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2015年07月29日
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カテゴリ: 宝塚
7月18日に雪組公演『星逢一夜』『ラ エスメラルダ』を、
7月19日にシアタードラマシティで石丸幹二さん・野々すみ花さん主演の
『ライムライト』を観てきました。

恒例となってきた、母との年1回の観劇旅行です。
宿泊で関西に来るのは、今回で3回目。
一向に宝塚ファンにはなってくれない母ですが、視点が違うのは私も面白いし、
ダンス好きで楽しんでくれてはいるようなので、今後も恒例行事にしたいところです。

『星逢一夜』は、キャストに関わらず何が何でも観たかった作品。
上田久美子先生の大劇場デビュー作です。

これまでの二作『月雲の皇子』と『翼ある人びと』は映像で観ただけですが、
たまらなく美しい世界観と、繊細な脚本で、圧倒されました。
丁寧に描きこまれた中に、胸を締め付けられるような台詞。
詳しくは存じ上げないのですが、世代的にも自分とあまり離れてないと思うので
尊敬しつつ、その才能に嫉妬しつつ、見逃せない存在です。

で、観劇したのですが、やっぱり素晴らしかったです。。
これから観劇される方がいれば、何も情報を入れずに観ていただきたいです。
薄っぺらい感想は何も書きたくない・・・。
でも本当に美しくて辛くて苦しくて哀しくて、愛しいお話でした。

たぶん『宝塚歌劇』が好きな方にたまらない作品で、
そうでもない方には、そうでもない作品かなと思います。
私に関してはプロローグから美しすぎて泣き始め(早い)、
その後も10分置きくらいに泣き、ラストはもう声を抑えるのに必死でした。
舞台でおいおい声を上げて泣きそうになったのは初めて。
観劇後は本気で立ち上がれませんでした。
一方超リアリストの母は「綺麗ねぇ」とは言っていましたが、
設定が現実的ではないと、響かなかった模様。
呆れ気味に「なんでそんなに泣くの?」と聞かれたので、
「私、幼馴染設定とか弱くて・・・(ぐすっ)」と答えたら
「あなたに幼馴染なんていないじゃない!」と一蹴されました。。
(こういう発言がリアリスト・・・)

私に幼馴染はいませんが、
こういう幼馴染の三角関係ものって、王道中の王道ですよね。
リアルタイムで出会ってはいませんが、柴田先生の『たまゆらの記』が大好きだったので、
どうにもならない運命に翻弄されていく姿には、それを思い出しました。

これまでの二作の、お芝居を重視した簡素な舞台が好きだったのですが、
大劇場となると、華やかさも必要だし、幅広い客層が見て分かりやすいものが求められるし、
世界観が損なわれると嫌だなぁと思っていたのですが、
繊細さはそのままで、感動しました。
上田先生の脚本の魅力は、日本語が美しいことと、肝心な時に余計な台詞が入ってこない所だと思っています。
「静」の中で、印象的な台詞だけがずしっと響きます。
今回は、色々なことがあった中で、咲妃みゆさん演じる泉がぽつりと言う
「どうしてあなたのことが好きなんでしょう」(少し違うかも)に号泣でした。

『翼ある人びと』で印象的だった、
重要な台詞を口にした瞬間に幻想シーンが始まり、
また元の時間軸に戻って同じ台詞を繰り返す、という手法がまた使われていたのですが、
これも好きでした。そしてその後に続く会話がまた・・・・。
望海さんの演じていた源太は、誰しも好きなスターさんに演じてもらいたいと思うような
理想の二番手役でした。いい人だし優しいし強いし、素敵でした。源太・・・。

ラストは、ありがちな手法なのですが、本当にもうたまらなかったです。
何度も観る気力はありませんが、ずっと心に残る作品。
DVDと脚本は欲しいです。もう1人で泣きたい・・・。

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最終更新日  2015年07月30日 01時17分10秒
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