黄色と赤に恋をして

黄色と赤に恋をして

2023.12.10
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カテゴリ: サッカー


12月9日。
国立競技場で行われた天皇杯決勝でレイソルはPK戦の末レイソルはフロンターレに敗れた。
勝負どころは随所にあり勝負はどちらにころんでもおかしくなかったがやはり買ったほうが
強かった。

この試合レイソルは一歩も引かない戦いを見せた。
自分たちでゲームを支配する時間も多く展開は互角といっても良かった。
レイソルの鬼門である後半ロスタイムの失点もなく踏ん張り続けた。
ただ一点が遠いことも確かだった。
リーグ戦で日本人二位の得点を上げた細谷真大、チュームの大黒柱といっていい
マテウス・サヴィオがいなからも勝負所で点がとれない。
先制後あと一点がとれず終了間際の失点で勝ち点を落とし続けたがある意味この決勝戦も
その
「あと一点」
がとれなかった。

試合は延長戦でも決着がつかず。
PKになるとキーパーの力関係から不利と思われたが延長後半にはチームとしてPK戦を
意識したゲーム運びとなった。

PK戦は手に汗を握る展開。
どちらも
「これを決めれば勝利」
というキックがあったがゴールネットを揺らすことなく10人目に。
10人目はどちらもキーパーがキッカーに。
フロンターレのチョン・ソンヨンがコーナーぎりぎりに決めたのに対し松本のキックが
止められてしまい試合が終わった。

先ほども書いたがレイソルにも
「このキックが入れば優勝」
という場面があったが片山のキックは左コーナーに外れていった。
ここが一番勝利に近づいた瞬間だった。

最後のキッカーとなった松本は試合後本当に悔しそうではあったが日本のキックを止めており
彼を責める人は誰もいないだろう。
松本を含めて選手は本当によくやってくれた。
あくまでもこの試合に関しては互角以上だった。
ただシーズンを通じて強い方が勝ったということだろう。

それにしても試合の次の日がファン感謝デーというのは酷なスケジュール。
選手もファン、サポーターも心からの笑顔で楽しむことは難しい。
特に松本をはじめ片山、仙頭には辛い一日になるかもしれない。

ただここで言っておきたいことが。
天皇杯のタイトルが獲れなかったのは本当に悔しいがある意味それ以上に心配なことがある。
天皇杯に優勝していればACLの出場権を得ることができた。
選手、サポーターにとってACLは特別な舞台であり常に目標の舞台だった。
(クラブは決勝戦を前に「柏から世界へ」のタオルマフラーを販売した。
なかなかこれも痺れる)
ACLへの出場はサポーターの悲願ではあるが実際は厳しい現実も待っている。
当然スケジュールは過密になる。
ルヴァンカップの予選リーグは免除になるだろうがゲームのタフさや移動距離を考えると
リーグ戦への影響はかなり大きなものになる。
今のレイソルの戦力ではどちらの大会も平行してこなしていくのは非常にリスキーだ。
来シーズンはJ2降格が3クラブもあり影響は必至だ。

ただ逆にACLに出場することでクラブが本気で強化に取り組んでくれるという期待もあった。
レイソルは残念ながら強いクラブになるこという強い意志があるフロントではない。
前社長は
「レイソルはビッグクラブは目指さない。
順位も中位を目指す」
と信じられない発言を何度もしていた。
サポーターにとっては
「夢を見ることも許されないのか…」
という暗澹たる気分させられた。
厳しい舞台を戦うために選手層を厚くする努力をしてくれるのではないか。
ちなみに天皇杯の賞金も優勝すれば1億5000万円を獲得できるはずだった。
優勝出来なかったことでクラブとしても現状維持でよしとするかもしれない。
場合によっては戦力がダウンする可能性も十分ある。
細谷真大はおそらく来シーズンはいないだろうしひょっとしたら他の主力選手でも
クラブを去るものが出るかもしれない。
クラブにとって
「現状維持」
は後退に等しいということをフロントはわかっていない。

自分ももう若くない。
体も頭も健康でいられる時間が何十年も残っているわけではない。
試合を観られるうちに一体何度優勝をかけた試合に立ち会うことができるだろう。
時間は長くない。





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最終更新日  2023.12.10 06:30:08
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