2002/05/14
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 すばると文学界を少し見る。高橋源一郎「ミヤザワケンジ全集」第5回。ぼちぼち。野坂昭如に在りし日の文壇酒場ついてのインタビュー。野坂の近作にはあまり興味は起こらないが、「文壇」はそのうち読もうと思う。そのうち。文学界新人賞発表二作、現役作家のものでさえほとんど読んでいないのに新人の作品を読む理由が見つからず。題名見た途端に読みたくなった吉村萬壱「クチュクチュバーン」はやはり例外。


・内田百間「ゆうべの雲」
・石川淳「アルプスの少女」
・稲垣足穂「澄江堂河童談義」
・小島信夫「馬」
・安部公房「棒」
・藤枝静男「一家団欒」
・半村良「箪笥」
・筒井康隆「遠い座敷」
・澁澤龍彦「ダイダロス」
・高橋源一郎「連続テレビ小説ドラえもん」
・笙野頼子「虚空人魚」
・吉田知子「お供え」


 石川安部藤枝筒井澁澤高橋と、12篇中6篇が既読。このシリーズ中で最も多い。百鬼園先生の「ゆうべの雲」も、福武文庫「サラサーテの盤」からとあり、あの本は半分ほどは読んだはずだが、この話が入っていたかは思い出せず、読んだ後もどっちだったか思い出せなかった。既読のものをもう一度読んでもいいのだが、今は他にも読みたいものがあまりに多すぎるのでパス。
 野坂昭如の文壇酒場話読んだ後で、芥川龍之介の文士気取りを嗤っている稲垣足穂「澄江堂河童談義」を読むのは最初面白かったが、やはりというか当然というか、少年愛、尻への愛の話になり鼻白んだ。幾度も読んだ「一千一秒物語」、またいくつかの童話、それ以外の足穂については、はっきりいってどうでもいい。
 小川国夫とよく間違える、そう間違える機会があるわけでもないが、勘違いする機会がある時にはいつも間違える、小島信夫。「馬」がこの中では(といっても6篇中、だが)一番。笙野頼子の「虚空人魚」系の作品は、疲れる。「硝子生命論」とか。半村良には「ボール箱」という短篇があるが、あっちの方が好きだな。
 この手のアンソロジーの常連である牧野信一は、常連であるがためにか入っていない。入れるならこの巻だったろうと思うが。「ゼーロン」なんかでも、馬が出てくるな。妙な小説の題材として使いやすいのか、馬。


講談社





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Last updated  2005/02/05 12:49:02 AM
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