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水不足に泣く、ここ四国でもようやくまとまった雨が降っている。間が悪いというのだろうか、ダーリンはバァの快調時に居合わせることが少ない。「今日バァがこんなこと言ってたよ」と様子を伝えてもいつも、にわかには信じがたいといった顔をする。「作ってない」「作ってない作ってない」「バァ、今日も雨や」常日頃から、『年寄りには天気ネタ』というダーリンがバァに声をかける。「おぉ今日もか 水が足りんけん降らんといかんしのぅ」ソッコー、的確な返事が返ってきてダーリンが目を丸くしている。「すごいやん」「いやいや、それくらい言うって」そんな風に今日のバァは比較的調子がよかった。ただ、ダーリンと私には最近気になっていることがある。バァは最近あまり笑わないバァの笑顔は私たちの癒しだ。バァが笑うとこちらまであったかい気持ちになる。なのに、その笑顔がほとんど見られない日が続いているそれだけ体調が芳しくないということかそれでも今日は3人の食卓で調子よく食べる。ダーリンのビールを見て「ウチにもちぃ~っとおくれよ」久々にビールの催促おつまみにポテトチップスを開けるダーリンを横目でちらりと見る。横目でちらりと見る。横目でちらりと見る・・・「バァもいるか」「いる」この返事も早いところが晩御飯の終盤戦、徐々にバァの顔から表情がなくなってくる。順調に動いていた口の動きが鈍くなる。・・・と気づいたときには遅かったバァが急にトロンとしてしまう口に入っていたものや入れ歯を出させて横たえる。血液が胃に集中したためか血圧が下がっているそうして私たちをまたまたドキドキさせて2時間ほど眠ったあとには少しすっきりした顔で目覚めた。ちょっかいを出すダーリンに「何するんじゃいしばくぞ」よかった勢いがある
Jun 30, 2009
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『無口なバァ』は、ひとつのシグナルだった。火曜日、バァの無口度はさらにアップし、ほとんど1日中うつらうつらしていた。話しかけても頷くのみ。ご飯をモグモグしながらウトウト・・・テレビを見ながらウトウト・・・そのうち、すっかり眠り込んでしまうこれは明らかに様子がおかしいダーリンは動揺のあまりへなへなと弱気な発言を繰り返すこの感じ・・・ふと思い当たった1年半くらい前の冬。コタツで居眠りして脱水症状気味になったときに似てるかも朝一で、病院へ電話往診に来てもらえないか確認。「今日は午後から休診なので混んでいます。 明日でいいですか?」電話口で看護師さんが答える。「はい 心配な様子なのでお願いしてるんですけど」「ちょっと待ってください・・・」待つこと3分。「すみません、お迎えに来てもらうことはできますか?」「はい、行けます」「ちょっと待ってください・・・」待つこと3分。「迎えに来てもらえるなら往診できます」「じゃあ今から伺ってお待ちしたらいいですか?」「ちょっと待ってください・・・」・・・使えない待つこと3分。「患者さんが一段落したらお電話しますから 迎えに来てください」ようやく確約病院からの電話は案外早く、昼前には点滴が始まった。「軽い脱水症状でそんなに心配はない」とのこと。ホッ点滴後もバァは眠り続け、夜もふけた頃、ようやくおもむろに目を開けて「何ぞ、おくれ~」おぉバァだスイカ、すりおろしたりんご、ヨーグルトにウイダーインゼリーと水分たっぷりめ。勢いよく、どれをも平らげ、満足げに再び眠った。翌日。「よーいよーい こっち来てや~」大きな声で私を呼ぶ。復活だ~「オムツかえようね」「いやじゃー」いい感じ恐るべし、点滴の威力バァの部屋はエアコンもつけていたし水分もほどほどには摂らせていたが思った以上にこの暑さはバァから水分を奪っていたのだもっと私が気をつけておかねば金曜・土曜と来客が多かったがバァはよく食べ、よく水分を摂り、お客さんたちに笑顔で応対ちょっと疲れては眠るが、すぐに復活我が家に穏やかな日常が戻ってきた
Jun 27, 2009
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新生活が始まって2週間。私とダーリンは仕事の合間で古家の片付けに追われていた必要なものだけを持ってきたので当然、不要なものが残されている。思いのほか、それは多く、しかもなかなかまとまった時間がとれなくて夜な夜な通うも結局2週間も片付けと掃除にかかってしまったその間、バァは家で1人で過ごすことが多かった。週に1度はデイに通ってはいるが、家では寝てすごす時間が多かった。「最近よく寝るな~」そんな印象。それがここに来て、寝る時間はさらに増えた。ご飯を食べながらもウトウトしかも口数が断然少ない。笑顔も少ない。たまに、出掛ける私に向かって「うまいもん買うてきてよ」などと声をかけるが話しかけても返事をしないことも多い。夜3人揃うと、時間をかけて比較的よく食べるが、朝昼は食もあまり進まない一度はあまりに虚ろな様子にダーリンが、バァの娘である姑を呼ぼうとしたほど高齢のため、ちょっとしたことが大きなダメージになってしまう。私たちの留守がちな新生活がバァのダメージになったのかコンスタントに通っているデイが疲れの原因かやっと片付けがすんでホッとしたのも束の間今度は心配で落ち着かないなるべくバァのそばで過ごそう。そう心に誓いながら寝ているバァの手をそっと握る。「やめい」たまに大きな声が出て驚くそう、その勢い早くいつものバァに戻ってほしい。
Jun 23, 2009
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我が家には、もう5年越しにもなる計画があった。俗っぽいことばを使えば『夢のマイホーム』元々ある狭小地を利用するつもりだったが紆余曲折を経て昨年頭から新たに土地探し。・・・をしたのは主にダーリンだが昨春、なかなか「これは!」と思える土地に出会えないダーリンはバァに嘆いてみせた。「バァちゃん、なかなかええ土地がないんよ」「10月じゃ」即答のバァを前に、ダーリンと私は顔を見合わせた。10月って、今は5月よ果たしてダーリンが、土地購入のサインをしたのは10月も終わりに近づいたある日のこと。バァの予言どおりバァの予言からスタートした家づくりは順調に進み、そして、今月7日。私たちは3人揃って、新居へ。バァもこの日を楽しみにしていた。前日には「風呂敷あるか?」などと、引越し準備に意欲を見せた新居では、まるで以前からそこが自分の部屋だったように違和感ない様子で穏やかに過ごしている。日中はバァの部屋のドアは2箇所ともオープンにしているので家の中をあちらへこちらへ、と動く私の様子をキョロキョロ、目で追って「何をしよるんぞい」と声をかけたり、「メシは、まだかぁ」などと叫んでみたりしている今日は私の実家の両親が隣県から新居を見にやってきた。おっと、ついつい話に夢中になってた「バァ、何か飲む?」「知らん」スネてる片付けもすんで、ようやく落ち着いてパソコンに向かえるようになった。この家で、3人で笑って過ごせる時間が少しでも長く続いてほしいと思う。
Jun 12, 2009
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