弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」

晩春から初夏に、幅広の厚い剣状の葉の間から伸びた花茎に、白や黄、オレンジ、ピンク、青、紫などさまざまな色彩のフリルやレースで波打つ花弁のゴージャスな花が３～４輪ほど咲きます。

５月２６日の誕生花は、豪華絢爛、魅惑の虹をまとう花、ジャーマンアイリス。

花の名は和製英語で、改良の親となったIris germaniaから名づけられました。

属名のIrisは、ギリシャ神話の天上と地上を結ぶ虹の橋をわたって、神々の使者をつとめた虹の女神イリスに由来し、種小名はgermania（ドイツの）です。

アイリス属に共通している花言葉「使者」「よろしくお伝えください」「恋の便り」は、虹を渡って届けられる便りをイメージしてつけられています。

花言葉「素晴らしい結婚」は、純粋な赤と真の緑を除くとない色がないといわれる多彩な花色と、貴婦人のドレスを思わせる波打つ花弁の優美な花の姿をたとえたのでしょう。

花言葉「豊満」は、上花弁３枚と下花弁３枚がふっくらと豪華な花形からつけられたのでしょう。

ご近所の庭や畑の一角で、ジャーマンアイリスが広い内花被（かひ）をふっくらと華やかに広げて、どうどうと咲き誇っています。

鉢植えのミニジャーマンアイリスは草丈２０～３０ｃｍほどですが、内側の花弁が外側の花弁と同じ大きさの豪華な花を咲かせ、花色と違う青い「ひげ」が黄色い花弁を引き立てています。

アヤメ科アヤメ属（アイリス属）、秋植えの耐寒性球根（塊茎）、原産地：ヨーロッパ別名：ドイツアヤメ（独逸文目、独逸菖蒲）、ヒゲアヤメ（髭文目、髭菖蒲）

ジャーマンアイリスの花言葉：使者、よろしくお伝えください、恋の便り、素晴らしい結婚、燃える思い、豊満。

ジャーマンアイリスの誕生花：４月１７日、５月２３日、５月２６日、５月２９日、６月２９日

流通時期：根茎を晩夏～秋に、ポット苗や鉢花を春に見かけます。
トオヤマグリーン 、 千草園芸 さんにあります。

ハナショウブ