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AmazonでKindle(電子書籍)出版、ペーパーバック(紙本)出版しました。クリスマスに間に合ってヤレヤレです。温かなレビューもいただいています。どうぞ一度見てやってください。Do You Believe in Santa Claus?例年通り、ジャパンタイムズアルファ紙12月23日号(12月16日発売)に広告を掲載しています。今年も読者プレゼントに採用していただいています。どうぞ、ふるってご応募ください。
December 16, 2022
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拙書、Do You Believe in Santa Claus? ~道草を楽しむ英語~The Editorial of The New York Sunを2005年よりオンデマンド販売してくださっていたアルクさんより、「アルクオンデマンドBOOKS」のサービスが終了することになったと連絡がありました。アルクさんには自費出版の時からお世話になっています。編集者のMさんに本の作り方を手取り足取り教えていただいて、上梓出来た時の喜び。販路がなく困っていた時にアンデマンド販売の道を拓いてくださったT氏。このお二人をはじめとして、アルクのみなさまには大変お世話になり感謝しています。オンデマンド販売がなくなるのは残念なことですが、これも時代の流れと受け入れざるをえません。今後は、新たな媒体でこの本をみなさんに読んでいただけるようにしたいと思っています。アルクオンデマンドBOOKSでは12月20日12時(正午)まで注文を受け付けてくださいます。本の形で読みたいと思われる方は、それまでに注文してください。もしくは、ジャパンタイムズアルファ12月10日号の読者プレゼントに応募してください。抽選で3名様にプレゼント。応募は12月14日まで。
December 4, 2021
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この春のNHK英語番組でチャロが復活!リトル・チャロ2が3月29日(月)から始まります。脚本は今回もわかぎえふさん。きっと感動をよぶストーリーで再び英語に興味のない人まで魅了することでしょう。そして今回この脚本を生きた英語にしてくれるのが、パックンことパトリック・ハーランさん。「英語でしゃべらナイト」ですっかりお馴染みのタレントで、アメリカ、ハーバード大学出身。 このチャロ2のブロガー・イベントがパックンをゲストに開催されると言うことで、参加しました。まず、担当プロデューサーによる、チャロ2の見どころを紹介する映像の試写。NHKの語学のテレビ番組は通常週一回なのですが、今回は週4回放送がありアニメのみの放送を加えると毎日チャロを反復しながら楽しめるようになっていて、チャロにかける心意気が伝わってきます。 今回のチャロは現世と「死の国」の間にある「間(あい)の国」が舞台です。街の中心に広場や噴水があり、放射線状に延びる道や三角屋根の街並が中世のヨーロッパのよう。一昨年のチャロが、摩天楼そびえるニューヨークやシカゴと言ったアメリカの近代都市だったのと対照的です。チャロの声は今回も純名里沙さん。ひたむきなチャロにぴったり。チャロと翔太、お父さん以外は新しいキャラクターばかりですが、前回のキャラクターも誰とは言えないけれど、登場する可能性があるそうです。「死の国」からドレッドが「まだ早い、来るんじゃない」って言ってくれるのかしら。ドレッドも大好きだけど、個人的にはいつも元気なマルゲリータの声や歌も聞きたいな。 試写のあとは、音声録音用のスタジオに移りました。スタジオをイベント会場に選んだのは、ここがチャロ2の収録スタジオだからと言うことだそうで、粋なはからいに感謝です。そして統括プロデューサー長野さんから説明がありました。長野さんは昨年のトラッド・ジャパンのブロガー・イベントでもお会いしましたが、私の好きな面白い英語番組を次々担当する凄い方なのに、気さくでお話からこの番組に対する熱意が伝わってきます。 そしていよいよパックン登場!長身で颯爽と出てきたパックンは全身から明るいオーラと好奇心がみなぎっていて予想通りの好青年でした。長野さんとの対話は掛け合い漫才のように楽しく進んでいきました。 日本語を英語に訳していくのは、ネイティヴのパックンにもやさしいことではないようです。まず新たな言葉の創作。現世と「死の国」の間にある国と書いて「間(あい)の国」と読ませるのは言葉の響きもよくこう言うと表現ができる日本語がうらやましいとまでパックンは言ってくれましたが、いざ英語にするのはかなり苦労されたそうです。候補として、the Lost World、the Second World、そしてthe Middle Worldなどを考えたそうです。まずロストワールドは想像力をかきたてる言葉ですが、恐竜のいる世界を連想させていまうので、この「間の国」には使えません。セカンドワールドだと第三、第四の世界もあるのかと思ってしまいます。それでミドルワールドと言う表現で落ち着いたそうです。 言葉や表現の選び方についのご苦労(と言ってもパックンの場合はそれを楽しんでいるようなのですが)を色々聞いたのですが、それはおいおいご紹介するとして、パックンといえばなんと言っても、パックン英検です! 解説のあとはマル秘企画と言うことで、傍らには景品がおかれていました。正直なところ、景品より、参加者全員に配られたパックンのサイン入りテキストや非売品のメモなどの方が嬉しかったのですが、でも景品の素となるゲームには興味津々でした。まずは二択問題。五問続けて正解すると景品がもらえます。はっきり言って運だけを試す問題が多く、私は3問目くらいで着席するばかりでした。パックン英検はないのかなと思いきや、景品が半分くらいになったところでついにパックン英検になりました。ヤッター!「英語でしゃべらナイト」に出演している気分。でもパックン英検を知っていたのは私ともう一人の男性だけで、パックンはちょっとガッカリしましたが、内容を説明すると大方の人は思い出したようでした。つまりパックンが英英辞書のある単語の項目を読み、説明している単語を言い当てゲームです。 まず、パックンが、Animal. Four legs. One tail …. と言い出したところ、すばやくある男性が手をあげて、Dog! と答えましたが、パックンは「残念! Catです」とはぐらかします。でもパックンは優しいのでちゃんと景品をあげていました。チャレンジ精神を誉めてくれたのでしょう。私も生パックン英検に何とか答えようと思いつつ、耳を澄ますのですが、落ち着いて考えることができません。意外と難しいものです。何問めかで、An unusual, exciting, and daring experience.と聞こえてきました。ある単語が浮かんで、もしかしたらと思ったのですが、手をあげる勇気がなくて戸惑っていたら、もう一度読み上げようとしたパックンが私に気付いて「はい、どうぞ」と指してくれました。それで、一か八かでAdventureと言ったら「正解!」でした。まさにadventure、思い切って言って良かった。 お蔭でチャロの小さなぬいぐるみをゲットしました。ぬいぐるみがあふれる我が家ですが、有名キャラクターには普段手を出しません。でもこのチャロは記念すべきパックン英検正解のご褒美だから、とっておきの宝物になります。チャロってぬいぐるみにすると下半身が小さすぎて安定が悪いそうです。それで随分工夫して商品化したそうですが、いただいたチャロもちゃんと一人立ちと言うか、厳密には一人座りできるのですよ。写真でパックンと写っているチャロはこの世にひとつのオリジナルチャロぬいぐるみです。パックンと記念撮影をするときにこのオリジナルチャロを抱っこさせてもらったので満悦しました。スタッフのみなさん、充実した楽しいイベントをありがとうございました。さぁ、チャロ2、頑張るぞ!【今日の単語】adventure:名詞:冒険、危険に出会うこと、予期せぬ出来事、はらはらする〔珍しい〕できごと :動詞:あえてする〔言う〕 :語源:古フランス語経由のラテン語adventurus(=about to happen)から。
March 22, 2010
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英会話の先生がイギリスから帰ってきたので、冬眠中だった英語の勉強を再開します。先生には昨秋ロンドンで一年半ぶりに再会しました。今また日本でレッスンを受けられることをありがたく思っています。昨秋の旅は娘と列車でイギリスを周遊しました。イングランドとスコットランドを結ぶ寝台列車カレドニアン・スリーパー、初めて乗る蒸気機関車ジャコバイト号、保存鉄道・ブルーベル鉄道、オリエント・エクスプレス社のブリティッシュ・プルマン、そしてブリットレイルパスを使っていろんな在来線に乗りました。ブリットレイル・パスは外国人旅行者向けの乗り放題乗車券なので、割安だし、何よりいちいち切符を買う手間が省けます。ロンドン市内はオイスター・カードを使って地下鉄やバスに乗りました。鉄道にちなんで今日取り上げるのはターミナル。子供の頃は、「(商業施設の入った)大きな駅ビル」だと思っていました。英語を習うようになって「終着駅」と言う訳語を知っても、ピンときませんでした。私の知っているターミナルはすべての列車がそこで終点になるわけではありませんでしたから。東京駅だって、山手線や京浜東北線は注意しないと乗り越しちゃいますよね。terminal:名詞「終点(始点)、終着駅・港(始発駅・港)、ターミナルビル、発着ロビー」形容詞「終点(始点)の、終着(始発)駅の、末期の」語源はラテン語のterminalisで、end, boundaryの意味。ターミナルケアであれば終焉を感じますが、ターミナルには感じることがありませんでした。ロンドンの駅を訪ねるまでは。キング・クロス、セントパンクラス、ユーストン、パディントン、ヴィクトリア、チャリングクロス、これらのターミナルはロンドン中心部を楕円形に囲むように建っていますが、相互の乗り入れはありません。地図を見るとそれぞれがロンドンへの終着駅であるのがよくわかります。でもイギリスのターミナルがすべて同じとは限りません。私の旅はいつも失敗で始まるのですが、エジンバラでも大失敗をしていまいました。スコットランドの北・インヴァネスからエジンバラのターミナル、エジンバラ・ウェイヴァリー駅に入ってきたときは、ロンドンのターミナルと同じ行き止まりだと思っていました。通り抜けのホームがあるのを知ったのは、次の目的地リバプールに行くために再び訪れ、駅の案内板で表示された一番奥のホームに辿り着いた時でした。そのホームには目的地が違う二本の列車が入ってくる予定でしたが、どちらも遅れており、次の列車の表示がコロコロ変わりました。イギリスの鉄道は10分20分遅れはざら、運休にならなければ御の字です。私たちはマンチェスター行きに乗ってプレストンでリヴァプール行きに乗り換える予定でした。ようやくアナウンスがあり、マンチェスター行きの列車が表示され、駅員に何号車に乗ればいいかを確かめると列車が入ってきました。指示通りの客車に乗ったものの、それは間違った列車でした。エジンバラを離れ、車掌が検札に来た時、「インヴァネスに行くのか」と尋ねられて仰天したことは言うまでもありません。折り返すにも、次の駅パースまで1時間停まらないというではありませんか!車掌にエジンバラに帰る列車を尋ねたところ、日曜日で折り返しがなく、遠回りするので、エジンバラに着くのは深夜になると言うことでした。駅構内にホテルの案内所があったけど、その時間まで開いているかどうか?それでスコットランドのもう一つの大都市グラスゴー行きはないかと、時刻表を繰りました。グラスゴーのほうがエジンバラより、イングランドへの便が良いのです。そしたらありました。この列車が着く直前にパース駅を出てグラスゴーに行く列車が。日本の正確な運行ダイヤなら無理だけど、ここはイギリス。1・2分の差なら接続しているのではと考え、車掌に相談したら「それはいい案だ。きっと上手く行くよ」と励まされました。これも日本ではありえません。パースに着くなり、スーツケースを転がし走りましたが、案の定先発のはずの列車はまだ影も形もありませんでした。お蔭で宵の口にグラスゴーに着けました。でも今日中にリヴァプールに着く列車はもうありません。途中までなら行けますが、宿泊施設のことを考えるとグラスゴーで宿を求めるべきだと思いました。グラスゴーはスコットランド向けのターミナルとイングランド向けのターミナルが違うのでロンドンのように安心です。両ターミナルは歩いて行ける距離で、ホテルを探しながら歩き出したらすぐに空室のあるビジネスホテルが見つかりました。値段は手頃、ツインだったので、それ以上は望みませんでしたが、スーツケース二つを広げたままにできる十分なスペースがあり、バスタブも付いていたので、すっかり安堵しました。フロントの女性は親切で翌日のダイヤを調べてくれ、ホテル近くのラーメン屋を教えてくれました。ラーメンはなんとも言えずまずかったけれど、グラスゴーは良い街だと思いました。
March 4, 2010
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いつもお世話になっているNHKの語学番組。明日からは新年度の番組が始まります。 昨年度はなんと言ってもチャロ! 「ジュークボックス英会話」の佐藤先生が講師と言うことで当初から注目していましたが、期待以上の番組でした。しっかりしたストーリー展開にぐいぐい引き込まれ、英語表現もすっと入ってきました。登場人物ならぬ登場犬も個性豊かで愛着を感じました。昨秋ニューヨークでクライスラー・ビルディングを見上げた時は、チャロと同じようにワクワクしたし、ドレッドが亡くなった時は深いに喪失感を味わい、涙しました。私のあこがれは、いつも陽気なマルゲリータ。彼女の歌う「ニューヨーク・ニューヨーク」が好きで、ニューヨークでも口ずさみ、目覚ましにも使っています。チャロはテレビ・ラジオ・テキスト・PCサイト・携帯サイト、それにテレビの特番と媒体も様々に工夫されていて、本当に楽しませていただきました。英語に興味のない同僚も、テレビでたまたまチャロを見かけ、すっかり夢中になってしまいました。再放送されると聞いて、新年度は最初から見ると喜んでいます。チャロの魅力ってすごい! さて新年度の番組ですが、これも興味深いのがいっぱいあって迷います。みっちり英語の勉強ならやはり毎日のラジオ講座、遠山先生の「ラジオ英会話」。大杉先生の「ものしり」シリーズでは、テレビでケネディの演説を取り上げていただいて以来、いろんな英語の楽しみ方を教えていただきました。テレビはここのところ、3か月トピック英会話(「ハートで感じる」シリーズ、「ジュークボックス英会話」、「『赤毛のアン』への旅」、「ニューヨーカーの会話術」「ネイティブ発音塾」)を見ることが多いです。週一ですが、映像が加わることで、興味がましたり、分かりやすかったりするので、日々の勉強プラスにお勧めです。今期は「カリフォルニア縦断!シンプル会話術」、それに「ニュースで英会話」にはいよいよジャパンタイムズの伊藤サムさんが登場!使うニュースが新しすぎて間に合わないのか、テキストがないそうです。でもこんなにたくさん消化できるかしら。と言うことで、これだけは見逃すまいと言うのが、 新番組「トラッドジャパン」です。定年後は地元で英語ガイドのボランティアをしたいと思っているので、一番注目しています。と言うわけで、ゴガクルで募集されていたブロガーイベントに参加しました。渋谷のNHK放送センターを訪れるのは中学の修学旅行以来、ウン十年ぶりです。 まず試写室で「トラッドジャパン」プロデューサーの長野氏から番組の説明があり、「トラッドジャパン」の「友禅」の回(4月14日放送予定)を拝見しました。「トラッドジャパン」はトラディショナルなジャパンを意味する造語だそうです。NHK国際放送では海外の視聴者向けに日本文化を紹介する「BEGIN Japanology」を放送しています。同じ番組が日本国内の視聴者にも見れるようNHK総合放送でも放送されていますが、もとが英語ネイティブスピーカー向けの番組なので、紹介されるのが日本文化とは言え、かなり上級の英語番組です。この番組で取り上げられたトピックをもとに日本人向けの英語教育番組として作られたのが「トラッドジャパン」。日本の文化を英語でどのように表現するかを学ぶのはもちろん、紹介する日本の文化もあらためて学べると言う二重に美味しい番組だそうです。 試写の後は会場を移していよいよトークセッション。司会は「トラッドジャパン」でナレーターを務められる青谷アナウンサー。歯切れの良い日本語。さすがアナウンサーです。あとで聞いた英語は、流暢で内容があって、本当にNHKのアナウンサーさんて凄いと思いました。そしていよいよお二人の登場。 「トラッドジャパン」のコメンテーター、ステュウット・ヴァーナム・アットキンさんと「BEGIN Japanology」のプレゼンター、ピーター・バラカンさんです。ピンク地のシャツを着ているのがアットキンさん。サンタクロースのようなお髭と笑顔が素敵。モノトーンでシックに決めている紳士がバラカンさん。どちらもイギリス出身で、在日30年を超す日本通です。 二人のお話から、伝統文化だけでなく、食べ物やアニメ・マンガ、コスプレも想像以上に海外から関心を持たれていることが分かりました。そういえば、トリノのタクシードライバーは日本で食べた「しゃぶしゃぶ」のことを鮮明に覚えていたし、ミラノのホテルでテレビをつけたら、おじゃる丸が出てきてイタリア語で喋ってて不思議な感じがしました。アットキンさんは大学で日本文化を学び、アクシデント(?)で来日されたそうですが、想像していた日本はちょっぴり昔のものだったので、近代的な様子に困惑されたようです。ただ奈良は想像していた通りだったらしく"I love Nara."とおっしゃってくださったので最前列に座っていた私は思わず"Thank you!"と返事をしてしまいました。すると"You come from Nara?"と驚き喜んでくださいました。 同じ古都でも、京都は関西人にとっては今も流行を先駆けるおしゃれな都会だけど、奈良は一地方都市。県庁所在地名を冠した駅(JR奈良駅)に特急はおろか急行も停まらないのは、大阪・京都と言う二大都市に電車で半時間あまりで行けるという立地のせい。お蔭で近代都市としてはあまり発達しませんでした。京都のような華やかさはないけれど、奈良の良さを感じ取ってくださってとても嬉しかったです。 イベント参加者は美味しいお寿司と「トラッドジャパン」のテキストとお二人の著書をサイン入りでいただきました。ニッポン風物詩 これはアットキンさんのご本。テキストのフリートークやこの本を読むと、日本文化に対する造詣の深さに脱帽します。「BEGIN Japanology」のトピックに何か良いのありませんかと問われた時に、正倉院展の英語目録を差し出したら、間髪いれず"Shoso-in Treasures"と反応してくださいました。さすがです。 日本の文化を英語で表現するのは難しいものです。質問コーナーで日本人が考えた英語表現について質問しました。宮内庁や国立博物館など公の文書では重要文化財を"Important Cultural Proparty"と表現しているけれど、"Important Cultural Treasure"と表示したお寺があって(2004年8月1日の日記)、お寺の人の感覚に合わないようだけれど、どちらを用いるべきかと。バラカンさんは"Important Cultural Proparty"は英語表現として不適切だとおっしゃていました。アットキンさんも"proparty"とは"real estate(不動産)"のことだよと。それから人間国宝"Living Natural Trasure"もネイティブスピーカーには奇異に聞こえるそうです。「トラッドジャパン」のテキストの「友禅」のところで人間国宝の英語表現について触れたエッセーがあって、ネイティブスピーカーの戸惑いが伝わってきます。 バラカンさんは音楽関係の仕事で来日されただけあって、音に対する感覚が鋭いです。日本人はカタカナで英語を覚えてしまって、そのまま使うのでネイティブスピーカーに通じない。文法も語彙も大切だけど、日本人の場合まず、通じる発音を身に着けることが大切だと、貴重なアドヴァイスをいただきました。その通りです。街中ではなるべく英語表示に注意したり、英語アナウンスに耳を澄ますようにしているのですが、日本の駅や電車内の英語アナウンスの発音はかなり怪しいらしい。ネイティブスピーカーがアナウンスする場合、発音は良いけど、表現が不適切なことがあるそうです。用意された英文を読むだけで、内容について言う権限がないのではないかとおっしゃてました。バラカンさんが下さった本には、日本人の英語に根気よく付き合ってくださったことが記されていて、申し訳ないやら、でも日本人の英語が海外で通じるようにと言う温かい気持ちが伝わってきました。この発音をマスターしなきゃ。CDがあればもっといいな。猿はマンキお金はマニ 「トラッドジャパン」教育テレビ 毎週火曜日 11時10分~30分 再放送 翌週火曜日 6時40分~7時「BEGIN Japanology」総合テレビ 毎週金曜日 1時10分~40分(木曜深夜)「トラッドジャパン・ミニ」教育テレビ 毎週土曜日 23時55分~24(0)時再放送 翌週金曜日 12時40分~45分※「トラッドジャパン」のダイジェスト版
March 29, 2009
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明けましておめでとうございます。相変わらずマイペースですが、今年もお付き合いいただけたら嬉しい♪です。 さて年末に栃木県の県都、宇都宮市に参りました。うつのみや妖精ミュージアムを訪れるためです。ことの起こりはこのブログへのコメント(2006年3月22日の日記)で、同ミュージアムにケンジントン公園と同じ作者のピーター・パン像が展示されていると言うご紹介がありました。ちょうど年末にビッグサイトで催があり、娘が一度行ってみたいと言うのでお台場のホテルと新幹線を押さえてありました。私は上野の美術館にでも行こうと思っていたのですが、どこも年末休館だと分かり、思案していたところでした。妖精ミュージアムに問い合わせたところ、ちょうど東京に行く日が、年末最後の開館日でした。それで渡りに船と、急遽伺うことになり、ウェブの友だちに連絡を取ったら、なんと駅まで迎えに来て案内してくれることになりました。 さて当日、帰省ラッシュで賑わう東京駅は長野新幹線がシステムダウン、乗車予定の東北新幹線も吹雪と雪崩で行先が山形から仙台に変更され混乱していましたが、Maxやまびこは無事定刻に宇都宮駅に到着しました。改札にはすでに友が待っていてくれ、一年ぶりの再会を喜びました。北関東は寒いと聞いていたけれど幸いその日は穏やかでした。 まず駅前の餃子の女神像を案内され、その前で記念撮影をしていたカップルを友だちが撮ってあげたので私たちも撮ってもらいました。そう、宇都宮と言えば餃子です。朝日放送(関西のテレビ局)の島田アナのご実家が宇都宮のラーメン屋さんで、大阪の百貨店の催事で餃子を売りに来られていたので、宇都宮=餃子はしっかり頭に刻まれていました。さてこの女神像、移設するときに落ちて割れたそうですが、修復・復元されていました。 その話から薬師寺の月光菩薩が首を切られたこと(月光菩薩首切り事件)を思い出しました。今から五十年以上前のことなので私も本で知ったのですが、地震で月光菩薩の首にひびが入り、落下を防ぐため急遽切り離したそうです。ところが首には鉄の芯が入っていたので切り離さなくても補修できたのにと論争になり、国会でも取り上げられたそうです。ピーター・パン像も著者のジェイムズ・バリがケンジントン公園にこっそりと置いたので、当時ロンドンで騒ぎになったとか…。いつの時代も人気ものは物議をかもし、さらに有名になって多くの人に愛されるようです。 さて、うつのみや妖精ミュージアムのピーター・パン像ですが、バリに依頼されてケンジントンケンジントン公園のピーター・パン像を製作したジョージ・フランプトンが同じ形で小さいもの三体鋳造していたうちの一体で、妖精ミュージアムの名誉館長、井村君江先生がイギリスに在住していた折に入手されたそうです。ケンジントン公園のピーター・パン像はリスなどの小動物や妖精があしらわれた大きな台座の上に載っているので見上げることになりますが、ここでは目の高さにピーター・パン像があるので細部までじっくりと見ることができます。このピーター・パンはミュージカルやディズニーのようにやんちゃな印象はなく、もっと幼くて繊細な少年を感じさせるエルフです。 妖精アートサロンにはピーター・パン像のほか、妖精の絵や天野喜孝さんのステンドグラス、井村先生がイギリスから持ち帰られたウェッジウッド社製のタイル画や、妖精のビスクドール、デュラックの挿絵本などが展示され、小さいけれども充実した内容でした。 友だちと館内を拝見していると館の方が声をかけてくださいました。問い合わせた方から、頼まれていたそうです。問い合わせた時もとても丁寧にご案内いただいたのですが、さらにご配慮をいただいてとても嬉しかったです。ショップ担当の方も交えて、話が弾みました。 奈良から来たと言うと、ショップの方は驚かれ、修学旅行で行ったきりですとおっしゃいました。井村先生の女学校の後輩だそうで、薬師寺で高田好胤さんのお話を聞かれたとか。美男僧で、女学生を魅了したと聞いてびっくり。私は管長さんになってからの高田師しか知らないので意外でした。帰ってから夫に尋ねたら、細面の美男子だったと申します。その上お話が上手だったのですから、写経勧進も捗ったのでしょう。その方が訪れた時はまだ再建される前だったはずなので、今は立派な堂宇が立ち並び、創建された時にきらめく大陸文化に目を見張ったであろう当時の人々の胸のときめきを感じることができますと、再訪をお勧めしました。 妖精ライブラリーには「フェアリーテイル」という映画にもなったコティングリー妖精事件のもととなった写真も展示されされていて、その前で写真を撮らせていただきました。 ミュージアムの入口には天野喜孝氏デザインのステンドグラスがあって、下のほうには「やさいのようせい」が描かれています。とっても可愛くて、今人気だそうです。天野先生の絵なら娘もきっと喜ぶと思って、ステンドグラスのと「やさいのようせい」のクリアファイルをお土産にしました。 うつのみや妖精ミュージアムで、とても楽しいひと時をすごせました。お世話になったみなさん、「通りがかりのものです。」さん、ありがとうございました。
January 3, 2009
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今日12月8日は、ジョン・レノンがニューヨークで亡くなった日。日本とニューヨークにはほぼ半日の時差があるから、日本時間では9日になります。ですからPearl Harborとは一日違い(日本8日、アメリカ7日)です。当時私は大学生で、通学途中、大阪の地下街の柱に張り出された号外で知りました。未だかつてない喪失感でした。 自宅前で撃たれたと言うことで、その時初めてダコタ・アパートのことを知りました。それまでアパートと言えば二階建ての文化住宅のことだと思っていたので印象深く覚えています。 アパート:apartment houseの略。一棟の建築物の内部を多数の独立した住居に仕切ったもの。集合住宅。 あれから30年近く。この秋初めてその壮麗なアパートを仰ぎ見ました。近くのセントラルパーク、ストロベリー・フィールズ・メモリアルには今年も追悼に多くのファンが集まるのでしょう。 さてその旅行中、現地オプションでディナークルーズを楽しみました。日本の大手旅行会社の現地パートナーの企画だったので、送迎のワゴン車の中は日本人ばかりでした。運転手兼ガイドも日本人です。ホテルでは全く日本人を見なかったから、この時が一番日本語を喋りました。娘より少し年長のお嬢さんを連れたご夫妻とは船上の席も近く親しくなって、娘たちはDJにステップを教えてもらって踊りました。 帰りの車中で別のご夫妻のご主人の具合が悪くなり、救急車を呼ぶことになりました。ガイドさんはオフィスや日本の旅行会社と連絡を取るのにおおわらわ。ツアーの若いカップルの女性が実はこの男性の娘さんで、婿さんは医者だそうで舅さんの症状を確認しはじめました。同行のツアー客にはどう言う訳か日本のそれなりの企業のトップと顧問弁護士一行としかみえない人たちがいて、そのトップと思われる男性が当地の救急事情を説明してくれました。こちらではまずお金があること(保険など)を示さないとまともな治療は受けれないこと。救急車はもちろん有料で200ドル位かかること。救急車は各病院の所属で、まず病院に救急の依頼をし、迎えの救急車を派遣してもらうそうです。 確かに迎えに来た救急車には大きくSt. Luke's Roosevelt Hospitalと記されていました。St. Lukeは新約聖書の「ルカによる福音書」の著者で医者のルカのことです。日本のSt. Luke Hospital(聖路加病院)と関係があるのかしらと想像していたら、ガイドさんがジョン・レノンが担ぎこまれた病院だと教えてくれました。 救急車には婿さんしか同乗できなかったので、奥さんと娘さんを聖ルカ・ルーズベルト病院に送ることになり、まずミッドタウンのホテルの客をそれぞれのホテルに送り届けました。それから病院に行きました。セントラルパークの西南角・コロンバスサークルに近く、1ブロックを丸々占める大病院でした。ガイドさんが二人を病院に連れて行っている間、ワゴン車の中は私と娘だけでした。ジョンの足跡を求めてダコタやストロベリーフィールズを探したけれど、まさか亡くなった病院にまで足を伸ばすことになろうとは…。 ガイドさんが帰ってこられたのでねぎらいの言葉をかけ、車をさらに北に走らせてもらいました。ホテルに着いたのは12時を回っていましたが、これも縁なのかなと思いました。あの男性が無事回復されていますように。
December 8, 2008
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12月に入っちゃいました。今日はすっかり寒くて雨も降って、冬を実感しました。雪が舞った地方もあるのでは? さて久しぶりにニューヨークの話題です。ニューヨークの12月と言えばサンタクロースだけど、今日はライオンのいる図書館の話。 NHKの教育テレビで以前放送されていた「ライオンたちとイングリッシュ(Between the Lions)」ってご存知ですか? アメリカの幼児向けの番組で、たまたま教育テレビで見つけた時は「セサミストリート」の後継のような英語教育番組だと思いました。ライオン親子が住んでいる図書館を舞台に蔵書の一冊をめぐって一話完結でドラマを繰り広げます。放送時間は知らなくてテレビ画面で始まると、オリジナルの挿入歌が楽しみでつい最後まで見てしまっていました。NHKでの放送はもう終わってしまったのですが、英語サイトは健在です。架空の図書館だと思っていたけど、ニューヨークでライオンのいる図書館を見つけました。 その図書館はNew York Public Library です。名前から公立図書館だと思いましたが、実は世界屈指の私立図書館です。自治体が設立・運営しているのではなく、独立した法人だそうです。館名のPublicは「一般大衆に公共に開かれた」と言う意味なので、「ニューヨーク公共図書館」と訳すのが妥当かな。イギリスのパブリックスクールが私立なのも同じ用法なのでしょう。 19世紀末に時のニューヨーク州知事がすでにある二つの図書館を統合し、庶民のための図書館を作ることを提案しました。これを受けて1911年にこの図書館が竣工されたのですが、実際に費用をまかなったのはカーネギーなど富豪からの寄付金で、現在も民間からの寄付がこの法人の財政基盤になっているそうです。日本の公立図書館の苦境を思うと、来館者で賑わい、外国からの旅行客にも親切に接してくれる、この文字通り開かれた図書館は、古き良きアメリカそのもので羨ましい限りです。 図書館はミッドタウン、40丁目から42丁目にかけてあり、南北に長い建物で正面(東側)は五番街に面しています。図書館と言うより博物館を思わせる豪奢な造りで、パリ6区にあるボーザール(フランス国立高等美術専門学校)を真似た様式だそうです。実際館内も立派な天井画や彫刻が随所にあって、美術館が図書館になったみたいでした。 ライオンは石像で二頭いて、正面の階段脇左右に座り、五番街を見つめています。図書館の番人なんですね。神社の狛犬みたいな感じ。ちゃんと名前もあって母体となった二つの図書館にちなんで、Leo Astorと Leo Lenox。やがてLady Astor とLord Lenoxとも呼ばれるように。貴族夫妻に昇格したのですな。でも二匹とも雄なんですけど。さらに1930年代のGreat Depression時には Patience(忍耐)と Fortitude(不屈の精神)と言うニックネームも。大恐慌を乗り切るにはこの二つの資質が必要とされたそうです。今またこのライオンたちの出番がやってきたようですね。 下の絵のライオンは南側(向かって左)のライオン、Patienceです。レディの気品を感じます?
December 5, 2008
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日曜日に京都でTOEIC SWテストを受けてきました。SWはSpeakingとWritingの略です。通常のTOEICはリスニング(聞き取り)とリーディング(読み取り)だけです。これだと理解する力、つまりコミュニケーションの受信者としての能力は計れますが、発信者としての能力は分りません。ですからたとえTOEICで高得点が取れても流暢に英語が喋れると限らないのです。これを補完するかのように昨年からSWテストが設けられたので、試しに受験してみました。人と面接するのではなく、どちらもPCを使った試験です。スピーキングは文章の音読や写真の描写、インタビューへ応答、テーマに対して自分の意見を述べたりしました。ライティングは写真の描写や、Eメールの返事、テーマに対して自分の意見を述べたりしました。どちらもやはり自分の意見を述べる問題が難しく感じられました。 テストの後は甘いもので一服。試験会場は東山二条で岡崎公園の近くでした。ラ・ヴァチュールが近いことを思い出し、タルトタタンを食べに行くことにしました。ヴァチュールは学生の頃は洒落たフレンチのお店だったのですが、昨年ウン十年振りに訪れたら、タルトタタンで評判のカフェになり行列ができていてびっくりしました。今回は少し遅かったので、手前の六盛には開店待ちの行列がありましたが、ヴァチュールは開店していて幸い席が残っていました。通りが見える長いすにゆったり座ってタルトタタンを頼みました。この焼きりんごタルトはほとんどがりんごのフィリングで底に申し訳程度にタルト地がついているだけです。たっぷりのりんごにはじっくり火が通され、あめ色にとろとろになっています。甘いのですが、この店のオリジナルでヨーグルトがかけられているので程よい酸味が効いてとても美味しくペロリと平らげてしまいました。レストランの頃からあったそうで、今は当時のオーナーの奥さまとお孫さんで焼いているそうです。こうやって洋菓子も伝えられていくのが嬉しくて、大切にしたいお店です。タルトタタンはお土産にもできるのですが、我が家では私以外アップルパイを食べない(生のりんごは好きなのに、焼きりんごの類は駄目)ので他のものを探すことにしました。 それで岡崎を後にして木屋町三条を目指しました。昨年の春、幾松でランチをしてその帰りに紹介された月餅家(つきもちや)、うっかり通り過ぎてしまいそうなさりげない佇まいの和菓子屋さんです。ここでは一年中水無月を売っています。水無月なら、みな喜ぶだろうと思い訪ねました。前回は名物のわらびもちが最後の一箱で汗をかきましたが、今回はまだすべての商品が残っていました。ここの水無月は棹売りです。今回はうぐいす豆の水無月にしました。 店内の平ケースに白地の水無月と抹茶地の水無月が並べられ、その横に栗羊羹と黒砂糖の蒸しパンのようなものがぴったりとくっつけられ竹の皮の上に立てて並べられていました。初めて見るお菓子です。実は二つの部分からなる一つの菓子だそうで「栗むし」と言い、栗羊羹のように見える部分は栗と小豆だけで羊羹ではないそうです。蒸しパンのように見える部分はバターと卵を使っていない蒸しパンだそうです。11月しか作らないお菓子だそうでこれもいただくことにしました。 意外なことに蒸しパン風の部分がとても甘いのですが、栗羊羹風の部分は甘くなく栗と小豆の風味が豊かで交互に口にすると美味でした。水無月もうぐいす豆の甘さが抹茶の外郎風の台とよくあって上品なおいしさでした。どちらも家族に大好評でした。ラ・ヴァチュール:京都市左京区聖護院円頓美町47-5 平安神宮西側・武道センター正面 11:00AM~6:00PM 月曜日定休日 075-751-0591月餅家直正 :京都市中京区木屋町三条上ル八軒目 075-231-0175
November 18, 2008
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プリンスエドワード島はロブスターや牡蠣などの魚介類、ジャガイモや果物などの農産物の他にも乳製品や甘いものも豊富です。 アイスクリームはCOWSとADLの2つのメーカーがありました。カウズはプリンスエドワード島が本拠地ですが、マスコットの牛に有名な映画や人気テレビドラマの主人公の扮装をさせる、日本のメーカーに劣らないキャラクター戦略で、オンタリオ州や遠く西海岸のブリティッシュコロンビア州、さらにはアメリカ合衆国にもショップ展開をしています。シャーロットタウンのお店ではアイスクリームよりもキャラクターTシャツの方が目立っていました。ADLもプリンスエドワード島のメーカーですが、現地の生産物にこだわり、宣伝は地味目、スローフード志向のようです。空港に迎えに来てくれた現地ガイドさんは食べ比べてみたらと勧めてくれました。けれど寒かったので結局カウズではTシャツを買っただけで、アイスクリームはADLのだけいただきました。バニラアイスクリームで、こくはありましたが、甘すぎず美味しかったです。 さて次はチョコレート。プリンスエドワード島にはその名も Anne of Green Gables Chocolate があります。甘いものに目が無い私はスーツケースいっぱい買い込んでスイーツケースにしたのですが、正直、ここのチョコレートは甘すぎるように思いました。寒くて長い冬を過ごす場所がら思いっきり甘くなってしまうのでしょう。甘いチョコレートがお土産に当たったみなさんごめんなさい。ここのチョコレートはアンにちなんでさまざまなパッケージがあり、お土産用に、記念にと観光客で賑わっていました。フォトアルバム(トップページ右上)にあげているので見てください。 私はチョコレートだけよりキャラメルやナッツを加えたチョコレートの方が美味しいと思いました。「PEIオイスター」と言うチョコレートは牡蠣をチョコレートでコーティングしたような形です。恐る恐る食べたら、牡蠣は入っておらず、ピーカン(クルミの一種)とキャラメルが入っていて柔らかく、塩味も効いていて我が家では一番人気でした。それから「アンとダイアナのマッドパイ」。ピーナツとキャラメルが入ったチョコレートでエンゼルパイ並みの大きさですが、これも美味しかったです。それに何と言っても、「アンのチョコレートキャラメル」。これはキャラメルのかたまりをチョコレートで薄くコーティングしたもので、チョコレートの甘さが広がった後、口の中でキャラメルが徐々に融けていく感覚がとろけるように素敵で、アンが夢に見たのもさもありなんと納得できました。 I had one chocolate caramel once two years ago and it was simply delicious. I've often dreamed since then that I had a lot of chocolate caramels, but I always wake up just when I'm going to eat them. (Anne of Green Gables, Chapter3 Marilla Cuthbert is Surprised) アンが初めてグリーンゲイブルズに来た日の夕食時、アンが何も食べないのをマリラにとがめられたくだりです。女の子はいらないと知って絶望の淵にあることを説明するのですがマリラには通じません。それで、物理的に食べ物がのどを通らない状態を説明しようとします。その時一番食べたいものとして引き合いに出されたのがチョコレートキャラメルで、多分彼女がそれまで口にした中で一番美味しいお菓子だったのでしょう。まるでのどにつっかえができたようで、夢にまで見たチョコレートキャラメルですら通せないだろうと表現しています。チョコレートキャラメルについてこれだけ詳しく自分の思いを述べるところに、絶望の淵にあっても相変わらずおしゃべりで夢見がちなアンらしさが出ています。
November 10, 2008
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今回の旅ではニューヨークの前にカナダのプリンスエドワード島を訪れました。『赤毛のアン』の舞台であり、作者のルーシー・モード・モンゴメリが生まれ育った島です。今年はその『赤毛のアン』が出版されてちょうど100年と言うことでさまざまな記念行事や企画が催されました。日本でも物語の舞台を訪れるツアーが組まれたり、NHKテレビでは「3か月トピック英会話『赤毛のアン』への旅-原書で親しむAnneの世界-」(※)が放送されたりました。私は英文学の原書を読んだことが無かったので、この機会に『赤毛のアン』に挑戦してみることにしてみました。それでこの番組を見はじめたのですが、はやり現地を訪れたいと思い、ニューヨーク旅行にプリンスエドワード島も組み入れました。※現在、再放送中 プリンスエドワード島は期待通りに美しいところでした。カナダ全土の1%にも満たない面積だと言うのにカナダ全13州のうちの一つです。もちろん一番小さい州です。といっても奈良県よりはずっと広く、愛媛県とだいたい同じくらいの面積です。島内での移動手段はもっぱら自動車です。赤毛のアンの時代には鉄道があったのですが、自動車の普及によって廃れ、はじめに客車が、やがて貨物も廃止されてしまったそうです。ですから私たちはもっぱらタクシーのお世話になりました。 ここのタクシーの一番の特徴はメーターがないと言うことです。運賃は行き先ごとに決まっています。たとえば州都シャーロットタウンからキャベンディシュ(アヴォンリーのモデルとなった村)までは50カナダドルと言った具合。海外でタクシーに乗るといつもは落ち着くことができません。メーターを見てチップを計算しないといけないので。けれどここではあらかじめ計算して用意しておけるのでこちらにも余裕があります。それにどの運転手さんも気さくでサービス精神が旺盛なので会話も弾みました。どこから来たのか?、この島は気に入ったか?、ロブスターは食べたか?、それにお薦めのお店の紹介など。 次にどこに行くのか?も良く聞かれ、ニューヨークですと答えるとどの運転手さんも一様にBig Apple!とうらやましがってくれました。一度もニューヨークに言ったことがないと言う運転手さんもいたけれど、ビッグアップルの愛称がここでは広くいきわたっていました。一人だけBig Appleのあとにand Little Plumと付け加えた運転手さんがいました。プリンスエドワード島をプラムにたとえたのです。この島は魚介だけでなく、農作物も豊富です。特にジャガイモの栽培に適しているそうで美味しいのですが、果物も豊富で、毎朝食事を取った朝食屋さんでも数々の果物と一緒にプラムが出てきました。そのプラムを思い出して、即興で思いついたのでしょうが、彼の島に対する愛情を感じました。
November 3, 2008
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今朝、正倉院展に行ってきました。散歩がてらに家を出て、会場に着いたのは開館時間(9時)を5分くらい過ぎたころ。開館待ちの人が入った直後で、立ち止まることなくスンナリ入場できました。年々混雑がひどくなる正倉院展ですが、平日の朝一番なのでまだましだったようです。陳列ケースの前は一重かせいぜい二重の人垣で少し待てば前列で観ることができました。音声ガイドで説明を聞きながらゆっくり回って2時間位かかりました。目録などを買って、休憩して出てきたら、もう新館の軒下は三折れに巡行していてさらに建物に沿って50メートルくらい並んでいました。ひどい時は春日大社の参道まで延々と伸びるので、これでもまだましな方でしょう。今年は60回目と言うことで「正倉院展・六十回のあゆみ」と言う分厚い目録集も出ていました。これにいつもの日本語版と英語版の目録を併せて買ったらすっかり重くなってしまいました。さっそくですが、英語版目録からクイズです。英語の宝物名から和名を当ててみてください。A: Aromatic LogB: Ivory TabletC: Bamboo Shakuhachi Flute with Designs of Flowers, Birds, and BeautiesD: Eight-Lobed Bronze Mirror with Mother-of-Pearl Inlay of Flowers and BirdsE: Cut Glass BowlF: Red Sandalwood Sugoroku Game Board with Marquetry Design of Crescent Moons, Flowers and People Riding BirdsG: Lacquered ArmrestH: Sappanwood-Stained Wood Box with Gold and Silver Painted Design of Flowers, Performers and ParrotsI: Gilt Bronze Buddhist Banner (Ban)H: Coconut Vessel with Human FaceI: "Rainbow Dragon," A Mummified Ermineさて想像はつきましたか?A: Aromatic Log アロマセラピー(aromatherapy)のアロマ(香り)にログハウスのログ(丸太)で「香木」のことです。宝物名は『全浅香(ぜんせんこう)』と言い、現代でも使われる「沈香」の一種で長さ一メートルを超す丸太です。とにかく大きいです。銀葉に載せるサイズにだとどれだけ取れることやら私には想像もつきません。B: Ivory Tablet アイボリー(象牙)にタブレット(錠剤)といきたいところですがこのタブレットは「銘板、碑(板)」の意味で「象牙製の札」となります。宝物名は『牙牌(げはい)』です。Aの『全浅香』と共に伝わり、表裏に金字で銘記されています。一センチ以上の厚みがあるのですが上部に紐を通す孔(あな)があいているのでやはり札として使われていたのでしょう。C: Bamboo Shakuhachi Flute with Designs of Flowers, Birds, and Beauties 英名の場合説明的な表現になることが多く、その方がそのものを思い浮かべやすいことがしばしばあります。これもバンブー(竹)とフルートで「花と鳥と佳人が描かれている竹製のフルート」となります。フルートと言っても横笛ではなく竪笛なので、宝物名は『刻彫尺八(こくちょうのしゃくはち)』となります。「彫刻」ではなく「刻彫」となぜ表現するのかは分かりませんが、竹の表面を彫り残して細密な文様(花、鳥、佳人)を浮かび上がらせています。とても優美な雰囲気を醸しだす笛で、今回の宝物の中で一番心惹かれました。この尺八は唐王朝の様式で六孔(表に5、裏に1)なので、現代のもの(五孔)とは系統が違うそうです。いつも聖武天皇の傍らに在ったそうで、天武天皇の時代から引き継がれた箱(※)に収められていたそうです。描かれている佳人はすらりと細身で、則天武后の時代に好まれた美女像だそうです。同じ唐代でも玄宗皇帝の頃は豊満な美女が好まれたのだから流行り廃れの速さは昔も今もあまり変わらないのですね。尚音声ガイドではこの尺八の復元楽器の音色を聞くことができます。※『国家珍宝帳(こっかちんぽうちょう)』に記されている『赤漆文欟木御厨子(せきしつぶんかんのおんずし)』のことです。D: Eight-Lobed Bronze Mirror with Mother-of-Pearl Inlay of Flowers and Birds lobedは葉の縁に浅い切れ込みが入っているさまを表現する結合語で数字と組み合わせて形容詞になります。この場合はeight-lobedなので「8個の切れ込みのあるがある」となります。ブロンズは通常「青銅」ですがここでは「銅の合金」の意味です。これは銅(70%)に錫(25%)が混ぜられた「白銅」だそうですが、さほど白っぽくはなく銅の色を強く残しいています。mother-of pearlは貝の「真珠層」のことで螺鈿に使われます。inlayは「象嵌(ぞうがん)」のこと。inlayは動詞だと「はめ込む、象嵌する」の意味でリーダーズ英和辞典によると語の成り立ちはin-「中へ」、layはlieの過去形だそうで、「中に横たわった」となります。どうして過去分詞のlainじゃないのかしら。その方が「中に横たえられた」とスンナリ理解できます。過去形だと螺鈿が自ら鏡の白銅面に横たわりに行ったような感じがします。すみません。ちょっと脱線してしまいましたが、英名に戻って「螺鈿で花と鳥の象嵌細工が施された8個の切れ込みのある銅合金製の鏡」となります。宝物名は『平螺鈿背八角鏡(へいらでんはいのはっかくきょう)』です。螺鈿が施されているのは鏡の裏面だから「背」を含んでいる和名の方がこの点は正確だけど、この鏡には角がなく、円を8ヵ所丸く窪ませているので八角よりeight-lobedの表現の方が優れていると思います。鳥は二羽ずつ象嵌されているのですが、どこにあるのか探すのに手間取りました。結局なんとかローブされた(切れ込まれた)部分の内の4ヵ所で見つけることができました。E: Cut Glass Bowl これは分かりやすいですよね。「カットガラスのボウル」。ガラス製の切子碗です。外来語のボウル(ボール)は食材を混ぜ合わせる調理器具ですが、正倉院展ではよく見かける単語で、底が曲面の器全般に使われます。これは抹茶碗位の大きさです。宝物名は『白瑠璃碗(はくるりのわん)』。白と言うよりかなり琥珀に近い色合いです。「瑠璃」はガラスのこと。正倉院の宝物は伝来品であり、優れている点の一つに保存状態の良さがあげられます。このガラス碗は西アジアで作られササン朝ペルシャからシルクロードを渡ってきたそうです。ほぼ同じものが安閑天皇陵(大阪府羽曳野市)から出土され東京国立博物館に所蔵されているそうですが、出土品なのでこの正倉院のガラス碗のような輝きは無いそうです。参考品として西アジアで出土した同様のガラス碗が展示されていましたが、土が深く染み込みガラス面はほとんど見えませんでした。F: Red Sandalwood Sugoroku Game Board with Marquetry Design of Crescent Moons, Flowers and People Riding Birds sandalwoodは「白檀」のこと。red sandalwoodで「紫檀」になります。「紫檀の『すごろく』ゲーム盤」ですね。例によってwith以下に説明があってmarquetryは「象嵌、はめ込み細工」の意味。Dで出てきたinlayが螺鈿(貝の真珠層)を材料とするのと使い分けられているようで、こちらは象牙や鹿角・水牛角が施されています。crescentはクロワッサン、「三日月」のことですよね。それで「三日月や花や鳥に乗った人の意匠が施された紫檀の『すごろく』ゲーム盤」となります。宝物名は『紫檀木画双六局(したんもくがのすごろくきょく)』です。三日月や花や鳥に乗った人は脚付き盤の側面わずか数センチ幅のところに象嵌されています。象嵌は精密なもので、目録の写真を見ると特に鳥に乗った人は目や眉もくっきり描かれていて驚かされます。G: Lacquered Armrest lacquerは「ラッカー、漆」のことでlacqueredで「漆塗りの」になります。armrestは「ひじ掛け」、「脇息」とも言うけれど、宝物名は『漆挟軾(うるしのきょうそく)』となっています。同音だから、「挟軾」は「脇息」の古い表現なのかしら。これはとても大きなひじ掛けで、シンプルだけど力強さを感じさせます。漆の状態がとてもよくて、このまま家具屋さんで新品として売れそうな位です。H: Sappanwood-Stained Wood Box with Gold and Silver Painted Design of Flowers, Performers and Parrots sappanwoodは「蘇芳(すおう)」のこと。stainは染めることだからsappanwood-stainedで「蘇芳に染められた」。「花や演者やオウムの文様が金銀で意匠された蘇芳染めの木製の箱」となります。宝物名は『蘇芳地金銀絵箱(すおうじきんぎんえのはこ)』です。桜材を蘇芳で染め、金泥銀泥で文様を線描しています。音声ガイドによると、蓋の表中央上部に衣を翻して踊る童子、その下左右に篳篥(ひちりき)や鼓(つづみ)を奏でる童子が描かれていると言うのですがなかなか見極められません。真正面からみてやっと宙を舞う衣の衣文がわかり、中央の童子は見つけられたものの、左右の童子はおぼろげに顔の輪郭を見分けるのがやっとでした。目録の写真だと向かって右手の童子が鼓を打ち、左手の童子が篳篥をふく姿がはっきりと見えます。よほど集光度の良いレンズを持っていかないとこうは見えそうにありません。I: Gilt Bronze Buddhist Banner (Ban) giltは「金箔をかぶせた、金色に塗った」。バナーは最近ではもっぱらウェブサイトで見かける横長の広告のことですが、もともとは「旗、幟(のぼり)」の意味。「旗」と言えばまずflagがでてくるのですが、違いがはっきりしません。感覚的にはflagは国旗のような長方形のもの、bannerは軍旗のように二倍以上横長または縦長なものを思い浮かべるのですがどんなものでしょう? とりあえずここは「金色の銅合金製の幡(ばん)」としましょう。「幡」は仏堂の内外にかけて使用する仏具の一種なので、buddhist bannerに当てました。宝物名は『金銅幡(こんどうのばん)』です。通常幡は布製なので、こういった金属の幡はとても珍しいものです。この幡は金属製だけれど透かし彫りがとても優美な線を描いていて、とても惹かれました。銅版は坪(つぼ)と言い、それぞれ異なる文様が描かれており、坪同士は蝶番でつながれています。今回の目録の表紙にあしらわれています。右手に幡頭と第一坪・第二坪と第三坪の途中まで。左手に第二坪の途中から第三坪と第四坪と鈴からなる幡脚が写っています。第一坪は花唐草文、第二坪は亀甲文(六角形)、第三坪は中央に花卉(かき:草花のこと)文、その上下に直線と花文の組み合わせ、第四坪は連珠の飾りと鳥のつがいの文様。坪のつなぎ目には葉の形の飾りと全体に鈴が飾られています。現代でも洒落た壁飾りとしてそのまま使えそうです。 H: Coconut Vessel with Human Face これは「人の顔をした椰子の瓶」で宝物名は『椰子実(やしのみ)』です。ココヤシの果殻に人面を施した容器です。ムンクの『叫び』を丸顔にしたような、ちょっと困ったような、でもどこかユーモラスな表情です。結構人気のある宝物で、何度か出品され、以前にも見たことがあります。遅くとも平安時代の終わり頃には正倉院にあったそうですが、当時の人は遠い南の島から流れてきたことを知っていたのでしょうか?I: "Rainbow Dragon," A Mummified Ermine これは「虹の龍、実はミイラ化した貂(てん)」。マミー(mummy)はミイラ、ermineはイタチ科の小動物のことでここは「貂」のこと。宝物名は『虹龍(こうりゅう)、貂のミイラ』骨格が良く残っており、龍を想像させたらしい。この宝物のある宝庫を開けると必ず雨が降るという伝承からこの名が付いたそうです。正倉院の宝物って本当にいろんなものがあるでしょう。今年の正倉院展は11月10日(月)まで。興味のある方はどうぞお早めに。 【追記】 奈良生まれのnararaさんの子供ころの正倉院展の思い出はこちらです。
October 30, 2008
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セントラルパークには訪れたいところがいっぱいありました。動物園、回転木馬、ベセスダ噴水、アリス像、アンデルセン像…。それに紗智子さん(NHKテレビ「体感!ニューヨーカーの会話術」ご出演)がブログで紹介されていたローブボートハウスでの食事などを何とか織り込もうとしたのですが、結局行けたのは先日の日記で紹介したベルベデーレ城などと、ストロベリーフィールズだけでした。 ストロベリーフィールズは西72丁目からセントラルパークに入ってすぐの植樹された丘のことで、ダコタアパートから近く、生前ジョンレノンが好んで散歩したところだそうです。ストロベリーフィールズの名前はジョンを偲んでビートルズの「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」から採られました。この曲の歌詞にストロベリー・フィールド(Strawberry field:こちらは単数形)が出てきますが、リバプールにあった救世軍の孤児院のことです。ジョンは子供の頃その近くに住んでいて、建物の裏の藪で友達とよく遊んだそうです。 写真でよく見かける花を飾られたモザイクを探して、私はダコタアパートの前の8番街と72丁目の交差点から公園に入りました。すぐの歩道は南に下がる坂道で、辺りを確かめながら歩きましたが、なかなか中央にIMAGINEの文字が施されたモザイクを見つけることができません。歩道は緩やかに東へ曲がって坂を下りきったところで車道と合流しましたが、やはりそれらしいものはありません。車道を越えたところにこんもりとした藪があったので近寄るとストロベリーフィールズの看板がありました。嬉しくなってモザイクを探したましたが、木々が茂っていて子供が木登りできそうな大木がありましたが、モザイクは見つかりません。暗くなってきたし、諦めて公園の入り口に戻ろうと思い、今度はその丘に沿った坂道を登っていくことにしました。ほとんど丘を登りきったところに石組みがあり、表面が平らな大きな石の上にブロンズのプレートがはめ込まれていました。モザイクではないけれど、ストロベリーフィールズを訪れた記念にと写真を撮りました。文字ばかりなので念のため上下の部分は手でも書き写しました。まず一番上にSTRAWBERRY FIELDSと大きく記され、二段目には「イマジン」の歌詞の一節とジョン・レノンの名前。その下には国の名前が5列になって並んでいました。最初がAfghanistan(アフガニスタン)で最後がZaire(ザイール)だからアルファベット順です。全部で121カ国です。ドイツは二つ、Federal Republic of Germany(旧西ドイツ、現ドイツ)とGerman Democratic Republic(東ドイツ)。Soviet Union(ソヴィエト連邦)の名前も。時代を感じました。ザイールも今はコンゴ共和国です。さらにその下にはThe restoration of this part of Central Park as a Garden of Peace, endorsed by the above nations,was made possible through the generosity of Yoko Ono Lennon.とあり一行分あいてその下にはDedicated by Mayor Edward I. Koch and Parks Commissioner Henry J. Stemそして一番下にはOctober 9, 1985これらの文章が解釈しづらかったのでセントラルパーク管理事務所のサイトをのぞいてみました。Dedicated by Mayor Edward I. Koch and Parks Commissioner Henry J. Stemの主語は一番上のSTRAWBERRY FIELDSでStrawberry Fields was dedicated by Mayor Edward I. Koch and Parks Commissioner Henry J. Stem. October 9, 1985と読めばよさそうです。1985年10月9日はジョンの、生きていれば45歳の誕生日。Parks Commissionerは公園理事と言ったところでしょうが、Henry J. Stemは当時ニューヨーク市議会議員でストロベリー・フィールズと名づける法案を提出した人なので当時の市長(公園を所有する市の代表)と並んで献辞しているのでしょう。 The restoration of this part of Central Park as a Garden of Peace, endorsed by the above nations,was made possible through the generosity of Yoko Ono Lennon. ジョンがダコタアパートの前で射殺された翌1981年、この場所をストロベリーフィールズと名づけ改修することがニューヨーク市議会で可決され造園されました。その費用と維持費をオノ・ヨーコさんが寄付されたそうです。 興味深いのはこの部分、 this part of Central Park as a Garden of Peace, endorsed by the above nations, セントラルパークのこの場所、つまりストロベリーフィールズは平和の公園であると上記の国々が是認しているということです。endorseは手形や小切手の「裏書をする」時に使います。つまり信用を振り出すと言うこと。ここでも平和と言う目に見えないものを保証、請負うことを証文に残しているわけです。でもこれらの国の中には今も戦場となっているところもあり、複雑な思いになりました。 このプレートの前の坂道を登りきったところに三角形の空間があってベンチが置かれ人々がくつろいでいました。そしてその中央に探し求めていたモザイクがありました。やはり花で飾られています。若いカップルが前で写真を撮っていました。白黒のモザイクはポンペイのモザイクを再利用したものでイタリアの職人さんが作ってナポリ市が寄贈したものだそうです。 ポンペイのモザイクと聞いて、番犬のタイルを思い出しました。やはりこのモザイクにはロマンがありますね。【追記】モザイクの写真をフォトアルバムにあげました。
October 24, 2008
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今回は失敗談。 ニューヨークに着いた朝、アッパーウエストのホテルに荷物を預けて朝食を食べに出かけました。美味しいと評判のカフェでホテルからは西に1ブロック、北へ2ブロック。探しながら歩いて10分程度でした。通りにテラス席があってその上のテントにgood enouph to eatと記されていました。 庶民的な店構えですが、入り口のドアの窓ガラスにミシュランのシールが貼ってあったので間違いありません。週末のランチは大行列だそうですが、平日の遅めの朝食なので案内待ちをさせられただけですぐに席に着けました。もっともその後すぐに満席になったからラッキーだったのでしょう。ここまでは。 店内を見渡すとオムレツを食べている人が多く美味しそう。メニューのオムレツのところを見ると色んな種類がありました。でも娘はBLTサンドにすると言います。海外でどんなものか分からないときはBLTサンドにすることにしていると言うのです。確かにメニューを見て注文するのは不安が大きいものです。BLTサンドはメニューのオムレツの下の方に載っていました。BLT Sandwich Our bacon with lettuce, tomato and basil mayonnaise on whole wheat toast, served with home fries or fresh fruit...とあります。BLTはBeacon Lettuce Tomatoの略なのね。でも私はやっぱりオムレツが食べたかったのでその上のアイリッシュオムレツにしました。ただBLTサンドのように食材の説明はなく...with brown sugar and served with cinnamon toast...と記されているだけで、シナモントーストが付くことしかわかりませんでした。ともかくメニューを指で差しながら注文しました。 店内を見渡すと壁には飾り物がいっぱい。牛が店のマスコットらしく、牛の置物がたくさん飾ってあります。年代ものの木枠のショーケースにはケーキやカップケーキが色とりどりに飾られています。これも美味しそう♪ 次々運ばれてくるフルーツ付きのオムレツを見ながら順番を待ちました。でもなかなか来ないのです。後から来た人のが運ばれてあれれと思っていたら、店員さんが気遣ってもうすぐできますからと声をかけてくれました。 そして半時間以上経ってようやく出てきたのが、まず娘のサンドイッチ。これにもフルーツの小皿が付いています。次に届いたのが、なんとお粥さんのようなもの。あれれ。私はアイリッシュオムレツを頼んだのですがと言ったのですが、店員さんはIrish Oatmealと言いながらメニューを指しました。確かに私が頼んだものです。その瞬間私は地の底まで落ち込んでしまいました。oatmealをomeletと思い込んで読んでいたのだわ。あぁ。 店員さんは作り直しましょうかと聞いてくれたけれど、時間がないのでと断りました。私が注文したのだから仕様がない。「食するに十分」だもの。そうしてしょっぱい思いで茶粥ならぬ麦粥をすすったのでした。 Never give up! Keep going! 次は本当に美味しいと思って食べたいものです。【追記】Never give up! Keep going!はNHKのゴガクルブログ(「ニューヨークを楽しむブログ」)の紗智子さんの日記から引用させてもらいました。
October 16, 2008
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お待たせしました、NYシリーズ第3弾。今日はタイムズスクエアです。近頃ニュースの中継やドラマのロケでニューヨークが出てくる時によく映し出されるのが、ここタイムズスクエアの賑々しいイルミネーションです。マンハッタンの街並み全体としては東京よりずっと落ち着いた雰囲気なのですが、タイムズスクエアだけは例外。この一角は看板をイルミネーションにすることが義務付けられているそうで、一日中電飾が光る不夜城。東京で言えば新宿歌舞伎町といったところでしょうか? 位置的にはセントラルパークのすぐ南、ミッドタウンと呼ばれる地域のブロードウェイと7番街が交差する辺り、ストリートにして47丁目から43丁目位が一番賑やかなところです。ブロードウェイは劇場街として有名で、実際このタイムズスクエア近辺にはあまたの劇場がひしめき合っているのですが、ブロードウェイはもともとは通り(アベニュー)の名前です。この前マンハッタンはアベニュー(○番街:南北の通り)とストリート(○丁目:東西の通り)で碁盤の目のように整備されていると言ったけれど、例外があってこのブロードウェイはマンハッタン島を斜めに走る風雲路なのです。 ブロードウェイはセントラルパークより北側では11番街とも言うべき西の端のアベニューなのですが南に向かううちセントラルパークに入った辺りから東にそれはじめ10番街、9番街を横切りセントラルパークの南西端、コロンバスサークルで8番街と交差します。その後7番街と交差するのがこのタイムズスクエア、さらにエンパイヤステートビルディングを望みながら6番街を横切り、マジソンスクエアガーデンの辺りで5番街と交差、さらにユニオンスクエアでパークアベニューと交わりさらに南下を続け最終的にはマンハッタン島の最南端バッテリーパークに辿り着くのです。broadway(広い道から「大通り、メインストリート」の意味)だけに要所を押さえています。ただ他のアベニューと次々と交差するため東西の感覚が狂いやすく、私は短い滞在期間中に二度も間違え迷子になりました。その話はまた機会があれば…。 ここで話をブロードウェイからタイムズスクエアに戻して、まず名前の由来から。タイムズと言えば、ニューヨークタイムズ! 単に「タイムズ」の略称で親しまれる新聞社は1851年創刊で、アメリカを代表する新聞社のひとつ。この「タイムズ」の本社が近辺にあったことから、この名前がついたそうな。今も43丁目、ブロードウェイ(7番街)と8番街の間に社屋があります。今ではニューヨークの象徴のようなタイムズスクエアだけど、その後ディナークルーズでお世話になった現地ガイドに言わせると、「ニューヨークに住んでいる人は行きませんよ。美味しいお店もないし。」とバッサリ。「やはり(レストランは)トライベッカですか?」と切り返すとトライベッカは高級すぎるみたいでチェルシー辺りがお薦めとのこと。ちゃんと相手を見てる(笑) でも私はタイムズスクエアに行くのを楽しみにしていました。なぜならNHKテレビの「体感!ニューヨーカーの会話術」(7~9月)を真似て、タイムズスクエア・インフォメーションセンターを訪れミュージカルのチケットを買いたかったからです。つまり英会話の現地実習です。残念ながら番組のようにニューヨーカーの会話は出来なかったけれど、それなりに楽しんできました。 滞在2日目の午後、5番街42丁目のニューヨーク市立図書館からタイムズスクエアを目指しました。市立図書館からだと42丁目をまっすぐ西へ2ブロック、6番街を越えると7番街の前にブロードウェイに出ます。歩いて数分でした。そこからブロードウェイに沿って北を目指すとすぐにイルミネーションが輝くタイムズスクエアに出ました。交番の看板までがお店のように光っています。さらにブロードウェイに沿って北に進むと、44丁目の角にトイザらスがありました。時間がないので正面の写真だけにしようと思ったのですが、スーツケースに貼るステッカーを探してみようと言うことになり、日本ではもう見かけない大型の自動回転ドアを通って店内に入りました。何とか「I NY」のステッカーをゲット。ついでにテレビゲームも見てみようと店員さんに場所を尋ねることになりました。その時娘が「英語ではvideo gameと言うんだよ」と教えてくれたので難なく通じて地下へ。さてゲームコーナーはNintendoのハードやソフトでいっぱい。WiiはFitの関連商品、ウィーボくん(付属ボード)の携帯バックやハンドタオルまで置いていました。でもポケモンのプラチナはまだ発売されていませんでした。ちょうど日本を立った次の日が発売日で手に入れられなかったのでNYで売ってればと思ったのですが…。 次はいよいよインフォメーションセンターです。二つストリートを越して7番街に面した通りでようやく看板を見つけました。通りに面した入り口を奥に入っていくと思っていたより狭かったけれどテレビと同じ風景がありました。棚に置かれていた地図を一部貰いチケット販売のブースへ。カウンターには何組かのカップルが並んでいました。けれどまず観るミュージカルを絞っておこうと、私たちでも分かりそうな作品を娘と3・4作選び、それらのチラシを取ってから列に加わりました。オペレーターは男性二人。かぶっている真っ直ぐの赤い帽子が異国的な印象を与えます。手際よくさばいていくので案外早く私たちの番がやってきました。私がチラシを並べ、日を告げるとすぐにPCで残席のチェックをしてくれました。「ウィキッドは1席しか残っていないが他のはいずれもある」と言うことなので「リトルマーメイド」にしました。原作はディズニー映画で子どもも対象としているから一番理解しやすいだろうと。1階中ほどと2階最前列の席があるそうです。座席の位置を確かめたかったので質問しました。 Could you show me the seats? 彼は快く座席表を取り出し、ペンでこの二つと二階席を示してくれました。中央部の端、通路から1席目と2席目でした。その後1階席も教えてくれましたが、私たちは小さいから最前列のこの2階席がちょうどいいですと返事をしました。彼もここなら全体がよく見えますよと薦めてくれました。次に手にしていた地図をみせて、劇場の場所を尋ねました。すると彼はこちらの方が分かりやすいと言って、タイムズスクエア近辺の地図を出してきてくれました。ここからすぐ近くですよと道順を説明しながら劇場に印をつけてくれました。劇場名も言っていてくれたはずなのですが、それを聞きとる余裕はありませんでした。私には地図の位置関係を理解するので精一杯だったのです。それから娘の学割を尋ねましたが、ここでは学割はないとの返事でした。テレビ講座の紗智子さんのように直接劇場に赴いて購入すれば学割がきくそうですが時間が惜しいのでここで購入することにました。オペレーターは手際よく処理をしてチケットを渡してくれました。それから彼はちょっと待ってと言って裏へ引っ込み、黒い不織布のバッグを持ってきて手渡してくれました♪ 購入者へのサービスだと思ったけれど、とても気持ちよく接してくれたので丁寧にお礼を言って離れました。 I appreciate your favor. 袋の表面にはオペレーターの絵が描かれ、中にはグルメガイドと新作ミュージカルの宣伝用DVD、さきほどと同じタイムズスクエア近辺の地図、それに水のペットボトルが入っていました。サービス袋も嬉しいけれど、なんと言っても英語が通じてチケットが購入できたので気分は♪ しゃれた言い回しはできなかったけれど、英語番組の旅先でのダイアログさながらだもの。さらにロールプレイングの続きとばかり、中央のサークルカウンターの女性にミュージカルの前に食事をする店を教えてもらおうとしました。ところが、どんな料理が食べたいのかと聞かれて英語が止まってしまいました。一時中断、娘と作戦会議。正直なところ、二人とも何でもよかったのです。日本の食べ物が恋しいわけではありません。けれど話のネタに一度位は和食もいいかということで、英語再開。 We would like to have Japanese cuisine. するとまたタイムズクスエア近辺の地図が出てきて、彼女は49丁目に面したところに数カ所丸印を付けてくれました。店の名前は分かりませんでしたが、すぐに場所が出てくるなんてさすがだと感心しました。 お世話になったインフォメーションセンターを後にして、明日の夕食の下見を兼ねて49丁目に出ようとしましたが、通りを行く人の手にm&mの黄色い手提げバッグを発見。「カワイイ!」と娘と盛り上がりました。お店を探したら少し先に「m&m’s world」の看板があったので足早に向かいました。はっきり言ってディズニーランドのノリです。店内にはチョコレートだけでなく文具や雑貨、衣料品もあってやはりエンポーリアムでお土産を買う気分です。まったくもってあのガイドさんが苦言を呈した状態でした。(汗) でも楽しかった♪ 正真正銘のおのぼりさんなんだもの、お赦しあれ。ということで私にとってタイムズスクエアは東京ディズニーランドのような所と言う印象でした。
October 12, 2008
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セントラルパーク(Central Park)はマンハッタン島の真ん中にある長方形の大きな公園。街中に大きな公園があるのはロンドンのケンジントン公園(Kengington Gardens)と池をはさんで地続きのハイドパーク(Hyde Park)を思い出させるけれど、地図を見た時の公園の占める割合はセントラルパークの方がずっと大きく感じる。もともとは湿地帯でおおよそ150年前に土が運ばれ、すべて植樹によって作られた人造公園だというので、ケンジントン公園+ハイドパークのようにほぼ平らだと思っていたら、おっとどっこい、起伏に富んだ造りで歩道は迷路のよう。 セントラルパークを東西に横切る地下鉄はないので、公園の西にあるホテルから真東にあるメトロポリタン美術館に行くには横断道路をイエローキャブで運んでもらうか、徒歩かである。地図上はゆっくり歩いても20分もかからない距離なので散歩がてらに歩いて行くことにして、開館30分前に出た。アメリカ自然史博物館の北側81丁目(81st Street)から歩道を入ると、まず自動車と自転車と人のレーンがそれぞれ白線で区切られた周遊道路を横切った。人のレーンはジョギング用でベビーカーを片手で押して走るママさんに驚いた。朝はジョギングする人が多い。 そういえば前日ホテルのエレベーターでジョギング姿の老人と同乗した。最後に降りようとする娘の肩をやさしく叩いて先に出るよう促した紳士で、娘と「本当はお金持ちなんだけど、セントラルパークでジョギングしたいからミッドタウンの大きなホテルではなくここに泊まっているのかも」と想像しあった。 植樹とは言え、セントラルパークの木々は豊かで、その後小さな木造の建物を見つけた。スェーデン小屋(Swedish Cottage)と呼ばれるものだった。シェイクスピア庭園(Shakespeare Garden)と記された辺りから起伏が出てきて、木を登るリスを見つけた。ケンジントン公園で見かけたリスのようにすばしこくってうまく写真が撮れなかった。しばらく行くとベルベデーレ城(Belvedere Castle)に出た。中世ヨーロッパ風の石を積み重ねたお城。中には入れなかった。セントラルパークの中には趣向を凝らした建造物が多い。ベルベデーレ城はちょうど東西の中間辺り、もっと散歩を楽しみたいけれど、ここらで堅実に横断道路に出ようと思い、別れ道で南に行く方を選んだ。これが…。 こんもりとした林に出たが、平らなところに大きなリスが身じろぎせずに座っていた。私に見つめられても動じない。ふさふさと立ったしっぽがかわいい! 小声で娘に告げると、こっちにもいるよと返事。二匹ならチップとデールだねと微笑んだ。少し行くとそこにもリスがいた。さらに進むと次々とふさふさ尻尾のリスを見つけることができた。写真も撮れて満足したが目の前に現れたのは横断道路ではなく池で、あれっと思った。私の地図では池は横断道路を越して南側なのに。あれれと思って道にたたずみ地図を広げようとしたら、ジョギング姿の年配の男性が寄ってきた。道を教えてくれるのかと思ったら迷子になったから教えて欲しいと。 こうなっては私たちも迷子になったことを認めざるをえない。その男性は諦めて去り、私たちは池沿いに歩きながら携帯電話のGPSでも使おうかと思ったその時、先ほどの男性が若い女性をつれて向こうから歩いてきた。そして案内してくれる人を見つけてきたよと私たちに紹介してくれた。メトロポリタン美術館に行きたいのですと言ったら、ちょっと思案してあなたたちも付いて来なさいと言ってくれたのでほっとした。小さなバックパックを背負ったキャリアウーマン風で、時折池の写真を撮りながら、先ほどの周遊道路の続きと思われる道路まで連れて行ってくれた。まず男性に説明して別れ、その後私たちにメトロポリタンへの道順を教えて、持って行きなさいと公園の詳しい地図をくれた。彼女の親切に感謝して、ちょうど持ち合わせていた小さな和菓子の缶を差し出すとためらっていたけれど、地図と交換ですと言うと、かわいい包装紙ねと喜んで受取ってくれた。末富のこの鮮やかな水色地に文様的な花の絵が散らされた包装紙は私もお気に入りで、彼女と心が通じたようで嬉しかった。 彼女にグレートローン(Great lawn)に出るよう言われたので、指示されたように周遊道路を少し進んで、東の歩道に入った。その時に出会ったジョギング中の女性に道を確かめたが、やはり親切に応対してくれた。慣れぬ旅先での親切は格別に嬉しい。特に公園は目印に乏しいので助かる。今度奈良公園で道に迷っている人を見つけたら、分かりやすいところまで案内してあげようと思う。 グレートローンはロープで囲われた平らな敷地でその朝は中に誰もいなかった。よく摩天楼に背に日光浴する写真を見るが、それはここを撮影したものだ。グレートローンに沿って少し歩き、貰った地図で確かめ東にそれる歩道を選び、地下道をくぐって出るとそこにはもうメトロポリタン美術館の巨大な建物が見えた。開館時間はとっくに過ぎていたが、悪くはない気分だった。【追記】Belvedere Castle (ベルベデーレ城)belvedreは「見晴らしのよいあずまや、見晴台、(屋上や丘にある)展望台」の意味。「美しい眺め」を意味するイタリア語に由来する。ウィーンにその名もベルベデーレ宮殿(現在は美術館)がある。ヴァチカン美術館のベルベデーレも有名らしい。そういえばヴァチカン美術館の中庭に階段が両脇に設けられ一段高くなったところがあり、中央の踊り場の欄干に大きな松ぼっくりの飾り物があって目立っていたけれど、見晴台だったのかしら?もらったセントラルパークの地図によるとBelvedere Castle was compleated in 1872 as a viewing pavilion overlooking the lower Croton Reservoir. In 1937, the reservoir was filled in to become the Great Lawn.その名の通りベルベデーレ城はため池を眺めるために建てられ、そのため池が埋め立てられてグレートローンになったのですね。この地図は2003年にセントラルパーク150周年を記念して発行された一枚ものですが、すっかりお宝になりました。下の写真は逆にグレートローンの前からベルベデーレを望んだものです。
October 2, 2008
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行ってきました、ニューヨーク、マンハッタン。安全になったと聞くが、何せ銃社会の国、恐る恐る足を踏み入れたところ、なんだ東京のような大都会。ゴミも落ちていない。地下鉄も安全、かつ便利。滞在中、拳銃を目にする機会はなかった。昨年訪れたイタリアよりずっと綺麗で、街を歩く時に神経をとがらす必要がない。人に当たらないように気をつけるだけでいい。交差点などは自転車が横断歩道を走る大阪の街より安心して渡れるくらい。 ニューヨークに行くことがあれば是非訪れたいと思っていたのは、The Dakota Apartments、かつてジョン・レノンが暮し、今もオノ・ヨーコが住む超高級アパート。日本のマンションよりはるかに豪華と聞く。「何それ?」と言う娘を「私と同年代かそれ以上、団塊の人に『ダコタ・アパート見てきた』って言ったら絶対羨ましがられるから」と説得して連れ出す。 ご存知ニューヨークの真ん中には長方形の人造公園、その名もセントラルパーク(Central Park)。南北に長いその中央辺り公園内の東の端にメトロポリタン美術館(Metropolitan Museum of Art)、その反対側公園の西に面してアメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)があります。共に街区4ブロック分を占める巨大なミュージアムです。 マンハッタンは南端部を除き、京都や札幌のように碁盤の目状に整備されています。南北の通りはアヴェニュー(avenue)、東西の通りはストリート(street)。通りには番号が振られ、南北の通りは東から西へ1番街(1st Avenue)、2番街(2nd avenue)と、東西の通りは南から北へ1丁目(1st Street)、2丁目(2nd street)と数字が増えていきます。それぞれ隣り合った二つのアヴェニューとストリートに囲まれた区画を1 ブロック(block、街区)と言います。アヴェニューの間隔は長く、ストリートは短いので1ブロックと言ってもストリートなら歩いて1分程度ですが、アヴェニューだと3分前後かかります。地下鉄の出口から街に出ると角の看板表示でアヴェニューとストリートは分かりますが、目印がなければどちらが北か分かりません。そういう時はストリートの方を1ブロック歩きます。streetの数字が大きくなっていれば北向きに、数字が小さくなってれば南向きに歩いていることになります。こうすれば1分で自分の位置を正確に知ることができます。 すみません。脱線しました。今日の話はダコタ・アパートです。はい。 ダコタ・アパートは8番街と72丁目の角にあります。アメリカ自然史博物館は同じ8番街に面し南の端は77丁目なので、そこからなら5ブロックです。私たちは博物館の北側に面した81丁目のホテルに宿泊していたので、そこからだと9ブロック、徒歩10分程度になります。当然歩いて探索です。8番街は東側がセントラルパーク、西側は歴史を感じさせる建物が並びます。ドキドキしながらいくつものビルの前を通り過ぎると洒落た飾りがついた鉄の柵に囲まれた大きなビルがありました。角に沿って曲がりストリート側に出ると建物の中央に大きな鉄柵の扉がついた門がありました。ジョン・レノンが亡くなった時の写真に鉄柵の門が写っていたので間違いないと思ったのですが、念のため門前の警備員に聞きました。Is this Dakota Apartment?彼はイエスといい、写真をとってもいいかと尋ねたらそれもいいとにこやかに応対してくれました。写真を撮る前に門前で手を合わせ、ジョンのご冥福を祈り、ここまで導いてくれたことを感謝しました。門の両脇の壁にガス灯が設けられていて、昼間でも炎が揺れているのが印象的でした。The Dakota ApartmentsLOCATION: 1 West 72nd Street at Central Park West, ManhattanORIGINAL ARCHUTECT/FIRM: Henry HardenberghDATE BUILT: 1880-1884DESIGN/STRUCTURE: Singer Manufacturing Company heir and West Side developer Edward s. Clark met with skepticism when he set out to build this early luxury apartment building. This sparsely populated part of the city was so remote, it was said that it may as well have been in the Dakota Territory. The building’s continued success is evidenced by its constant association with celebrity tenants. It was the setting for Roman Polanski's film Rosemary's Baby and home to Leonard Bernstein and Judy Garland. A tragic association was the 1980 murder of John Lennon in front of the building, where his wife, Yoko Ono, still resides.By KNOWLEDGE CARDS GREAT BUILDINGS OF NEW YORK 写真はアルバムにもアップしています。
September 25, 2008
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ご無沙汰しました。3ヶ月も休んじゃいました。その間いろいろありました。東京でオフ会、絵本のボランティアでスリランカ、それに英検。ブログは更新できませんでしたが、英作文はほぼ毎週投稿しました。先日久々に京都を訪れ、素敵な出会いもありました。そして今日は英検の結果発表とジャパンタイムズの講演会がありました。 英検は二度目の挑戦で準1級に合格しました! 二次面接はスリランカのワークショップの事後処理に追われ、まったく練習できなかったけど、面接官に恵まれたようです。英語の実力はまだまだだけど、この歳(大学生の子供がいる)で準1級はわれながら格好いいじゃんと思っています。準2級や2級の時に比べれば近づいてきたとはいえ、面接になると私より若い受験生ばかりですもの。 ジャパンタイムズは石黒加奈さんの講演。とっても分かりやすくて、よかったです。週刊STの彼女の記事を参加者がボランティアで読みましたが、その講評の適切なこと! 私も読みましたが、即座にいいところを見つけ出してほめて、でもちゃんと改善点もアドバイスしてくれてさすがだと思いました。 今日のところはここまで。次から英作文復活させます。
November 27, 2007
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久しぶりに英語仲間とメールの遣り取りをした。12年振りに電子辞書を買い換えたそうな。彼女は海外の大学で学んだこともあり英語が堪能な明るい女性。外国人旅行客の多いホテルのフロントとして重宝されていたけれど、辞めて再度留学するための準備を始めたそうな。TOEFL受験のために電子辞書を新調したらしい。その電子辞書の話はあとで…。 まず「ヤワらか」英作文から。 【週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介】 7月27日号の課題 「今月末まで出張で留守にします」。 私の答案(投稿文)(8月3日の日記)は I’m out of town for the remainder of the month. 8月17日号に掲載されたモデル例は I will be out of town on business until the end of the month. DSの英単語のトレーニングの成果? ともかく久しぶりに優秀者に載ってほっとしました。on businessを加えると「出張」がはっきりするのですね。なるほど。「今月末まで」をuntil the end of the monthにしておけばほぼモデル例と同じ。時制は未来形でも現在形でもOKだそうです。詳しくは週刊ST8月24日号(8月21日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 8月17日号の課題 「お値段は驚きの80%引き!」。 私の投稿文は An amazing price - 80% off! コマーシャルを考えるなんて難しすぎます! 思い浮かばないので、古いNHKラジオ英語講座のテキストを引っ張り出してきました。今は聞いていないけど、確か遠山顕先生の講座でコマーシャルを聞き取るコーナーがあったはず。ネイティブの早口で独特の言い回しにチンプンカンプンでしたっけ。 NHKテキスト(英会話入門2005年4月号)のスクリプトよりoffを使った表現を並べると、 Look for our special deals and get 40% off! 当店の特別割引商品を探して4割引をゲットしましょう! Choose from the largest collection of rocking chairs, recliners, sofas, love seats, and coffee tables in town-all 40% off! この町で最大のコレクションは、ロッキングチェア、リクライナー、ソファ、ラブシート、そしてコーヒーテーブル-それがすべて4割引き! And get extra savings of 50% off on all floor models! それに店頭見本ならなんと5割引きというさらにお得です! get extra savings で「さらにお得です。」か。結構、意訳です。 課題をそのまま英文に訳したら変な文章になりそうなので英作しやすいように「驚きのお値段、80%引き!」にしてみました。 悩んだのはpriceの冠詞。辞書にはC(countable),U(uncountable)両方の表示があるので抽象名詞扱いで Amazing price - 80% off!としたいところ。実際頭に浮かんだのはこのセンテンス。 take 20% off the price 価格から2割引く。(ジーニアス英和大辞典) けれどoffの後ろには通常the price が来るし、他の例文もU扱いのものはない。となると、theをつけるかanをつけるか複数形にするか。anと複数形はどちらでもいいと思うけど、定冠詞にするか不定冠詞にするかはよくわからない。off the priceの時は値引きをする元の価格があるのだからtheで特定するのだろうけど、文頭なら特定しない方が自然だと思いanにしましたが、さてどうでしょう? お出かけの時間になったので取りあえずここまで。電子辞書の話はまた今度。ゴメン。 さて次回8月24日号の課題は 「出来上がったものから送って下さい」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
August 24, 2007
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土曜日、体温並みの炎天下でバスを待っていたら、信号のところから外国人旅行客とおぼしき青年が歩いてきました。通りには私しかいなかったので彼は私のところまで来ると英語で喋りだしました。郵便局はないかと。信号とバス停の間に郵便局があるのでいぶかしんだのですが、彼が見つけられなかった訳がわかりました。…。《続きはあとで》 まず「ヤワらか」英作文から。 【週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介】 7月20日号の課題 「ピンクの洋服が似合いますね」。 私の答案(投稿文)(7月27日の日記)は You look nice in this pink dress. 8月17日号に掲載されたモデル例は You look great in pink. 今回も残念賞。dressが×。dressは女性が着るものだから。(>_
August 17, 2007
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徳島県の鳴門市に行ってきました。鳴門と言えば、淡路島との間の鳴門海峡にできる渦潮が有名ですよね。暑い季節、涼感たっぷりの渦潮を見てきましたよ~。あとで写真をお見せします。鳴門海峡近くの大塚国際美術館も見学しました。それから阿波踊り。徳島市だけでなく、鳴門市でも阿波踊りがあるんですよ。これらも紹介します。 まず「ヤワらか」英作文から。 【週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介】 7月13日号の課題 「1週間話し合っても結論は出ませんでした」。 私の答案(投稿文)(7月20日の日記)は We couldn’t arrive at a conclusion after discussing it for a week. 8月10日号に掲載されたモデル例は We haven't reached a conclusion even after a week of discussion. 今回は残念賞。We couldn’t arrive at a conclusion までは合格点。あとに続くafter discussing it for a weekがまずいらしい。「話し合っても」の逆説的なニュアンスが出ていないからかな。紹介例にin spite ofを使ったものがあってこれはいいと思いました。それからモデル例のように、動詞discussより名詞discussionを使ったほうがすっきりするみたいです。詳しくは週刊ST8月10日号(8月7日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 8月3日号の課題 「それはよくあることです」。 私の投稿文は It happens frequently. 簡単すぎるかな。厳密には「それはよく起こります」の英訳。「よくあること(名詞)」を「よく起こる(動詞)」に変換しました。品詞を意識したわけではなく、「よくあること」→「FAQ(よくある質問とその回答集)」がヒントです。FAQは frequently asked questions の略で、frequently(副詞)をそのまま使いました。happenは自動詞だから目的語が要らないので、主語と動詞と副詞だけの3単語の文章になってしまいました。暑いのでスッキリ、いえあまり考える気になれなくて…。 8日は立秋でしたので、もう残暑です。今年は後に行くほど暑いみたい。秋のかけらもありません。「残暑お見舞い申し上げます」と言うことで、 これは鳴門海峡に架かる大鳴門橋 これは渦潮のアップ。 (上より写真が小さくなっちゃったけど) こんなとこ船から落ちたら助かりっこないわと涼しい思いで写真を撮りました。大阪駅から高速バスで大鳴門橋のたもとの鳴門公園まで2時間半。こんなに近いのに徳島県を訪れるのは初めてです。 次は鳴門公園近くの大塚国際美術館。実際は満潮を待っていたので渦潮を見る前にこちらを訪れました。西洋名画を陶板で実物大に再現したものが展示されています。ダヴィンチの「モナ・リザ」、ゴッホの「ひまわり」etc、ルーブル美術館の「皇帝ナポレオン1世と皇后ジョセフィーヌの戴冠」やダヴィンチの「最後の晩餐」、ピカソの「ゲルニカ」といった大作も多く展示されています。バチカンのシスティーナ礼拝堂も同じスケールで再現されています。陶板名画は文化財の記録保存を兼ねているそうで美術館の大部分は地下にあります。陶板名画はオリジナルより色が明るく描線がはっきりしているように感じられましたが、これだけ一同に揃えられるとさすがに圧巻です。一日で見るのは密度が濃すぎる感じ。オリジナルを思い出しながらのんびり回りたい美術館です。 システィーナ礼拝堂の再現 睡蓮のある池 上の池からモネの「睡蓮」の陶板画を望む 陶板画は賛否の分かれるところでしょうが、併設のレストランはお勧めできます。カレーや日替わりのガーデンランチだけでなく、鳴門鯛の茶漬けや「最後の晩餐」や「ミケランジェロのリゾット」と言ったネーミングの趣向を凝らした料理もあり楽しめます。私は固めに焼いたリゾットとパンを食べましたが、パンが美味しかった!夫は色も味も濃い地ビールを堪能していました。レストランの他にもカフェがありのんびり楽しめるようになっています。 そもそもこの鳴門行きは計画していたものではありません。7月初めに8月の勤務シフトを決めたら、たまたま3連休ができたので、一度泊まってみたいと思っていた会社の契約保養施設(ホテル)を取ったのです。それが阿波踊りの開催日に重なっていたので1泊分しか取れませんでしたが、ホテルから阿波踊りの鑑賞に連れて行ってもらえたのでラッキーでした。 第26回鳴門市選抜阿波おどり大会~フィナーレ~ 阿波踊りをなまで見るのは初めて。踊りは細かく速い動作でカメラになかなか納まりません。中腰で膝を曲げて踊るので見ているだけで疲れそう。 囃子方(阿波踊りではお囃子を「鳴り物」と言うそうです)も舞台の袖で全員立って演奏します。暑い夏を乗り切るのはこれぐらいの活気が必要かも。元気を一杯もらった鳴門の旅でした。 おっと忘れてはいけないお土産はこれ。「銘菓なると金時」 さつま芋の出荷をイメージしたパッケージがとても可愛くていい。「徳島県青菓連」の文字も。「青果」ではないところと阿波踊りを想像させる「連」の言葉遊びも。一つ一つを新聞紙に見立てた包装紙でくるんでいるのも。遊び心一杯の意匠だけではなくて、お味も楽しめます。 生産者は複数あるようでアフィリエイトしているのは「仁木」さんのもの。ホテルにはこれが置いてありましたが、徳島市の阿波踊り会館には「孔雀」さんのがありました。ほぼ同じ意匠のパッケージで「孔雀」さんには元祖の文字が加わりますが、ともに「鳴門銘菓チェーン」の表示があります。八ツ橋のような地域的な名称なのかしら。 さて次回8月10日号の課題は 「彼は自分の立場を最大限に利用した」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
August 10, 2007
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福音館書店の月刊誌絵本「こどものとも」をご存知ですか? 10ヶ月から6才まで年齢別に4種類あり、現在9月号が発売されています。その中で「こどものとも(5才~6才向き)」として『かかしのひみつ-スリランカのおはなしー』が出版されました。今日はこの絵本の紹介をします。 まず「ヤワらか」英作文から。 【週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介】 7月6日号の課題 「彼女はやるべきことをしなかった」。 私の答案(投稿文)(7月13日の日記)は She didn't do what she should have done. 8月3日号に掲載されたモデル例は She didn't do what she was supposed to do. 推敲せずに慌てて作った文章ですが、優秀者。考えない方がいいのかな? 気になっていた時制はshouldを使った場合、現在完了でよかったみたいで、私の投稿文と同じ文章が掲載されています。モデル例はbe supposed to「~をすることになっている」を使ったところがポイント。うまいわ~。詳しくは週刊ST8月3日号(7月31日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 7月27日号の課題 「今月末まで出張で留守にします」。 私の投稿文は I’m out of town for the remainder of the month. ここのところDSで英単語のトレーニングをしているのですがこれに出てくる「出張」はbe out of townなんです。home ではなくtown なんですね。確かに家だと「留守」にはなるけど「出張」にはなりませんものね。「今月末まで」はuntil the end of the monthになると思うけど、これもDSにあったremainderを使ったほうが自然な感じがしたので使いました。今回はDS頼みだけど、結果はいかに? さて『かかしのひみつ-スリランカのおはなしー』の紹介。「スリランカ」でピンとこられた方はいらっっしゃるでしょうか? 昨年ボランティア(「スリランカの教育を支援する会」の活動として)でスリランカに行きましたがその時、この絵本の作者のプリヤンカさん、今回翻訳したプラサンサさんにお会いしました。 プリヤンカさんは以前会がスリランカで主催した絵本コンクールにおいて『たこ』という作品で優秀賞を受賞しました。その作品はスリランカで絵本として出版されました。プリヤンカさんは現地の美術大学を卒業し広告会社で働く若い絵本作家です。はにかんだ表情が美しい控え目な女性ですが、絵本に対する情熱に芯の強さを感じました。どんどん成長してほしいと願っています。 翻訳をしたプラサンサさんはスリランカからの留学生として日本に滞在した時に、お子さんを通して日本の優れた絵本に接し、その素晴らしさをスリランカに伝えようと帰国後現地で絵本の読み聞かせの普及活動をしています。私も子どもが小さい時に絵本を読むことで心豊かなひと時を過ごすことができました。スリランカお子どもはもちろん大人にももっと絵本に親しんでほしいと願っています。 「こどものとも」は幼稚園や保育園の定期購読が多いのですが、大型書店では店頭に並んでいますのでぜひ一度手にとって読んでみて下さい。 さて次回8月3日号の課題は 「それはよくあることです」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
August 3, 2007
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先週紹介したNHKラジオのものしり英語塾(水・木)「英語で楽しむ『くまのプーさん』」を早速クーンさんが聴いてくれました。打てば響くのクーンさん、ありがとうございます。『くまのプーさん』の話はあとのお楽しみにしてまず「ヤワらか」英作文から。今回もモデル例紹介は1週遅れです。 【週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介】 6月22日号の課題 「この本を読めば、経済の基礎が分かります」。 私の答案(投稿文)(6月29日の日記)は Reading this book helps you to grasp the basics of the economy. 7月27日号に掲載されたモデル例は This book will help you understand the basics of the economics. help と the basics of は良かったんだけど、economics を economy としたのが致命的でした。economy は「国や地域社会などの『経済状態や財政』を意味する語」で、課題の「経済」は「理論や原理のこと」だそうです。残念! 経済を専門に学んだことはありませんが、そういえば経済学の本が一冊ありました。大臣から学者に戻った平蔵さんの入閣前の本です。ちゃんと読んどけば良かった。おっとこんなところで脱線してはいけません。 詳しくは週刊ST7月27日号(7月24日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 7月20日号の課題 「ピンクの洋服が似合いますね」。 私の投稿文は You look nice in this pink dress. 「似合」うを正確に表現するのなら動詞にfit, suitを使うべき。でもこれは相手を目の前にして褒める文章。状況を正確に描写するより、感嘆文でも使いたいぐらい。 How nice your pink dress is! What is a nice pink dress you wear! niceは「(趣味の)良さ」を表す。つまり似合っていると言うこと。「良い」を意味する一般的な形容詞 nice と good は微妙な差があります。 a nice dress なら おしゃれな(似合っている)洋服、一方good は「(質の)良さ」を表すから、a good dress で「上質な(上等な生地を使った、または仕立ての良い)洋服」 投稿文は「このピンクの洋服を着ているとよく見える」つまり「(今着ている)ピンクの洋服が似合っている」を表現したつもりです。通じるかしら? さてイギリスはハートフィールドのプーコーナーには数々のプーさんグッズがあって、短い滞在時間でしたがいろいろ買いました。まずはセットもののペーパーバックから。 写真が不揃いでごめんなさい。 左上から'When We Were Very Young'は1924年に出版された子供向けの詩集。いわゆるプーシリーズの第一作。けれどこの詩集には「くまのプーさん」のは出てきません。 右上は'Winnie-the-Pooh'これが『くまのプーさん』1926年刊。 左下はまた詩集で'Now we Are Six'で1927年。 最後が'The House at Pooh Corner'で『プー横丁にたった家』、1928年上梓。 日本で「くまのプーさん」と言えば、まずディズニーかな。本では岩波書店から出ている石井桃子さん訳のえほんシリーズ15冊が有名ですが、これらは'Winnie-the-Pooh'と'The House at Pooh Corner'のお話で、詩集が存在することはあまり知られていません。 イギリスでは詩集を含めて4冊で売られることが多いと聞いていたので、プーコーナーでこのセット箱を見つけて迷わず買いました。 ミルンはこのプーさんシリーズを出版する頃にはすでに著名な作家で、子ども向け以外の作品も多く書きました。むしろ子供向けはわずかしかありません。プーさんのシリーズは息子のクリストファー・ロビンのために彼を主人公にした詩やお話を作ったのが始まりです。本業のつもりではなかったんですよね。ところが、イギリスで今でも簡単に手に入るのはこのプーさんシリーズだけだそうで、何が世に残るかわからないものです。 さて次回7月27日号の課題は 「今月末まで出張で留守にします」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
July 27, 2007
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NHKラジオのものしり英語塾の水・木は3か月毎に講師が入れ替わりこの7月からはイギリス文学を専攻されている小林章夫先生。 昨年も同じ時季に担当されて、イギリスの詩を紹介して下さいました。解説も朗読も素晴らしく3ヶ月で終わって残念に思っていたら、今年は『くまのプーさん』を取り上げてくださったので、忙しい毎日の中でもこの番組だけはかかさずに聞いています。くまのプーさんの魅力は何と言っても、文章が詩のようにリズミカルなところ。今回も素晴らしい朗読ありで、楽しめます。みなさんにもお勧めです。 さて「ヤワらか」英作文から。今回もモデル例紹介は1週遅れです。 【週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介】 6月15日号の課題 「これはきっとうまくいかないだろうと彼は思った」。 私の投稿文は 私の答案(投稿文)(6月22日の日記)は He was convinced that this wouldn’t go well. 7月20日号に掲載されたモデル例は He dicided that it probably would't work. 今回は「きっと」の表現が難しかったようで、動詞での工夫が必要だったようです。私の convince は何とかネイティヴ・スピーカーのスタッフに通じたようです。モデル例はなんと decide を使っています。「decide=決める」だと思っていたので意表を突かれました。本当に勉強になります。詳しくは週刊ST7月20日号(7月17日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 7月13日号の課題 「1週間話し合っても結論は出ませんでした」。 私の投稿文は We couldn’t arrive at a conclusion after discussing it for a week. これも時間がなく、結論=conclusionで他の単語は検討しませんでした。conclusionを使える動詞を探したところ、get ではなくarrive が出てきたのでちょっぴり驚きましたが、使用例(arrive at the conclusion=結論に達する)があるarrive at 選びました。the を a にしたけど、ちゃんとつたわるかしら? 話し合うも単純に discuss にしました。他動詞なので目的語に it を付けました。coluldを使うところがジャパニーズ・イングリッシュかな。でも他の表現が思いつかないし。モデル例が楽しみです。 『くまのプーさん』にちなんでプーコーナーの写真を載せてみました。 ロンドンの南に『くまのプーさん』の舞台となった小さな町Hartfieldがあります。作者のA.A.ミルンはここに別荘を持っていました。息子のクリストファーロビンがお菓子を買いに通ったのがこの店で、今では『くまのプーさん』の専門店になっています。次回はこのお店で買ったお土産を紹介しましょう。 さて次回7月20日号の課題は 「ピンクの洋服が似合いますね」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
July 20, 2007
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今回も遅れてのアップです。6月第5週の英作文が休載だったのでモデル例紹介が1週遅れになっています。 【週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介】 6月8日号の課題 「コンピューターの調子がおかしい」。 私の答案(投稿文)(6月15日の日記)は Something is wrong with my PC. 7月13日号に掲載されたモデル例は The computer is acting funny. やはりsomething とwrong を使った表現が多かったそうです。モデル例は act は使ったところが目新しく今回のポイントだそうです。このactは自動詞で、最近では look や sound のように形容詞を続けて使うようになったそうです。さすが「ヤワらか」英作文。新しい表現が学べるところがいいですね。 詳しくは週刊ST7月13日号本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 7月6日号の課題 「彼女はやるべきことをしなかった」。 私の投稿文は She didn't do what she shold have done. 今回はバタバタして推敲せずじまい。 語尾が「しなかった」と過去形なので本文は過去形(didn't do)にし、「やるべき(だった)こと」をそれより前の時制、過去完了(should have done)にしたけど、これでよかったのかなぁ? さて次回7月13日号の課題は 「1週間話し合っても結論は出ませんでした」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
July 13, 2007
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すっかり更新が遅れてすみません。週刊STの6月発行が5回あったので英作文は第5週がお休み。それで変則的になりますが、今回は7月6日号に掲載された6月1日号の報告と7月6日号の課題紹介のみで、私の投稿文紹介はありません。 【週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介】 6月1日号の課題 「決して二度とそうしたことは起こしません」。 私の答案(投稿文)(6月8日の日記)は I vow all never again to do such a thing. 6月15日号に掲載されたモデル例は I will never let that happen again. vow はやはり大袈裟すぎたようです。 今回は使役動詞 let の使い方がポイントだそうです。詳しくは週刊ST7月6日号本紙をご覧下さ~い。 さて次回7月6日号の課題は 「彼女はやるべきことをしなかった」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
July 6, 2007
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今日は、れもんダリアさんがブログで取り上げられていたカファレルのチョコレートを紹介します。まずは英作文から。【週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介】 今回は6月29日号が第5週で「ヤワらか」は休載です。6月1日の課題のモデル例は翌週(7月6日号)の発表になります。 それで今回はいきなり、今日のお勉強。 6月22日号の課題 「この本を読めば、経済の基礎が分かります」。 私の投稿文は Reading this book helps you to grasp the basics of the economy. if や when を使った表現( If you read this book, や When you read this book) も考えられたのですが仮定や条件と言ったニュアンスが気になりました。この文章からは、経済のことが殆ど分からない相手にこの本を勧めている情景が浮かんだからです。 経済の基礎を理解する方法はいくつもあります。if だと二択ぽくって、この本を読まなければ経済の基礎が理解できないのかと言えばそうでもないし、when だと絶対に理解できるみたいだけど、必ずしもそうとは限らないはず。この本が役立つよと言うくらいの意味を表現してみたいと思いました。 「役に立つ」から浮かんだのが、 This medicine helped me. (この薬が効いた) help はいろいろと使える重宝な動詞で、課題の「(読めば)分かる」を「理解するのに役立つ」と解釈してみました。「理解する」は understand が一般的ですがここは「経済の基礎が分かる」→「経済の基礎(根本原理)を把握する」という意味を出したかったので grasp にしました。 主語の部分は少し悩みました。 This book helps you to grasp the basics of the economy. 本は読むもだから this book でも意味は殆ど同じ。でも課題の「読んでみたら」という感じをちゃんと伝えたかったので read を加えることに。動名詞がすっと出てきたのですが、よく考えればまだしていないという点では to 不定詞の方が正確ですよね。 To read this book helps you to grasp the basics of the economy. どちらを選ぶか? 少女時代 Schulz 氏の Peanuts を読んでいて Snoopy のセリフの語呂の良さに感心したことがあります。 'To know me is to love me.’ でもここはまだしていないことを強調せずさらっと動名詞で表現することにしました。 forget の目的語なら動名詞(「したことを」忘れる)と to 不定詞(「すること」を忘れる)では意味が異なってしまうけど、この主語の部分なら未来を強調するかしないかだけの差だと思うので。まだ本を読んだわけでも経済の基礎が分かったわけでもないけれど、さほど未来にこだわることは無いと思うので時制も未来形にする必要は無いと考えました。 Reading this book will help you to grasp the basics of the economy. だとなんだかあんまり勧める自信がない感じ。 普遍の原理とまでは言えないけれど、「読めば分かる」といのは現在の話者の認識なのだから現在形が一番自然だと思いました。 あと「基礎」も base, basis, basics どれでも使えそう。みんな同じ語源で、ギリシア語由来のラテン語の basis から。 この中では英語としては base が一番古く(中世)から使われ、訳語も多く、「基礎」を表す一般的な単語ですが、具体的なもの(「基盤」や「基地」「塁」など)にもよく使われます。 つぎに古いのは basis で語源のラテン語そのもので、「基礎」から「根拠」「原則」「基準」と言った抽象的な概念で、定義付けの「根拠」や「基準」として用いられるがこと多いようです。 basic は base に-ic を付けた作られた形容詞で、名詞として使う時は複数形(basics)になります。これは「基礎」「根本」「原点」「初歩」と言った概念そのものを表す時だけに使われます。それで今回は basics を選びました。 「経済」は「経済学」(economics)ではなく実際の「経済」そのものと言うことで the economy にしました。 と、私なりに考えてみましたが、ネイティヴ・スピーカーさんの感覚に合うでしょうか?結果が楽しみです。 ところで英検準1級(一次試験)の結果が届きました。残念賞でした。 絵文字には泣いてもらいましたが、そんなに落ち込んでいません。 予想通り、a few points 足りませんでした。ケアレスミスがなければ通れるところだったのですが、一回で通ったら格好いいけど、なめてしまって勉強しなくなるような気がしていました。今回は旺文社の7日間完成ドリルを半分しただけだったので、次はきっちりと勉強しようと決心することができました。とはいえやり遂げる自信はなく、だからこそここで宣言しておこうと思います。 さてイタリア旅行シリーズ、今回はれもんダリアさんが今週末神戸のカファレル北野本店を訪れるというので、私もカファレルの紹介。 このチョコレートはカファレルの本拠地トリノではなく、ヴェネツィアのサンタルチア駅の売店で見つけました。ヴェネツィアくまたんを買ったお店です。 時代がかったエキゾチックなパッケージが面白いでしょう。 インディアンやゲイシャ、マハラジャがあしらわれていて、最近ではちょっと考えられないような意匠です。日本でのカファレルの高級で可愛らしいイメージとは違う、現地での流通状況を垣間見るようでした。もっともこれもお土産向きだとは思います。裏面は8ヶ国語で記載されていますから。日本語もあって「内容量 400g」と漢字を使って表示されています。意外な感じがしましたが、日本にお店を持っているくらいなのだから日本人観光客を十分意識しているのでしょう。 カファレルと言うと何と言ってもジャンドゥーヤ(ジャンドゥイオッティ)ですが、これはお酒が入ったチョコレート。ウィスキーボンボンのようなものかと思いきやかなり濃縮されたクリーム状のお酒が入っていて、甘いもの大好きの私でさえ、ひとかじりで苦さに堪えかね置いてしまいました。 それもそのはず入っているお酒はグラッパ、ラム酒、アマレットなど強いものばかり。グラッパ(grappa)はぶどうの絞りかすを蒸留してつくるアルコール度50°近いお酒。ラムはご存知糖蜜を蒸留させたもの。アマレットはアーモンド風味のリキュール。一つ一つセロファンでくるまれていて、ピンポン玉を押しつぶした位の大きさ。これ一つ食べるだけで酩酊しそうです。 さて次回の課題ですがこれも休載のためお休みです。今週はのんびりして、また来週お会いしましょう。
June 29, 2007
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伊藤サム氏のジャパンタイムス創刊110周年講演会に行ってきました。 講演会のことはあとで詳しく。まずはいつもの通り、「ヤワらか」英作文から 【週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介】 5月25日号の課題 「返信が遅くなってすみません」。 私の答案(投稿文)(6月1日の日記)は I’m sorry I respond late. 6月15日号に掲載されたモデル例は I’m sorry I couldn't write back to you earlier. お詫びの文章なので丁寧さが必要。私の投稿文は短すぎて申し訳ない気持ちが伝わらなかったようです。apologize も改まった感じがするので、うまく気持ちが伝わるそうです。 詳しくは週刊ST6月22日号(6月19日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 6月15日号の課題 「これはきっとうまくいかないだろうと彼は思った」。 私の投稿文は He was convinced that this wouldn’t go well. 「これはうまくいかないだろうと彼は思った」。なら、 He thought that this wouldn’t go well. thinkは「思う」全般に使える便利な動詞。けれどそれだけに「きっと」が加わると、強調するために副詞を使わねばならず、難しそう。それで「きっと」の意味合いを動詞で出せないか考えてみました。 この「思う」は先のことをそうなると思っているのだから、予測、予期。それなら expect を使って、 He expected that this wouldn’t go well. けれどこれでも「きっと」を含有できるほどの確実性はなく、確信には至らない。そう、「確信」! 「確信」は平らな日本語にすると「きっと~だろうと思った」なので、convinceを使ってみました。 convince(確信させる) は excite(興奮させる) と同じく人を主語にして能動的な意味(確信する、興奮する)を表す時は受動態になります。日本人にはなかなかこの語法がすんなり来ないけど、随分慣れました。学生の時は受動態と言えば「~される」受身状態しか思わなかったけれど、近頃はむしろこのように能動的に訳す状態のために受動態があるのではと思うほどです。be convinced なら副詞を使わなくても、動詞だけで「きっと」のニュアンスまで出せると思いました。さて結果はいかに? さてジャパンタイムズ創刊110周年の講演会。ジャパンタイムズ紙の創刊は1897年。 19世紀末と言えば、あのサンタクロースの社説がニューヨーク・サン紙に掲載されたのも1897年。奇遇です。この社説を取り上げた拙書('Do You Believe in Santa Claus?')を執筆していた時、新聞が当時のアメリカ社会で8歳の子供が読むほど市民に親しまれていると知って驚きましたが、同じ時に日本でも英字新聞が発行されていたとは! 草創期には福沢諭吉や小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)、内村鑑三と言った知識人が関わっていて歴史を感じました。私は英語の勉強を再開してから週刊STの講読を始めました。5年経ちますが、未だに読みこなせておらず、正直なところジャパンタイムズ本紙が読めるようになる日が来るとは思えません。伊藤氏は「全部を読み通す必要はない、日本語の新聞のように興味のある記事だけ読めばいい。」とおっしゃっていましたが、講演会の参加者にはジャパンタイムズの読者が多く、レベルの高さにちょっぴり気後れしました。 今回知ったのですが、ウェブ版ジャパンタイムズもあるのでリンクしておきます。 さて次はイタリア旅行の写真第10弾。イタリア中部、フィレンツェ、ピサと同じくトスカーナ州にある塔で有名な街です。 13・14世紀に栄え70余りの塔が立ち並んだという、サン・ジミニャーノ。当時他の街でも富と権力の象徴として塔は盛んに作られましたが、時代とともに殆ど潰されたそうです。けれどこの街の塔は12も残っており、これらの美しい塔のお蔭で世界遺産にも登録されています。 なぜこの街の塔は残ったか? 簡単に言うと、これらの塔が建てられた後、この街はさびれてしまい当時のまま残ってしまったからだそうです。城郭の中は中世がそのまま残っているような感じです。城門から急で細い石畳の道を上がると三角のチステルナ広場に出ます。 広場の中心にある井戸のようなものが、チステルナ(cisterna)。雨水を貯める貯水槽のことで広場の名前になっています。同じ綴りで英語だと「嚢(のう)、槽(そう)、腔(こう)」と言った医学・生物学用語になってしまいます。つまり、ものを入れる空間のあるもののこと。 広場に面してポポロ宮殿(左)。現在は市庁舎になっています。市庁舎のうらにドゥオーモ(右)。どちらも他の都市のに比べると簡素な造り。こじんまりした中世の街なのですが、塔以外にも人気ものがあって、この人だかり。 イタリアで一番美味しいジェラート屋さんだそうです。ポポロ宮殿の並びでチステルナ広場に面しています。 イギリスのブレア首相が訪れた時の写真や日本のテレビ番組のプレートが飾られています。食べてみたかったのですが、雨が降っていて食べ歩きできないし、何より寒かったので、斜め向かいのバールに入りました。 広場を臨む洒落たお店で、その名も'Bar La Cisterna'「喫茶チステルナ」と言ったところでしょうか。 さて次回6月22日号の課題は 「この本を読めば、経済の基礎が分かります」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
June 22, 2007
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週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介 5月18日号の課題 「若い人たちの意見を聞いた方がいいかもしれませんね」。 私の答案(投稿文)(5月25日の日記)は You can appeal to the young for opinions. 6月15日号に掲載されたモデル例は You might want to get feedback from young people. 仮定法をうまく使っています。私も柔らかさを出そうと仮定法を考えたのですが、上手くいかなったのでとても勉強になりました。他にも柔軟な発想で投稿された作品が多く、刺激になりました。 詳しくは週刊ST6月8日号(6月5日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 6月8日号の課題 「コンピューターの調子がおかしい」。 私の答案(投稿文)は Something is wrong with my PC. これは決まり文句のよう。大学受験用の問題集(Next Stage/桐原書店)に'Something’s wrong with the car!'「この車はどこかおかしい」と言うのがありました。アドバンスドフェイバッリト和英辞典の「調子」の項には'There is something wrong with my computer.'「コンピューターの調子が悪い」とあります。 「どこかおかしい」も「調子が悪い」もそして「調子がおかしい」も殆ど同じ状態を表しています。機械が故障で動かない状態の一歩手前。なんとか動いているけれど、いつ壊れてもおかしくない状態。それで something (is) wrong with をいただきました。そのままだと恥ずかしいので、computer だけ PC に置き換えて。今回は殆ど調べることもなくあっさり終わったので、他の方の投稿文やモデル例を拝見するのが楽しみです。 この前の日曜日に英検(準1級)を受けてきました。4年前に2級を受けて以来です。リスニングで沢山間違えたので合格点には届かなかったと思います。(>_<) 英作文はこの「ヤワらか」で鍛えたつもりでしたが、なんといってものんびり道草しながら練っているので、短時間に100語の手紙を書くのは難しいことでした。私は15分も充てましたが、思うように表現できず、読み返しもできず失敗でした。やはり試験対策用の練習をもっとすべきだったと思います。 それでも4年前にはとてつもなく遠くに感じた準1級が、もう少し努力すれば届くような感じがしたので、溜め息橋ではありませんが、微かな明かりが見えたような気持ちです。語彙もまだまだ足りないけれど、長文問題はできたので、弱点を補強して何度か受験すれば受かるのではと思いました。当分の間頑張ってみます。 次はイタリア旅行の写真第9弾。かつて海洋国家として栄えた都市で、ドゥオーモ広場には白亜の立派な教会施設があります。 手前の円筒形にドーム型の屋根の建物が洗礼堂。その次の色んな形の屋根がある大きな建物がドゥオーモ。そしてその奥に旗がなびいている少し傾いた鐘楼が見えます。そうピサの斜塔。ここはピサの街です。 このドゥオーモは、地中海貿易で得た富をもとに11世紀に建設が始まり13世紀に完成したそうですが、その後すぐ国力が衰えたそうです。いまでは海は土砂で埋まり、海を感じさせるものがありません。イタリアにはこのように中世の遺物が修復されながらも昔の姿を保ち今でも使われている事が多く、驚かされます。 斜塔に登ってみました。これがチケット。 ; 入り口はこの下にあります。 内部の石のらせん階段を上がると、ドゥオーモなど辺り一面が望めます。 ドゥオーモの中はこんな感じ。 中央に吊るされたランプを見て「へぇ~、こんなに大きかったんだ!」と夫が感嘆していました。ガリレオが「振り子の原理」(振り子の等時性)を発見したという伝説のあるランプだそうです。なんでも子供の頃にガリレオの伝記を読んで、もっと小さいものだと思っていたそうです。 地動説で有名なガリレオ・ガリレイ(Galileo Galilei)は1564年ピサの生まれ。ピサ大学で学び、敬虔なクリスチャンだった彼がこの大聖堂に何度も通ったことは間違いないでしょう。お隣の斜塔にも「落下の法則」の実験に使われたと言う伝説が残っています。 この二つだけではなく、洗礼堂にもガリレオを思い出させる出来事がありました。 ピサの大聖堂のように旧い形式の教会では、洗礼堂と教会が別けられており、まず洗礼堂で洗礼を受けないと教会には入れないことになっていました。ちなみにミラノのドゥオーモなど時代が下がると、教会の中に洗礼用の施設があります。このピサの洗礼堂は内部の残響が素晴らしく、洗礼堂のスタッフがサービスして彼の美声とその響きを聞かせてくれました。 聞きながらクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を思い出しました。アカペラで「ガリレオ」を繰り返した後のエコーが洗礼堂の残響に重なるのです。歌詞のガリレオはガリレオ・ガリレイのことではないけれど、この曲を作る時、フレディ・マーキュリーの頭の中にガリレオ・ガリレイとこの洗礼堂もあったと思えてならないのです。イタリアで、シェイクスピアだけでなく、クイーンも思い浮かべることになるとは…。 さて次回6月15日号の課題は 「これはきっとうまくいかないだろうと彼は思った」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
June 15, 2007
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週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介 5月11日号の課題 「全員ではないにせよ、ほとんどの人たちがその計画には反対だった」。 私の答案(投稿文)(5月18日の日記)は Not all people, but almost all people opposed the plan. 6月8日号に掲載されたモデル例は The majority of people,if not all,opposed the plan. 私と同じように not A but B を使った人が多かったそうです。この場合 A と B は同じ語句が重ならない方がいいそうです。私のは all people が重複しているのでくどいみたい。それに、','(コンマ)を挟むのも句読法に気をつけるようにと。句読法って? 優秀者欄に載せていただいたとは言え、まだまだ学ぶことばかり。今回は、'if not (all)'(「(すべて)ではないにせよ」)をいただくとしましょう。 詳しくは週刊ST6月8日号(6月5日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 6月1日号の課題「決して二度とそうしたことは起こしません」。 私の答案(投稿文)は I vow all never again to do such a thing. 今回はまず日本文を写しながら、えらく大袈裟な謝罪だと思いました。(先週の紹介で「そうしたこと」を「そういたこと」と間違って入力してしまいました。ごめんなさい。) こんなにミスの多い私でも「決して二度としません」とは言いません。もちろんこんな風に詫びられたこともありません。これではまるで誓っているみたいです。それで原文にはないけれど、「誓う」を入れて平謝りの雰囲気を出してみました。 「誓う」は、vow、swear、pledge、promiseなど。 vowは映画でインディアンが手のひらを相手に向けて誓っているシーンが思い出されます。相手に対する誠意を感じさせる表現。 swearは欧米の法廷で証言の前に宣誓するさまが浮かび、神や正義への畏怖を感じさせます。 pledgeは何と言っても名詞が「担保、抵当」ですから正義はともかく必ず契約は履行しますという感じ。 宗教心の薄い日本人の一人としてはpromiseの「約束する」が一番使いやすいけれど、この大袈裟な謝罪のニュアンスはでるかしら? それで原文の大袈裟すぎて失笑を買いそうな雰囲気が出ればと思って vow を使ってみました。 never again で「二度としない」だけど「決して」でさらに強調しているので all(副詞として) を加えてみました。前半部分が盛りだくさんなので、「起こす」はdoで軽く、such a thingはsoとでどちらを選ぶか悩みましたが、後半がdo soではあまりにも尻すぼみなので、such a thingにしました。 何が原因かは知りませんが、奥さんに土下座して謝る旦那さんを想像していただければ成功です。(^_-)-☆ 次はイタリア旅行の写真第8弾。今日はこの写真から。ある恋物語の舞台です。 中央部を拡大すると 小さなバルコニーが見えますね。バルコニーといえば、そう「ロミオとジュリエット」! 'Romeo and Juliet'、いわずと知れたシェークスピアの悲劇で、13-14世紀、スカラ家の支配下で繁栄したイタリア北部ヴェローナを舞台としています。いまも両家のモデルと言われる屋敷が残っています。 バルコニーの下の中庭にはジュリエットのブロンズ像があります。胸に触れるとご利益があると言うのでそこだけ剥げてピカピカです。びんずるさんみたい。その横の壁、バルコニーの下には「ロミオとジュリエット」の一節が英語とイタリア語?でプレートに記されています。英語はシェークスピアの時代の英語のようで、現在と異なる綴りが見えます。 シェークスピアには別にヴェローナを舞台にした喜劇もあります。'The Two Gentleman of Verona'。Veronaはイタリア語も同じ。というか現地語がそのまま英語に取り入れられているんですね。ヴェローナにヴェネツィア(ベニスのイタリア語名、「ベニスの商人」の舞台)、結構イタリアを舞台にした作品が多いですね。実はこのヴェネツィアを舞台にした悲劇もあります。 'Othello,the Moor of Venice'。「オセロー」の副題が「ベニスのムーア人」なのです。主人公オセローは、ムーア人(北アフリカ出身)なんですね。貿易で栄え、地中海に多くの植民地を得て繁栄したヴェネツィアの国際色の豊かさがよく分かります。また脱線、道草。(~_~;) 戻って、ジュリエットの家の入り口はこんな感じ。 壁一面に落書きされたトンネルのような通路をくぐり抜けると中庭が開け、バルコニーが見えます。中庭には「ロミオとジュリエット」グッズを扱ったスーベニールショップもあります。入り口から中庭、ショップ、どこも観光客で一杯でした。 通りの向かいにはこんな可愛いお店が。 さて次回6月8日号の課題は 「コンピューターの調子がおかしい」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
June 8, 2007
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週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介 5月4日号の課題 「取るに足らない問題など一つもない」。 私の答案(投稿文)(5月11日の日記)は None of the problems are not worth considering. 6月1日号に掲載されたモデル例は No problem is too small. モデル例は直訳すると「小さすぎる問題はない」で「小さすぎる」=「取るに足らない~など」となります。noと tooの組合せで強調しています。今回は優秀者が少くモデル例ともかけ離れているのでまた残念賞だと思いました。ですから、名前を見つけてすっかり嬉しくなりました。私のでも通じたんだわ♪ thereを封印したのが良かったようです。二重否定なのでthereで始めると分かりにくい文章になって、原文の強いニュアンスが伝わらないみたい。「問題」と訳される単語は issue,question,matter,subjectなどもありますが、problemは「解決すべき問題」を表し最も適しているそうです。 詳しくは週刊ST6月1日号(5月29日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 5月25日号の課題 「返信が遅くなってすみません」。 私の答案(投稿文)は I’m sorry I respond late. 'I’m sorry I’m late.' 英会話のレッスンに遅れた時は、いつもこう言って入って行きます。「私が遅くなった」ではなく、「返信が遅くなった」→「返信するのが遅くなった」と考えてbeをrespond置き換えてみました。時制は同じ現在形で。これで通じるかしら? ただしI’m sorry ~は少し軽い感じ。相手が友達なら自然だけど、取引先やお客さま相手にはもっと丁寧な表現をしないといけないのでしょう。I apologize (that) ~.と言ったところでしょうか。 次はイタリア旅行の写真第7弾。映画監督の故ルキノ・ヴィスコンティ伯爵にちなんで、とある階段から。 向かいの建物を見下ろしていることから分かるように高い所にあります。華麗な装飾が施された大理石の階段、ここはゴシック建築を代表するミラノのドゥオーモの屋根の上です。下から階段で登れますが途中までエレベータ(なんとシンドラー製でした)を使いました。 屋根の上も壮麗でまさに天上の楽園、天気が良かったので広々とした大屋根の上で昼寝する人もチラホラ。 ミラノのドゥオーモはヴァチカンのサン・ピエトロ寺院に次ぐ規模といわれ、1386年ミラノ公ジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティの命によって建設が始まりました。当時ミラノはヴィスコンティ家の支配下にあったからです。映画監督のルキノ・ヴィスコンティは直系ではないそうですが同族の貴族だったそうです。 監督が生まれた頃、ヴィスコンティ家はミラノの支配権はとうに失っていたもののミラノの名門貴族として有名でした。自動車メーカー、アルファ・ロメオ(現在はフィアット傘下)はミラノを象徴するためにヴィスコンティ家の家紋をあしらったエンブレムを使っているくらいです。 ドゥオーモはイタリア語で、英語で言うとカテドラルになります。日本語では通常「大聖堂」と訳されます。確かに街の中心にあって大きい教会なのですが、カトリックの司教の法座のある教会のことで、司教区の中心をなすものです。 イタリア語 英語 日本語 duomo cathedral 大聖堂、司教座聖堂 arcivescovo archbishop 大司教 vescovo bishop 司教 duomoの語源はラテン語の domusで「家」を表します。一方 cathedralもラテン語由来で「席」を意味するcathendraが語源です。英語は司教座に注目した表現なんですね。実はイタリア語にも司教座に注目した言葉ががあります。cattedrale(「司教座大聖堂」)、英語のcathedralと同語源でしょう。けれど観光客として訪れた限りではこの言葉は目にも耳にもしませんでした。もっぱら、「ドゥオーモ」です。 面白いことに「ドゥオーモ」は英語だと domeとなって、これは「ドーム、丸屋根(丸天井)」の意味になります。きっとフィレンツェのドゥオーモのような丸い屋根のドゥオーモを見て、その形のことをドゥオーモって言うと思ったんでしょうね。 ちなみにイタリア語でこの「ドーム、丸屋根」のことは cupola(コーポラまたはクーポラ)と言います。これを英語読み(綴りは同じ)するとキューポラで、「丸屋根」の意味だけでなく、「溶銑炉」の意味も持つようになります。日本語ではキューポラというともっぱらこの「溶銑炉」(銑鉄を溶かす円筒形の炉)のことを指しますね。 道草してしまいました。 最後に5年前ユーロくまたんとミラノを訪れた時のドゥオーモの写真を添えます。クリスマス前でドゥオーモの向かいのリナ・シェンテ(百貨店)の前のアーケードにはクリスマスイルミネーションが輝き、さすが本場のクリスマスと感心したものです。 さて次回6月1日号の課題は 「決して二度とそういたことは起こしません」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
June 1, 2007
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週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介 4月27日号の課題 「だいぶ元気になりました」。 私の答案(投稿文)(5月4日の日記)は I’m getting rather better. 5月25日号に掲載されたモデル例は I'm pretty much back to normal. 今回も残念賞。進行形が悪いわけではないのだけれど、言葉選びがイマイチだったようです。モデル例は normal を名詞として使ったもので back to normal で「元どおりになって」。体調だけでなく一般的な状況にも使われるそうで、この抽象名詞を使った表現が今回のポイントでした。詳しくは週刊ST5月25日号(5月22日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 5月18日号の課題 「若い人たちの意見を聞いた方がいいかもしれませんね」。 私の答案(投稿文)は You can appeal to the young for opinions. 相手(多分、年配)に対してやんわりと「若い人たち(the young)に意見を求める」ことを勧める表現だと考えました。 「若い人」は young people ですが、この young の名詞になると集合的に「若い人」を表し、the をつけて the young で「若い人たち」。 「若い人たちの意見」だと the young's opinions になりますが、the young と opinions を分けた方がスッキリすると思うので「若い人たちに意見を求める」と訳してみました。appeal to A for B で「AにBを求める」。 そうしてまず浮かんだのは、 You could appeal to the young for opinions. です。これは You should appeal to the young for opinions. に似ていますが、could を should に置き換えているので「すべき」とかなり強くなります。一方、can なら可能性を表す(4月20日号の課題の解説より)から、選択肢の一つのとしての提案になると考えました。 さらに仮定の意味合いを出して和らげるために could を用いてみました。でもこれだと仮定法そのもの、つまり「聞くことができたのに聞かなかった」と受け取られるかもしれません。疑問文も考えましたが、 Could you appeal to the young for opinions? だと、「聞いてみてくれませんか?」と自分のお願い事をしているみたいです。 それで投稿文にしてみましたが、霜村先生やネイティブ・スピーカーのスタッフに通じるでしょうか? 次はイタリア旅行の写真第6弾。ヴェネツィアの続きです。 今でこそヴェネツィアの名前をよく耳にしますが、子供の頃はイタリア、水の都と言えば、ベニスでした。もちろんヴェネツィアとベニスは同じ都市のこと。イタリア語か英語かの違いです。 イタリア語 英語 ヴェネツィア Venezia Venice ベニス 通常日本人は外国の名前は現地語読みします。イタリアもそうです。ところが、ヴェネツィアに限ってはかつて英語読みが優勢でした。イタリア貴族出身のヴィスコンティ監督の映画ですら邦題は「ベニスに死す」でした。なぜでしょう? 私は'The Merchant of Venice'「ベニスの商人」の影響だと思います。作者は言わずもがな、シェイクスピアですから原文は英語。日本人が中国の漢字を日本語読みしてしまうように、イギリス人はイタリアの地名も英語で読み書きしてしまうようです。だから日本では英語読みの方が先に浸透してしまったのでしょう。 やがて実際にイタリアを訪れる人が増えて、今では、特に旅行のパンフやガイドブックは圧倒的にヴェネツィアが優勢のようです。 フィレンツェだと イタリア語 英語 フィレンツェ Firenze Florence フローレンス これはもっぱらフィレンツェですね。メディチ家やダビンチなど、ルネッサンスからの情報が多いからでしょう。Firenze の古名は Fiorentia で「花(fiore)の都」に由来します。もっとも英名 Florence の方がたやすく「花(flower)」を連想させてくれますが。このイタリアの「花の都」は京都の姉妹都市です。いい相性。 ミラノは イタリア語 英語 ミラノ Milano Milan ミラン これもミラノでしょうが、案外、ミランも聞きます。A.A.Milan でしたっけ、サッカーチームの名前で馴染みがありますよね。サッカーはイギリス発祥のスポーツだからやはり英語読みが優勢なんでしょう。ミラノのチームと言えばあとインテルもありましたよね。 脱線しちゃいましたがおまけにヴェネツィアの写真をあと2枚。その1はヴェネツィアン・グラス工房内のショップより。 販売員さんは日本通で、浅草が好きというだけあって立て板に水の日本語で商品を魅力的に説明してくれました。口上に感心して、寅さんからバナナを買うように、デカンタを購入してしまいました。 その2は溜め息橋。ゴンドラから見上げて撮りました。 ドゥカーレ宮殿と牢獄をつなぐ橋です。牢獄側から宮殿側に渡るのは赦されて出る時か処刑される時のどちらかです。実際通りましたが、壁に囲まれているので小さな窓の網目から運河を見なければ橋だとはわかりません。けれど暗い牢獄から出たら微かな光でもまばゆかったでしょうね。溜め息橋とはよく名付けたものです。 さて次回5月25日号の課題は 「返信が遅くなってすみません」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
May 25, 2007
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週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介 4月20日号の課題 「それは一番やってはいけないことだ」。 私の答案(投稿文)は(4月27日の日記)は It is the very last thing you do. 5月18日号に掲載されたモデル例は It is the last thing you should do. 今回は残念賞。似ているけれど、should がないのが、致命的でした。you can do は不可。 the last thing を使うのは英語らしい発想だそうです。the last thing と shouldの組合せで「すべき最後のこと」つまり「一番してはいけないこと」になります。 should が can になると「最後にできること」つまり「他がだめだったらそれでもいい」の意味に取られてしまうのでだめなのだそうです。last を強調する very はOKだそうです。詳しくは週刊ST5月18日号(5月15日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 5月11日号の課題 「全員ではないにせよ、ほとんどの人たちがその計画には反対だった」。 私の答案(投稿文)は Not all people, but almost all people opposed the plan. 「全員ではないにせよ、」の部分が譲歩なのでthoughを使ってまず、Though not all people, almost all people opposed the plan. の文を考えたのですが、Though not all people, almost all people の並びがはっきり区別できないように感じました。それで、Almostの前に butを挿入したかったのですが、thoughと butを組み合わせた文例は見つからず、文例にあったyetを使って Though not all people, yet almost all people opposed the plan. としてみましたが、かなり文語的で時代がかった印象を受けます。 それで思い切ってthoughを使わず、notと butで譲歩の意味合いを出してみたつもりですが、さてネイティブ・スピーカーのスタッフの方々に通じるかどうか? 次はイタリア旅行の写真第5弾。サンタルチア駅。さてこの駅はどの都市にあるでしょう? サンタルチア(Santa Lucia)と言えばナポリの民謡。聖ルチアはナポリの守り神の名前。とくれば答えはナポリと言いたいところがさにあらず。ヴェネツィア本島にある終着駅の名前です。イタリアの地名は結構入り乱れていて、ミラノにトリノ通りがあったりします。通りの名前ならお互いに使い合いっこするのは分かるけど、その都市を代表する駅の名前が他の都市の地名とはややこしすぎます。ベェネツィアにはこの駅しかないのに、どうしてヴェネツィア駅じゃ駄目なの? でもこの疑問をぶつけるためにこの駅を紹介したわけではありません。紹介したいのは駅の中の売店の…。 駅近くのクラシカルなホテルにチェックインして、前の通りをお散歩。もう暗くなっていたけれど、この辺りの治安は比較的良いので通りの端の書店で地図を買い、折り返してサンタルチア駅へ。ドライブインのような売店と食堂がありました。スーパーマーケットのように手頃で豊富な食料品が並び、お土産のお菓子も充実していました。私の大好きなカファレル(トリノのチョコレートの老舗)のパッケージも並んでいました。それも日本では見かけないものばかり。その菓子の棚にクマのぬいぐるみが置かれていました。 飾りではなくこのくまさんも売り物です。デパートの棚でずっと買ってもらうのを待っている「くまのコールテンくん」(偕成社刊)を思い出しました。 コールテンくん同様、結構長い間置かれている感じ。お腹の中にリンツのチョコレートが入っています。どうしてスイスのチョコレートが入っているのかの詮索はおいておいて、じっと見つめていると、なにやら懐かしい表情と作り。 そう5年前、トリノ近郊のドライブイン(Autogrill)で買ったクマのぬいぐるみに似ているのです。ユーロが通貨として流通しだした記念のぬいぐるみで、首にユーロのコインチョコを付けていました。(もうこのチョコレートはないので過去形です) 棚のくまさんのタグをみると同じDE.CARの商標が付いていました。何と言う奇遇! この子も連れて帰りたい…。 ところが手持ちの現金(ユーロ)が殆どなく、クレジットカードは使えないとのこと。それで翌朝ホテルの前の銀行のATMから預金を引き出して、まだ残っているかちょっぴり不安を抱きながら駅へ向かい、くまくんの待つ棚へ。この辺のドキドキも「くまのコールテンくん」のお話みたい。もっとも向うは可愛い女の子が主人公だけど。ともかく私の「ヴェネツィアくまたん」物語もハッピーエンドで、今は二匹仲良く並んでいます。ちゃんちゃん。 さて次回5月18日号の課題は 「若い人たちの意見を聞いたほうがいいかもしれませんね」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
May 18, 2007
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週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介 4月13日号の課題 「ちょっとどいてもらえますか?」。 私の答案(投稿文)は(4月20日の日記)は Would you mind getting out of my way? 5月11日号に掲載されたモデル例は Can you step aside? 今回もハートマーク。実力以上のハート続きが不思議な感じ。 なるべく失礼にならないようにと思案したけれど、もともとこの課題自体が失礼なものいい。モデル例は敢えて失礼な感じを出したそうです。だからWouldやCouldではなく、Can。 英会話の先生にモデル例を見せたら、'Rarely.' politeな英語を話す先生からは出てきそうにない文章です。お客さまが来た時に、子供たちに対してお客様の邪魔にならないよう'Step aside, step aside'と使うことはあるそうです。詳しくは週刊ST5月11日号(5月8日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 5月4日号の課題 「取るに足らない問題など一つもない」。 私の答案(投稿文)は None of the problems are not worth considering. 逐語訳にこだわるつもりはないのですが、日本語文が「~ない(など)~ない」と二重否定なので英語文も二重否定で強調してみようと思いました。それから2月16日号の課題(「この町では英語を話す人よりスペイン語を話す人の方が多い」)の時、there is/areに頼らないようご指導を受けたので今回はthereを封印。noneを主語にもって来ました。none of the ~で「~は一つもない」。 「取るに足らない」は「考慮するに値しない」と考えてworth consideringの否定。 投稿文の二重否定をひっくり返すと All of the problems are worth considering. 「すべての問題は考えるに値する」。 当然ながら同じ意味になります。でもやっぱり二重否定の方がインパクトありますね。 次は旅の写真第四弾。三連写。イタリアはフィレンツェです。さてどこから撮影しているでしょう? 目の前の川はアルノ川。 下に橋が見えますね。 正解は「ヴァサーリの回廊」からです。 ウフィツィ美術館とピッティ宮殿をつなぐ回廊です。メディチ家の人が居城であるピッティ宮殿から公務を行うウフィツィ(Uffizi:英語で言えばOffice、事務所なんです)に安全に移動するために建てられた屋根と壁に覆われた回廊です。 当初の目的(暗殺者から身を守る)から窓は少なく、壁の占める割合が多いので、画家の自画像がたくさん飾られています。ちょうどこのポンテ・ベッキオの上だけは20世に入ってからこれらの大きな窓に付け替えられたそうです。時のイタリア首相がドイツ総統を招くのに見晴らしがいいようにと。これは世界史のクイズになりそう。ここしか撮影の許可が得られなかったので、残念ながら肖像画の写真はありません。 下から見上げるとこんな感じ。回廊ができた当時、橋の上は肉屋さんが並んでいたそうですが、臭いがきついのでメディチ家は立ち退きさせ、貴金属店が並ぶようになったそうです。貴金属に興味がないので回廊の下のこと覚えていません。写真もありません。すみません。 さて次回5月11日号の課題は 「全員ではないにせよ、ほとんどの人たちがその計画には反対だった」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
May 11, 2007
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週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介 4月6日号の課題 「雨はいつ上がると思いますか?」。 私の答案(投稿文)は(4月13日の日記)は What time do you think it’ll stop raining? 5月4日号に掲載されたモデル例は When do you think it will let up? 今回もハートマーク。 素直にWhenを使えばよかったんだぁ。stopの他に let up(嫌なこと[=ここでは雨]が終わる)、 clear up(雨がやんで、晴れる)も使えるそうです。詳しくは週刊ST5月4日号(5月1日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 4月27日号の課題 「だいぶ元気になりました」。 私の答案(投稿文)は I’m getting rather better. 「だいぶ」は和英辞典で引くと veryが出てきますが、この課題文の「だいぶ」は以前に比べて「元気」になったであって「とても元気」と言うわけではありません。全快の手前、まだ完全には良くなっていない状態を表しています。 「とても元気になりました」とは言い換えできないけれど、「かなり元気になりました」ならほぼ同じ。「かなり」なら ratherを使いたいところ。控えめでありながら、強い含みをもつ言葉。「なりました」だと過去のように聞こえるけれど、以前より良い状態にある現在をさすのだから、現在時制でいいはず。 「だいぶ」にこだわらなければ、 I’m getting better. が一番自然な感じ。これなら言えます。強調の「だいぶ」がない「元気になりました」の方が全快の意味もあって不思議な感じ。こちらなら I got better. 問題文には良くなりつつある、まだ直りきらない現状が暗に示されていてちょっと難しい。 ratherと進行形(良くなりつつある)を使いたくて上の投稿文を作ってみました。優秀者欄に載ったら、通じるということで実際に使ってみます。 次は旅の写真第三弾。先週、先々週の山はベスビオ(Vesuvio)山、英語だとベスビオス(Vesuvius)山。見事よもぎさん正解です。ご明察の通り、二枚目はポンペイ遺跡から撮りました。一枚目はナポリ駅に入る直前のユーロスターから。噴火でポンペイの街を埋めたあのベスビオ火山です。フニクリ・フニクラで有名なフニコラーレ(登山鉄道)は20世紀半ばの溶岩流出で破壊されてしまったそうです。 今日はポンペイ遺跡より番犬注意の玄関タイル写真です。ポンペイは紀元79年の噴火で埋没してしまったのですが、番犬を飼っていたり、パンを窯で焼いていたり、公衆浴場には床暖房があったりと現代とあまり変わらない暮らしをしていたそうです。 というわけでこの春休みにイタリアに行ってきました。すっかり遅くなりましたが、ぼちぼち写真をアップしてきますのでお楽しみに。(^_-)-☆ さて次回5月4日号の課題は 「取るに足らない問題など一つもない」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
May 4, 2007
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週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介 3月は第5週(このコラムは休載)があったのでモデル例の紹介は1週遅れ、今回は3月23日号の課題の報告からです。 3月23日号の課題「うちの会社はロサンゼルスに本社がある」。 これを英語で表現してください。 私の答案(投稿文)(4月6日の日記)は Our head office is in Los Angeles. 4月26日号に掲載されたモデル例は Our company is based in Los Angels. 今回はハートマーク。 モデル例には選ばれませんでしたが、私の投稿文(※)はそのまま紙面に掲載されていて、「最も簡単にまとめた例。むだがなく、リズムのある英文です。」と評されています。リズムがあると褒められて天にも昇る気分です。\(^o^)/※紙面ではまったく同じ文章を投稿された他の方のお名前が掲載されています。簡単な文だけに同じ文章になっちゃうんですね。同じ感性を持った人がいるなんてこれも嬉しいことです♪ 本社はやはり、head office、main office、headquarters(必ず複数形で)など。代名詞はmyよりourの方が誤解(会社のオーナー?)を招かなくてベター。会社はcompanyやfirmなど。モデル例に使われたbe based inが「~に本社を置く」にぴったりの表現。知らなかったのでやっぱり勉強になります。詳しくは週刊ST4月27日号(4月24日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 4月20日号の課題 「それは一番やってはいけないことだ」。 私の答案(投稿文)は It is the very last thing you do. 受験英語、the last man ~「最後に~する人」はつまり、「決して~しない人」と訳すと覚えました。いつもは構文を使う気になれないけれど、今回は「一番やってはいけないこと」→「最後にすること」と解して使いたいと思いました。文字通り訳す方が安全だけど、通じるかどうか試してみたいので。 「決してそれをやってはいけない」の意味になりますが、veryをつけて「まさに一番最後に」を強調したつもりです。you do の部分はyou should doにするかyou can do にするかで悩みましたが、文は肯定でも、文意は否定とややこしいので、この部分はthe very last thingを単に修飾するだけと考え単純な文にしました。さてネイティヴスピーカーに通じるかしら? それともやってはいけないことだったのかしら? 次は旅の写真第二弾。先週と同じ山です。撮影場所を変えて。昼寝の習慣があるお国だけにワンちゃんもお昼寝です。これなら判るかな? さて次回4月27日号の課題は 「だいぶ元気になりました」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
April 27, 2007
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週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介 3月は第5週(このコラムは休載)があったのでモデル例の紹介は1週遅れ、今回は3月16日号の課題の報告からです。 3月16日号の課題「壁の向こう側から変な音がした」。 これを英語で表現してください。 私の答案(投稿文)(3月23日の日記)は I heard a strang sound beyond the wall. 4月20日号に掲載されたモデル例は I heard a strange sound from behind the wall. 今回は残念賞。 お気付きの読者もいらっしゃるでしょうが、投稿文はstrangeのeが落ちていてstrangになっています。これじゃ「ストレング」です。「ストレンジ」とは読めません。あぁ。 スペルミスでは優秀賞には選ばれません。でもこれだけが原因かしら? 言葉の選び方はだいたい合っているようですが前置詞が違いますね。私はbeyondでモデル例はfromです。この前置詞選びが今回のポイントだそうです。fromで音の移動を、behindで音の場所を示す巧みな表現です。beyondについては触れられていないので使えるのかどうかわかりません。(~_~;) 詳しくは週刊ST4月20日号(4月16日発売)本紙をご覧下さ~い。 この投稿文はトランジットのヒースロー空港から携帯メールで送ったものです。いつものPCメールならスペルチェックが入るのだけど、携帯にはそんな面倒見のいい機能は付いていません。もちろん不注意な私が悪いのですが。ロンドンから向かった先について報告しようと思いつつ、あらまあもう一カ月近くになってしまいました。写真もまだ整理できていないのですが取りあえず、一枚だけ。さてどこでしょう? イギリスではありません。活火山です。3月に冠雪するのは珍しいそうです。 さて今日のお勉強。 4月13日号の課題 「ちょっとどいてもらえますか?」。 私の答案(投稿文)は Would you mind getting out of my way? 今回も直訳は無理だから、日本文を解釈するところから。これは話者が相手に今相手が居る場所から移動することを依頼する文章。つまり「私の行く手を阻(はば)まないで」ということ、と解して作文しました。 get out of my(the) way は「私の進路から去る」つまり「退(ど)く」こと。 「ちょっと」は文字通りにa littleと訳せますが、ここでは文を和らげる役目を担っていると考える方が自然。だから文字にせず、文を丁寧にするだけにしました。 さて次回4月20日号の課題は 「それは一番やってはいけないことだ」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
April 20, 2007
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週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介 3月は第5週(このコラムは休載)があったのでモデル例の紹介は1週遅れ、今回は3月9日号の課題の報告からです。 3月9日号の課題 「来月うちの台所をリフォームします」。 これを英語で表現してください。 私の答案(投稿文)(3月16日の日記)は I have a plan to remodel the kitchen next month. 4月13日号に掲載されたモデル例は Our kitchen will be remodeled next month. 今回もハートが付きました! モデル例とは随分違うのだけど。「英語として自然であれば優秀者に選んでいます」と言うことだそうです。ほっ。 ポイントはまずリフォームの動詞選び。もちろんreformは×です。reformは制度や法案を改革する時に使う言葉で、家の改修に使うのは和製英語。この意味ではremodel、renovate、refurbish、do overなどを使うそうです。あと未来形にすることと受動態にすること。家の改修工事は誰がするのか? 普通は業者でしょうが、自分ですることもあるし。その辺の情報がない、つまりこの文章では重要な要素ではないので、モデル例は主語を台所にした受動態になっています。 私もそのことは気になったので主語に I を使いましたが、「私にはremodelする計画がある」のであって誰がremodelするかについては触れないようにしました。未来形も使わなかったのですが、have a planで未来のことだと伝わったようです。実際に通じるかどうかで選んでくれるのがやはりこの英作文の魅力です。詳しくは週刊ST4月13日号(4月9日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 4月6日号の課題 「雨はいつ上がると思いますか?」。 私の答案(投稿文)は What time do you think it’ll stop raining? この問題、よくわかりません。「雨はいつ上がりますか?」なら When will the rain stop? When will it stop raining? など。そこへ「あなたの考えではいつだと思いますか」が加味されます。これは、 Do you think (that) ~ になります。これらをそのまま繋げると When do you think ~や Do you think when ~になるけど変な感じ。「いつ~する」はthe time when ~を使えそうだけどDo you think と組み合わせるのは無理。疑問にするためにthe time をwhat timeに変えて文頭に持ってきた苦肉の策が私の投稿文です。 What time do you think ~ 例文検索でこの語順の例文は見つかりましたが、さてこの状況で使えるのか?~の部分はなるべく軽くと思ったので the rain will stop ではなく、willを短縮できる it'll stop raining にしました。 今回も自信ないなぁ。 もっとスマートな表現があるはず。解説が楽しみです。 さて次回4月13日号の課題は 「ちょっとどいてもらえますか?」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
April 13, 2007
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週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介(先週金曜日が第5週まであったので「答案(投稿文)公開」と「モデル例紹介」が1週遅れになっています) まず、4月6日号より3月2日号の報告を。 3月2日号の課題 「この店はYシャツの品揃えが豊富だ」。これを英語で表現してください。 私の答案(投稿文))(3月9日の日記)は This shop has a good selection of shirts. 3月23日号に掲載されたモデル例は This shop has a wide selection of dress shirts. よく似てるでしょう。 今回のポイントは、a wide selection of ~(複数形)で「~の豊富な品揃え」の意味、日常的な表現だそうです。Yシャツはやはり語源のwhite shirtから離れ、正式にはdress shirt、shirtも可だそうです。 詳しくは週刊ST4月6日号(4月3日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 3月23日号の課題 「うちの会社はロサンゼルスに本社がある」。 私の答案(投稿文)は Our head office is in Los Angeles. 帰国して、締め切りに間に合うよう取りあえず投稿だけしておきました。課題文を逐語訳するのは難しいので「うちの会社の本社はロサンゼルスにある」と変えました。意味は一緒だけど、この方が英語での表現がぐんとスッキリします。 head office は「本社・本部」の意味。会社でなくても何かの団体の本部としても使えるので、厳密には the head office of our company と表現すべきでしょう。でも長くなるしくどい感じ。この文章が単独ならこれくらい説明が必要かもしれないけれど、この文でいきなり会話が始まったり、これだけで終わるとは考えづらい。この文(会話)の前に自己紹介などで話し手が会社に所属していることは伝わっているか、既知の情報として相手にあるはず。文章であればなおさら、その文面のどこかに会社の表示があるはず。だから「会社」を省いて「うちの本社はロサンゼルスにある」 ロサンゼルスはカリフォルニア州にある都市の名前。辞書で見る限りは同名の州などはなさそう。これがワシントンやニューヨークなら州名なのか都市名なのか、ややこしいけど…。と言うわけで今回はほとんど調べることもなくできてしまいました。 初め主語が割合が大きくててバランス悪いかな、って思ったけどcompanyを省いた表現にしたからそれほどでもなくなったし。ネイティブ・スピーカーには何とか伝わると思います。実際の会話で私ならきっとこう言うだろうし、分かってもらえると思うのですが、伝わるかしら? さて次回4月6日号の課題は 「雨はいつ上がるとおもいますか?」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
April 6, 2007
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一年振りに洛中を訪れました。要件が早く終わったので、午後はのんびり散策することにしました。そこでちょこっと京都案内。まず御所の桜。たくさんの観光客で賑わっていました。満開の一歩手前という感じ。昨年は4月中旬でもう桜は散ったかと諦めていたのに、枳穀邸で満開の桜が待っていてくれて感激しましたっけ。(その時の日記) そのあとイノダ珈琲へ。人気のクラシカルな珈琲店です。私は大きな楕円のカウンターがある三条店が好きなのですが娘の希望で堺町通りの本店へ。本店ももちろん素敵なのです。何年振りでしょう。入り口で喫煙席なら席がありますがと言われたのですが、禁煙席が空くのを待ちました。いつの間にか分煙していたようです。待合の向かいのケーキのショーケースにはジャンボシュークリームが2個。ここのは本当に大きいです。一度挑戦しようと思いつつ果せないままです。待っている間に1個客席に運ばれて行きました。 ようやく禁煙席が空いて、案内されたのは旧館でした。旧い洋館の応接室のような旧館は娘のお気に入りで大喜びでした。待った甲斐があります。その上空いていたのは6人がけのソファー席。お蔭で資料を広げのんびりできました。ショーケースにはシュークリームが1個残っていたけれど、イノダに来たら、やっぱりクラブハウスサンドとパフェでしょう。サンドは巨大でいつもは二人で別けてちょうど、今日は昼食から間がなかったので諦めて、娘はチョコレートパフェ、私はマロンパフェを頼みました。もちろんそれぞれ珈琲も。 ここの珈琲はミルクや砂糖を入れて持ってきてくれます。もちろん好みで抜くことができます。三条店のカウンター席なら、大きなお鍋から浸してあったカップを取り出して砂糖やミルク、珈琲を入れる様が見れます。本店の新館は広くてガラス張りの向うに庭園が望め、ホテルのラウンジのようで、こちらも人気があります。新館と旧館の間の通路を行くとトイレがあるのですが、その手前が一番のお楽しみです。娘と交互に行きました。今でもいるかしら? いました! 何がって? それは秘密です。行って見てのお楽しみ。知っている人も答えを書かないで下さいね。 堺町通りのイノダ本店を出て南に行くと錦市場に出ます。姉三六角蛸錦(あねさんろっかくたこにしき~♪)の錦小路にアーケードをかけた商店街で、西は高倉通りから東は新京極通りまで。関西では大阪の黒門市場と並んで庶民の台所と称されますが、その通路の狭いこと。人と肩を触れさせずに通りを抜けるのは至難の技です。 河原町に出たかったのでどんどん東へ行くと突き当たりに「錦神社」がありました。新京極には何度も行って、前を通っているはずなのに初めて気付きました。新京極通に面して、「錦神社」の看板と提灯飾り、その後ろに牛の像。牛の頭がピカピカなので「頭を撫でるときっと賢くなるんだわ」と言って娘に撫でさせました。参拝をして賽銭箱の横をみたらガラス張りの箱に牛ならぬ獅子舞の獅子がいて、「からくりおみくじ」とあります。娘に引かせたらこの獅子が取り出し口までおみくじを運んでくれました。これは楽しい。めったにおみくじを引かない私も釣られて和英文花みくじを引いてしまいました。新京極にお出かけの節はどうぞお参りください。 調べたところ正式名称は「錦天満宮」だそうです。天満宮ということは菅公、菅原道真を祀った神社。確かに頭良くなりそう。牛像の後ろにあった手水も京の名水(「錦の水」)として名高いものだそうです。鳥居が民家に挟まれているのも有名らしい。私たちは気付かずに通り過ぎていたことになります。おちゃめな牛のキーホルダーのお守りもあるそうな。みなさんが行かれる時はこれらもお見逃しなく。 【趣味の英語】 私が引いたおみくじは Your flower is sweetpea. It means 'joyful departure'. Your fortune - Very Good 'Very Good'は「大吉」ではなく「中吉」です。 大吉は何て表現するのでしょう? 成績なら、excellent でしょうけど。
April 2, 2007
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週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介 週刊ST3月30日号が発売されたのですが、第5週はこのコラムが休載なので「答案(投稿文)公開」と「モデル例紹介」が1週遅れます。ご了承下さい。 というわけで今回はジュークボックス英会話の感想。ミーハーでごめんあそばせ。 最終回はついにクイーンの登場!待ってました!! やっぱりフレディのヴォーカルが最高。私がコンサートに行っていた頃はみんな長髪だったので、刈上げのフレディはヴィジュアル的に馴染めないけど、この歌声は誰にも負けない。他のメンバーも若い若い。今客観的に聞いても彼らの音作りが独特のものだったことが分かるし、いまもその幻想的な世界に酔わせてくれる。 マーティさんのヘアスタイルはブライアンの影響を受けていたとは思い付きませんでした。ギタリストとして男の子からそんなに尊敬されていたとは驚きです。当時は男の子のあこがれるロックギタリストといえばヘンドリックス、ベック、クラプトン、ペイジ、ブラックモアなど。クイーンは女の子向けと言われていましたから。 その前のオリビア・ニュートン・ジョンも懐かしかったわ。そうそう、佐藤先生が言うようにこの Physical が出るまでは「清純派」で売ってました。「清純派」と言う言葉もいまでは懐かしいものです。 「ジュークボックス英会話」こんな楽しい英語番組は初めて。2007年度も取り上げて欲しいな。再放送ではなく、新しい選曲で。キッス、ツェッペリン、ディープ・パープル、チープトリック、ロッド・スチュアート、エリック・クラプトン、普段取り上げられないミュージシャンがいいな。カーペンターズやサイモンとガーファンクルも好きだけど他の英語番組で聴けるもの。ビートルズもまだ登場していませんね。ビートルズもよく取り上げられるけど、これは外せません。普段聞かない曲がいいな。Girl, While My Guitar Gently Weeps, The Fool On The Hill などが聴きたいな。ストーンズはどうしよう? 音楽は好きだけど、ミックの英語は未だに聞き取れません。
March 30, 2007
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週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介 まず、3月23日号より2月23日号の報告を。 2月23日号の課題 「最後にご連絡をいただいてから明日で1週間になります」。これを英語で表現してください。 私の答案(投稿文)(3月2日の日記)は Tomorrow a week will have passed since you last made contact with us. 3月23日号に掲載されたモデル例は It'll be a week tomorrow since I heard from you. この英作文教室は学校で習った英作文を踏まえ次の段階として、「いかに読みやすい文を書くかに主眼を置いた」ものだそうです。未来のことは未来形でと「頂く」の気持ちを表現が今回のポイントだそうです。私の気持ちは何とか通じたようです。ホッ。 詳しくは週刊ST3月23日号(3月20日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 3月16日号の課題 「壁の向こう側から変な音がした」。 私の答案(投稿文)は I heard a strang sound beyond the wall. 日本を立つ前に投稿したかったのですが間に合わず、ロンドンへのフライト中に考えトランジットのヒースロー空港からメールしました。「壁の向こう側」ならthe other side of the wallなどになるのでしょうがbeyondの本義は「越えて向こうに位置する」で「~の向うに」を意味する前置詞なのでbeyond the wallで壁を越えてになるので「壁の向こう側から」を表現することになると思ったのですが、どうでしょう? さて次回3月23日号の課題は 「うちの会社はロサンゼルスに本社がある」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
March 23, 2007
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週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介すっかり更新が遅くなってすみません。取りあえず、3月16日号より2月16日号の報告。 2月16日号の課題 「この町では英語を話す人よりスペイン語を話す人の方が多い」。これを英語で表現してください。 私の答案(投稿文)(2月23日の日記)は In this town there are more Spanish speakers than English speakers. 3月16日号に掲載されたモデル例は In this towan, the Spanish speakers outnumber the English speakers. 久しぶりに優秀者として名前が載りました。優秀者は霜村先生が編集部のネイティブスタッフと一緒に選んでいるそうです。つまりネイティブに通じる英語表現と言う訳です。心が伝わってるんですね。嬉しいな~♪ と言うことでハートの絵文字を付けました。 今回は動詞にoutnumber~(~数で勝る)を使うのがポイントで、out-で始まる動詞の使い方を学びました。私が使ったThere are ~構文は合格点でしたが、There is/ areに頼らず、いろんな表現方法を考えておくようにとアドバイスがありました。おっしゃるとおり。ワンパターンじゃ、つまらないものね。 Spanish speakers are more than English speakers. は残念賞だそうです。詳しくは週刊ST3月16日号(3月13日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 3月9日号の課題 「来月うちの台所をリフォームします」。 私の答案(投稿文)は I have a plan to remodel the kitchen next month. 旅行に出かけるので今週と来週はお休みしようかなと思ったのですが、伝家さんのお嬢さんがこの英作文に興味を持ち投稿してくれたと聞いたので、私も投稿することにしました。やはり仲間がいると励みになります。 リフォームは週刊STの人気コラム「ODDS&ENDS」で以前取り上げられていました。動詞はそのとき執筆者のTSCHUDYさんが紹介してくれたremodelにしました。来月のことなので未来ですが、時制がややこしそう。時制で悩まないよう未来志向の現在形にしました。英会話で以前、I have a plan to ~(動詞)で 「~するつもり」と教えてもらった記憶があります。kitchenの冠詞はa だといっぱい台所があるみたいで私はそんな豪邸に住んでいないし、myか ourだろうけど私一人の台所でないので強いて言えばourだけど主語がIなので不揃いな感じ。the officeと同じでthe kitchenとくれば自分ちの台所と特定できると思うのでtheにしました。 さて次回3月16日号の課題は 「壁の向こう側から変な音がした」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
March 16, 2007
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週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介 まず、3月9日号より2月9日号の報告を。 2月9日号の課題 「昨日、学生時代の友達にばったり会った」。 これを英語で表現してください。 私の答案(投稿文)(2月16日の日記)は I came across a friend of my school days yesterday. 3月9日号に掲載されたモデル例は I ran into a friend from school yesterday. 今回も残念賞。前置詞にofではなくfromを使うところがポイントです。「学校に通っている時からの友人」を表す、「自然な英語」だそうです。確かにfromは起点を表すのでピッタリです。run intoの部分はcome acrossでも可。今回も勉強になりました。詳しくは週刊ST3月9日号(3月6日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 3月2日号の課題 「この店はYシャツの品揃えが豊富だ」。 私の答案(投稿文)は This shop has a good selection of shirts. 今回は「品揃えの豊富さ」をどのように表現するかに悩みました。 品揃えが豊富と言うのは、お買い物に行ったときたくさんの種類の中から、自分の好みにあったものを選べること、もちろんサイズ切れがないように在庫に十分な注意が払われていること。「豊富な」と言うと、まずplenty ofが浮かびますが、これは量の多さを表すので、ここでは不向き。まだwealth ofの方が近いと思うけれど、もう一つ。種類の豊富さと言う点ではa wide variety ofなどがしっくりきます。けれど種類が多くても自分の好みに合うものがなければ、満足の行く買い物はできません。ここが店のセンスの問われるところ。それでa good selection ofを選んでみました。goodはもちろん品質のよさも表しますが、何よりお買い物を楽しめそうな品揃えの良さを感じさせるからです。 selectionは「選択、淘汰、えり抜きの品々」の意味。 Yシャツはwhite shirtを略したもので、もともとは白いシャツを指します。けれど今どき白いワイシャツと言ったらとても改まった感じです。課題文には色柄の豊富さも含まれると考えられるので、ここは単にshirtsとしました。もっとも白いYシャツだけを豊富に揃えている店があればそれはそれで凄いお店だと思います。 店は小さな衣料専門店をイメージしたので、storeではなくshopにしました。 さて次回3月9日号の課題は 「来月うちの台所をリフォームします」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」 お詫び:次回の更新は3月下旬になります。
March 9, 2007
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週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介 まず、3月2日号より2月2日号の報告を。 2月2日号の課題 「週末が近づくにつれ、気温は上がっていくでしょう」。 これを英語で表現してください。 私の答案(投稿文)(2月9日の日記)は As the weekend draws on, the temperature will be getting higher. 3月2日号に掲載されたモデル例は The temperature will rise toward the end of the week. 今回は残念賞(勝手に作ってます。^^;)でした。気温が「上がる」にriseを使っているところと、「~につれ」にtowaredを使っているところがポイントです。特にtowardは「~に向かう」という前置詞ですが、方向ではではなく日時に近づいて行くさまに使われているのが、構文にとらわれない「ヤワらかアタマ」流です。モデル例はすっきり分かりやすく、本当に勉強になります。詳しくは週刊ST3月2日号(2月27日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて今日のお勉強。 2月23日号の課題 「最後にご連絡をいただいてから明日で1週間になります」。 私の答案(投稿文)は Tomorrow a week will have passed since you last made contact with us. 今回も自信なし。「~から1週間になる」は完了時制。でも終点は「明日」だから、未来。未来の完了時制って、willを加えればよかったっけ?昨年娘の受験勉強に付き合って英文法・語法の問題集をやった時解いたのを思い出し、問題集を探しました。 まず英文を考える前に、日本文の吟味。とても丁寧な文章。かなをくずして縦に綴れば、恋文のよう。「明日で1週間」なんて指折り日を数えているみたい。相手からの連絡を待つ気持ちが伝わってきます。でも空想の世界に浸るのはここまで。これは横書き、週刊STの英作文なのだからラブレターの練習ではないでしょう。この丁寧さと日の経過を意識した表現は顧客または取引先からの返答を促すビジネス文書と考えるのが妥当だと思います。(←一転、現実的に) 未来と言っても明日のことなので、当然予定されていることならwillを使わないこともあるでしょう。でもこの文章でwillを省くと、連絡が来ないことを前提にしているように相手にとられるのでは? よく催促の手紙では入れ替わりになった場合はお許し下さい。と失礼にならないように気遣うけれど、ここでもそう。頭から連絡が来ないと思っていると感じさせないために、あえてwillを入れました。 「(~に)連絡をする」はmake contact with、相手からの連絡を待っていると言う仮定なので youをsince以下の主語にして明示し、先方からの連絡を強調してみました。受け手も私個人ではなく、当社にと言う意味でusにしてみました。(どちらでもいいと思うけど) lastは「この前」、一番最近(最後に)を意味する副詞でmakeを修飾しています。この連絡の後、音沙汰がないのだからlastを使うのは間違いではないと思うけど、くどいかな? さて次回3月2日号の課題は 「この店はYシャツの品揃えが豊富だ」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」
March 2, 2007
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週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介まず、1月26日号の報告から。 1月26日号の課題 「気が付いたら寝ていた」。これを英語で表現してください。 私の答案(投稿文)(2月2日の日記)は I found that I had fallen asleep. 2月23日号に掲載されたモデル例は I fell asleep before I knew it. before I knew itは、私がそのこと(=fall asleep、寝ちゃったこと)に気付く前にと言う意味で、こなれた表現です。私は知りませんでした。^^;でも私の投稿文が本文で紹介されました。わーい!ネイティヴスピーカーが使うかどうかは分からないけど、ともかく通じそう♪「…論理的にも文法的にも間違っていません」と評していただいて、苦笑しました。理屈っぽい性格を見破られちゃったなと。(汗) 学生時代、暗記力がないので英語は一番苦手でした。理屈があれば覚えられるのですが。こんな風に自分の頭で考えて、丁寧に説明してもらえればすっと頭に入るんですけどね。というわけで今回はbefore I knew itとう表現を覚えました。詳しくは週刊ST2月23日号(2月19日発売)本紙をご覧下さ~い。 さて次は今回のお勉強。 2月16日号の課題 「この町では英語を話す人よりスペイン語を話す人の方が多い」。 私の答案(投稿文)は In this town there are more Spanish speakers than English speakers. 今回は比較文、「AよりBが多い」。manyの比較級のmoreに、存在を示すだけのいわゆる形式上の主語と呼ばれるthereを組み合わせてみました。この使い方に自信が無いので調べてみると There are more people present than usual. いつもよりたくさんの人が出席している。(ジーニアス英和辞典)が見つかりました。けれど比較の対象than以下が人の比較ではなく、名詞ですらありません。usual(いつも)の他にはever(今までに)などが続く例文があり、現在の状況と比較することが多いようです。もう少し探してみると、やっと名詞がでてきました。 There are more prize seekers than prizes. 賞の数より賞を求める人々の数が多い。(英和活用大辞典) けれど人ともの(賞)の比較で、人の種類の比較ではありません。「スペイン語を話す人」と「英語を話す人」を比較した答案は我ながら綺麗な文章だと思うのだけど、通じるのかはとんと自信がありません。(※) 「スペイン語を話す人」「英語を話す人」はSpanish speakers、English speakersにしました。speakers of Spanish、speakers of Englishと言った表現もありますが、advanced speakers of English(英語の上級者)、native speakers of English(英語を母語とする人)のように付加情報(advanced、native)が加わっているためだと思うのでここはシンプルにいきました。 「この町では」はin this town。これは例文もたっぷりあり大丈夫でしょう。ただいつもながらその位置に留意しました。日本文としては冒頭に場所が来るのは自然で強調とは思えないので英文にした時は文末にくると考えることができます。ただ、英語を話す人よりスペイン語を話す人の方が多い「この町」はスペインやスペインの植民地ではなく、アメリカのどこかの町のことでしょう。通常アメリカでは英語を話す人が多いと思われているけれどこの町は意外と…、とその特異性を述べていのであれば強調してもいいかと思い、文頭に置きました。主語のthereも軽いし。 以前アメリカで話される言語を調べた時に、スペイン語を話す人、スペイン語しか話せない人が意外と多いので驚きました。アメリカ南西部だったかな。メキシコとの国境近く。人の出入りが多いのでしょうね。メキシコはスペインの植民地だったから当然スペイン語。アメリカ英語はイギリス英語に比べてrの音や巻き舌が多いように思うのですが、スペイン語の影響かなって勝手に想像しています。 さてさて次回2月23日号の課題は 「最後にご連絡を頂いてから明日で1週間になります」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」 ※今日の英会話レッスンに週刊ST2月16日号を持っていってみんなに紹介しました。優秀者欄に私の名前が載っていたので、みんな喜び、興味を示してくれました。それで、急きょ2月16日の課題で各自の英作文を披露することに。私はすでに投稿した後だったので最後に。先生は私の投稿文を、「パーフェクト」と誉めてくれました。先生ならどう訳しますかと尋ねたら In this town there are more Spanish speakers than there are English speakers.thanの後にthere areを加えられました。そうか!文として比較するんだわ。1月19日の課題のinstead ofの時も私は最小限で比較しようとしたけど、固まりで比較した方が馴染むんでしょうね。 ※おまけ※ ところでジュークボックス英会話(NHK教育テレビ)の第8回「絶望の果てに」みました? David Bowieの"Heroes"でした。ベルリンに東西の分断する壁があった頃の鬱屈とした思いを表現した作品です。ボウイさまのなんと若くて美しいこと。(うっとり) 再放送は2月28日(水)午前6時50分~7時10分です。お見逃しなく。3月の放送予定はさらに豪華ですよ~! 第9回3月1日・7日 I Don't Want to Miss a Thing / Aerosmith 第10回3月8日・14日 Soak Up the Sun / Sherl Crow 第11回3月15日・21日 I Just Called to Say I Love You / Stevie Wonder 第12回3月22日・28日 Physical / Olivia Newton-John 第13回3月29日・4月4日 I Was Born to Love You / Queenエアロスミスにクイーン、やった~!スティービー・ワンダーやオリビア・ニュートンジョンも懐かしいわ~。3か月講座で終わってしまうのが残念。NHKさん、次年度も必ずやって下さいね! Last updated February 24, 2007 07:19:52 追加
February 23, 2007
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週刊ST(ジャパンタイムズ)の英作文コラム「ヤワらかアタマの英作文教室」(霜村和久先生)を教材に勉強し、投稿後このブログで答案(投稿文)を公開しています。初めて応募した1月19日号(1月26日の日記)の解説(解答編)が2月16日号に掲載されたのでその報告から。 1月19日号の課題 「雨の日は自転車ではなく歩いて駅まで行きます」。これを英語で表現してください。 私の答案(投稿文)は I go to the station on foot instead of by bicycle on a rainy day. 2月16日号に掲載されたモデル例は On rainy days I walk to the station instead of going by bicycle. 「ではなく」にinstead ofが採用されています。わーい! でもinstead ofの後ろはやはり名詞(句)の方が馴染むらしく、動名詞(going)が使われています。「雨の日」はon rainy days またはon a rainy day。詳しくは週刊ST2月16日号(2月13日発売)本紙をご覧下さ~い。 解説は疑問に思っていたことが丁寧に説明されていて感激しました。辞書や文法書に載っていても、実際ネイティヴスピーカーに通じるかどうかが不安なところ。この投稿システムなら疑問に答えてもらえるのですっきりします。それに何と言っても励みになるので、このブログを使った学習法を続けて見ます。 流れは、《1週目》課題紹介→《2週目》答案(投稿文)公開→《5週目》モデル例紹介となります。 さて今日のお勉強。 2月9日号の課題 「昨日、学生時代の友達にばったり会った」。 私の答案(投稿文)は I came across a friend of my school days yesterday. 先週苦労したのとは対照的にほとんど悩まずに出来てしまいました。どこか大きな見落としがないかと心配です。 まず、「ばったり会った」は come across come acrossには色んな意味があるけれど、後ろに人が来る時は「(人に)偶然出会う」。 I came across my old friend at the post office. (ジーニアス英和辞典) come acrossにはあと come across one's mind 頭に浮かぶ come across the sea 海を渡ってくる などの使い方もあります。前後をよく注意しましょう。 「昨日」はこの日本文からは特別強調したいようには読み取れないから、英文にするときは文末へ。もし日本文が「学生時代の友達にばったり会ったよ、昨日」だったら、「昨日」を強調しているので文頭へ。日本語と英語の違いが鮮明で面白いですね。 「学生時代の友達」が私にとっては今回の一番の考えどころでまず浮かんだのは、 a friend of mine in my school days 単純に友達(a friend of mine) +学生時代(in my school days)を組み合わせたものです。でもmineとmyが重複しているような。直訳すると「私の学生時代の私の友達の一人」。辞書で例文を探すとありました。 a friend of my school days 学生時代の友人(英和活用大辞典)やっぱり略せるようです。これで今回の投稿文は完成しました。 この例文検索で I ran into[across] a friend from my elementary-school days. ひょっこり小学生時代の友人に会った(研究社和英辞典) というのも見つけたのですが、a friend of とa friend fromに違いはあるのかな? fromの方が継続性を感じる(ずっと友達で今でも付き合いがある)のですが、ほとんど同じかな? さて次回2月16日号の課題は 「この町では英語を話す人よりスペイン語を話す人の方が多い」。これを英語で表現してください。 一緒に投稿してみようと思われる方はこちらからどうぞ。→「ヤワらかアタマの英作文教室」(週刊STのサイトがリニューアルされてプレートの位置が右列に変わりました) ところで土曜日は卒業式です。中高の6年間は小学校より短く感じました。娘も春からは「花の女子大生」(旧い?) 次はもっと短く感じるのでしょうね。 Last updated February 24, 2007 05:41:38 追加
February 16, 2007
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英作文(ST2月2日号の課題) 「週末が近づくにつれ、気温は上がっていくでしょう」。私の答案(投稿文)は As the weekend draws on, the temperature will be getting higher. 今回は天気予報のようですね。 The rain will let up in the afternoon. 「雨は午後にやむでしょう。」 (NHKテレビ「いまから出直し英語塾」テキスト2003年6月号より) 大杉正明の「いまから出直し英語塾」(教育テレビ)のトピックで天気が取り上げられたことを思い出しました。(2003年6月) イギリス人は天気の話題が好きと聞きますが、無難な話題として重宝しますね。大杉先生はイギリスに一年滞在したそうですが、隣家の奥様との会話で天気以外の話題を思い出せないとおっしゃっています。私の英会話のレッスンでも挨拶の次は天気の話題になります。日本はここのところ春のような陽気ですが、ロンドンは例年になく雪が多いそうです。 課題に戻って、今回はこれだ!という表現が浮かばず苦労しました。「~につれ、~していく」からまず、the more(比較級) ~, them more(比較級) ~.が浮かびました。文の後半はなんとかなりそうですが、前半は日時が近づくことなので表現しづらい。 時間の経過と変化を共にするなら、asを使う方が自然に思えたので調べ、 As it grew darker, it become colder. 暗くなるにつれて、いっそう寒くなった。 (ジーニアス英和辞典) この例文を参考に次の文を作りました。 As it nears the weekend, it will become warmer. 週末が近づくにつれて、暖かくなるでしょう。 これで投稿しようと思ったけれど、後半の「より暖かくなる」が意訳過ぎるので、もう少し忠実に「気温は上がっていく」を表現しようとさらに調べました。気温はtemperatuter。temperatuterは「温度」全般を表し take one's temperature 体温を計る。人称代名詞の所有格(my, your, his, her, their)が付くと「体温」の意味。 What is the temperature of this room? この部屋の温度は何度ですか (ジーニアス英和辞典) この温度は気温のこと。the が付くと「気温」の意味が多い。「(気温が)上がる」は rise, go up, be raised, be increased など。 「(徐々に)上がっていく」なのでこれらの動詞に副詞で補足してもいいけど、動詞だけで表現できないかな。ひらめいたのが、 getting better だんだん良くなる 曲名が思い出せないけど、ビートルズのフレーズが浮かんだのです。この軽やかさ。ホワイトアルバムかアビイ・ロードに収められている曲だと思うのだけど。 比較級が使えるのも嬉しい。 betterをhigherに入れ替えて getting higher だんだん高くなる。 the temperature is getting higher. 気温が高くなっていく。 念のため「(温度)が高い」にhighが使えるのかを確認。 The temperature here is higher than that in Tokyo. ここの気温は東京の(気温)より高い。 (ジーニアス英和辞典) うん。バッチリ。大丈夫。 予報(「~でしょう」)なのでwillを加えて、 the temperature will be getting higher. 後半完成! 前半はこのままでも間違いではないと思うけど、nearを動詞として使うのが馴染めないので、こちらももう少し調べてみることにしました。 as evening draws on 夕暮れ近くなると as (the ) evening drew on 晩が近づくにつれてという例文(ともに英和活用大辞典)を見つけました。いただき♪ でも、drawに「(時が)徐々にすすむ」という意味があるのは知りませんでした。 drawと言えば、「(線を)書く」、drawing(ドローイング、線描)がまず浮かびます。 Draw The Line これはエアロスミスのアルバム名。このジャケットがモノクロの線描でメンバーの表情がなんとも面白い。ビートルズの名作ジャケット「リボルバー」をユーモラスにオマージュした傑作です。意味は素直に「線を引く」から「一線を画す」、「けじめをつける」まで。状況に応じて。これも曲名が思い出せないのですが、最近ブラピが街中を歩き回るCMでかかっている曲、このアルバムの頃の曲だと思うのですが、どなたか覚えていらっしゃいませんか? Revoluver 今日は道草多し。すみません。趣味の英語なもので。(~_~;) draw の意味としては「引く」こと全般。 「書く」は「(線を)引く」だし、 draw a curtain カーテンを引く(=閉める) draw the boat ボートを引く(=曳く) いろんな「引く」がオンパレード。 「人・物を(手元に)引き寄せる」が原義だそうで納得。 !(^^)! それから、weekendの冠詞。天気予報なので言わずもがな今週末、theにしました。 As the weekend draws on, これで前半出来上がり。 併せて、 As the weekend draws on, the temperature will be getting higher.さて次回2月9日号の課題は 「昨日、学生時代の友達にばったり会った」。これを英語で表現してください。来週もよろしくお願いします。
February 9, 2007
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「気が付いたら寝ていた」。I found that I had fallen asleep.これが私の今回の答案です。この言葉通り(zzz)になって、説明が遅くなってすみません。「気が付いたら」を逐語訳するのは難しいので、findを使って、(寝ている)自分を見つけた=気付いたら、と表現しました。findをこの意味で使っている例文は、I woke to find myself in a starange room.-目を覚ますと自分が知らない部屋にいるのに気付いた。(ジーニアス英和辞典)「寝ていた」は自分の意思ではなく、眠りに引き込まれた(落ちた)ということからfall asleep を使いました。She fell asleep over a book.-本を読んでいるうちに眠ってしまった。I fell asleep with my cloth on.-着替えもしないで眠ってしまった。He fell asleep where he sat.-座っている場所で[ベッドに行かずそのまま]寝入ってしまった。(3文とも英和活用大辞典)どれも自分のことみたい。気が付けば、電車の中、PCの前、コタツの中で寝てしまっている。もっともwill oneself to fall asleep-意思の力で眠る(リーダーズ英和辞典)という表現もあるけど、これは敢えて自分をfall asleep させるということでしょう。辞書でちょっと気になったのは、fall asleep には「死ぬ」の意味があること。日本語でも「永久(とわ)の眠りにつく」と表現しますよね。婉曲表現ですが、ネイティブ・スピーカーにはどのような語感を与えるのでしょうか? 「死ぬ」の例文は見つけられませんでしたが気になるところです。でもこの場合は自分がfall asleep しているのに気付く、つまり自分が死んでいるのに気付くということになり、映画や小説ならともかく通常はありえない状況だと思うので誤解されないと思うのですが。私がもっともこだわり、悩んだところは時制です。寝ていたことに気付いた時にはすでに覚醒している、つまり寝ていないはずだから、寝ているのを見つけた時(過去)より、寝ていたときの方が完全に古く、時制はひとつ前(大過去)になります。つまりfind は過去、fall は過去完了に。We found that we had lost our[the] way.-私たちは道に迷ってしまったことに気付いた。(ジーニアス英和辞典) それから本当は寝ている自分に気付いたというニュアンスを出したかったのでI find myself を使いたかったのです。この方がスッキリしてカッコいいし、I find that だとthat 以下の状態に気付いたということになるので。でも、分詞の使い方に自信がないので諦めました。私の感覚としてはI found myself fallen asleep.としたい。けれどこのfallenは完了ではなく受身の過去分詞。眠らされた私になってしまう。I found myself outwitted.-(気付いたときには)出し抜かれていた。(英和大辞典)outwit(出し抜く)だから、出し抜かれた私ということで辻褄(つじつま)が合います。自分の意思で寝たわけではないから、眠らされたと解釈すれば通るかもしれないけれど、眠ってしまっていた自分に気付いたと表現したいので、妥協できませんでした。この意味からはI found myself falling asleep.となると思う。でもこれだと時制が同じ。Suddenly I found myself flying through the air.-(爆発などによって)突然私は空中に放り投げられた。(英和活用大辞典)実際空中を飛んでいるときに気付くのかは分かりませんが、こちらはまだ可能性があります。時制にこだわるとI found myself having fallen asleep.になると思う。けれど、ちょっとくどそう。思案した挙句、find myself -ing は諦め、I found that I had fallen in love.じゃなくて、I found that I had fallen asleep.にしました。asleep よりlove が似合うようになりたいわ~。おまけの英語の勉強断片的ですが分詞の知識を並べてみます。a falling leaf (ヒラヒラ空を舞って落ちていく葉)fallen leaves (落ち葉-落ちてしまった葉)このfallen は完了have fallen の略。falling は進行形be falling の略。ちなみにどちらも単複可ですが、通常舞い落ちる葉は一枚一枚に、落ちてしまった葉はかたまりで注目するでしょう。-ingは終わったことには使えないかというとそうではなくて、Don't forget answering me. 答えたことを忘れないように。(済んだこと)Don't forget to answer me. 答えることを忘れないように。(まだのこと)似たようなのにstop smoking タバコを止める。禁煙する。(していたこと)stop to smoke タバコを吸うために立ち止まる。(これからすること)もっともこのstop は自動詞(立ち止まる)です。さて次回2月2日号の課題は「週末が近づくにつれ、気温は上がっていくでしょう」。これを英語で表現してください。次は金曜日中に全文アップできるように頑張ります。
February 2, 2007
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今年に入って一番気に入っているテレビ番組はこれ、『ジュークボックス英会話』。NHK教育テレビの『3か月トピック英会話』シリーズの1~3月期として放送されています。例年この時期(年度末)は再放送が多いのだけど、今回は新作、力入ってる~。英語圏の音楽を取り上げ、講座のサブタイトル『~歌詞から学ぶ感情表現~』が示すように、歌詞から英語表現や発音のリズムを学びます。1月に扱った歌手と曲名は、 Madonna / Like a Virgin The Police / Every Breath You Take Mariah Carey / Without You Billy Joel / Honesty ミュージシャンの名前全部わかりました?英語の綴りからは、一人だけ誰のことか私には分かりませんでした。Mariah Carey で、マライア・キャリー(実際の発音は「ケアリー」に近いそうです)のことでした。(汗) NHKの英語講座ではラジオの『ものしり英語塾』でもジェームズ天願さんが音楽を取り上げて下さっていてここ2年近く楽しんでいますが、こちらはテレビなのでプロモーションビデオも流れます。別売のCDにはオリジナル楽曲さえ収録されていないそうですが、放送では映像も音楽もオリジナルをたっぷり楽しめます。取り上げている曲も、親しみのある曲ばかり。 講師は佐藤良明先生。浮世離れしたファーク歌手のような印象ですが、東大の教授だそうです。革ジャンにギター、ニックネームはジョニー(はっきり言ってこの名前はやめて欲しい。デップさまがかわいそう)のノリノリ小父さん。いい感じ。大学ではどんな講義するんでしょう? それからマーティ・フリードマンさん。NHKのテキストには「ワシントンDC生まれ。マルチ・プラチナ・バンドMEGADETH(メガデス)の、伝説のギタリスト」と紹介されています。こんな人知らないよ、NHKも大袈裟な表現をするようになったなと思っていたけれど、娘が見るなり、「この人とっても有名な人だよ。」と反応しました。流暢に日本語を喋ります。ロック・ミュージシャンでこんなに日本語が上手な人は初めて。ロックコンサートに若い頃と、ここ数年行きますが、外国人ミュージシャンの日本語は挨拶程度。最近でも、流行語や決まり文句で笑わすぐらい。自分の考えをちゃんと日本語で伝えられるのには感心しました。 この強烈な個性を持つ二人を相手に健闘しているのが、中田有紀(なかだあき)さん。頑張れ~。 紹介はこれくらいにして、ようやく英語の勉強。第三回のWithout Youでは今日の感情表現としてThat's the Way it goesが取り上げられていました。諦観というか、「世の中ってこういうもんだ」と、運命を受け入れる感じ。 この表現を使った慣用句として That's the way the ball bounces. That's the way the cookie crumbles. が紹介されていました。 ボールは跳ねるもの。 クッキーは粉々になるもの。 期待していない方向に流れつつある現実を受け入れる時に言うようです。他にもThat's the way って聞き覚えがあるなと、曲名を思い出そうとしたらマーティさんが紹介してくれました。'That's the way I Like it' 曲が流れてそうそうこれだと思い出しました。けれどテキストには違う曲が載っているのですよね。アドリブが多い番組なんでしょう。 私は毎週水曜日午前6:50~7:10の再放送をみていますが、その前の木曜日の午後11:10~11:30に本放送があります。音楽と英語がお好きな方はぜひ一度見てみてください。 来る1月31日はビリー・ジョエルの再放送です。ちなみに2月は、 ABBA / Dancing Queen James Brown / I Got You (I feel Good) Bjork / It's Oh So Quiet David Bowie / Herosです。Bjork はビョークです。
January 28, 2007
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