2004/04/27
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先週書いた東京の知人から写真を貼った額縁が送られてきた。

佃島の夜景とアジサイの写真で、両方ともB4程の大きさがある。

早速、事務所に飾ったが、ただ買って来たものではないので、見ていて、送っていただいた方を思い出して、不思議と安らぐ感じだ。

今や60代後半になられていると思うが、悠悠自適で過ごされているようだ。

20数年前、たった1年足らず一緒に仕事をしただけなのに、いまだにお付き合いが続いているのも、その会社が、同業者の合併話に騙され、潰れてしまったという体験があるからだと思う(笑)。

不思議な連帯感がある。


ところで、話は全く違うが、今日、独立する前から数えると、20年近い付き合いがある客先の社長と色々と話してきた。

電機設備業界はあまり良い話を聞かないが、この会社は、今でも、しっかりと経営されている。

利益率は確かに良くないかもしれないが、健全経営のようだ。

私は、この社長が自宅の隅に小さな作業場を建てて、仕事をされている時から知っているが、従業員が5人程になり、いよいよ狭くなって、郊外に土地を購入し工場を建てられた時に、驚いたことがあった。

土地は狭いし、工場は小さい。

はっきり言って、ちゃちな工場だった。

今から伸ばしていこうとする会社にしては、余りにも寂しいような気さえした。


どの業種でも一緒だと思うが、苦労して土台を作った後、新たな社屋や工場を作る時、必ずと言っていいほど、分不相応な建物を建てるか、或いは買う場合が多い。

当然、殆どが借金なので、少しでも売上が予定通り上がらないと、たちまち経営が不安定になる。

そうなると、借金を払うためにまた借金を繰り返すという底なし沼に入ってしまって、立ち直るのは難しいようだ。


今日話した社長は、自分が『小心者』だったから、見栄も張らず過剰設備もしなかったことで、生き延びていると言われていた。

小心者というより慎重だったということだと思うが、これは、よびりんさんの半分の法則がそのまま当てはまるようだ。

従業員も一時期10人近くまで増えていたが、現在は、また5人になっているので、今の工場で十分な広さになっている(笑)。

もちろん、商売には冒険も必要だが、その冒険が失敗した時の着地点を考えるのも、経営者の仕事ということだろう。

これは、自営業でも大企業でも、共通している。


【追記】

今日は、夕方から来客があり、話が長くなってしまいましたので、メルマガは休みます。

明日は、間違いなく発行しますので、よろしくお願いします。









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最終更新日  2004/04/27 09:14:45 PM
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