日々のあぶく?

日々のあぶく?

October 4, 2006
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クスリの国の図像学と言う副題がついている。
クスリのパッケージの歴史、分類などを面白おかしく、分かりやすく簡単に紹介した本。
パッケージだけで効能あるかも!?

題名にもなり、パッケージを含め、商品名が裁判にもなって一時話題になった"正露丸"についても簡単に紹介されている。
戦時中はやはり好戦的なもの(弾丸、戦友膏など)があったり、
最先端=よく効くというイメージから当時の流行りもの、最先端モノの名がついた薬(電話散、パッケージにはロケットなど)があったり、
時に悪役退散、時に不思議な力(秘薬)で治ると言うことからか妖怪(天狗、河童、鬼)などがパッケージに用いられたり、
妖怪よりも強力な異人として西洋人が処方した薬(ベルツ水、宝丹など)やパッケージに登場していたり、
動物(兎、熊、狸、馬など)がパッケージに多く用いられていたり、
類似品の多くについてもちょこっと言及。
薬売りのおまけ(紙風船や絵巻)も載っていて目にも楽しい。

薬売りには忍者やスパイがいたことを裏付けてみたり、
万能薬として話題になった薬を列挙、本当に効いたらしいとか、流行ったけれどいい加減だったとかのコメントも興味深い。
薬といいながら流行に応じて効能が変わったこともあるという昔の"臨機応変さ"に驚かされもするが、
訳のわからないカタカナ成分を効くと信じている現代もそれは変わりないという意見に納得。
"(この薬は効くという)思い込み"が一番の薬になるのかもと思ってみたり。





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Last updated  October 6, 2006 01:56:58 PM


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