山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

PR

Profile

小野寺秀也

小野寺秀也

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Favorite Blog

山茶花の花が 坂道… New! 蕗さん8256さん

直ぐに忘れされる流… New! 歩世亜さん

寂しい月曜日 New! ふうママ1130さん

紙の保険証の新規発… New! papachan1947さん

リベンジしてきまし… New! 元お蝶夫人さん

Comments

小野寺秀也@ Re[1]:雪が降る前に(2024年11月6~8日)(11/08) 歩世亜さんへ 観光地は人が多いので苦手…
歩世亜 @ Re:雪が降る前に(2024年11月6~8日)(11/08) お早う御座います。 凄く景気が良い所が…
小野寺秀也 @ Re[1]:〈市内散歩〉裏路地散歩―単焦点35(10/28) 歩世亜さんへ 若い頃、この辺でだいぶ飲…
歩世亜 @ Re:〈市内散歩〉裏路地散歩―単焦点35 今晩は。 仙台もこの様な場所があるので…
小野寺秀也 @ Re[1]:ちょっと寄り道のつもりが!(2024年10月18日)(10/18) 元お蝶夫人さんへ 私も細麺のあっさり味…

Freepage List

2021.03.12
XML
テーマ: 街歩き(652)
カテゴリ: 街歩き
​​​

 コロナ禍でほぼ2カ月の休止後の脱原発デモには参加しているのだが、このブログに書き込むには至らなかった。デモの写真を整理し、フェイスブックやツイッターで報告するだけで終わっていた。どうにもブログの文章を書く気にならなかったのである。  とはいえ、最近は脱原発金曜デモのことばかりになってしまったブログなので、せめて参加したことだけでも記録しておくことにする。



「2月26日」元鍛冶丁公園 → 一番町 → 青葉通り

 なかなか暖かくならない仙台だが、とくに寒いというほどでもない。寒くも暖かくもない日の再開2回目の脱原発デモの参加者は30人だった。
 東京での脱原発デモ・集会にも何度か参加したことがある。首都圏反原発連合主催の金曜夜の首相官邸前抗議にも東京出張の際にはできるだけ参加するようにしていた。
 数少ない私の東京出張もコロナ禍のため今はまったくなくなってしまったが、首都圏反原連も3月いっぱいで活動休止になるという。何人かの人と知り合い、いずれまたお会いできるなどと思っていたがその機会ももうなさそうである。
 「脱原発みやぎ金曜デモ」の主催者は活動休止するつもりはないと言明しているので、こちらは間違いなく当分は続くのである。









「3月5日」元鍛冶丁公園 → 一番町 → 青葉通り

 フリースピーチでは、2月13日発生の福島沖地震で福島第一原発は損傷が拡大し、格納容器内の水位が低下してることなどが話題になった。10年前に事故で致命的な損傷を受けていたが。今回の地震はその時の地震の余震だという。もともと本質的な修復も廃炉もできないまま、いわば剥き出しになったままと言えるような状態がさらに悪化したのである。格納容器の水位低下が始まって、どんどん水を注入しているのだが、放射能で高度に汚染された水はコントロールされないまま放出されているのである。
 少し暖かな夜である。先週と同じ服装で出て来てしまったが、デモを歩くとすこし汗ばむほどである。参加者は25人だった。







 3月3日はひな祭り(世間ではそうらしい)の日に、手術前検査を受けて残りの胃癌切除を月末に行うことが決まった。「簡単ではありませんが、前の癌ほどではないので何とか取れるでしょう」ということで、内視鏡による切除で一週間の入院ということになった。
 入院、手術(と言うほどのこともない)は1月の経験があるので何も心配していないのだが、入院時に出されたお粥が喉を通らなくて辟易したことが頭を離れない。重湯と8分粥は何とかなったが、5分粥はどうにもならなかった。まあ、ひそかに対策を立てているので、それでなんとか乗り切れれば………。


「3月12日」肴町公園 → 一番町 → 青葉通り

 あれから10年後の3月11日、山の中の古い温泉宿で妻とともに半日を過ごした。温泉に入っては炬燵でのんびりしていると、風呂から戻ってきた妻がテレビのスイッチを入れる国の追悼式典らしい場面でこの国の首相が挨拶をしていた。「カッ!」だったか「ケッ!」だったか、妻はそんな声を出して消してしまった。そんな半日。
 この日のデモは、東日本大震災、東電福島第1原発事故の犠牲者を追悼するサイレントデモだった。35人がひときわ暗い(そんなふうに思えた)仙台の街をほんとうに黙々と歩いたのである。手に手に小さなLEDの蝋燭を持って………。








 原発事故の翌年の夏に仙台の「脱原発みやぎ金曜デモ」が始まった頃、朝日新聞の「朝日歌壇・俳壇」欄に原発事故を詠んだ短歌や俳句が投稿されているのを見て、そんな歌や句をフォローしてみようと思い立った。週1回の掲載から毎週欠かさず歌・句を集めてその1回目を​ 「原発を詠む(1)――朝日歌壇・俳壇から(7月16日~8月13日)」 ​と題して​ 『かわたれどきの頁繰り』 ​というブログに掲載したのは、2012年8月13日だった。それが今では66回目となった。
 そんなことを始めてから1年後、事故直後から1年数か月分の「朝日歌壇・俳壇」欄の分が抜けているので、仙台市立図書館に通って朝日新聞縮刷版から原発事故関連の歌・句を拾い集めた。それを「原発事故はどう詠まれたか」と題して​ 「事故直後のころ」 ​から​ 「事故後1年3ヶ月の頃」 ​まで16回に分けて同じように​ 『かわたれどきの頁繰り』 ​に掲載した。
 福島原発事故の5年後、2016年3月11日にそれまでの「朝日歌壇・俳壇」の掲載作品から強く印象に残った短歌と俳句を選んでフェイスブックに次のような投稿をした。これらの歌・句の印象の強さはそれから5年後でもまったく変わらない。


 2011年3月11日に始まったこと(朝日歌壇・俳壇から)。

 春キャベツ七千五百株畑に残し男は自殺す核汚染苦に
​(三重県)喜多功 (2011/4/18 馬場あき子選)​

 いわき駅構内鉄路赤錆びて津波・原発が街を滅ぼす
​(いわき市)松崎高明 (2011/4/18 馬場あき子選)​

 俺も牛も死ねというのか原発の警戒区域の酪農家哭く
​(白河市)舟部勲 (2011/5/16 馬場あき子選)​

 帰らざるひと、帰れざるひと、万のいのちに万の名のありしこと
​(福島市)美原凍子(2011/5/16 高野公彦選)​

 防護服の警察官が持ち上げし赤きランドセル背負いしは誰
​(郡山市)渡辺良子 (2011/5/30 高野公彦選)​

 福島は暗黒大陸桜咲く
​(三郷市)岡崎正宏 (2011/4/18 金子兜太選)​

​​

​​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021.03.14 10:10:41
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: