三十路で徒然・・・

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Dec 18, 2009
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カテゴリ: 毒(?)書感想文


 高校の課題図書で 新井素子さん の作品にはまり、その後古書で買い集めた中に  『ひでおと素子の愛の交換日記』  といういかにも怪しいのがあったのが著者吾妻ひでお 氏を認識したきっかけ。現在も実家に有るはず。

 その後漫画日記である本書を読むまでに
『失踪した』
『ホームレスをしていたらしい』
『鬱病が・・・』


と絵に描いたような転落人生をたどって、どういうわけかまた漫画家に戻っている。

 本書の内容は最後には漫画家らしい話になるものの、そこに行き着くまでは表紙に書かれているように

「食って
読書して
寝て
タバコ吸って
食って
ウンコして
寝て
食って
寝た。」
・・・・・(; Д )・・・・・・・・・・


時々格闘技ネタが混じるがそれくらい。やたらと凄いペースで読書をしているタイトルと『読了』の文字に、薬の大量使用など、

「こんなの描いて、世に出して良いのか?」

 読んでいる本も殆ど購入していない。たまに購入している本があると『エロ漫画雑誌』(タイトルでわかる私も私だが・・・)だったりする。

ご本人も作中で売り物にならないと考えている節があるが、 注目したいのは鬱、痛み止め等大量の薬を服用し、断酒会への参加など、脱アル中の動きと一定の間隔で『えもいわれぬ不安』が表れている点。

 薬の服用の成果かもしれないが、食事を楽しみ、集中力が長く続かないものの仕事を行い、格闘技の結果に一喜一憂する。
 事あるごとに「才能が無い」 「漫画家辞めたい」 と愚痴が出る。

 健常者(この言い方もどうかと思うが)と比較して、 行動に間が空くと不安が増している印象を受ける。
 私の感覚だと、単純反復行動の場合、基本的に惰性で行うため、途中の詳細な記憶が省かれたりする。毎日の電車通勤なんかはほぼ立っているだけの行動なので詳細な記憶は曖昧になりやすい。
 ところが、この日記を見ていると外出先はほぼ固定されているのに 、「半自動化されたような何も考えない。考える必要のない反復行動」が出来ていない ような気がする。 とすると 、”意識した上で”繰り返されることに対する先々への疑問や不安

 『花の慶次』の初期の頃に、慶次が川に向かって座り思い悩むシーンがある。

 「人は獣が悩まないと思っている。
 しかしそれは間違いだ。獣ほど良く悩むのである。
 熊の悩みはどれほど狂おしいものか慶次には恐ろしいほどだ・・」


 系統だった思考の上に立つ悩みなら問題点を抽出して解決することも出来るが、漠然とした不安は問題点も解決方法も見えずに思考は堂々巡りをする。そして悩みを意識する限りは決してそのループを抜けることが出来ない。

 つまり、 鬱を称する人全てに当てはまるかはわからないが、吾妻氏のケースでは
 受刑者に穴を掘らせて、穴を埋めさせて、また掘らせる苦行 を日常の中に見出しているのかもしれない。 止めることは出来ない(強制)。終わりが見えない。



 ただ、考えてみればもともと然して考えていなかったことに不安を覚えて「考えずに行動すること」が困難に成ってしまったのだから、見ようによっては普段考えずに行動している人間の方が怖い。意識が宙に浮いた状態で物事を完了してしまっているのだから。

 自分の行動を意識して悩むのだから、本来の形に戻ったともいえる。
 この漠然とした悩みの中でちょっとした光明を見つけることが出来るかどうかが大事なのではないかという気がする。

肉体に傷を負った時に傷口に痛み止めを打ち続けていては、怪我が治ったかどうかは自覚できない。
 では、心に傷を負った時に心に痛み止めを打ち続けて、漠然とした不安が自分とどのような状況にあるかは自覚できるのだろうか?

 誰かの助けを光明と見ることが出来るのだろうか?
 精神を薬で治すこと。この点を改めて考えさせられる一冊。








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最終更新日  Dec 18, 2009 08:12:03 PM
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