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2026.04.26
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カテゴリ: 古生物学、進化
 超大型動物の恐竜の交尾行動がどのようなものであったか、そもそもその証拠の化石すら確認できなかった。
 それが、一部の古生物学者のふとした発見で、浮き彫りになろうとしている。

◎調べていくと世界中の多くのハドロサウルス尾骨に骨折の跡
 ところが、それらをまとめると違った物語が見えてくる。
 北米、ヨーロッパ、ロシアで骨折痕のあるハドロサウルス類( 復元想像図 )の化石を数多く研究してきたベルトッツォ博士やタンケ博士らは、2025年11月21日付けの学術誌『iScience』に、骨折の最も有力な原因は交尾であると考えられると発表した( 写真 =ドイツ、ゼンケンベルク博物館に展示されているハドロサウルス科の骨格)。





 世界中で尾の骨を折ったハドロサウルス類が見つかるということは、それが事実上すべてのハドロサウルス類に共通するパターン、つまり交尾によるものだということだ、とベルトッツォ博士は指摘する。
 尾の傷痕に噛み痕や他の恐竜の歯は残っておらず、肉食恐竜に襲われた可能性はまずない。また種、大陸、時代を問わず、傷ついた尾椎が主に腰近くに位置していた事実も、転倒や倒木の下敷きになるなどの事故ではない共通の原因を示唆している。

◎横向きに寝ていたメスにオスが斜めからのしかかる行動、メスは痛みに耐えた
 大型のハドロサウルス類は体重が、非常に重い。神経棘の変形の状態は、横向きに寝ていたメスにオスが斜め上からのしかかる密接な身体接触があったモデルと最もよく一致した。ハドロサウルスたちが単に抱き合っていたとは考えにくいため、交尾が最も可能性の高い説明となる。
 ハドロサウルス類が互いに強く寄りかからなければならなかった解剖学的理由は、つい最近、化石から発見された。恐竜は近縁である現生の鳥類と同様に、総排出腔を持っていたのだ。
 総排出腔は鳥類の他、ワニ類などの爬虫類にもある。見た目は尾の付け根にある切れ込み程度だが、肛門管、尿管、生殖器の末端が一体となっている。近縁である鳥類やクロコダイル(大型のワニ)に総排出腔があることから、恐竜にもあると考えられてきたものの、その証拠となる化石は長らく発見されていなかった。
 しかし2022年にオーストラリア、ニューイングランド大学の古生物学者フィル・ベル博士らが、非常に保存状態のいいプシッタコサウルス(Psittacosaurus= 復元模型 )という小型の恐竜の化石について報告した論文で事態は一変した。



◎互いに総排出腔を近づけてメスに骨折
 化石には皮膚の痕も残っており、数種類のパターンの鱗を確認できた。そして保存された皮膚の中には総排出腔と見られるものもあった。現生のワニと同様に、腰のすぐ後ろにある切れ込みだ。
 2頭の恐竜が交尾するには、互いの総排出腔を近づける必要があった。その姿勢は非常に窮屈なもので、その結果、ベルトッツォ博士らが指摘するとおり骨折が生じたことに間違いないだろう。しかし現在のところ、化石からそれ以上のことは分かっていない。
 プシッタコサウルスの皮膚化石から確認できるのは総排出腔の外側の部分だけだ。クロコダイルや鳥類と同様に恐竜にも性別によって陰茎ないしは陰核があると古生物学者たちは考えているが、そうした軟組織の痕跡はまだ化石から発見されていない。

◎恐竜の性別鑑定は難しい
 発見されたとしても、恐竜の性別を判別するのは難しいだろう。ワニやヒクイドリなど多くの鳥類では、オスの陰茎もメスの陰核もよく似ていて、見分けられるのは専門家だけだ。そうした器官はまた種によって違いが大きい。
 おそらくすべての恐竜が総排出腔を持っていただろう。しかしその構造や機能は、動物学者たちが現生の爬虫類で記録しているとおり、種によって異なっていたはずだ。
 これまで古生物学者は恐竜の求愛行動について多くを学んできたが、それらの知見は特定の種やグループのみに当てはまるものだ。新発見があるたびに、恐竜の求愛行動について新たな疑問が浮かび上がる。
 さらなる証拠は化石などに必ず残っているはずだ。極めて稀ではあるが、足跡からも恐竜の交尾を特定できる可能性もある。

◎期待される交尾行動のさらなる発見
 踊る恐竜の足跡が求愛行動の痕跡として残っているが、それ以外の足跡やひっかき傷などは恐竜の交尾の瞬間を明らかにしてくれるだろう。
 ベルトッツォ博士は今回の新たな研究によってこれまでに発掘された標本からも、交尾に関連する病理痕が発見されることを期待している。多くの研究者たちが、こうした眼で化石をもう1度見直すことが求められている。
 ひっかき傷から骨折痕まで、恐竜たちの交尾の証拠は増え続けている。彼らの出会いはおそらくほんの数秒、長くても数分で終わっていたはずだ。しかし岩石や骨はその親密な瞬間を何百万年もの間保管してきた。
 重なり合う足跡、捕まれた時の爪痕、堆積物の局所的な変化など、交尾の際に特徴的な痕跡を残す体位が伴えば、それらは例外的な条件の下で保存される可能性があるのだ。

昨年の今日の日記 :「アホなトランプ、貿易赤字は『悪』ではない;半世紀近く貿易赤字の小国ルクセンブルクは世界1の富裕国だ」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202504260000/





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Last updated  2026.04.26 05:43:43


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