなサブタイトルが付けられていて、その人との交流エピソードが静かに落ち着いた調子で語られて行きます。それぞれの章が約20ページ程度という、隙間時間にもちょっと読めてしまう量と読みやすい文体で、読書するのが楽しく感じられます。この短編集のような作品を通じて、今まで私が利休に抱いていたイメージが覆されましたし、どうして利休が後世にまで名を残したのかが分かった気がしました。時間をさかのぼりながら、その時々の交流エピソードを連ねていくという構成は、果たして成功しているのでしょうか?しっかり成功しています。利休の思い、周りの人々の思い、そして利休切腹の謎など、利休に関する疑問に対する一つの解答をもらった気がします。読みやすいのに、読み応えのある良い作品でした。利休にたずねよ (文春文庫) [ 山本 兼一 ]
2024.04.02
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先日このブログで『「DUNE/デューン 砂の惑星 (PART1)」を観てみました』という記事を書きました。今劇場で公開中の「デューン 砂の惑星 PART2」の評判があまりに良いので(全く逆の評価も結構ありますが)、参考のため観てみようと配信が始まったばかりの Amazon Prime Video で観た感想を書いたものです。配信で観た第一作は、映像の美しさやみごとなVFX技術は素晴らしいものの、物語の壮大さ故か登場人物の多さや登場する固有名詞の多さがイマイチ内容をわかりにくくしていたように感じました。ネットで物語の背景や登場人物や登場する言葉を調べた後、再度鑑賞してこの作品を味わうことができました。この調査の際に、第2作のネット上での評判も良く目にしましたが、やはりかなりの人が最上級の評価をしています。こうなると第2作目を劇場で観るしかありません。本当は「IMAX」で観るのが推奨のようですが、近くに IMAXの劇場はありませんので一般の劇場で観ることにしました。(一度IMAXを体験してみたい!)ネットでの調査と第一作を2回鑑賞したかいがあって、映像も言葉もすんなりと頭に入ってきます。圧倒的な迫力のある映像と、重低音が体に伝わってくる臨場感のある効果音や音楽が映像世界に引き込んでくれます。たしかに映画館で観るべき映画です。しかし、やはり物語の展開の中で原作を知っていないと難しいシチュエーションや意味不明な固有名詞が出てきて、理解の邪魔をします。主人公のポールの名前さえ時と場合で違った呼び方をされるので戸惑うことしきりです。もう少しわかりやすく作れなかったのかなと残念に思いました。そして、全体を通じて展開が地味で静かで暗い雰囲気が漂っています。最後には意外な展開で驚かせてはくれますが、決して楽しくワクワクする結末では無いので、気分も上がりません。そして、最後の最後には次作に続く幕切れで、スッキリとした終わり方ではありませんでした。原作を知っている人は「こんなモンだよ」というかもしれませんが、チョッと物足りませんね。この作品を絶賛している人も多いのですが,万人向きというよりSFや映像のコアなファンでないと素直に評価できないのではないかと感じてしまいました。私もSFや映像が大好きな映画ファンではありますが、諸手を挙げての高評価はできない作品でした。全体的には、標準以上の作品なのでしょうが、第3作が製作されても私はたぶん観ないと思います。印象に残る作品ではありましたが、私にとっては思い入れがあまりできない作品でもありました。
2024.03.30
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大の楽器ファンである私は、日頃から楽器関連情報を収集するのも楽しみの一つで、Rolandのメルマガ「ローランドの楽屋にて」の読者登録して毎週楽しく読んでいます。先日、メルマガ編集部から「読者限定イベント」の参加者募集のメールが届きました。3月26日に、浜松市の浜名湖のほとりにある浜松研究所で行われるイベントで、普段は非公開のミュージアム見学とシンポジウムの聴講、そしてなんとアフターファイブには浜松駅近くの居酒屋でローランドのエンジニアを交えてのオフ会まで企画されているとのこと、地元ではあるし応募する以外の選択肢はありません。ダメ元で早速申し込みました。くじ運の悪い私としては当選するなど全く考えていなかったのですが、2週間ほど経って突然ローランドさんから当選の通知メールが届きました。(ヤッター!)嬉しくてみんなにふれまわり迷惑がられましたが、それほど嬉しかったのです。特にローランド・ミュージアムは通常非公開のため、一般の人は中を見ることができずローランドのホームページやYoutube等の動画で体験するしかありません。いつか何かの機会に見学できないかと思っていたのが実現したのです。アフターファイブのオフ会もとても楽しみです。その日からずっと26日を心待ちにしていました。そして、いよいよ待ち望んだ26日がやって来ました。浜松駅横13:20に集合です。遅れないように出かけました。自宅が浜松市のお隣の磐田市のため遠くからの参加者には申し訳ないくらいのんびりとしたお出かけです。浜松駅横ではローランドのスタッフさんが出迎えてくれてバスに案内してくれました。当選者は全30名、同伴者1名までOKでしたので参加者は40名程度でした。浜松駅からローランド浜松研究所までは45分くらいかかるので、バスの中で参加者1人1人が簡単な自己紹介をして過ごしました。地元の静岡県がもっと多いかと思っていたのですが、私と浜松からの参加者2名だけでした。神奈川県・愛知県・東京都からの方が多いようでしたが広島からお越しの方が最も遠方のようでした。皆さんの楽器経歴などを聞きながら楽しく過ごすうちに目的地に到着です。会場の研究所に到着すると、さっそくミュージアムの見学です。ローランド社の創立から現在までの代表的な電子楽器や音響・映像機器がズラッと並んでいます。実に壮観です。これこそ待ち望んでいた風景です。展示の機器の中には、以前私が所有していたものも結構有りとても懐かしい気持ちで見学させてもらいました。 System 100 System 100M SH-101 SH-1000 etc. JD-800通常はこのミュージアム内の機器は触ってはいけないらしいのですが、今回は特別に全て触ってOK、音もすぐ出るようにセッティングされています。こんなに嬉しいことはありませんね。特に、若かりし頃の憧れ「System700」のあの巨大なメカメカしい身体に直に触って、音を作ったり演奏できたのが最大の喜びでした。System 700ミュージアム内には、歴史的な機器や最新の機器に混じって当日の16時に発表されるという新製品が展示されていました。 GO:KEYS 3それは「GO:KEYS 3」と「GO:KEYS 5」という「GO:KEYS」の後継機、開発担当者が横で説明してくれています。ZEN-Core音源搭載で伴奏機能も充実、USB接続の「クラウド・コネクト」というWi-Fiコネクターを使えばローランド・クラウドに接続して直接音色や伴奏パターンをダウンロードできるという優れもの、内蔵スピーカーの音も結構良くて、電池駆動可能な私好みの楽器に仕上がっています。油断するとスグに買ってしまいそうです。(じっくり検討しろ!→自分)【初回入荷分ご確約】Roland GO:KEYS3 TQ [GOKEYS3-TQ] ターコイズ キーボード デジタルピアノ(新品)【送料無料】GOKEYS5-GT【予約商品・4/24発売】 Roland シンセサイザー・電子楽器 その他電子楽器1時間ほど見学した後、シンポジウム会場に移動してシンポジウムの聴講です。「テクノロジーには思想がある。電子楽器の未来に示唆するものとは」というテーマでのディスカッションです。パネラーは、テレビでもお馴染みのメディアアーティストの落合陽一さん、ローランドの元社長の菊本忠男さん、ローランドのエンジニアの山里尚和さん・岡村洋司さん、そして司会はネットのDTMステーションでDTM機器やソフトの紹介で活躍されている藤本健さんが担当されてディスカッションが始まりました。楽器好きには興味深いお話が続きましたが、TR-808やTR-909を作った伝説的なエンジニアでもある菊本さんの開発当初のお話などが聞けて、有意義なシンポジウムとなりました。さて、時間も17時となりこれで本来のイベントは終了なのですが、ここからは浜松駅付近の居酒屋に移動してオフ会の始まりです。少々大きめの居酒屋の2階を貸し切って盛大なオフ会です。 大盛りの浜松餃子研究所で渡された名札の裏に印刷されているローランドの製品名がテーブル名になっていて席が割り振られました。私は「Aerophon」でした。この楽器も持ってます。このテーブルにはAerophonを開発したエンジニア2名がついてくれました。同じテーブルに「Aerophon」を持っている人は、もう1人いましたので「Aerophon」の技術的な話でも盛り上がりましたが、その他の電子楽器や音楽演奏・制作の話でも大いに盛り上がりました。専門用語が通じる仲間との会話はほんとうに楽しいものですね。前社長の三木さんやメルマガ・ライターの坪井さん、DTMステーションの藤本さんもオフ会に参加されていたのでお話しさせていただきたかったのですが、ご挨拶程度しかできなくて、これだけが残念なところです。次回もぜひ参加してもっとお話ししてみたいですね。参加者の皆さんやローランドのエンジニアの方たちとの会話を楽しみながら、メルマガの記事を題材としたカルトクイズや社員さんの楽器演奏などもあり最後まで楽しいオフ会となり大満足でした。最後に、ローランド・グッズのお土産までいただいて最高に楽しい1日となりました。 お土産(TR808クッション,スポーツタオル、ショッピングバッグ)ローランドさん、本当にありがとう!!!
2024.03.27
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今劇場で公開中の「DUNE/デューン 砂の惑星 PART2」がなかなか好評のようですね。チョッと興味を持っています。前作の「DUNE/デューン 砂の惑星」は今回の作品の前半部分になるわけですが、私としてはあまり関心もなくスルーしていました。原作のSF大河小説「デューン砂の惑星」がとても評価が高く、過去にはホドロスキーという監督が有名俳優を集めて10時間以上の大作を作ろうとして挫折した話や、デイヴィッド・リンチ監督が10年がかりで製作したにもかかわらず失敗作と言われた事など、この作品にまつわる数々の伝説的な話なども聞いていましたので、話題としては少々興味はあったのですが、今まで成功していない作品が今回どんなレベルで映画化されたのか観るのが怖い、という感じでスルーしていたのです。しかし、アカデミー賞で10部門ノミネート・6部門受賞という堂々たる成績を残し、今回こそ良い作品に仕上がったのかな、と思いました。でも何故か観たいという気持ちがあまり湧き起こらずそのままになっていました。最近、Amazon Prime Video にこの作品が公開された事と、公開中の2作目の評判がかなり高い事で、とりあえず観てみようという気になって、観てみることにしました。原作の内容やこの作品のシチュエーション・登場人物などの予備知識は全くない状態で観始めました。「わからん!」物語の背景や登場人物の素性などの説明がないまま、いきなり現れる固有名詞たちにクエスチョンマークを頭の上に浮かべながらの鑑賞となりました。最後まで鑑賞して、確かに映像の美しさやVFXの素晴らしさには感動しましたが、いまいちストーリーが消化しきれないもどかしさがありました。ストーリー自体はそれほど複雑なものではなく、ポイントさえ押さえれば楽しめるのではと思い、ネットで検索して、物語の背景、登場人物の名前と相関、そして出てくる用語の意味を頭に入れ、再度の鑑賞にチャレンジしました。さすがに2回目は内容もすっきりと頭に入り、物語の展開と映像美を堪能することができました。しかし、スターウォーズのような派手な冒険活劇ではなく「抒情詩的SF」と謳っているように比較的地味で謎めいた超絶美しい映像作品という印象でした。2作目の「DUNE/デューン 砂の惑星 PART2」は、1作目の謎や伏線をすべて回収してスッキリと楽しめるだけでなく、さらに映像もパワーアップして想像以上のレベルの作品になっているそうなので、チョッと観てみたくなってしまいました。機会があったら映画館に行ってみようと思います。
2024.03.25
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3年ほど前に、ネットでのあまりの評判の良さに物欲が抑えられず、4万円近くもする高額にもかかわらずについ買ってしまったPFUのキーボードHHKBを愛用しています。コンパクトなので机の上で邪魔にならないし、クセになるほど気持ちの良い打鍵感、そして4台のパソコン・タブレットを切り替えて使える便利さで、もう私のITライフに欠かせない大事なグッズになっています。HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨 Bluetooth ワイヤレス キーボード USB 無線/有線両対応 高級 テンキーレス 静音 コンパクト 静電容量無接点 東プレ軸 HHKB先週のある夜、夜のひと時をハイボールを飲みながらのプログラミングで楽しく遊んでいたところ、なんとグラスに手を引っ掛け、キーボード上にまともにハイボールをかけてしまいました。パソコン使用の「あるある」定番ですよね。しかし、私は40年以上もの長いパソコン生活でも初めての水没経験です。マジで焦りました!まずは水分を除去しなければと、近くにあったペーパータオルでキーボードを拭こうとしたら、水分のために誤動作したのかモニター画面上に意味不明の文字が連打されています。「ヤバイッ!!」すぐに電源を切らなければと、光速で電源スイッチをオフにし電池を取り外しました。電池を取り外した後、気を落ち着けてゆっくりとおもむろに、キーボード本体と机の上を丁寧に拭き始めました。たぶん、きれいに拭いてしっかりと乾燥させれば、大きな確率で問題なく再使用ができるとの確信のもと、しっかりと拭いて翌日の午後まで自然乾燥させることにしました。さて、次の日の午後、そろそろ大丈夫かなと電源を入れてキーボードのキーをそっと押してみました。なんということでしょう、今回もモニター上には文字の連打が続いています。またしても、あわてて電池の取り外しと相成りました。ここで作戦変更です。キートップ引き抜き工具を使って全部のキートップを外し、再度きれいに汚れや水分を拭き取ってから、そのまま3日間自然乾燥するという作戦です。送料無料 キートップ引き抜き工具 2in1 メカニカルキーボード キーキャップ キースイッチ メンテナンス 掃除 清掃 簡単 取り外しキートップを外してみると、3年間使っていただけに、キーの間にホコリやゴミが溜まっていて、ちょうどよい掃除になりました。キートップを外したその下にあるケース蓋をはずして、基盤上の水分除去をしたいと思ったのですが、蓋を外すためのネジは「DO NOT REMOVE」というシールで封印されていて、これを剥がすと補償対象外になってしまうとの事だったので、これは諦めました。あとは、3日間の乾燥状態と致命的な回路ショートが無かったことを祈るのみです。そして、ついに運命の3日後が来ました。キートップを元通りにはめ込み、ドキドキしながら電源を入れました。「正常に動いた!」キーボードに入力した文字が、間違いなくモニターに表示されています。本当に良かった。又、快適なタイピング環境が戻ってきました。やはり、昔から言い伝えられている通り、キーボードの近くでの飲み物は厳禁ですね!原点に戻って注意することにしましょう。
2024.03.21
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を2022年2月に日本公開された「ウエスト・サイド・ストーリー」、スティーブン・スピルバーグ監督によってリメイクされた2度目の映画版をやっと観ることができました。ずっと観たかったのですが、映画館での上映を見逃してしまい、近くのレンタルビデオ屋さんでも見つけられなくて観たい気持ちがつのっていたのですが、Amazon Prime Video で公開されているのを発見し観ることができました。1961年に公開されたロバート・ワイズ監督の作品は、公開時にリアルタイムでは観ていないのですが、その後何度もリバイバル上映されたため、映画館で5~6回は観ています。映像も音楽も素晴らしく一大ブームを巻き起こした作品ですが、私にとっては何故か一つも物足りない所があって、印象に残る作品ではあっても「大好き」というよりも「普通に好き」な映画でした。もちろん、ビデオやテレビ放送を含めて10回以上は観ていますので音楽と映像の素晴らしさはくっきりと記憶に残っています。今回のスピルバーグ版が第1作版を超えられたかどうかも関心事の一つでした。前作はアカデミー賞を10部門で獲得した名作です、ハードルは高いですね。さっそく、部屋の大画面モニターで鑑賞してみました。感想は、・・・・・素晴らしい!!! ーーーでした。上映時間は新作・旧作とも150分程度とほぼ同じ、ストーリーや設定に若干の手が加えられ、曲順も変えられていますが、旧作の雰囲気は壊すことなく違和感などない自然な流れになっていました。しかし、前作がミュージカル独特のファンタジー表現が根底にあるのと異なり、今作はリアリズムをより押し出した演出になっていると感じました。その演出の違いによってか、出演者一人一人の内面の感情が良く伝わってきて、映画を観ていてもそのワクワク感だったり、喜び、悲しみの感情を共有することができました。私が旧作で感じていたもの足りなさは、ここだったのかもしれません。映画を観て、そのシチュエーションを自分の体験のように感じさせる感覚が映画鑑賞の醍醐味なのでしょうね。さすがスピルバーグ監督!私の予想を超えて前作を上回る作品になったのでは、と私は感じています。この時期にこの名作をリメイクした意味は十分にあったと思います。ウエストサイドストーリー ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]家で鑑賞できるので、これから私は、何回もリピート鑑賞してしまうのでしょうね。
2024.03.18
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宮崎駿監督作品の「君たちはどう生きるか」がアカデミー賞の長編アニメ映画賞を受賞して話題になっていますね。昨年の夏に公開されてから、観に行かなくてはと思いながらも諸処の事情で今まで見逃していました。アカデミー賞受賞も決まったことではあるし、私の鑑賞環境も整ったことですし、昨日ふらっと映画館に出かけて「君たちはどう生きるか」を見てきました。公開当初から、「素晴らしい」「意味が分からない」「芸術的」「つまらない」等々、賛否両論・議論百出でとても興味深く見守っていたのですが、果たして私はどのように感じるのかにも、とても興味を持って映画館に向かいました。平日の朝の回だったためか、比較的すいた劇場でゆったりと鑑賞ができました。作品は、最初から最後まで宮崎ワールド全開の、これぞ宮崎監督の集大成と言った感覚を持ちました。映像の細部にまでこだわった作り込みや、独特のキャラクター、一種異様なストーリー展開、どれをとっても宮崎ワールドです。「千と千尋の神隠し」だったり「もののけ姫」だったり「風立ちぬ」だったり、今までの作品を彷彿させる場面が顔を出していたりして、宮崎作品を鑑賞できる幸せ感を感じました。たしかに、ストーリーは奇天烈で分かりにくいのかもしれませんが、芸術などそんなもの、鑑賞者個人個人が自由に感じれば良いもので、深く考える人・ボーっと眺める人いろんな観かたがあっていいのではないでしょうか。私はというと、映像の美しさと不思議な世界の体験に身をゆだね、2時間の夢心地を味わい大変満足しました。この作品がアメリカで好評でアカデミー賞まで取ったというのは、ディズニーやピクサーなどアメリカにはない、見たことのない映像とその映像美が評価されたのだな、と感じました。機会があったらもう一度鑑賞して、この作品を深堀してみたいと思いました。
2024.03.15
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昨年の11月に、このブログの更新をして以来ちょうど4カ月が経ってしまいました。その間、今まで経験した事の無いような体験をしてしまい、ブログから遠ざかってしまいました。その体験とは、自身の繰り返し入院と長期入院、おまけに家族のコロナ感染対応という、怒涛の患い体験でした。今回は、この4か月間の体験を簡単にご報告して、次回からのブログ再開の区切りにしたいと思います。■ 前兆もともと若い頃から、血液検査で中性脂肪が高めでしたが、年齢を重ねる内にコレステロールや血糖値も少々高めになってきて、健康診断の度に要注意となっていたのですが、あまり気にせずに普通に生活をしていました。ある時、耳鳴りが気になり軽い気持ちで脳のMRIを撮ってみたところ(耳鳴りとは関係なかったのですが)脳内の血管が細くなっているところがあることがわかりました。いわゆる動脈硬化です。ここの部位は手術ができないので、食事改善と薬の服用で血中脂質を改善することになり、徹底的に食事・飲酒・運動を考慮した生活に変えたためか血液も改善され、身体の調子も良くなってきました。その後、特に自覚する症状もなく元気いっぱいで運動に励みながら日々を送っていましたが、どうやら改善される前の血液状態が私の身体に魔の手を伸ばしていたようです。■ 異常発見普段の生活や健康診断で問題は無かったのですが、ある日、かかりつけのお医者さんからいつもと違う検査を進められました。負荷心電図という自転車をこぎながらの心電図や、心臓のエコー検査でした。予約して検査してみると心臓の冠動脈が詰まった状態のいわゆる狭心症という診断でした。さっそく近くの大学病院を紹介してもらい精密検査をすることになりました。その結果、なんと3本ある冠動脈の2本が完全に詰まっていて残りの1本も80%程度詰まっているとの事。結果を知ってビックリ、一つ間違えば死に直結する状態でした。担当のお医者さんからは「症状が出る前に見つかってラッキーでしたね。」と言われました。問題のある冠動脈が3本あるので3回入院して、1本ずつ手術することになりました。1回の入院は4日間なのでそれほど長い期間ではありません。状況を見ながら2~3カ月間で手術を完了するという予定をたててもらいました。■ コロナ感染予定していた1回目の入院の3日前に、なんと同居している息子が会社でコロナに感染してしまいました。私は手術を控えているので絶対に感染するわけにはいきません。とりあえず入院予定日を1週間ずらしてもらい、その間に息子の回復と私と妻の感染防止を徹底的に行うことにしました。こんな時は家庭内に司令塔が必要と思い、私に全権を委託してもらい、行動の制限や防疫体制を決め完璧に実施することにより、なんとか感染も無く1週間程で危機を脱する事ができました。■ 手術手術自体はカテーテルの手術で難易度はそれほど高くないそうなのですが、冠動脈2本が完全に詰まっているので、残りの1本の血流を止めるわけにはいきません、そのためリスクの高い手術になったようです。お医者さんやスタッフの皆さんのおかげで、無事に3度の手術も成功し元気で退院することができました。■ 再入院手術が全て終わって喜んで家に帰ったのもつかの間、退院して2日後に猛烈に下腹部が痛み始めました。心臓手術の後遺症かとも思い病院に問い合わせてみたのですが、手術の影響とは考えられないとの事、近くの内科で調べてもらったのですが、はっきりした原因がわかりません。そこで、もう一度大学病院に逆戻りです。細かく検査してもらったところ、どうやら針のような異物(魚の骨が疑わしいらしいです)が大腸を突き破ってお腹の内側に突き刺さり化膿して腫れているとの事でした。即入院することになりましたが、心臓手術後間もないので血液を固まらせにくくする薬をやめられないため腸の手術は2~3ヶ月はできないとの結論で、薬で化膿・炎症を抑えて様子を見ることになりました。その間、食事は一切できないので、点滴で栄養補給をしながら25日間ほど絶食生活を続けました。(初めての経験だったけど、辛かった!)その後、化膿・炎症も治まり5週間で退院することができました。■ 入院生活入院中は身体はドンドン元気になってきたので、今まで家で出来なかったこと(大量の読書・読みかけのマニュアル制覇・シンセやグルーブボックスを持ち込んでの作曲等々)をやりまくって、それなりに充実した入院生活が送れました。こんなに長く入院した経験は初めてでしたが、これだけ長くいると病院の看護師さんやリハビリの先生などのスタッフの皆さんとも仲良くなり結構楽しい入院生活でした。何回もやるものではありませんが、そうなってしまった時は、如何に楽しく有意義に過ごすかを考えて臨むのが良いですね。 [入院中もベッドの上で、iPadのシンセアプリを楽しみました!]■ 最後に退院してから、体力の低下や体重の減少を元に戻すため、食事や運動を考えて生活してきましたが、どうやら元に戻ってきたようです。また普通の生活ができるよう、ブログ更新も頑張ってしていきたいと思います!皆さん、くれぐれも血液検査の結果を甘く観ないようにしてくださいね。
2024.03.14
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「う~ん、良かった! お腹いっぱい、でももう一回観たい!」というのが見終わったばかりの感想です。今日朝一番で、先週末(11/3)から公開が始まった「ゴジラ-1.0」を観に行ってきました。早く観てみたいと気は焦りましたが、あえて観客が少ないであろう木曜の午前中の上映を選んで、妻と二人で映画館に向かいました。私はゴジラと同じ1954年11月生まれの同い年です。ゴジラと一緒に育ってきたので思い入れもたっぷりで、ゴジラ映画と聞けば居ても立っても居られません。しかし、残念ながらガッカリして帰ってくることも、ままあります。もうこれは、数年に一回の「お祭り」ですので、作品の質がよかろうが悪かろうが関係ありません。ただただスクリーンでゴジラと会って旧交を温めるのです!では、今回のゴジラはどうだったのでしょう?今回の作品は70周年記念作品だそうですが、本当は来年が70周年ですよね。でも、そのくらい力を入れて作っているという事で納得しましょう。たしかに、70周年記念作品にふさわしい力作です。映像だけを見ても、日本の怪獣映画のVFXレベルもここまで来たかという素晴らしい美しさと迫力でした。「三丁目の夕日」や「永遠の0」の山崎貴監督らしい、人間ドラマを作り込んだウエットな内容にネットでは賛否両論分かれているようですが、私としては庵野秀明監督のドライでオタク的「シン・ゴジラ」より好きです。もっといえば、ゴジラとの対決だけに絞るよりも物語に深みが出ていて、今回のゴジラは大好きです。小説版 ゴジラー1.0 (集英社オレンジ文庫) [ 山崎 貴 ]ネットでの映画レビューを見ると絶賛している人は多いのですが、こき下ろしている人もかなり見受けられます。見る人を選ぶ作品なのでしょうか?賛否両論激突するのも偉大な作品の証拠なのかもしれませんね。細かく言えばツッコミどころもたくさんあるのですが、それを差し引いてもあまりある魅力があって、私的にはほぼ完ぺきな大娯楽作品と映りました。点数を付けるとすれば「98点」くらいの感覚です。やはりゴジラは日本製に限ります。映画好きなら観て損はない作品だと思いますので、ぜひ映画館で観てください。オリジナル・サウンドトラック ゴジラー1.0 [ 佐藤直紀 ]最後に一言、ゴジラの頭はもう少し大きめの方がゴジラらしくて良いと思うのですが、どうなんでしょう?【12月予約】ゴジラ フィギュア ゴジラ-1.0 怪獣咆哮撃 ゴジラ(2023) フィギュア 公式
2023.11.09
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何故、この本を読もうと思ったのかはっきりと覚えていません。きっとどこかで、書評を見たんでしょうね。小田雅久仁さんの作品とは初対面になります。小田さんは「残月記」で数々の賞を受賞したそうで興味津々ですが、私はまだ読んでいません。この「禍」という作品、表紙を見ただけで気味悪さが漂っていますが、内容もかなり衝撃的で驚かされました。七つの短編で構成されているのですが、どれもが体の部分をモチーフとした悪夢のような身の毛もよだつ作品集です。最初にページを開くと、20行X44字の1ページがほとんど改行無く文字で埋め尽くされています。見ただけで重さがじわっと感じられます。ページ数の割に文字量が多くズッシリとした読みごたえを感じます。題名とモチーフの関係は次のようになっています。 ・食書 → 口 ・耳もぐり → 耳 ・喪色記 → 目 ・柔らかなところへ帰る → 肉 ・農場 → 鼻 ・髪禍 → 髪 ・裸婦と裸夫 → 肌どの作品も不条理な展開・想像を超える展開で頭の中がパニックになりそうです。これはいったいホラーなのでしょうか、SFなのでしょうか、ミステリーなのでしょうか、ジャンルも決められません。気持ちの悪さに途中でやめようかと思っても、なんだかやめられない魅力も持っています。ほとんどの作品が、ハッキリとした結末らしいもの(オチ?)も無いのですが印象に残る作品ばかりです。私としては「食書」と「耳もぐり」「裸婦と裸夫」あたりが「いいかな」と思ってます。読後感はあまり爽快なものではありませんし、ストーリーもついていけない人もいると思いますので万人に進められる作品ではないと思いますが、たまには「怖いもの見たさ」でこんな作品も面白いと思いますよ!禍 [ 小田 雅久仁 ]
2023.11.08
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今村翔吾さんの「教養としての歴史小説」という、なんだか研究論文の様な題名の本を読んでみました。今村翔吾さんといえば、「塞王の楯」で直木賞を受賞したほか吉川英治文庫賞や山田風太郎賞など数多くの賞を受賞している人気作家です。最近ではテレビでもコメンテーターとしてちょくちょく見かけますね。私としては半年ほど前に「じんかん」という、戦国時代の大悪人、松永壇上少輔久秀(まつながだんじょうしょうゆうひさひで)の一代記を読んでファンになった小説家です。(「小説「じんかん」 戦国時代の大悪人の本当の姿は?」)「教養としての歴史小説」ってどんな内容が書いてあるのか気になりますね。ザっと目次を確認してみましょう。 序 章 人生で大切なことは歴史小説に教わった 第1章 歴史小説の基礎知識 第2章 歴史小説が教える人としての生き方 第3章 ビジネスに役立つ歴史小説 第4章 教養が深まる歴史小説の活用法 第5章 歴史小説を読んで旅行を楽しむ 第6章 歴史小説 創作の舞台裏 第7章 教養としての歴史小説ガイド題名は研究論文的なのですが、内容は歴史小説を楽しむ方法や、歴史小説を読んで生活を豊かにする考え方が書かれたエッセイのような感じの本でした。肩肘を張らずに気軽に読める内容で、歴史小説を今まであまり読んでいなかった人にも歴史小説を楽しむコツやお勧め本などが書かれていて結構楽しめる内容でした。歴史小説を通じて、歴史だけでなく地名だったり風習や芸術・食・建築物など教養を深める読み方も書かれてて、なるほどと感じることも多かったです。どちらかというと、私は歴史小説好きの仲間に入ると思うのですが、歴史小説好きから見れば目新しさという点はあまり感じませんでしたが、納得する点ばかりで楽しく読書できました。しかし、今村さんの「歴史小説愛」がスゴイ!小学校5年生で「真田太平記」全16巻をわずか35日で読破した歴史小説との出会いエピソードもすごいのですが、その後のあまりの読書量で読む本が無くなってしまうのではないかという不安から小説家になって歴史小説を書こうとしたという志望動機エピソードもすごいですね。最後に世代別代表作家のお勧め本も載っていて、偏りがちになりやすいい読書習慣の見直しにもいいかもしれません。私ももっと幅広く読んでみたいという気になりました。読書週間のガイドに良いかもしれませんね!教養としての歴史小説 [ 今村 翔吾 ]
2023.11.07
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ついにビートルズ最後の新作として話題の「Now And Then」が発表されましたね。この曲は、もう皆さんもご存知だと思いますが、今から約30年前の1994年に行われた「ザ・ビートルズ・アンソロジー」プロジェクトで、ジョンレノンが残したデモテープを元にビートルズ・メンバーで完成させようとした3曲のうちの1曲です。その時の3曲は、「フリー・アズ・ア・バード」・「リアル・ラヴ」・「ナウ・アンド・ゼン」で、「フリー・アズ・ア・バード」と「リアル・ラヴ」は無事録音が完了し完成までこぎつけたのですが、「ナウ・アンド・ゼン」は雑音がひどすぎたためジョージが作業を続けるのを拒否してお蔵入りになっていたそうです。しかし、最近のAIの進歩により雑音の除去やボーカルや楽器の分離が簡単にできるようになったため、今年になってこの曲の再制作が始まりました。以前このブログでも書きましたが、楽器を分離してカラオケが作れるアプリも簡単に使えるようになっていますからね( 「驚異のAIミュージック・アプリ! 楽器を分離でカラオケ・耳コピ 楽々(^▽^)/」 )。私もAIのお世話になりながら音楽を楽しんでます。そして、ついに11月2日全世界で一斉にリリースされました。さっそく、Youtubeで聴いてみました。ビートルズ最後の曲という事で感慨も深かったのですが、曲調がマイナーでどこか寂し気な感じのする曲でした。ビートルズの元メンバーが演奏しているというだけで十分聴く価値もあり、ネットでの反応も高評価のようですが、私としては少々物足りなさを感じてしまいました。やはりこの曲は、ジョンの曲であってビートルズの曲ではないというのが正直な感想です。今回のアレンジは、ビートルズの過去の曲のアレンジを踏襲した形だったり、ひょっとしたら過去曲のサンプリングも部分的に使っているのではという感じで、確かにビートルズらしい雰囲気は十分感じられますが、展開が単調でビートルズらしい驚きは感じられませんでした。どうやら情報によると、特徴的な転調を含んだヴァース部分がカットされているそうで、その影響もあるかもしれません。この曲は、「イマジン」や「ラブ」のようにシンプルなピアノ伴奏でのアレンジの方が似合っていたのかも、と思ってしまいました。なにはともあれ、ビートルズ・メンバーでの新曲が聴けたのはファンとしてうれしいことでしたし、最後とは言いながらも未発表の曲がまだ他にもあることは公然の秘密のようなものなので、次も期待したいところですね。AIを使えば、本人が演奏しなくてもサンプリングした音声や楽器演奏の断片だけで、新曲が作れてしまう時代に既になっていますので、ますます再現曲も増えていくのでしょうね。(これが良いか悪いかはよくわかりませんが)以前に製作された「フリー・アズ・ア・バード」と「リアル・ラヴ」も改めて聴きなおしてみましたが、今回のものよりビートルズらしさは感じました。ぜひ、この機会に聴いてみてください。
2023.11.05
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2023年10月28日(土)~11月5日(日)の約1週間に渡って、浜松のアクトシティ大ホールで「Mt.Fuji Opera 静岡国際オペラコンクール」が開催されています。静岡にゆかりのある世界的なオペラ歌手の三浦環さん没後50周年を記念して、平成8年から3年に1回浜松市で開催されている、コンクールです。浜松では、3年に1回「浜松国際ピアノコンクール」も開かれていて、世界的なコンクールが近くで開かれていることは音楽ファンとしてとてもうれしい所です。本当は、今年こそ通しでコンクールを見てみたいと思っていたのですが、諸処の事情で実現できませんでした。(来年の浜松国際ピアノコンクールはぜひ実現させたいと思っています)コンクールの方は、30日に第1次予選が終了し、第2次予選の出場者が決定しました。16人が選出されていますが、日本からは、伊藤尚人さん・山下祐賀さん・小川栞奈さん・七澤結さん・持田温子さんの5名が選ばれました。明日(11/1) と明後日(11/2)の13時~17時に第2次予選が行われます。持ち時間20分程で、オペラ名・役名の書かれた指定リストから選んで演じます。なかなか楽しみですね。私は会場に行けないのですが、なんとYoutubeでライブ配信してくれます。また、コンクール後にはアーカイブ配信もありますので、オペラファンはコンクールを家で楽しめますね。 ( コンクールライブ配信のおしらせ(公式ホームページ) ) ( 静岡国際オペラコンクール公式YouTubeチャンネル )芸術の秋です、オペラを見たことのない人も一回見てみてください、聞いたことのある歌もあったりして興味が出てくるかもしれませんよ!
2023.10.31
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前回お伝えした、ヤマハのステージキーボード「CK61」を4日ほど使ってみましたが、なかなかイイですね!今回は使った感想などお伝えしたいと思います。まずは外観から、引き締まったデザインでなかなかよろしい!昔の名シンセサイザー「YAMAHA CS-10」を思い出すようなデザインです。(個人の感想)操作パネルにツマミ・ボタン・スライダーがたくさん並んで、ワクワクするデザインです。上端隅には、背面にある接続端子やスイッチの名前が印刷されているので、向こう側に回って確認しなくてもいいので、これもグッド。5.6Kgの質量は持ち運ぶのも楽々、電池駆動・スピーカー内蔵と相まって、どこでもキーボードが実現できてナイスです。そのスピーカーも、設定でスタンドに乗せているのかテーブル上なのかを選択し、それに合わせて最適な響きを出すことができます。もちろんスピーカーのオン・オフや出力(dB)も調整できます。なかなか芸が細かいですね。鍵盤は「MODX+」で使用されているセミウエィテッド鍵盤(おもり付き)ではなくエレクトーンにも使われている軽めのFSB鍵盤が使われています。ピアノ音色を弾くときに軽すぎるのではないかと思いましたが、意外に弾きやすく違和感はほとんどありませんでした。オルガンやシンセ音色などはピッタリです。(この辺は個人の好みの問題が大きいですね)音色にオルガンを選んだ時には、ハモンドオルガンのようなドローバーが使えて便利です。ロータリースピーカー効果のオン・オフやスピードの切り替え、パーカッション効果のオン・オフも使えます。パーカッション効果はハモンドの「クリクリ感」ほどではなかったのがちょっと残念。(どこかに設定があるのかな?)このスライダーはパソコンのDAWと接続した時、ミキサーのスライダーに変身させることもできます。基本的には操作パネル上のツマミやスライダーはMIDIメッセージの出力ができるので、DAWの操作や接続MIDI機器のコントロールに使えるようです。この機能も活用してみたいと思っています。操作パネルの中央は、音色選択のエリアになっています。3つあるスライダーは選択した3つの音色のボリューム調整様です。スライダーの下のオン・オフスイッチは、オンにした所だけが発音する選択スイッチです。1音色で使ってもいいし、2音色、3音色と重ねることができます。重ねるだけでなく、どの音が鍵盤上のどこからどこまでに反応するか(スプリット)もワンタッチで設定できます。それだけではなく、どの音にペダルを効かせるかも選べるので、ピアノ音はサスティンを効かせるけどリード音には効かせないという事もできます。この設定はピッチベンドホイールにも設定できるのがうれしい所です。音色の選択は楽器タイプのボタンを押してツマミで簡単に選べます。スライダーの下の A・B・C ボタンは押されたボタンの音色がエディットできます。A・B・Cは基本、黄・青・緑に光りますが(設定で色変更可能)、ボタンが押された音色の設定がパネル上の操作子に同じ色で表示されるので、今何の音色を設定しているのか、その音がどんな設定になっているのかが一発で分かります。パネル上のボタンやスライダーで設定できない機能は、メニューボタンと矢印キー・ENTER/EXITボタンで設定しますが、階層が深くないのでわかりやすく戸惑う事はあまりありませんでした。実際、私はまだマニュアルを読んでいません。一番下には「LIVE SET」ボタンが8つ並んでいますが、ここに音色の組み合わせと設定状態全てを記憶しておくことができます。全部で160のセットができますが、最初の80はプリセットになっていていい音がいっぱい入っています。パネルの右側は、フィルターやエフェクターの設定を加えるセクションです。一通りの必要な機能は揃っていますが、シンセサイザーの様な自由な音作りはできません。ステージキーボードと割り切って音色の変化を楽しみましょう。エフェクトは2つの異なるエフェクターを繋げて掛けられますが、もう1つ2つあると良かったかなと思います。さらに欲を言うとモノ・ポリの切り替えやポルタメントとのオン・オフ、(ボタン見つけました)、ポルタメントタイムの設定もメニューからではなくボタンやツマミからできるともっと良かったと思いました。他には、マイクや他の音楽機器からのAUDIO入力、スマホ・タブレットからのBluetooth入力、USBメモリー内のWAVファイルの再生などの機能があるので、私は楽譜本の付録のCDに入っているカラオケをタブレットからBluetooth経由で流して練習に活用しています。USBメモリの再生は音量の調整やスタート/ストップ・巻き戻しが(基本Menuからで)やりにくいので、Bluetoothが手軽でいいと思います。全体的に見て、機能豊富でバランスが良く使いやすい即戦力のキーボードという感じです。MONTAGEやMODX+の様な素晴らしい音質とまではいきませんが、そこそこいい音で楽しめる使いやすいキーボードです。欲しい音をパッと呼び出して、好みの音にサッと設定変更したり、マニュアルを覚えなくても簡単に使えるのが最大のポイントですね。私にとっては「買ってよかった!」楽器です。デスクの横に置いて、気が向いた時にカラオケ付きで曲の練習に励んでいます。【納期未定】 YAMAHA CK61 ヤマハ シンセサイザー 61鍵盤 【学生限定!キーボードケース プレゼントキャンペーン中】
2023.10.19
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今年の初めごろから、Yamaha・Roland・Korg 各社から気になる楽器が相次いで発表され、中でもヤマハの「CK61」と「MODX6+」そしてRolandの「Sh-4d」が特に気になっていました。どれか一つでも手に入れたいものだと考えておりました。以前の私のブログにも、その辺の気持ちを記事を書きました。・ 「物欲をくすぐる ヤマハの新ステージ・キーボード発売!」 ・「Rolandのデスクトップ・シンセ 大人気のようですね。」 ・「あまりに心地よい試奏体験 。『 Yamaha MODX6+ 』がいいネ! [YAMAHA CK61] [Roland Sh-4d] [YAMAHA MODX6+]半年ほど経って、色々とやり繰りした結果少々資金が用意できたので、本格的に購入を前提に楽器選びを悩んでみました。どれも機能・価格のバランスがとれていて甲乙つけがたい魅力的な製品ばかりです。出来る事なら(借金をしてでも)全部買ってしまいたい!頭の中で、悪のささやきが聞こえていましたが、何とか理性で抑えて検討に入ることにしました。「MODX6+」はオールマイティーなワークステーション型のシンセサイザーで、3,000種類もの音色を持ち、音が良い事、アルペジエイターという伴奏機能や、パートごとに録音して曲製作も一台でできてしまう多機能さで楽器としての能力は申し分なく、所有欲を喚起させる憧れの逸品です。敢えて希望を言えば、電池駆動ができてスピーカー内蔵だったらどこでも使えていいのにな、と思います。【限定追加音源付属】 YAMAHA CK61 61鍵盤 ステージキーボード ヤマハ「Sh-4d」はコンパクトな筐体にぎっしりと機能を詰め込んだアナログ・スタイルの音作りが楽しめる機材です。11種類もの異なるシンセ・エンジン(オシレーター・モデル)を積んで、それを4つ組み合わせて音作りができるという、シンセマニアなら一日中遊んでいられそうなマシンです。たくさんあるツマミやスライダーをグリグリさせながら音を作っていく光景は想像しただけでオタク心をくすぐります。トラックシーケンサーも内蔵しているので単純な曲なら簡単に作れそうなところも良いですね。そして、このマシンは電池駆動ができるのでどこにでも持っていけますがスピーカーは内蔵していません(ザンネン!)。Roland SH-4D デスクトップ・シンセサイザー ローランド「CK61」は61鍵のステージキーボードで、61鍵の割にサイズもコンパクトで軽いので持ち運びに便利そうです。さらに電池駆動ができてスピーカー内蔵という私の好みにピッタリの仕様です。プリセットの音色は363種で、ピアノ、エレピ、オルガン、管楽器、弦楽器、シンセリード、シンセパッドと使える音色が厳選されて入っているという感じです。3つの音色を選んで重ねたり、鍵盤上の音域を分けたりすることができる上、ワンタッチでそれぞれの音のボリュームを調整したり、オン・オフしたりとても便利そうです。操作パネルにはツマミやスライダーがぎっしり並んでいて壮観です。ヤマハさんは「One-to-Oneインターフェース」と呼んでいる一つの機能を一つのツマミやボタン等の操作子に割り当てた設計になっています。最近の電子楽器は機能が多すぎるため2つ・3つのツマミやボタンを同時に使って機能を実現しているため操作が複雑で感覚的に操作できなかったり、操作を覚えきれないという弱点がありましたが、「CK61」は機能を大胆に切り捨てて使いやすさにこだわったところが好感が持てます。ヤマハ YAMAHA MODX6+ シンセサイザー三者三様で、なかなか一つに絞るのは難しい!やっぱり全部欲しいッ!これが実感です。最終的に、今回はヤマハの「CK61」を購入して、順次残りの楽器も調達していこうという結論に達しました。(往生際、悪すぎ!)「CK61」購入の決め手になったのは、 ・電池駆動 ・スピーカー内蔵 ・One-to-Oneインターフェースの操作性 ・3音色のレイヤー・スプリット操作の簡便性 ・MIDIコントローラーとして他のMIDI機器操作の拡張性 ・オーディオ入力機能の利便性と言ったところでしょうか。とにかく、決めたからにはすぐ注文です。そして昨日(2023/10/15)我が家に待望のマシンが届きました。部屋にセッティングしたら、また部屋が狭くなってしまいましたが...さて、その使い心地は...次回、簡単なレビューをしてみたいと思います。
2023.10.16
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Amazon Prime Video で映画「億男」をを見つけました。「億男」は前々から小説を読んでみたかったのですが読んでいませんでした。映画が公開された時も観てみたいと思ったのですが、観ていませんでした。せっかく見つけたので映画を先に見てみることにしました。佐藤健さんと高橋一生さんが出演する映画で、最後まで楽しんで観られました。3,000万円の借金を残して失踪した兄の肩代わりをしたため、借金返済のためダブルワークで疲れ切っている一男に3億円の宝くじが当たったが、宝くじに当選して不幸になった人たちの話ネットで目にし不安に駆られ、学生時代の親友でベンチャー起業で大金持ちになった友人の九十九にお金の使い方のアドバイスをもらいに行くが、酔いつぶれて寝ている間に全額を持ち逃げされてしまう。一男は九十九の行方を追うために、九十九の解散した会社の仲間を訪ねていくという物語でした。話はそこそこ面白かったのですが、時間が前後して話が進む所もあって冒頭部分は少々わかりにくかったのが残念な所です。又、上映時間2時間の制約のためか、説明不足な点も多々あって?マークがついたまま終わったエピソードもいくつかありました。そして、この映画のメッセージは「変わらぬ友情」なのだと感じました。映画を観終わって、さっそく次は小説を読んでみました。小説は、ほぼ時系列に話が進んでいくのでとても分かりやすく物語が頭に入っていきます。映画で疑問に思っていた点も、しっかりと書かれています。・どうして九十九の所に行ったのか?・どうして落語の「芝浜」を九十九が演じたシーンが描かれていたのか?・どうして会社仲間の十和子は、質素な生活をしているのか?・どうして会社仲間の百瀬はいまだに競馬をやっているのか?・妻の万佐子は一男に何を求めているのか?などなど、映画であいまいだった点がすっきりと解決されました。なにより、エンターテイメント目線で描かれていた映画と違い、小説はどちらかというと純文学的な心の葛藤描写を主にする考えさせる作品でした。この小説のメッセージは「お金と幸せの答え」であり、それぞれがそれぞれの「お金と幸せの答え」を考えて生活すること、なのではと思いました。そして、落語「芝浜」が何回も出てくるところを見ると、現代版「芝浜」を書きたかったのかなとも感じました。映画も小説もエンディングは若干違いますが、どちらもさわやかなシーンで終わります。今回は、映画→小説の順に「億男」を体験しましたが、この順が正解だったような気がします。どちらも、充分楽しんで体験できたので。億男 (文春文庫) [ 川村 元気 ]
2023.10.10
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