貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

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2024.02.11
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カテゴリ: 作家


あらすじ
悠介は、長野県安曇野の隣、池田町に産まれ、長野高校に進学した。大学は東京のM大学である。その間、小平由樹枝と良いお付き合いをした。大学2年になりとあるコンパで飲み過ぎて矢代美恵子と深い関係となる。小平由樹枝を愛していたが、愛想をつかされ振られてしまった。その後、美恵子とは変則的な付き合いを行い、1年先輩の美恵子は就職して大学もアパートも去った。悠介は大学4年になり就職活動も終わり、希望の会社に就職も決まった。そして友人高橋の結婚披露宴も無事終了。その後新婦の友人の唐橋由美子と親しくなったが、あまりに積極的な彼女に右往左往する悠介であった。別れたいが別れさせてくれないので困っている。一方、美枝子は玉の輿と言える結婚する事になった。3月末、悠介は就職の為、神田川辺のアパートから引っ越しする。実習中に由美子が自殺未遂をしたと言う連絡を受けて真っ青になった。大内人事課長と由美子の父親に会い、慰謝料も支払い由美子の心の問題を除けば問題は解決した。悠介は希望の鹿沼工場に配属され社会人生活が始まった。悠介は女性問題からタイのシラチャへの出張が決まった。



写真はネットより借用

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悠介は皆で一緒に2次会に行くのかと思ったが、どうしてメモを悠介に渡したのかと思うと皆でなく二人で行こうと誘われているような気がした。
和やかに悠介の歓迎会は終了した。
「さぁ、じゃー、2次会に行こうか?」
「2次会ですか?」
「そうだ、今度は色っぽい所へ行くぞ。」
「色っぽい所? ですか?」
「まぁ、行けば分かるよ。」
所長始め、日本人5名全員が行くようである。歓迎される悠介も勿論参加せねばならない。ハンサからメモを貰った次のお店とは違うようだ。

日本人の後ろを歩きながら、ハンサに手真似で皆さんと一緒に行くのでハンサとは行けない、と言う素振りで説明した。ハンサは分かったようだ。手を振っている。もしハンサと2次会に行ったらどんな所へ連れて行ってくれたのか気になったが仕方ない。

2次会は歩いて行ける所であった。ドアを開けて入ると、ミニスカートを穿いた女性が出迎えてくれた。凄い数の女性達である。圧倒される思いである。
「寺本君、好みの女性を指名してくれ。」
「はぁ?」
「皆さん、腰に番号札を付けているでしょう? その娘の番号を言えば良いのですよ。」
「先輩が先に選んで下さい。私は初めてで分かりません。」
「いやいや、遠慮する事はない。今日は歓迎会だからね。それから選んだ娘さんは宿にお持ち帰りもOkだ。むしろお持ち帰りをしないと叱責されるよ。」
悠介には初めての事であり、お持ち帰り言われても困ると思った。そんな気がなかったからである。しかしそうしないとよろしくないようだ。

「寺本君が遠慮しているから、我々から選ぼう。と言っても、皆さんもう決まっているけどね。」
「そうですよ。寺本君が私の相棒を指名したらどうしようかと思ってましたよ。」
「そうそう、良い忘れたけど、この店で女性を指名したら、次に来た時もその娘さんにしないと問題が生じる。女の子同士で喧嘩になるんだ。客の取り合いでね。」
悠介には知らない事が多すぎると思った。しかし皆さん、女性を連れて出て行った。それで悠介も一人選ばねばならない。愛想の良さそうな娘でスタイルの良い子を指名した。18番だった。その娘がにっこり笑って悠介の脇に来た。手を取って別室へ連れて行かれた。そこはカラオケルームで、皆さん女性を隣に侍らせてゆったりしている。

「ここに座ったら良い。」
所長が自分の隣の席を開けてくれた。今日はあくまで悠介が主賓のようである。悠介も遠慮しないで、中心に座った。指名した娘さんも悠介の横に座りしなだれかかって来る。化粧の匂いがした。皆さんは早くも肩に手を廻したり、手を握ったり親しい行動に移っている。もう馴染みの客だから親しいのは当たり前である。悠介は彼女に名前を聞いた。英語である。「ハンサです。」と答えた。

「えええー!」悠介は驚いた。親しそうにしてくれる事務所の女性と同じ名前である。
「本当にハンサって言うの?」
「そうですが?」
英語はそれほど上手ではないが、どうやら通じる。悠介の英語力も高が知れているので会話するのは丁度良いのかもしれない。タイの経済や世界の情勢を話す訳ではない。名前を聞く位は何とでも会話出来る。
「ハンサって名前の女性は多いの?」
「そうね。結構いるわ。」
「そうか、実は会社の同僚で席が隣の娘さんがハンサって言う名前なんだ。」
「そうなんですか? へぇ~面白い。ハンサの意味ですが・・・」
「ハンサの意味があるの? 知りたいなー。」
「グレイテストハピネス、と言う意味なんです。」
「ん? どう言う意味? 偉大な幸せ? って意味?」
ハンサも首を傾げている。日本語の言葉は分からないようだ。

隣に座っていた大森が言った。
「名前の話ししているの? タイ人は本名の他に、何と言うのかなー? ニックネームのような名前を持っているんだ。ちょっと聞こえたけど、ハンサって言う意味は、最高の幸せ、って意味なんだ。それで女の子に多い名前さ。」
「あぁそうなんですか、最高の幸せが名前なんて良いですね。今日はハンサの二人に会えました。面白いですね。」
悠介もハンサの手を握り、太股を触る。勿論嫌がらない。普通のサービスだ。
「歌うか?」技術の丸山が言った。
「よーし、丸山から唄え!」上司の本吉課長が大声を出す。もう酔っぱらっているようだ。

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Last updated  2024.02.11 13:50:58
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