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2005.02.03

コラール

カテゴリ：カテゴリ未分類

猫のための構想は入っていない。
外で暮らす猫たちは、
市街地のなかで
トイレも
食事場所も
いっさい確保されないのが当然だ。

だって、市街地は人間のために構想されて
そこに住んでいるのは人間だけのはずだから。

人と動物との共生。
笑ってしまうほどありえないお話。

市街地では、動物よりも人間のほうが圧倒的に優位だ。
猫のような小動物に対して
街で暮らす人間が思いやりをもてないのは
どうしてなのか。

猫に迷惑をかけられている。
そこで餌をやらないでくれ。
車におしっこをかける猫がいる。

正面から反論すると、水掛け論になる。

それでも、
猫の側に視座を移してみれば
せめて、このようにいうことはできるのではないか。

人間に迷惑をかけられている。
そこに住宅を作らないでくれ。
車で猫を轢かないでくれ。

☆

わたしたちは猫の保護活動をしています。
子猫はできるだけ全員保護し、里親を探して
不妊を徹底します。
大人の猫で、保護できる猫は子猫と同様に保護し、
里親を探し、不妊を徹底しています。

保護できなかった大人の猫は、
えさやりをしながら捕獲し、不妊手術をして
同じ場所へ戻します。
その後はえさやりを続けながら、
経過の観察をしていきます。

保護できなかった子猫と、
保護できなかった大人の猫の
不妊が間に合わず、
猫が増えてしまう懸念はあります。

もしも猫による被害を減らしたいというお気持ちがあるならば、
不妊もしくは保護をお手伝いいただけると助かります。

全員を室内に保護するか、
全員に不妊手術をするか、
どちらでもお好きな方法を
お選びください。

☆

全国的に発生しているクレームを言われたからといって
たいしたことではない。
と思いながらも
気分は重い。

ルカが膝で眠っている。
ヨハネ受難曲の終曲を聴きながら。
これ以上の幸せがあるのだろうか。

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