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2003年02月12日
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「きのうは、すみませんでした。わがままばかりで。」「いえいえ、あまり背負わないで、いつでも、ぶちまけてくれて良いからね。」「うん、あ、り、が、と。」なんて言いながら、人差し指で、僕の肩を突いていたね。こんな、かわいい仕草が、このごろ目につきます。
「クミ、大ちゃんに抱きしめられて、フワーッとしたら、スーッと気分が楽になった。なんか、不思議だね。」デスクの上を拭き掃除しながら、あぶないことをさり気無く言っていたクミさん。もうすぐ、お掃除も終わりだね。

今日も、プールはありませんでした。寒いから、うれしいんだけど、喜んでばかりはいられないね。運動不足になるかな?でもさ、忙しいから、社内を結構、歩き回っているもの。使う筋肉が違うな。それに、ストレスも発散できないし。そう、クミさんの水着姿も、ご無沙汰になってしまってる。ちょっとの我慢なんだけどさ。

お昼は、クミさんはユキさんと一緒。僕は仕事。あーあ、残念だなぁ!
仕事をしていたら、同期のヤマちゃんが顔を出した。「おーっ!ひさしぶりじゃないの?」「今度の組織変更で、本社に戻ってくることになった。」(クミさんの事ばかりで、気がつかなかった。)「そうか、お帰りなさいだね。」「うん、又よろしくな。彼女、どうしてる?」「うん、今、食事。」「うまくいってるの?」「まあまあだね。」「早く結婚しちゃえよ。もう、若くないんだからさ。」(おいおい、そんなに人を年より扱いにするなよ。それにひとごとだと思って勝手に、くっつけるなよな。そう言うヤマちゃんだって、大恋愛の末、一緒になったのに、今度は、ぼやきが多くなっちゃってさ。)何でも話せる友人は、ありがたいね。
クミさんが戻ってきてから、食事に行く。地下の定食屋さんのおかみさんが、「さっきまで、いたのよ。どうしたの、あんなに仲良かったのに。けんかでもしたの?」なんて言うから、組織が変わって、ちがう部署になる事を話した。「そうなの、それは残念ねぇ。いい人だったのにねぇ。」みんな、他人事だね。しょうがないか。みんな、かまってなんかいられないよね。
ユキさんとマンツーマンだから、クミさんと話をする機会が全然なかった。
時間になって、「クミ、何か、お手伝いしましょうか?」と言ってはくれたけど、ユキさんと一緒に帰ってもらった。いない時間にも、早く慣れないとね。
30分ぐらい残業して帰る。下へ降りて、ドトールの前を通ったら、クミさんが現われたんで、びっくりした。「大ちゃん、待ち伏せしてたの。お仕事、終わった?」「うん、区切りがついたから、終わらせた。ユキさんは?」「先に帰りました。」「そうか、ごめん、ごめん、待たせて。」「いいの、かってに待っていたんだから。」「でも、うれしいよ。」おしゃべりしながら歩いていると駅までなんかすぐだね。電車に乗っている間、ずっと僕の片腕に腕をからませて、シガミツイテイタクミさん、駅を降りたら、「寒い!」って言って、僕のコートのポケットに片手を入れてきた。僕の手とクミさんの手が、コートの中で絡み合う。そのまま、指きりをしたような感じになって、「何の指きりにしようか?」って聞いたら、「ずっとそばに、ずっといる、のだね。」って言って、顔を覗き込むクミさん。「うん、ずっとね。」指きりの指を解いて、温かい細い指を僕の手で包み込んだ。
マンションの前で、軽くふれるくちびる。「おやすみ。」「おやすみなさい。」小さく手を振るクミさん。いとおしさが体の奥から湧き出てくるようだ。
一人になって歩き出したら、急に寒さを感じた。なんか、来週からの自分みたい。





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最終更新日  2003年02月12日 21時25分01秒
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