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「暑い、暑い」 と、汗を拭き拭き、根を上げているうちに、今年も夏が終わったね。 少なくとも暦(こよみ)の上では。 さて、昨日のクレジットカードネタの続きだよ。 試食用のサンプルがメーカーから届いていたり(パンや栄養ドリンクのデモに多い)、店側で試食対象商品を返品処理する(ハム、ソーセージ、肉系のデモに多い)場合をのぞけば、基本的に私たちデモンストレーターが試食で使う食材は、デモを行う店舗で、まずデモンストレーターが「立替金」の名目のもと、自分のお金で購入する。 立替金は返ってくる。 デモ依頼メーカーの請求締め日やギャラ支払い日によって日にちの早い遅いはあるが、いずれにせよ、必ず返ってくる。 返ってくるのだが、、、。 ね、皆さん、想像してみて。 一般に決して懐が潤っているわけではないデモンストレーターの財布から、扱う商品によっては、1日に何枚もの福沢諭吉が「経費」で消えていくのだ。 現に私は、10年近く前に奈良県にある某大型店ですき焼きをデモしたところ、2日で6万円以上の立替金を使ったことがある(店側にこれを使えと指示された肉が高価な国産牛肉だったことも関係している)。 このメーカーの締め日は毎月20日。支払い日は翌日の15日。 あー、こちらもそのあいだ生活していかにゃならんし、いろいろ払わにゃならんものもあるんだよ。なのに、いくら仕事だからって、6万円もの前払い。 キツイ! 本当にキツイ! だから、立替金をクレジットカードで支払うデモンストレーターはとても多い。 カード払いだと、カードが落ちる頃にはギャラと共に立替金も口座に振り込まれているケースが大半だからだ。 ここ10年くらいで小売業界のクレジット導入は進み、最近では全国規模を誇る大型チェーン店は言うに及ばず、本当に地域の人しか行かないであろう小ぶりなローカルスーパーでもカードが使えるようになった。 私たちにとってありがたいことだ。 また、カードそのものの入会も以前よりはハードルが低くなり、デモンストレーターも含む非正規雇用者も比較的簡単にカードを持てるようになった。 便利になった反面、別の問題も出てきていることは事実。 デモンストレーターとクレジットネタ。少し続けようね。 写真は、近江鉄道内に飾られていた子どもの絵。近江鉄道沿線側にある保育園か幼稚園児たちが書いたのだろう。 色使いもタッチも素直で、眺めているとほっこりするね。
2019.08.31
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明日から連続仕事。 滋賀県中部にある静かな町、八日市に行く。 それはそうと、今日は朝からまいったわ。 目覚めて携帯を開いたら、覚えのない領収書がアップルから届いている。 「こんなん買うてへんがな」 とキャンセルボタンをクリック。 すると、 「ご本人様確認をさせていただきます」 と画面に出て、それにしたがって氏名や住所、生年月日、アップル商品の決済に使っているクレジットナンバーなどを入力したところ、、、なーんと、それ自体が詐欺。 巧みにこちらの個人情報を盗み出したのだ。 結局、何となく不信感を抱き、アップルに連絡。詐欺だとわかって、その取引は中止してもらい、アップルのパスワードも変更した。 カード会社にも連絡して、そのカードは即ストップ。 私ってせっかちなんだな。 懸命な皆さんは、心当たりがない領収書や不正な請求書が来ても、私みたいにすぐにキャンセルボタンを押してはいけません。 「何やねん、これ? ふざけとるワ」 とカッカして画面に向かう前に、まずはサポートセンターに電話しましょう! それにしても、クレジットカードも、便利な反面、怖いよなぁ、、、。 とは言え、これがないと、デモンストレーターの仕事は事実上むずかしいしね。 次回は、デモンストレーションとクレジットカードの関係、及び問題を考えてみたい。 写真は、先月に八日市に行った時に写したもの。 この日はお祭りだったのかな?
2019.08.30
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8月なかばに訪れた兵庫県中東部のスーパーで会った、他社の同業者。 兵庫県南西部の町に住んでおり、家庭の事情からなるべく片道1時間半以内で行ける現場をまわしてもらっているが、年に二回ほどは滋賀県での仕事を受けると言う。 「そちらからは(滋賀県まで)かなり時間がかかるんじゃない?」 と、私が尋ねると 「そう。でも、たまには遠方の依頼にもこたえて、人選担当者との良い関係を作っておかないと。やから、考え方を変えて、その時は旅行を兼ねるねん」。 ひとつ例をあげると、今年の春も近江鉄道沿線の八日市で仕事をし、その夜は美味しいものを食べた後、八日市内のビジネスホテルへ宿泊。 翌日の休みの日には、「近江鉄道1日フリーチケット」を使って、八日市を中心に近江鉄道沿線を観光して歩いたとか。 「感動もんやったよ。ちょうど桜の季節でね。この仕事をしていてよかったと思った」。 なるほど。この方法だと、少なくとも八日市までの往復の交通費はタダになるね。 いいよね。 遠方現場での仕事は、たまにこういう楽しみ方も出来る。 ただ、現場への派遣先が労災に加入している会社だと、指示書通りにその日のうちに自宅に帰らないと、状況によってはややこしいことになる(そういうハプニングは、まあ、滅多にはおこらないだろうけれど)。 また、その時のデモ依頼メーカーが、いわゆる頭の固い人が舵取りをしているウルサ型タイプでも、ツッコミを入れられる可能性がないとは言えない。 が、世界的に出張(Busines Travel)とレジャー(Leisure)を兼ねるブリージャー(Bleisure)スタイルの出張を好む人が増えている昨今、もっと大らかに見られてもよいのではないかな? 写真は、記事に出てきた近江鉄道。通称、ガチャコン。
2019.08.29
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九州北部を中心に記録的な大雨。特別警報は解除されたものの、河川氾濫や土砂災害が多数発生し、地盤も緩んでいるため、今後も予断を許さない。 思い出すのは、2年前の7月上旬のある日のこと。 ドラッグストアでの健康飲料のデモンストレーションが予定されていたが、前日から近畿一帯を豪雨が襲い、当日は朝っぱらから私が住む京都にも現場の店舗がある大阪北部にも共にレベル3の警報が出ていたので、私はデモは中止になるものと思っていた。 実際、バスの遅滞がありながらもようやくたどり着いた店舗の責任者は、私とメーカーの営業マンに尋ねた。 「こんな日だから、(デモの)日にちを変えてもらった方がウチとしてはありがたいんだけれど、そういうのは出来ないの?」 営業マンは答えた。 「申し訳ございません。私どもは組織の一員として動いているので、ほんの少しの変更でも連絡して許可を得ないといけないんです。しかも、担当地域からブロック、ブロックから支部、支部からエリア、エリアから本社の販促部という流れになりますので、それなりの時間もかかるんです」。 聞いた店舗責任者。 「まあまあ、難儀なことね。ウチのチェーンは現場で発生したイレギュラー事態の対応は、ある程度まで現場の判断に任せてくれるわよ」。 私には店舗責任者の気持ちがよくわかる。 ホンマ、時に前方を見ることも難しくなるほど強い雨が降りしきる中、誰が店に来てくれるのと言うのか。 ここは、やはり日を改めた方が、利益の面からも、店側、メーカー側、そして実際にデモを行うデモンストレーター側にも良い。 営業マンも内心ではそう思っていることだろう。 そうはわかっていても、、、「組織」なるモノの前ではどうにもならない。 組織って何ぞや? 状況によっては、もう少し融通を持たせて欲しいよね。 写真は、昨年に高野山に行った時、極楽橋駅から登るケーブルの中で写したもの。 これくらいの雨なら、ロマンに浸れるのだが、、、。
2019.08.28
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試食はおそろしく数が出るのに個性が強い味と使用範囲の狭さがネックとなって売上が低迷していた、キャラメル味のスプレッド。 厳しい状況を打開することが出来たのは、昼休み中に愚痴を聞いてもらった同業者の次のようなアドバイスだった。 「甘い系のスプレッドって、適度な塩気と合わせると美味しいねん。反面、甘いもの大大大好き人間は、例えばピーナッツバターとイチゴジャムのような、強烈な甘さを好む」。 この言葉にピンときた。 「なあるほど。そう言えば、アメリカのあの人もパンにピーナッツバターを塗った上にさらに甘いジャムを塗ったり、かと思えばピーナッツバターの上にベーコンを乗せて食べていたりしたなあ、、、。おっと! これは使えるぞ!」。 ピーナッツ味もキャラメル味も、濃厚な甘さがあり、香りも強い。 共通点があるのだ。 ピーナッツバターのレシピはキャラメル味のスプレッドにも使える! 絶対に使える! 私は確信した。 ここで、「アメリカのあの人」について説明。 彼はかれこれ30年前に交流があった、アメリカは西海岸にある某都市出身の留学生である。 大半のアメリカ人がそうであるように、彼もピーナッツバターが大好き。上に述べた食べ方の他にも、バナナスライスを加えたり、ベーコンをハムに変えたり、焼き芋にからめたりと、いろいろな方法でピーナッツバターを食べていたものだ、、、「僕はピーナッツバターがあれば幸せなのだ」と、目を細めながら。 どうやら、彼にとってピーナッツバターは、おふくろの味みたいなものらしい。 「そんなに美味しいのなら、私たちにも振舞ってよ」と、私も数人の友人たちと一緒に食べさせてもらったところ、イケる! 特に塩分があるベーコンとの組み合わせは絶妙だった。 ベーコンに合うのなら、ハムは言うに及ばず、ソーセージや生ハムともマッチするはず。 となれば、スイーツからやや範囲を広げてスナックとしてもメニューを提案出来るね。 また焼き芋にからめて美味しいのなら、お餅に乗せても美味しいこと間違いなし。 ノリで巻けば、ピーナッツバター磯辺餅になる。 スイーツはスイーツでも和風スイーツにも使えるとなったら、高年のお客さんにも薦めやすいね。 「ピーナッツバターの使い方をキャラメル味のスプレッドでも紹介」。 あらためて気をとり直し、試食されるお客様の1人1人に商品の特長やキャラメル味のスプレッドを使ったメニューを説明していった、、、コツコツ、コツコツと。 この試みは当たった。 それまで超低飛行だった売上を持ち直すことが出来、無事に業務を終了出来たのだ。 商品が売れない時でも、決してくさってはいけない。 そんな時こそ、冷静になり、今一度デモンストレーションの基本に立ち返る。 プラス、特に大型店では、この道何十年のベテランデモンストレーターも仕事に来ていることがある。 そんな人に愚痴を聞いてもらうのも悪くないよ。 ベテランならではのアドバイスや売上低迷から抜け出すヒントをくれることもあるから。 写真は、さつまいも(鳴門金時)。 ふかして、ピーナッツバターやキャラメル味のスプレッド、またはチョコレートクリームをからませたら、和洋折衷の見た目もおしゃれなスイーツに変身ね。
2019.08.27
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さて、昨日の続きね。 「売れなくてもくさらない」の第2弾だよ。 その前に、皆さん、今回の我がデモ担当商品のキャラメル味スプレッド=甘い系スプレッドを使ったとして、どんなメニューを作るか、想像出来る? トーストやクラッカーに塗る。 ロールパンやクロワッサンに挟む。 プレーンスコーンやパンケーキのトッピング。 これくらいではないだろうか。 でも! これでは、ありきたり。 この情報社会だ。お客様もそれくらいは知っている。 そう想い、迷いが消えぬまま、昨日の現場で午前中のあまりの売上の低さに嘆き落ち込み、昼食をとる時にテーブルを一緒にした他社デモンストレーターに愚痴ったら、思わぬアドバイスを貰った。 「私も似た商品をデモしたから、あなたのしんどさがわかる」 と、認めた上で、 「甘い系のスプレッドって、適度な塩気と合わせると美味しいねん。反面、甘いもの大大大好き人間は、例えばピーナッツバターとイチゴジャムのような、強烈な甘さを好む」 聴いていた私の脳内に、あるアイディアが閃いたのは、その後。 ああ、ありがとう! 同業者よ! 次回の記事をお楽しみに。 写真は、昨日の現場で写したもの。
2019.08.26
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日曜日は、開店まもない兵庫県の某スーパーで、キャラメル味のスプレッドのデモ(スプレッドとは、パンやクラッカーなどに塗る塗りものを指す。バターやマーガリンのほか、カスタードクリーム、クリームチーズ、メープルシロップなどがよく知られている)。 ノンソルトのクラッカーに塗って、お客様に味をみていただいた。 バターやマーガリンならいざ知らず、その他のスプレッドは、欧米に比べてパン文化がまだまだ浅い日本では、販売はなかなか難しいものがある。 特に、今日デモしたような濃厚テイストなら尚更。 濃厚なだけにインパクトは強く、そのぶん、少なくとも大人は好き嫌いも分かれるからなのだ。 甘味が苦手ではなくても、くどさやしつこさを感じさせる味に抵抗を感じる人は、まずダメね。 当然、思うように売上は伸びない。 それなのに、基本的には子どもは好きな味だから、「お子様」が次から次へと押し寄せてきて、試食数はうなぎのぼり。 うなぎのぼりなんだが、購買の決定権は大人にあり、味以外にも価格や汎用性も考慮する大人は、なかなかカゴに商品を入れてくれないのだ。 「あーあ、ピーナッツバター同様キャラメル味のスプレッドも、そもそもが日本人向きの味じゃないし、パン食やおやつのスイーツ以外に使えるわけじゃなし、量の割に安くはないし、こりゃ売れるわけないワ」。 売れないままジリジリ時が経つにつれ、愚痴の一つもこぼして、くさりたくなる。 でも! ここでくさってはいけない。 くさると、あなたの負け。 何に負けるか? 自分にだよ。 次回で詳しく明かそう。 写真は今日の現場の最寄駅付近で撮った橋。 この地域一帯。ハイキングで訪れたら楽しそうね。
2019.08.26
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(ブログの自己紹介文と一部だぶってしまうが、、、お許しを)。 愛想は悪い。 要領も悪い。 もう一つ、性格も悪い(いや、ほんま)。 こんな私が不特定多数の人と接する試食販売の仕事(業界用語で、古きはマネキン、新しきはデモンストレーターと呼ぶ。これについては後述)に就いて、16年目。 よく続いたものだと思う。 この仕事。「今日は滋賀県のナニナニ市のAスーパーで焼肉のタレを担当」「明日は和歌山県のドコソコ町のBホームセンターで栄養ドリンクを担当」というように、働くたび、勤務場所も変われば、業務の内容も変わる。 もちろん、お相手をするお客さんも変わる。 ハプニングはあって当たり前の世界。プラスにとらえたら、刺激に満ち満ちており、一日として同じ日はない。 反面、だからこそ機転と応用が絶えず要求され(それは、時に理不尽な性質のものである)、そこが辛いところ。 正直、何度も辞めようと考えた。 ある日、大阪南部での仕事を終えて帰りの電車を待っていた私の目に、その駅のホームに立つ看板の文字が目に入ってきた。 黒い、太字の楷書体。縦に箇条書きで、「あおいくま(あせるな。おこるな。いばるな。くさるな。まけるな)」。 「あ、これだ。明日からあおいくまでいこう」。 咄嗟に決めた。 「あおいくま」。何と素晴らしい言葉だろう。 日々パーティだカジノだと浮かれるマダムであっても、テレビすらない共同アパートで一人くらす老婦であっても、刻々と変動する世事に戸惑いながらもキャリアアップを狙うビジネスパーソンであっても、つまるところ、人生は自分と自分が向かい合うこと。自分の味方は自分であり、同時に、自分の真の敵も自分。 「あおいくま」は、そのためにある。
2019.08.26
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