2008年10月12日
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カテゴリ: 救命手当の話
こんにちは、皆さん。
最近、某社のこんにゃくゼリーが製造中止になったとのこと。
これは、この製品に関連して起こっている窒息死亡事故が大きく原因している。
窒息死亡事故が多発して、この某社もパッケージやCMとかでも「子どもや高齢者には与えない」よう注意喚起をしているのにも関わらず、子どもが食べて死者が出る…これこそ何だろうと思う。
昨日(10月11日)配信された産経新聞の記事 を読んで、一番印象に残った言葉をあえて紹介すると。
「子供が見て、食べたら死ぬと分かるようにしないと。それぐらいはできるでしょ!」
こんにゃくゼリーの法規制が進むかどうかは分からないようですが、私はそんな事をしても何の解決にもならないと思っています。なぜか?肝心の消費者が賢くなくなってきているからです。
それを上記に紹介した言葉が物語っています。
今年の7月に1歳9ヶ月の子どもが亡くなったそうです。その前に過去16件の死亡事故が発生していて、それは子どもや高齢者が大半です(41歳のケースが1件ありましたが…)。
国民生活センター ではその都度10回はお知らせのリリースを出している。
また、マスコミでも大なり小なり、こんにゃくゼリーの死亡事故について報道されたはず。
なのにまたなぜ死者が出る?国民生活センターは何のためにあるの?なぜ、それから消費者は学ぼうとしない?最近、国民生活センターから発信されているメッセージは単純です。
-子どもや高齢者に絶対に与えない!-
私を含む消費者一人一人が事故から学び、どうしたら二度と事故を起こさないようにするかを考え実行することが大切なんです。

幼児・小児の救急法の中で「誤飲」への対処と言うのがあります。
のどに異物を詰まらせた時にどうするかってことです。
意識があれば咳をさせる、背中をたたいて吐き出させるなどの方法があります。
「誤飲」や中毒もそうですが、また他の救急法についても言えるのですが、救急法において一番大切なことは 「事故を防止すること」 なんです。
救急法を行うと言う以前に一番大切なことは 「事故を起こさないこと」 なのです。
子どもの手の届くところに、危険な物(飲み込んではいけないもの、中毒をおこすもの、アルコールなど子どもが飲んでいけないもの等)を絶対に置かない。
ここで言いたいのは分かりましたね?
「こんにゃくゼリーは子どもや年寄りが食べる物ではありません!!」
という当たり前のことです。

私達、消費者はもっと「想像力」を働かせなければなりません。
こんにゃくゼリーによって、今まで17人は亡くなっているのです。
尊い命の犠牲の上に、私達は何が出来るか?
子どもや年寄りにとって危険性の高い食べ物を絶対に口にさせないこと。
きちんと消費者の私達が想像力を働かせて、ちゃんと考えて、自らや家族・みんなの「食の安全」を守っていくのが、尊い命の犠牲に報いることだと思います。
防止できる事故を防止する。事故の芽をつみ取る。

これ以上、不幸な事故を防ぐこと。
それは私達一人一人ができることです。
それは一人悪者を決めて、それを批判することで解決する問題じゃないですよ。
安全な食べ物の食べ方や与え方を、きちんと考える、そして行動する、まわりの人に広げていく。
そうしたら、不幸な事故はなくなると思うのは、私の思い上がりでしょうか…。
それでは。






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最終更新日  2008年10月12日 17時24分42秒
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