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うぐいすの鳴き声でめざめる京都の七軒小路
幼い息子とのふたり暮らしの旧い木造の二階
めざめた私の顔を覗き込む息子のはにかんだ顔
何事も起きなかったかのような 平和な朝
君の笑顔を守りたくて 君を連れて逃げた
何もかも棄てて 君を連れて逃げた
原発事故から 放射能から 逃げた......(中略)......
この路地で君を守りきれるか
私の静かな覚悟を君は知らぬまま
やがて健やかな青年になっていくことをひたすら願う
放射能汚染地域から逃げられることは一つの過程にすぎず、しかも、いかなる犠牲もなしに逃げられる人はいない。そして、子どもを守ろうとする覚悟と決意、うち続く苦闘がそれで終わるわけでもない。
中村純さんの詩集
を読み終えて、辛い気持ちでデモに出かける。少なくても、デモくらいは元気にやらなくては......。
「さすらいの金曜デモですいません......。」 開口1番の主催者挨拶である。今日は元鍛治丁公園集合、1週間前は東北大学北門前集合、2週間前は勾当台公園集合と、集合場所が変わっていることを指している。秋は公園でのイヴェントが立て込んでいて、集合場所の選定に苦労しているらしい。
デモはデモ参加者以外の誰かへのアピール行動なのだから、いろんな場所でやることはたくさんの人にアピールできるというメリットもある。いっそのこと、デモの集合、出発場所を市内のいろんな所にすることで、広範な市民へのアピールを図ることを戦術として採用してはどうか、などと主催者の苦労を考えもせずに思ったりする。
いつもは、公園の奥のステージ前に集まっているのだが、今日は公園の入口付近を中心に人が集まっている。そのままの体型でデモに出発できるということらしい。
参加者の短い挨拶が続く。カンパ箱が回ってきたので、ポケットに手をやると財布がない。急いで家を出たので財布を忘れてきたのだ。申し訳ない、というか、気まずい感じでパスさせてもらった。
飲食店街に近い雰囲気が。 (2012/10/12 18:20)
時間通りに会場に着いたばかりの時には人が少ないと思うけれども、デモが出発する頃にはだいぶ集まっているというのがいつものことだ。今日も、最終的にはは250人ほどの参加者になったそうである。何人もの人が、デモの途中で加わってくることも効いているだろう。
集まり初めはこんなものだが......。 (2012/10/12 18:03)
今日のデモは一段と賑やかで派手である。主催者がハロウィーンに合わせての仮装と楽器持参を呼びかけたためだ。仮装している人を見かけたが、夜のデモで暗かったのが、少し残念。
19:00ちょうどくらいにデモは終了。今日はバス時刻を気にする必要はない。時間がたっぷりあるからではない。財布がないので自宅まで歩くからである。これから帰る旨の電話をすると、「健康のために歩いていらっしゃい」と。同情はまったくないのだった。
仙都会館前(解散場所)に着いた最後尾。 (2012/10/12 18:59)
家に帰ったら、机の真ん中にどんと置いてある『国会事故調 報告書』を読み始めなければと思うのだが、いくぶん(どころか、すごく)憂鬱である。『国会事故調』ばかりではない。『福島原発事故独立委員会 調査・検証報告書』、いわゆる「民間事故調」の報告書の電子書籍版がずっとタブレットPCに入ったままになっている。これすらもまだパラパラッと拾い読みしただけである(電子書籍にパラパラという擬音は変だが)。
「絶対安全」という欺瞞の末の最悪の原発事故、技術的に処理能力がない東電、政策的に処理能力のない政治家と役人、成功したのは隠蔽処理だけという果てしない劣悪な右往左往、その詳細な経過報告を読むというのは、考えられるかぎりでのもっとも憂鬱な行いではないか。でも、読まなきゃいけないのか。まぁ、拾い読みくらいはしておこうか、などと長い帰宅散歩をしながら考えたのだった。
[1] 中村純『詩集 3・11後の新しい君たちへ』(内部被爆から子どもを守る会 関西疎開移住(希望)者ネットワーク、2012年) p. 18-20。
連絡先: http://kodomo-mamoru.net/
info$kodomo-net ($を@で置き換える)
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