全2件 (2件中 1-2件目)
1
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、音の絵エフゲニー・キーシン(ピアノ)、ワレリー・ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団録音:1988年5月16,17日、ロンドン、ワトフォード・タウン・ホールRCA07863 57982 2ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は大好きな曲なので自然とCDがたまってくる。以前にも、この曲の聴き比べとパイクの演奏について書いたことがあるが、キーシンの演奏を聴いて、またまた、書かずにはいられなくなった。といっても、このCDが発売されたのは1988年12月。いまごろ書くのか、と馬鹿にされそうではあるが・・・。キーシンは1971年10月10日モスクワ生まれであるから、この録音は16歳のときのものだ。そうなると、もう奇跡としか言いようがない。実に見事な演奏である。冒頭の鐘の音といわれる重厚な和音から既にただものでない貫禄を示している。リヒテルに通じるようなロシアの伝統ある演奏法の上に、粒立ちの良い宝石のようなピアノの音がものすごく良いテンポと大きさで、ちりばめられている。年齢を全く感じさせない安定感と力強さ、そして驚くべきことに豊かな叙情性があり、何度も繰り返し聴きたくなる演奏になっている。特に聴き入ってしまうのは、分散和音と同時にメロディーを歌わせるときの強弱バランスが絶妙なところだ。また、歌わせる部分のテンポのゆれが、感情の要求に従って自然になされていて、美しい歌になっている。この演奏のもうひとつの特徴は、ロシアの空気を十分に吸わせてくれることだ。同じ曲で私のお気に入りになっているグリモーは、女性ならではの感性をちりばめた秀演を聴かせてくれるが、なんとなくフランスの香りがする。キーシン盤のロシアの香りは共演の大指揮者ゲルギエフがもたらすところが大きく、オケはロンドン響なのに、すっかりロシアのオケの音になっている。そして、キーシンのピアノもこれまたロシア的なのであって、特に叙情的な部分にそれを感じる。このロシアの香りは、ラフマニノフやチャイコフスキーには必要欠くべかざるスパイスであって、私も大好きな味わいなのだ。さて、このCDには他に「音の絵」第2集Op.39(全9曲)から6曲が収録されている。こちらも大変な難曲であるが、歯切れの良い明晰な音がダイヤモンドのようにキラキラ輝くすばらしい演奏だ。
2009年04月27日
コメント(0)
公園や歩道に割れたガラスがよく落ちている。ガラスビンを割った破片だ。大きい破片は数センチ、小さいものは1ミリ程度まである。無色のガラスはカップ酒などのビン、茶色のガラスは精力剤系のビンが多いが、たまにビールビンもある。本当にマナーが悪い。靴を履いている人間にはあまり害がないが、犬はかわいそうである。公園や歩道をはだしで歩かなくてはならない。犬の散歩のときは排泄物の袋を持ち歩くが、それと別にガラス用の袋をときどき持ってガラスの破片を拾うようになった。1ヶ月くらいで、ガラスの破片が写真のようにたまってしまう。あきれたものだ。不心得者のせいであるが、飲料水の自動販売機が多いのも、誘発原因ではある。自販機にはガラスビンの飲み物を入れないでもらいたい。ガラスは木や草のように腐って無くなることがなく、いつまでも尖ったままである。かよわい動物を危険な目にあわせる行為は許せない。人間にだって危害は及ぶのである。ぜひ、ガラスビンを割る人は、反省していただきたい。
2009年04月05日
コメント(0)
全2件 (2件中 1-2件目)
1