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戦場とは?どの時代の高校生なのかしら?
などと思ったのですが、ごく普通の現代高校生たちでした。
2008年に刊行されたので平成後半の高校生か。
彼らの戦場は身近にあって、戦場では本来の自分を見せない。
何故なら彼らにとってそこは居心地の悪い辛い場所=戦場。
仮面を被って生きている。
近い将来、戦場を後にするためには準備が必要、
必須の部活に時間を取られたり面倒な人間関係は避けたい。
そのためには学内一ゆる~い活動をしている天文部に入るのが一番。
そんな4人の高校生のお話。
なんだかんだお互いを認め合い、
高校生活3年間で決して互いを縛るものではないが確かな絆が生まれる。
彼らの戦場を考えると、あー思い当たる(私は彼らからみたら敵)というところが多々。
我が家の娘たちも戦場で戦っていた、いや、今も戦っていそうだな。
スパイ活動に関しては、闇夜を暗躍というほどのものではありません。
想像していたものからしたら可愛らしい謎解きでしたが、
全体としてとても楽しく読みました。
「和菓子のアン」の著者ですが、そう言えばあれも人情味があるミステリーだったな。
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