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門のところには外国人が20人位並んでいた。 皆さん殺気立っていて、前の人を押している女性がいたりと穏やかではない。カオス状態で怖くなった。「今日の指紋採取はいっぱいになったから日を改めてください」と門番に告げられ、がっかりする人たち。 高齢の車椅子の女性もいて、付き添いの家族が何とかならないか頼んでも容赦なく却下されていた。 お気の毒に。 どうやら予約のある人もない人も同じところに並ぶらしく、もうグチャグチャ。 列を分ければいいのに!諦めて帰っていく人たちを先に通そうと避けていたら、後から来た人に平然と順番を抜かされた。順番抜かしよりも、車椅子やベビーカーの人たちを先に通してあげないことにムカついた。他にも「僕はランデヴーが10時半にあるんで」と言いながら皆んなを抜いて横入りしようとする余裕のないヤツがいた。私も同じ時間にランデヴーがあるんだよ、急ぐ必要はないんだよ、と目で訴えたが、誰かが「みんなランデヴーがあるんだから」と言ってくれてスッキリ。 門で招聘状を見せてチェックしてもらい、第一関門は10分で突破。 建物に入って受付でも招聘書を見せたら「お呼びするのであちらの待合室でお待ちを」とのことで、そこにはかなりの数の外国人がいて驚いた!7,80人くらいだろうか。 この時点で10時27分。予約の時間には間に合った。マスクを忘れたから人が少ないところに行かねば、と窓口から離れた席に座った。大画面があって番号と窓口番号が映し出されて呼ばれていくが、私は番号札をもらっていなかった。15分に一回位、人の名前も呼ばれていたが、ザワザワしてうるさいのに窓口ではマイクを使っていないから、よく聞こえない。 集中するために携帯も迂闊に使えなかった。 その内、このまま待っていて大丈夫なのか心配になってきた。1時間経ったので受付に行き、この待合室で間違いないんですよね、と再確認したら待つ様にと。 それを機に窓口近くに移動してじっと観察すること15分、私の名前らしいものが聞こえてきた。とても小さな声だった。 会話の中で私の名前が出たという感じで、人を呼ぶ感じではなかったから、恐る恐る近付いて確認したら私の番で間違いなかった。 窓口には担当者の他に2人の中学生か高校生らしい子たちがいて、その内の1人が私の名前を呼んだ。 多分企業研修でもしているのだろう。 副県庁のこんな部署で子供が研修出来るのかな、と不思議に思ったり。 外国人の苦労する姿を見てしっかり学んでくださいな。 しかし、あの小さな声が聞こえた私、えらいわ。 席を移動しておいて正解だった。 はじめの席にいたら絶対に聞こえなかったもの。 結局1時間15分待たされた。 何のためのランデヴーなんだか…でも、暖かい場所で座って待つことが出来ただけ幸せだと思うことにしよう。続く。
2024年01月27日
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新しい滞在許可証(carte de résident)がやっと出来上がった。10年有効なものはこれで3枚目となる。今回はレセピセ(仮の滞在許可証)の期限が切れそうになって焦った以外、万事順調だった。レセピセの有効期限は4/22だったが一向に滞在許可証が出来たとの連絡が来ずに4月になった。そろそろヤバいな、とパリ郊外の副県庁のサイトを見たらレセピセの更新依頼は期限が切れる15日前=4/7までに郵送でしろとあるではないの!後で面倒なことになるのも嫌なので、急いで下記書類を用意して4/3に書留で発送した。- パスポートのコピー- レセピセのコピー- 住所を証明出来る書類- 証明書用写真一枚- 追跡できる切手を貼り自分の住所を書いた返信用封筒ダンナに頼らず、ちゃんとした手紙も初めて自分で書いてみた。分からずに調べたのは差出人、宛先、日付けの位置と締めくくりの言葉で、その他は以前の仕事で仏語でのメールのやり取りをしていたから簡単だった。手紙は4/6には配達されて一安心。後日、配達証明書(avis de réception)も届いた。しかし書留なんて何年振りだっただろう。機械で入力するなら面倒だな、と思いながら郵便局に行ったら機械と手書き(従来の方法)、どちらがいいか聞かれ、迷わず慣れている手書きにした。局員は「書き方はわかりますか?」と非常に親切で、書き終えた後に念のためチェックをしてもらった。返信用封筒に貼ったLettre verte suivieの切手は初めて買った!なるほど、切手に番号が書かれていて追跡が出来るのか。20gの場合、普通の切手代金が1.29ユーロだから50サンチーム追加で追跡可能になる。手紙一つで色々学ばせてもらった。続く。
2024年04月27日
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フランスにも通知表の様なものはある。中学校、高校ではテストや宿題は20点満点で評価され、学期末(2学期制)に各教科の平均点が通知表に記載されて渡される。点数は所定のサイトから確認ができるため子供は隠すことが出来ない。娘の中学校のサイトははこの様な感じだった。クラス平均も出るので、それを成績の目安にする。①その教科の娘の平均点②クラスの平均点③クラスの最低平均点④クラスの最高平均点⑤テストや宿題の点数娘は全体的にクラス平均より下で、高校進学保留となった一学期末の全教科の平均は20点満点中、11.6点だった。歴史・地理では何度か0点を取ったことがある。抜き打ちテストが好きな厳しい先生で、娘は歴史が特に苦手だから残念だった。でも宿題を提出せずに0点をもらったのは初めてのことで心底がっかり。しかも新学期が始まって成績がリセットしたばかりのタイミングでフランス語と英語の二つ!よりによって高校進学を控えた大事なときに、やってくれたよ。娘曰くどちらもドイツへの修学旅行直前のことで、仏語は急に宿題のやり方を変えられて間に合わなかったと。英語は音声で提出する必要があり、うまく録音ファイルを作ることができずに間に合わなかったと。同じ問題で困っていた友達は娘が修学旅行に行っている間に学級委員に相談して何とかなったそうで、修学旅行に行かなければ良かった(自由参加)、と後悔する始末。どうして親に相談しなかったのかと娘を叱った。仏語に至っては、何でもいいから提出すべきだった。未提出よりマシだ。先生たちに事情を説明して受け取ってもらえないか再度交渉させたがダメだったそう。本当に交渉したかは定かではないが。幸い仏語は授業につき1、2名の希望者のノートを採点してくれるので、初めて提出して19点(20点満点)をもらって少し挽回できて助かった。英語も苦手ではないので、ある程度挽回出来るだろうが、0点は非常に痛い。このままだとまずいので、成績を上げるための対策を考えた。続く。
2024年01月21日
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中学最終学年の3ème(中学四年生)に上がった途端、中学校による補習がいくつかあった。希望者ではなく、成績に伸び悩む生徒たちが選ばれた。⚫︎勉強のオーガナイズの仕方に関する講習(2週間に一回) ⚫︎Devoirs faitsDevoirs=宿題、faits=した、おこなった中学校で宿題をする時間が週にいくつも設けられていて、希望者が申し込みをした上で参加する。教師が一人ついて助けてくれる。学年はミックスで、生徒同士がお互いに助け合ったりもする。娘の時間割を見たら勝手に週に2,3時間入れられていることに気付き、中学校に問い合わせたら次の返事が。「お嬢さんが進級できたのはdevoirs faitsに参加することが条件でした。だから必ず参加してください。」えー、そうなの⁇ そんなこと、初めて知った!平均より下の科目があるとは言え、そんなに酷い成績でもなかったのに、なかなか厳しい。1時間は3ème専用で担当は数学教師(担任)だったから、娘が一番苦手な数学をみてもらえたのは有り難かった。この様に中学校は色々助けてくれた。某ランキングでは県で公立校一位を取っている真面目な生徒が多い中学校で平和な学生生活を送れた。その他、家でも娘をほったらかしにしていた訳ではない。数学と英語は私が、それ以外はダンナが見てあげていたが、14歳にもなると親との勉強を嫌がり自分で何とかすると言うから任せることにして、次のオンライン学習サービスに申し込んだ。⚫︎Super Brevet(digischool)月々14.49ユーロ。通信教育ではなく、オンラインの参考書といった感じ。 色々比べた結果、アプリもあって見やすかった。クイズやオリジナルの動画もある。⚫︎Projet Voltaire 仏語の綴りと表現について学ぶオンライン学習サイトで4ème(中学三年生)のときに担任から勧められた。こんな感じで間違いやすい単語を覚えるまで繰り返し学ぶ。教師監視下で勉強する場合は学校が申し込んで無料になるが、私達は自宅学習を選択して自分たちで支払った。これはとても良かったので、知っていたら小学生からやらせていた。大人用コースもある。そして2月初めに担任との面談があった。続く。
2024年01月22日
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受取当日。予約は9時55分。前回は門の前に大勢外国人がいて押し合ったりカオスだったので早目に9時35分に到着したら幸い閑散としていて5,6人しかおらず、皆さん落ち着いて待っていた。前にいた男性に「何時の予約ですか?」と聞いたら「僕は10時過ぎだけど9時台なら入れるよ」と教えてくれた。ラッキー!適当に9時55分を選んで大正解だった。門番に招聘状を見せて敷地内へ。荷物検査を通って建物内に入れたから気温5度くらいの寒い中、外で待たずに助かった。受付で番号札をもらった。「S830」。結局予約時間はたいして重要ではなく、早く着た順にチケットを配るらしい。待合室はほぼ満席で100人近くいた。画面にチケット番号と窓口番号が映し出されるが、一向にSで始まる番号が出てこない。待つこと5分。9時45分にやっとSから始まる番号が出たがS803。つまり、私の前に27人もいるのか〜9時55分にS810…10時16分にS818…待合室からは見えないが、窓口は二つあるらしく回転は速い。そして40分ほど経った10時25分頃、やっと私の番が来た。窓口では事務的に必要書類を渡した。少しして電子収入印紙はQRコードではなく領収書を渡していたことに気付いて謝ったら、「大丈夫、領収書に載っている番号で処理しましたから」とのこと。係員は大量の封筒が並ぶ中から私のものを見つけて渡してくれた。「記載に間違いがないか確認を」、なんて言われないから自分で確認して受取サインをして終了。先に更新した友人たちから聞いて覚悟していたとはいえ、「permanent(永住) 」の表記がないのが残念だった。まず更新希望のメールを送った際に「permanent希望」と書いた。そして返信で来た必要書類一覧表には「Carte de résident permanent」、「2枚連続のcarte de résidentの後、自動的に発行される。」と明記されていたから全く疑うこともなかった。まんまと騙された〜友人たちも同様。誰も疑っていなかった。更新手続き時に窓口で確認しなかった自分を責め続けている。友人は受取時に窓口で聞いたところ「permanentなんてない」と言われたそう。もしかしてこの副県庁では発行してないのか?もう仕方ない。永住カードとは言え、カード自体の寿命の関係で有効期限は同じ10年で更新料がかかるし。次回更新時には60歳を超えているので絶対にもらうぞ!兎にも角にも、これで10年は更新手続きのストレスから解放されるから嬉しい。家に帰るとき、心も晴れ晴れとして見慣れた景色が綺麗に見えた。
2024年05月02日
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今期2度目の乗馬クラブの大会に娘が出場した。去年まではこういった大会には興味がなかったので、通算3回目。大会用の乗馬服も新調し、前回、障害物の順番を間違えて失格になったリベンジを果たすべく、やる気満々だった。…前日に乗る馬を知らされるまでは。それは最近クラブにやって来た若い馬で大会には慣れていないから、娘は急に怖がりだした。緊張の中、クラブに到着。すると…「若い馬は他の人(娘より上のレベル)が乗って散々だったから、馬を変更しましょう。」やったー!ご配慮に感謝!でも、そうじゃないと不公平だもんね。前回も乗ったRoseに乗ることになり、満面の笑顔になった娘。これで私も一安心♫9時45分集合で競技開始は10時半だった。晴天に恵まれて気持ちいいこと!まずは仲良しのCが登場。彼女もRose。 前回落馬して大変な目にあったので母親は緊張して涙を浮かべていた。涙脆い私もつられて泣く…怖くて見たくないと席を外した母親。気持ちはよくわかる。残念ながら馬に飛ぶのを2回拒否され時間がかかってしまったが、Cは最後まで終えることが出来た。そして娘が登場。落ち着いて頑張れー!障害物は全部で9つ。3つ目までは順調。乗馬仲間が沢山応援してくれて、ここに娘の居場所があるんだと思ったら感極まって涙が溢れて来た。7つ目まで完璧。落ち着いた様子で8つ目の障害物に向かう娘。集中、集中。我が娘ながら、かっこ良くて涙が止まらない私。8つ目もクリア。あと1つ!Allez, Allez (行け、行け)と思わず叫んでいた。最後もクリアし、ノーミス‼︎ 順位は18人中2位。優勝者とは僅か数秒の差だった。よくやった、すごいぞー‼︎メダルと共に馬のお手入れスプレーとおやつを賞品としていただいた。自分の力はもちろん、馬との信頼関係によって結果が左右されるスポーツとしての乗馬の奥深さを改めて学んだ。同じ馬に乗っても結果が全然違うから面白い。今回は娘はリラックスして自信を持ってのぞんだから、それが馬に伝わり良い結果が残せたのだろう。娘曰く、普段のレッスンではもっと高いバーを飛んでいるので、これは楽勝だったそう。こう言った賞を初めてもらったので、とても喜んでいた。 娘よ、感動をありがとう。 乗馬への情熱が更に増した様子。 夢中になれることがあるのは素晴らしい♡
2024年06月27日
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