浅きを去って深きに就く

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August 30, 2013
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長く厳しい冬を耐え忍んだ「陰徳」ありて、春の桜はひときわ美しく、凛然と「陽報」の花を咲かせる。

大聖人は悪戦苦闘を続ける四条金吾夫妻に、「陰徳陽報」と合わせて「内薫外護」の法理を示し、励まされている(御書1170頁)。

「内薫」とは、己心に具わる仏性が妙法への信行の陰徳によって開き現され、自身の生命全体を内から薫陶・浄化することである。

また、その仏性が、外から護り助ける働きをもたらして、陽報を現していくことが「外護」である。

御書には、「かく(隠)れたる事のあら(顕)はれたる徳となり候なり」(1171頁)とも記されている。

冬の如き試練や労苦にも負けない。人が見ていようがいまいが、妙法とともに、師匠とともに、尊き使命に徹する。その生命は必ず外界の状況をも揺り動かし、希望桜、勝利桜を咲かせきっていくことができるのだ。

    ◇

「氷は水より出でたれども水よりすさ(凄冷)まじ、青き事は藍より出でたれども・かさ(重)ぬれば藍よりも色まさる、同じ法華経にては・をわすけれども志をかさぬれば・他人よりも色まさり利生もあるべきなり」(1221頁)と。

「志をかさねる」--。このいよいよの信力・行力が関西魂の真髄である。

    ◇

「『不撓』とは、『たゆまず屈せず』という意味です。何があっても屈しないことです。題目を唱え抜いて幸せになってください」

そして「正義は必ず最後は勝つのです」と宣言し、皆で楠 正成 ( まさしげ ) 正行 ( まさつら ) 父子の歌を歌ったのである。

「信心は、臆病にては叶うまじ」とは、関西の母たちの叫びである。

「正義は勝つ!」

「不撓不屈で勝つ!」

「勇気の信心で勝つ!」

この確信と行動に、人生勝利の大道がある。「法華経の兵法」の要諦がある。

【随筆 我らの勝利の大道「春爛漫 金の舞」】聖教新聞2013.3.30






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Last updated  August 30, 2013 06:20:40 AM
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