海外ロングステイ

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November 30, 2015
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カラマーゾフの兄弟は世界最高文学の一つに数えられるが、その根底がよくわからない。今回の賭博者は、中編ながらよくロシア文学のドフトエフスキーの主題がよく書かれている。
日本の文学は私小説の域を出ないが、ロシア文学は大地をみる思いがする。
小説は謎かけになっており、もやもやが生じ、もやもやを解ける前提で書いてある。
小説はどちらかというと滅茶苦茶だが、ロシア的である。
お金で恋愛にケリをつける。そのことを問題にして展開している。
戯画的にステレオタイプに作ってある。
自分(アレクセイ)はポーリンの奴隷だ。ゴミみたいな存在が上層を相手にする。この間の落差を表現する。つまり崇高なもの下卑たもの卑俗なものを書く。カラマーゾフの兄弟にも言える。
支配的なヨーロッパに比べてロシア的表現。つまり勤労と無茶苦茶。
ポリーナがアレクセイにお金を預けるのが謎だが。
ロシア人は多面に天然だ。それに比べヨーロッパ人は形式が備わっている。毎日きちんとした生活。
 恋愛に関してもロシア人は滅茶苦茶ヨーロッパは秩序がある。
中沢新一「経済と愛」から
経済は人間の欲望を満たすもので経済理論が成り立つ。
近代経済の数量経済つまり利益を最大化して合理化で利益をさらに生む。
性的欲求はカッコイイとお金持ちの対比でかんがえる。

カラマーゾフの兄弟
神はいるかが書かれ、お金と恋愛を中心に起こっている。
19世紀後半産業はロシア社会が産業革命で変動期、エカテリーナ2世女帝、産業の拡充で上向き。
ロシアの農奴制度で経済を不活性化であった。産業革命は安い労働力を要求し、辺境の植民地に需要を求める。再販農奴制反近代の方向に行く。
原料国のロシアは強い振りしていながら分裂している。
アレクサンド2世、1855年大改革で農奴制の解放。自給自足の生活から解放で賃銀消費を促進。
 国があらかじめ貴族に奴隷の土地代金のお金を与え、農奴の土地をローンで返済する。そこで多くの貴族の富裕層が形成されヨーロッパの温泉地に出向く。
しかし、ヨーロッパ最大の債務国のロシアは鉄道敷設で経済のバブルを迎えながら不安定に動く。こうした折ドストエフスキーも兄と一緒にたばこ会社、雑誌会社を経営し破産に追い込まれる。
ロシア文学ではよく遺産が出てくる。
事実プーシキン、トルストイは遺産が入ってくる
また結婚は金を得る手段でもあった。
アレクセイが2回目のルーレットで勝った金は10万フローリン3.3億円。
農奴の1年間の現金収入は3.5万円だから数100億円の価値があることになる。

モラルエコノミー お歳暮など贈与交換
マーケットエコノミー 交換可能経済
市場交換短期交換に比べ贈与交換は繊細なやり取り
物や金を得ることは得で普通であるが、贈与交換の場合損な場合がある。文化人類学でインディアンが最終的にこれ以上物をあげられないとわかると、自宅のもらったものを焼く。同じく愛蔵と贈与が補完的な関係になってゆく。ポリーナが市場交換でドクリエより高く買われた。2万から2.5万フローリンにアレクセイが渡した。
再度中沢新一先生から
市場交換と贈与
さらに新たに純粋贈与(自然の恵み)がある。
人格に対して負債を感じることはいらない。
破壊することによってのみ自分がすべてを差し出すことを表現できる。お金を突っ返されたアレクセイは不快感解消のため、ポーリンのお金はブランジェが豪遊に使って初めてアレクセイの純粋贈与を証明できた。





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Last updated  November 30, 2015 05:36:45 PM
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