「慈久庵」の近くに、奥久慈県立自然公園の竜神峡があり、長さ357メートルの竜神大吊橋が架けられています。歩行者専用の橋としては本州一の長さですが、それよりも高さ100メートルのバンジージャンプが若者たちの人気を集めています。
もちろん日本一の落差。
昔だったら、私もすぐに申し込んだと思います。飛んだり跳ねたり、回ったり落下したり…が、とにかく好きなので…。残念ながら、いまは高血圧・脳梗塞・心筋症――どうにもなりません。
バンジージャンプ用のハーネスを装着した青年たちが橋の中央へ歩いていきます。10分くらいも待ったでしょうか、一人が飛びました。なかなかの迫力です。
遅れてやってきた母ちゃんに「ここからはバッチリ見えるから、ちょっと待っとこ」と声をかけて、スタンバイ。私は望遠で2人目を撮ろうとカメラを構えます。
風が強くて待機なのか、怖くて手間取っているのか、なかなか飛びません。
「あっ、人が見えた、もう飛ぶと思うで。行け~!」
「あれっ、飛べへんがな。人が見えてるからこの次や! 行け~!!」
「ありゃ、またアカンがな…」
巨大なゲート。橋の通行は有料です。左は見事なバンジージャンプ
カメラを構えたままずっと待ちましたが、飛び出す気配はなく…手が寒風でしびれてきました。
「飛ぶんやったら、さっさと飛んでんか。他にも行くとこあるネンから、いつまでも待ってられへんで~」と、理屈にもならない理屈をこねて待ちましたが、ついに、こちらの辛抱が切れてしまいました。
「何で飛べへんのかなぁ、ええ加減にしてほしいわ」捨て台詞を吐いて、母ちゃんに叱られたのでありました。
ちなみに、料金には大ビックリ! 通常期は1回16000円、閑散期のいまは15000円。支出のほうも勇気が必要です。
茨城といえば、干し芋! 干し芋には一家言もつ母ちゃんが「干し芋 製造販売」のノボリを見つけ、あたふたと売店へ。5、6袋買って戻ってきました。
ところが、そのノボリの下に、長テーブルを出し露天を広げているおじさん発見。先ほどまで駐車場の車が視界を遮っていたのです。
上は、甘くて粘りが強い人気の「紅はるか」。下はおじさんの干し芋
近ごろ人気急上昇の「紅はるか」は色鮮やかな芸術的干し芋。蜜のように甘く歯に絡みつくほど粘りがあります。こちらは見た目も冴えない昔風の仕上がり。試食をした母ちゃんが「これはおいしい!」と絶賛しました。確かに程よい硬さで、噛むほどに口中に甘みが広がります。おじさん自身の製造販売です。「これは、火鉢であぶったら最高やね」と私、おじさんもちょっと自慢げ。
すっかり気に入った母ちゃんが「会社で配る」と言いだして、なんと36袋もまとめ買い。おじさんもビックリ、私もビックリ(支払いは私の財布からです)。これこそ「バンジーから飛び降りたつもりで買っちゃった!」です。
何となく気持ちが暖かくなって、「袋田の滝」方面へ出発しました。
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