歩人のたわごと

歩人のたわごと

2023/02/22
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カテゴリ: エッセイ

本日提出の作品です
ジャムにもいろいろありますが
柑橘類の少し酸っぱい味が
ボクは気に入っています


 三年前の冬に知人からジャンボレモン(英名・ポンデローザ)をもらった。ジャンボレモンとは文字通りでっかいレモンのことで、大きいものは一個が一キロ以上ある。表皮は少しごつごつした感じで、色はレモンより少し濃い。形はミカンのデコポンを大きくしたようなものである。
 さて使い道については、届けてくれた知人も何も言ってなかった。カミさんは香りがいいので玄関に飾った。たくさんもらったので何かに使わなきゃと思って使い道を調べた。すると、普通のレモンの絞り汁の代用にするという他に、砂糖漬け、ピール、ジャムなどが見つかった。
 よし、ジャムを作ってみよう! 
 レシピの写真では、薄く切った皮が、原形をとどめている。こういうのは苦手である。それに初心者にはいま一つ要領を得ない。その時、思い出したのが以前に大柚子のジャムをくれた友人のことだった。あのジャムはうまかったので毎年、届くのを楽しみにしていた。ところが残念なことに柚子の木が枯れてしまってジャムは届かなくなった。
 そうだ、彼女に訊いてみよう、さっそく電話をした。メモ程度だけれどレシピが残っているというので、メールで送ってもらった。そこにヒントがあった。最後の工程である弱火で煮詰める前に、ミキサーを使っている。なるほど、これならいけそう! WEBサイトに載っている手順にミキサーで皮を粉砕する工程を加えて我流のレシピが出来上がった。
 ミキサーでの粉砕時に水を使ったので、全体にゆるくなってしまい、煮詰める時間が長くなった。そんな問題はあったけれど、初めての挑戦なのでそのくらいは仕方がない。出来上がったジャムを近所の兄弟などに配ったが、おおむね好評であった。
 これに気をよくして翌年もまた作った。我が家で採れたハッサクでも作った。どちらでも要領は全く同じである。三年目の今年もまた三キロのジャンボレモンでジャムを作った。もうレシピを見る必要もなくなった。
 ジャムの材料はジャンボレモンとグラニュー糖だけである。またレモンは皮も実も表皮の下の厚いわたも使う。捨てるのは実の袋と種だけである。袋から実を取り出す作業は多少手間がかかるがカミさんが応援してくれる。
 三キロも作ると家では食べきれないので、毎年カミさんが近所や知り合いに配っている。次に出来たらまた下さいねと空き瓶を返しに来る人もいる。ボクはトーストにもつけるが、プレーンのヨーグルトにのっけて食べるの気に入っている。





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Last updated  2023/02/22 10:33:43 PM
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