貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

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2024.08.06
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カテゴリ: 作家


あらすじ
悠介は、長野県安曇野の隣、池田町に産まれ、長野高校に進学した。大学は東京のM大学である。その間、小平由樹枝と良いお付き合いをした。大学2年になりとあるコンパで飲み過ぎて矢代美恵子と深い関係となる。小平由樹枝を愛していたが、愛想をつかされ振られてしまった。その後、美恵子とは変則的な付き合いを行い、1年先輩の美恵子は就職して大学もアパートも去った。悠介は大学4年になり就職活動も終わり、希望の会社に就職も決まった。そして友人高橋の結婚披露宴も無事終了。その後新婦の友人の唐橋由美子と親しくなったが、あまりに積極的な彼女に右往左往する悠介であった。別れたいが別れさせてくれないので困っている。一方、美枝子は玉の輿と言える結婚する事になった。3月末、悠介は就職の為、神田川辺のアパートから引っ越しする。実習中に由美子が自殺未遂をしたと言う連絡を受けて真っ青になった。大内人事課長と由美子の父親に会い、慰謝料も支払い由美子の心の問題を除けば問題は解決した。悠介は希望の鹿沼工場に配属され社会人生活が始まった。
悠介は女性問題からタイのシラチャへの出張が決まった。



写真はネットより借用

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会社を退社し日本人6人は車2台に分乗し宿に帰った。それぞれ自分の部屋に帰って行った。悠介も勿論部屋に戻ったが、あと30分、18時にハンサが迎えに来ることになっている。部屋に戻っても手持ち無沙汰である。これからどう言う話になるのか、分からない。しかし悠介はハンサと深い関係になったら問題であると本能的な危険性を感じていた。何とか深い関係にならないように話を持って行かねばならない。ハンサは18時ちょっきり悠介を迎えに来た。ハンサの後ろに悠介は乗ったが、腹や腰の周りに手は伸ばさなかった。バイクの後ろの取っ手を握ってバイクの動きに備えていた。

バイクは止まった。悠介は初めての店である。タイ食堂と言ったお店である。悠介はこのような店は嫌いでない。どっちかと言うと好きな方である。ハンサが先に歩き悠介はハンサに付いて行った。そんなに広くない店である。4人掛けのテーブルに座った。料理もハンサが頼んでくれた。話が終るまでビールは控えて置こうと悠介は思った。酔った勢いで話すべきでないと思うのである。
「私達はもう恋人でしょう?」ハンサが昼と同じことを言った。
「それが、我々は同じ会社に勤めている。」
「それが何? それがどうしたの?」
ハンサの堂々とした受け答えに悠介はしどろもどろになりそうである。
「タイは知らないけど、日本では会社での恋愛で問題が起こると仕事に支障が出ると言う事で好ましくないのだよ。」
「問題って何?」
「結婚するとかしないとか・・・。」
「結婚はしなくても良いって言ったでしょう?」
「あぁ、そうだね。」
「だったら問題にはならない。」
「う~ん。」
良い説明項目がない。ハンサの言う通り、結婚も望まず、二人の間だけでの恋愛であれば、何ら問題はないのである。悠介は困った。

「恋人になっても会社では知らんぷり出来る? 皆さんに知られないように。」
「そんなの簡単よ。知らんぷりすれば良いのでしょう?」
「そう、先日、僕の事を悠介って呼んでいたけど、会社では駄目だよ。」
「分かっている。もう今度の休みはパタヤに行くって両親に言ったし、ホテルも予約した。もうこの話は止めて飲みましょう?」
悠介はこれ以上言う事がなくなった。なるようになれと言う気持ちになっている。
「じゃー、そうするか。しかし、今の約束は必ず守ってよ。」
「分かった、分かった。ちょっとしつっこいよ。」
「すまん、すまん。日本で問題を起こしてしまったので、心配性になっているんだ。」
「ビール飲むでしょう?」
「うん、飲もう。」
ハンサがビールを2本頼んだ。ビアーチャ~ンである。

「じゃー、二人の為に乾杯!」
「乾杯!」
なんだかハンサのペースになっている。
「パタヤには何で行くの? バイクでは遠いよね? バスはある?」
「ロットゥーと言う乗合バンがあるからそれに乗って行きましょう。」
{ロットゥーってどんな車?」
「10人乗り位の乗り合いバスよ。」
「何時間位かかる?」
「何時間なんてかからないわ。1時間もかからない。」
「パタヤって近いのだね。」
「近いよ。バイクで良く行く。ねぇ、ニューハーフショーって見た事ある?」
「なにそれ? 聞いた事ない。」
「男の人が女の格好して歌ったり踊ったりするの。」
「ふ~ん、あんまり興味ないなー。」
「それがとっても綺麗なのよ。1回見た方が良いわ。」

ビールを飲みながら、料理を食べながら。ハンサの話を聞く。現地の事を良く知っているハンサだから、話も楽しく聞ける。おかまに興味はないが、ハンサが綺麗立ち言うにで見て見ようと言う気にはなっていた。
「パタヤに誰と行くと、お母さん言ってあるの?」
「友達と行くと言った。」
「外泊は問題ない? いつも外泊しているの?」
「いつもではないけど、友達と行く事はあるよ。」
「それは、男友達とも?」
「グループで行く時は、男友達もいる。」
「男友達と二人では?」
「男友達と二人で行った事はないよ。」

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Last updated  2024.08.06 08:32:19
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