全330件 (330件中 1-50件目)
本拠地でのラストデイが近づいてきました。私は今日は後輩の結婚式だったので関西には行けずでしたが、明日の千秋楽はお見送りに行く予定です。NOBUNAGAについて主にというか、ほぼ、信長を演じている真咲さんについて。作品自体は私は大好きです。一度じゃ絶対聞き取れない歌詞(文字量が多すぎると思う)、古語の多用、話の展開も何でそうなった?で訳分からないまま終わる方も多い気がしますが、、派手だし、トップスターのファンとしては嬉しいよこれ!部下に裏切られて本能寺で最期を迎える信長をどう描くんだろうと気になっていたんですが、そこはあっけからんと明るく終わり、爽やかなラストでした。あっけからんとしすぎて、初見の時は終わったと思わなかったくらい(笑)歌が上手いスターさんは数いれど、真咲さんほどロックとの親和性が高いスターはなかなかいないんじゃないかと思っていて。あの癖のある歌い方が最高にハマると感じています。前からヴィジュアル系寄りのロックアルバムを出してくれないかと切望しているのですが(なのでVoiceアンコールのイエモンは最高だった!)、そんな訳で最後にロックミュージカルにしてくれたのが本当に嬉しかったです。幕開けに敦盛を静かに舞ってからの、ギュイーンとロックギターが響くプロローグは血が騒ぎます。織田信長をずっとやりたくて、最後に日本物を選んだというのが最初意外でした。髭も(まさかの顎髭まで)付けるイメージがなくて。でもやりたかった役だけあって本当に似合っていました。また似合うように創られていて、制作側の愛も強く感じる演出でした。とりあえず、象に乗せてくれてありがとう!久々に濃い役、クドい部分を出したかったと言ってましたが、これまでの役でショーヴランとティボルトが1番好きだった私にとっては、こんな真咲さん見たかった!こんな低音聞きたかった!(役によって声を変えてくる所も好きだった!)の連続で、最後にして最高の当たり役かも(ショーヴランもティボルトも主役じゃないし)と感じています。特に若い頃の信長がビジュアルから何から好みすぎて、桶狭間の場面の歌が最高に滾ります。まさに戦国ロック。題名を調べたら『プロローグ』だったのが切ないのですが、個人的には主題歌より好き。ヒロイン帰蝶とのラブシーンがほぼ皆無なのが辛いのですが(せめて回想シーンで描くとか!)、ちゃぴちゃんの演技は泣かせるし、信長に注目して見ていると帰蝶のことを想っているのはよく分かって、不器用な愛が切ないなーと思うようになりました。わたしは真咲さんの目線の使い方がすごく好きなんですが、帰蝶が訪ねてきた時の嬉しそうな顔とか、目をそらしつつ「ここに暮らせば良かろう」と言ってみるところとか、帰蝶が2人で野駆けした思い出を歌う時に目が宙をさまよって、懐かしい思い出に表情が輝くところとか、きゅんきゅんします。これはこれですごく良いです。ラブシーン欲しかったけど(涙)そしてラストシーン。私的に、男役トップスターの理想の去り方は、スーツでソフト帽を目深に被り、去って行く後ろ姿を見せるというものなのですが(イメージは大空祐飛さん)、今回の真咲さんの最後の場面は、大仰にポーズを決めて正面を向き、最高の笑顔で幕が下りるというのが、これまた彼女らしくて最高だと思ってます。歌舞伎の大見得みたいな、ケレン味たっぷりの演技が似合う、それは正統派男役のダンディズムとは違っても、やっぱり宝塚らしい1つの形だと思ってます。
2016年07月17日
コメント(0)
今年になって半年が過ぎましたが、一度も更新していませんでした。気にはなっていたのですが、年明けに引っ越してからネットが使えず、PCを開かなくなり、そのうちに面倒くさくなった…という状況です。ここまで離れてしまうと、そもそも自分の生活にブログって必要かな?という境地になっているのですが、まだ止めるとも続けるとも決めてません。さて、コンサートVoiceの感想も書けないまま(2回観ましたが1幕はずっと泣き通しでした)大劇場公演が始まって、初日明けと、この週末に観劇したところです。公演の感想はまた書きたいと思っています。たぶん…。真咲さんへの想いは、胸が一杯で上手く言葉にできないのですが、ただただ、本当に幸せです。4年前、こんなに幸せな4年後を迎えられるとは思っていませんでした。天性の華やかさと、真ん中に立つべく育てられたような経歴を持ちながらも、二番手時代は明日海さんとのW二番手のような扱いで(あぁ、でも霧矢さんのさよなら公演で男役群舞の頂点で大階段下りてきた時は感動したなぁ!)記念すべきトップお披露目公演のロミジュリはまさかのロミオとティボルトの役替わりで(あぁ、でもこの時のティボルトが最高で、本当に夢中になったのはこのティボルトを観た時からかも)、その後のベルばらまで役替わりで、その後明日海さんが異動してからも、恐らく長期で単独トップは無いだろうと。世間的にも言われていたと思うし、私もそう思ってました。それが、4年。100周年の記念公演、再演はできないだろうと思っていたPUCKの再演、海外ミュージカルの日本初演、たくさんの夢を見させてくれて、今、やりたかった役をいきいきと演じて、最高の笑顔で、ステージに立っている。その姿を客席から観ることができて、本当に幸せです。信長もショーも観れば観るほど好きになり、この日々がずっと続けばいいのにと思っていますが…。歩みを止めない真咲さんの夢を、一緒に見続けたいです。
2016年07月03日
コメント(0)
1ヶ月前に結婚式と披露宴をさせていただきました。絶対楽しいだろうと思っていましたが、自分にとって大切な方たちが集まってくれて、終始和やかな会場で1日中ずーっと笑ってました。私たちだけではなく皆さんが笑って楽しんでくれて、本当に良かったです。あっという間に終わってしまって、まだ夢だったような気もしますが。一生に一度だから、と調子に乗って撮ったゼクシィ風ショット(笑)これは前撮りなので、手に持っているのは造花ですが、宝塚ファンの血が騒いでしまい、本番のブーケは垂れ下がるタイプの物で作っていただきました(退団ブーケへの憧れが・・・)両親への手紙も、そんな柄じゃないので、どうしよう・・・と思った結果、退団のご挨拶のようになりました。さらには『星逢一夜』のお泉ちゃんの「わたし、あんたを幸せにする!」という台詞に感銘を受けすぎて、彼のことはずっと大切にして幸せにします!と宣言してしまいました。でも、本当にそう思っています。BGMも半分くらいはミュージカル曲を使って、どうせなら宝塚の曲も使いたい!でもバレないのがいい、と思いついたのが『スカーレット・ピンパーネル』の「あなたこそ我が家」の原曲。色んな方が話しかけにきてくれたので、流れたのがいつか分かりませんでしたがお色直しは、一目惚れした赤のドレス。蜷川実花さんが最近ウエディング部門に進出されたようで、新作なのでまだ誰も着ていないと言われたのも嬉しかったです。かなり派手なデザインなものの、ラインが綺麗で自分でいうのも何ですが、意外と馴染みました。最高に幸せな1日でした。現実に戻ったところで、堅実に、1日1日を大切に、生きていきたいと思います。
2015年12月20日
コメント(0)
時間を作って、最近観た大劇場と全国ツアーの感想や、スペインに行ってきたので、旅行の日記を書きたいなと思っていたのですが、その前に龍真咲さんの退団が発表されてしまいました。絶対に来年でそうなるであろうとは思っていましたが、思っていたのと、現実が突きつけられるのはまた別で、予想よりも動揺しています。発表があった日は、職場からコートを着て帰るのを忘れました(寒がりなのに)気持ちが落ち着いたら、うざったいくらい真咲さんへの愛を綴りたいと思います。記者会見の様子を記事で見て、スカステのニュースでも見ましたが、本当に真咲さんらしくって、キラキラで可愛くて、でも大真面目で、やっぱりこの人最高だなー、好きだなー!って思いました。爽やかな白系ジャケットでインナーがキラキラで素敵だなーと思ったら、下のパンツはゴールドラメの奇抜なもので(オールインワンなのかな?)。ブランド物でしょうけど、市場に出回っている物なんですよね?真咲さん以外にどんな方がこの服を購入するのか非常に気になるところです。真面目な話をしているのに、ライブのようなマイクの持ち方で、手の振り方は相変わらず子どものようで、放送には映っていなかったですけど、報道陣からのお決まりの質問をわざわざ「今後の予定は?って聞いてください」ってリクエストしてから「結婚準備です!」って言ったんでしょう? もう、さすがすぎて(笑)でも、お披露目当初の役替わり主演時期を「精神的には苦しくて、戦ったこともあったけど」とさらっと発言したところと、芸名の龍にかけて、「見えなくなる所まで登っていきたい」という言葉と、ファンへ向けたメッセージには、泣けました。CS放送のメッセージは、画面をじっと見据えて、一言一言噛みしめるように語ってくれて、本当に、この人を好きにならずにいられなかったなぁ・・・と、好きで良かったなぁ・・・と、そんな気持ちで一杯です。自由奔放だけど、だいぶ変わっていたけれど、「タカラジェンヌらしくない」ことはなかったよ。好みがはっきり分かれる人だとは思いますが、それも個性で、やっぱりタカラジェンヌらしかったです。今日はお誕生日ですね。最高に幸せな1日でありますように。
2015年12月17日
コメント(0)
4か月以上もブログを放置して、そういえば『ライムライト』の感想も書けずじまいでした。宝塚卒業以来初めて見た野々すみ花ちゃんの可憐さを書きたかったのに。。9月の初旬には、真咲さんのコンサート『Dragon night!!』を観に行きました。本人も言っていたように、大劇場では決して観れないやりたい放題の内容でしたが、1番ぐっときたのは、ミュージカル曲特集で歌った『僕こそミュージック』でした。この曲は知っていましたが、『モーツアルト』を観たことがなく特に思い入れもなかったんですが、世界観が広がって、とても素晴らしかったです。独特の癖が出すぎる人ですが、素直に歌うと本当に上手い人なんですよーと各方面に言って回りたい気分でしたが、年末のタカラヅカスペシャルでも歌うみたいですね。宝塚の楽曲でないのは微妙ですが、嬉しいです。それ以外は観劇もしなかったこの4か月間ですが、入籍して、結婚式を挙げて、新婚旅行に行って参りました。自分が結婚することなんてもう無いだろうと思っていたので、こう書いていても不思議な気がします。まだ一緒に住んでおらず(引っ越しは来月)、相変わらず連日深夜まで働いているのでたいして実感はありませんが・・・。ずっと1人でもいいと思っていた私ですが、友達と一緒に暮らしたいなとは思っていました。友情と恋愛は全く別物で、恋愛なんて疲れるだけだしと思っていましたが、彼のことは愛しく思いつつ、なんでも気軽に話せる親友でもあり、一緒にいて心から寛げる、というのが自分でも意外です。彼には感謝しかないですし、ずっと大切にします。過去のブログを少し消そうかなとも思いましたが、すべて含めて今の私なので、このままにしておきます。何も忘れた訳ではないです。毎日思い出します。たぶん一生。悔やむ分だけ、周りの人に優しくすることが、私のけじめです。
2015年12月05日
コメント(0)
7月18日に雪組公演『星逢一夜』『ラ エスメラルダ』を、7月19日にシアタードラマシティで石丸幹二さん・野々すみ花さん主演の『ライムライト』を観てきました。恒例となってきた、母との年1回の観劇旅行です。宿泊で関西に来るのは、今回で3回目。一向に宝塚ファンにはなってくれない母ですが、視点が違うのは私も面白いし、ダンス好きで楽しんでくれてはいるようなので、今後も恒例行事にしたいところです。『星逢一夜』は、キャストに関わらず何が何でも観たかった作品。上田久美子先生の大劇場デビュー作です。これまでの二作『月雲の皇子』と『翼ある人びと』は映像で観ただけですが、たまらなく美しい世界観と、繊細な脚本で、圧倒されました。丁寧に描きこまれた中に、胸を締め付けられるような台詞。詳しくは存じ上げないのですが、世代的にも自分とあまり離れてないと思うので尊敬しつつ、その才能に嫉妬しつつ、見逃せない存在です。で、観劇したのですが、やっぱり素晴らしかったです。。これから観劇される方がいれば、何も情報を入れずに観ていただきたいです。薄っぺらい感想は何も書きたくない・・・。でも本当に美しくて辛くて苦しくて哀しくて、愛しいお話でした。たぶん『宝塚歌劇』が好きな方にたまらない作品で、そうでもない方には、そうでもない作品かなと思います。私に関してはプロローグから美しすぎて泣き始め(早い)、その後も10分置きくらいに泣き、ラストはもう声を抑えるのに必死でした。舞台でおいおい声を上げて泣きそうになったのは初めて。観劇後は本気で立ち上がれませんでした。一方超リアリストの母は「綺麗ねぇ」とは言っていましたが、設定が現実的ではないと、響かなかった模様。呆れ気味に「なんでそんなに泣くの?」と聞かれたので、「私、幼馴染設定とか弱くて・・・(ぐすっ)」と答えたら「あなたに幼馴染なんていないじゃない!」と一蹴されました。。(こういう発言がリアリスト・・・)私に幼馴染はいませんが、こういう幼馴染の三角関係ものって、王道中の王道ですよね。リアルタイムで出会ってはいませんが、柴田先生の『たまゆらの記』が大好きだったので、どうにもならない運命に翻弄されていく姿には、それを思い出しました。これまでの二作の、お芝居を重視した簡素な舞台が好きだったのですが、大劇場となると、華やかさも必要だし、幅広い客層が見て分かりやすいものが求められるし、世界観が損なわれると嫌だなぁと思っていたのですが、繊細さはそのままで、感動しました。上田先生の脚本の魅力は、日本語が美しいことと、肝心な時に余計な台詞が入ってこない所だと思っています。「静」の中で、印象的な台詞だけがずしっと響きます。今回は、色々なことがあった中で、咲妃みゆさん演じる泉がぽつりと言う「どうしてあなたのことが好きなんでしょう」(少し違うかも)に号泣でした。『翼ある人びと』で印象的だった、重要な台詞を口にした瞬間に幻想シーンが始まり、また元の時間軸に戻って同じ台詞を繰り返す、という手法がまた使われていたのですが、これも好きでした。そしてその後に続く会話がまた・・・・。望海さんの演じていた源太は、誰しも好きなスターさんに演じてもらいたいと思うような理想の二番手役でした。いい人だし優しいし強いし、素敵でした。源太・・・。ラストは、ありがちな手法なのですが、本当にもうたまらなかったです。何度も観る気力はありませんが、ずっと心に残る作品。DVDと脚本は欲しいです。もう1人で泣きたい・・・。
2015年07月29日
コメント(2)
5月10日に、日帰りで『1789』と雪組ドラマシティ公演『アル・カポネ』を観てきました。観劇記録は残しておきたいなと思っているのですが、どうしてもなかなか書けず。。。『アル・カポネ』の望海さんに圧倒されてしまって、記憶が・・・・。観劇した、ということだけ残しておきます。トップスターでない方の主演舞台を観たのって、そういえば初めてですが、余裕を感じる程の芸達者ぶりとはいえ、今だからこその勢い、熱さ、輝き。このときに立ち合えて、本当に良かったです。『1789』は楽曲のリズムがクセになってしまい、フランス版の音源も購入してしまいました。これが観納めの予定ですが、できることなら何度でも観たいです。早々に東宝ミュージカルでも上演が決定しましたね。ちゃぴちゃんのアントワネットが本当に素晴らしくて、まさか・・・・・・だったらどうしよう・・・・と心配で仕方ないですが。フランス版の映像を観ると、アントワネットの最期はわりとリアルに死までが演出されているのですが、宝塚版の演出がすごく好きです。現実を受け入れる、子供たちを守り抜く、強い決意を見せながら聖母のように穏やかな表情で歌い切ったアントワネットの後ろで不気味に光る小さなギロチン模型の刃。はっきり描いていないのにリアルと同じくらい怖く、それでいて、とても宝塚的な演出だなと思います。今回はロナンの妹ソレーヌは前回と同じ晴音さんで、オランプは役替わりだったのですが、うーん、、歌唱力に差があることは分かっていたものの、台詞回しも演技も海乃さんの方が好みだったかなとは思います。最初に観た印象が強かったというのもありますが。観れなかった花陽みらさんのソレーヌも観たかったなぁ。DVDも晴音さんのバージョンのようなので。この作品で憧花ゆりのさんが演じているポリニャック夫人が好きです。憧花さんの演じ方なのかもしれませんが、今までの悪役っぽいイメージよりもコケティッシュで憎めないキャラクターで、あぁ、ポリニャックってこんな人だったのかもしれないなと思いました。真っ先に亡命しても許せてしまうような。しかし、やはり珠城さんのロベスピエールに圧倒され、フィナーレではオペラグラスの視界内にどうにか真咲さんと珠城さんを一緒に入れようと苦戦するわたしそして、観劇を終え、どきどきしたまま梅田へ移動・・・。望海さんのシアタードラマシティ初主演の舞台は何としても観ねばと思っていたものの、『1789』のスペクタクルな世界にどっぷり浸かっていたい気もしていたんですが、本当に観て良かったです。ただ冒頭から望海さんのアル・カポネに引き込まれて、呆然としていました。望海さんの歌が上手いのなんて周知の事実ですが、最近また上手くなったような気がします。以前はテクニック的な上手さに聞き応えを感じていたのですが、この舞台では、歌を聴きながらアルカポネが見ている景色が広がるようでした。そして、私はシアタードラマシティーのサイズ感が大好きなのですが、あのそんなに大きくない劇場いっぱいに広がる素晴らしい声量。身体中が歌声に包まれて、自分がどこにいるのか分からなくなる感覚を久しぶりに味わいました。冗談ではなく、観劇後に気が抜けて歩けなくなってしまい、1時間もお茶をして帰りました。。移民の話なので、冒頭で「ボンジョルノ」と歌うのに、『ヴァレンチノ』の祐飛さんを思い出し、(同じ劇場、そしてあれは震災後間もない時だった・・・)映画に夢を見た話をする望海さんに、蘭寿さんを思い出しました。蘭寿さんと言えば、2幕冒頭のダンスシーンは、腰の回し方から、暑苦しい程の魅せ方から、笑ってしまうほど蘭寿イズムが継承されていて、嬉しくなりました。歌ばかり褒めているような気がしますが、演技も本当に好きなんです。裁判のシーンは特に圧巻でした。こんなに好きな人が何人もいると、身も心もお財布ももたないわと思うのですが(特にお財布)、これからも舞台人望海風斗の軌跡を追っていきたいと思います。
2015年05月31日
コメント(0)
GWの前半に、世良高原という所のチューリップ祭に行ってきました。この季節の花祭りというと、私はハウステンボスの100万本のバラ祭に毎年毎年行きたいと思っているのですが(今年は110万本でしたっけ)、今年も行けず・・・(鹿児島に行ったから)来年こそ行きたいです。が、このチューリップ祭も素敵でした!問題はチューリップが咲いているのに真夏の気候ということたぶんこの日は30度はありまして、私ものぼせましたが、お花も暑さで弱ってました・・・。赤とか黄色の単純な色の花は比較的元気で、珍しい品種の方が繊細な気がしました。1本だけ間違えて咲いちゃった子(笑) 私、こういうの大好きです。後半は地元に帰って、のんびり。山口市秋穂は車海老の養殖で有名なのですが、秋穂の海老の食べ放題に行きました。旬の時期を過ぎていることもあって、お値段は破格。で、車海老食べ放題。焼きと味噌漬けと炊き込みご飯はどれもとっても美味しかったです。海老フライだけブラックタイガーなのですが、大きくて食べ応えありました。一回目に焼いたら焦がしてしまったのですが、あとは綺麗に焼けましたよ10月か11月頃~冬の時期は目の前の養殖場の活き車海老をそのままいただけるようで、また行ってみたいです(が、動いている海老の殻をむしり取れる自信がない・・・)慌ただしい帰省だったので少しだけでしたが、1年ぶりくらいに祖母にも会えました。82歳の祖母が元気か気になっていたのですが、1人暮らし(二世帯ですが)の祖母宅に行くと、昼間からヒレカツを揚げていました元気で良かった・・・。長生きしてね、おばあちゃん
2015年05月09日
コメント(0)
4月の下旬に、鹿児島に行って参りました。遊んでばっかりですね。。でも3月はほぼ休みなかったし・・・(言い訳)熊本よりも南下したのは初めて(沖縄は除く)。新幹線で鹿児島に一度行ってみたかったので、念願叶いました。2泊3日で、指宿と霧島に泊まりました。鹿児島市内から指宿までは、観光列車で。以前TVで見たことがあって、乗ってみたかった「指宿のたまて箱」。浦島太郎伝説をモチーフにした電車は、車内も木の造りで、お魚の絵がそこかしらに描いてあって、とっても可愛いんです。更には浦島太郎や色々な童話の本も並べてありました。座席はこんな感じ。か、可愛いお客さんものんびりお弁当を食べたり、読書していたり。桜島絶景ポイントではアナウンスもあり、終着駅付近では沢山の人(市の職員さん?)が手を振ってくれて楽しかったです!更にこの列車では、宝塚ファンの私にはたまらないサプライズがありました。内容はここでは書けませんが、とってもいい思い出です。その後はレンタカーを借りて、海を見て、山を見て、花を見て、花を見て。鯉のぼり好きの私は、漁港でこれを見てテンション上がりました。カツオのぼり!!こ、これは下関の「ふくのぼり」に勝るとも劣らないクオリティ・・・。(いやスタイリッシュさでは確実に負けている)欲しかったなぁ。写真は撮れませんでしたが、目の前が絶景の海!の温泉施設でのびのびし、また温泉宿へ(笑)お宿はそんなに高級なところには泊まりませんでしたが、温泉に入って、のんびり堪能しました。霧島の旅館はもくもくと上がり続ける硫黄の煙が見えるお部屋で、お料理も名物一通りは食べつくしました。お腹いっぱい。花を見て(指宿)花を見て(霧島)自然とアートに触れて(霧島)ほとんど何も計画せず出発して、行き当たりばったりな旅でしたが、マイナスイオンをいっぱい浴びて、癒されました。いつかまた行ってみたいです
2015年04月29日
コメント(0)
続きです。群衆芝居が中心のミュージカルなので、歌をソロで歌える役はごくわずか。その中で印象的なのが、ロナンの妹、ソレーヌ。花陽みらさんと晴音アキさんの役替わりで、私が観た日は晴音さんでした。兄を追って田舎から出てきて娼婦になったソレーヌは、冒頭とクライマックスで同じフレーズの歌を歌い、娼婦になったことを再会した兄に詰られると「私を捨てたくせに!」と「夜のプリンセス」という歌を熱唱します。これがめちゃめちゃカッコいいです。自分の境遇を嘆いていても、これでいいの!という逞しさを感じる歌。この役を、スター候補の若手娘役ではなく、ちゃんと実力派シンガーに配したのはさすがだなと思いました。晴音さんはメインキャストに写真も入っていませんが、良かったです。もう1つ役替わりなのが、主人公ロナンの恋人、オランプ。この日は海乃美月さんでした。私は絶対海乃さんが観たかったので楽しみにしていたんですが、やっぱり歌は上手いし、演技も良いし、可愛いしで、言うことなかったです。個人的に好きなお顔なんですよね。オランプはトップ娘役がやっても良いくらい、ちゃんとヒロインで、頭が良く、意思が強く、行動力もあるという、素敵な女性でした。なおかつ非常に美人設定らしく、王弟アルトワ伯からもその手下のラマールからもモテモテ。なのでロナンがオランプにすぐに惹かれたのは、描き方があっさりのわりにすんなり分かりました。描き方があっさりといえば、フレンチミュージカルは物語を丁寧に描くよりはショー的要素が強いので、日本人的にはもっと葛藤があった方がしっくり理解できるのに・・・という感は他の場面でもありました。どうして葬儀のミサの後に愛を語れるんだー?とか思っちゃう訳ですよ。私の大好きな美弥るりかさん(アルトワ伯)も良かったですし(しかしメイクは怖かった・・)その手下のラマールたち3人組がコミカルな役どころで良い味出してました。と、その他適材適所のキャストについても書きたいのですが、何より感動したのは、群衆のパワー。今の月組の総合力というか、集大成というか、とにかく大人数で歌い踊る場面がいいです。ロナン中心で歌う「サ・イラ・モナムール」。歌詞に「誰もが自由に愛し合う世界」とあるので、この作品のテーマ曲でしょう。『ロミオ&ジュリエット』で主題歌「エメ」を日本語にしなかった小池先生は、今回も「サ・イラ・モナムール」を日本語にはしませんでした。何と横暴な・・・。まぁこういう場合、だいたい次の歌詞に意味はあるものなので、「サ・イラ」は「きっと上手くいく」ということなんだと分かりますが。しかしこのフレーズが耳についてしまうと、うまい日本語訳が浮かばないです。短い音数の中に歌詞を入れると「上手くいく」くらいしか入らないのに原曲は恋人に呼びかける「モナムール」まで入っているんですもん。じゃぁ、この訳で良いのかしら・・・。でもそれ以外は、今プログラムを見ているのですが、どの歌の訳詞も本当に素敵です。ところで「きっと上手くいく」という意味の「サ・イラ」ですが、同名の革命歌もあり、この時代を象徴する言葉でもあったのかなと思いました。ちなみに革命歌のサ・イラをネットで調べると、「すべては上手くいく 貴族を街灯に吊るせ」という物騒な歌詞で、ぞわわわーとなりました。。おびただしい血を流して、勝ち取った自由なんですよね。。自由といえば、物語の最後に、フランス人権宣言の一部を朗読する箇所があります。オランプの最後の台詞「自由とは・・・」は胸に迫るものがありました。フィナーレは相変わらず幕が降りてからの余韻が無さ過ぎて苦手なのですが、本編では決して関わらなかった真咲さんとちゃぴちゃんのデュエットダンスにきゅんきゅんしました。リフトも無いですし、最後は手が触れ合う寸前で止まるんですが、その振りが好きです。101期生のラインダンスは、涙ぐんで観てしまいました。観ている組は偏っているのに、近年毎年初舞台生を観ている気がします。2週間後にまた観に行きます。もっと深まると更に見応えのある名作になると思うので、楽しみです。
2015年04月29日
コメント(0)
月組大劇場公演、『1789 ーバスティーユの恋人たちー』を、初日の開けた4月25日と26日、どちらも11時公演で観劇してきました。フランスのミュージカル(スペクタキュル)の日本初演ですが、この「日本初演ミュージカルの主演」を龍真咲さんが!ということが嬉しくて、観劇前から相当浮き足立っておりました。これまで名作には恵まれていたものの再演続きで、その中でも独自路線で結果を出してきて、私はどれも大好きでしたし、好みの差はあれど、人と比べられないものであったとも思うのですが、やっぱり元を知っていると、人は比べるものですよね。メイクや髪型、役の大まかなとらえ方など、やはり前例に倣うところも多いですし。でも、今回は日本初演。この後、宝塚歌劇で再演されても、東宝ミュージカルで公演されても、(今回観劇して、遠くない将来、東宝で演る可能性は非常に高いと感じました)今回創り上げた役作りやビジュアルがスタンダードなものとして残るであろうことが嬉しいです。そんな個人的想いはさておき、お金のかかった大作ミュージカル。パワー溢れる作品で、とっても楽しいです!!何といっても楽曲がいいし、ダンスシーンも盛りだくさん。ただ、宝塚っぽくはないので、あくまで「宝塚らしさ」を求めるファンの方にとっては賛否両論かなぁとは思います。実際、これなら東宝でやればいい、という意見も目にしました。でもこの絢爛豪華さ、集団のダンスの迫力は、宝塚ならではですし、私はそもそもミュージカルファンなので、単純に楽しめました。これを101周年の宝塚歌劇でできたということに、これからの可能性を感じます。『1789』は「ベルサイユのばら」好きであれば馴染み深い、フランス革命の勃発した年。バスティーユ襲撃からフランス人権宣言が発表される激動の年を少し前から描いています。クライマックスがバスティーユなので、ついつい裏側でオスカルが銃弾に倒れる姿を想像してしまいました(出てきません)主人公のロナンは、父親を将校に殺されてパリへ出てきた貧しい農民の息子。登場する誰よりも立場が低い。何も持たなかった彼が、革命家たちと出会い、思想をもち、自由という言葉を知り、愛を知り、襲撃を先導するようになります。つまり、宝塚ファンならば誰もが知っているベルばらの世界を、民衆側から違う観点で描いた作品です。宝塚として難しい点の1つは、主役が誰よりも身分が低く、貧しいこと。トップスターはとりあえずどんな役でも周りより衣装が豪華なのが当然の宝塚でも、まさか農民を飾り立てる訳にはいかない。という訳で、どんな衣装も少し汚し目に作ってはいます。が、物語が進み、彼の成長とともに、衣装も若干グレードアップしていき、カナリア色のジャケットが出てきた時には、正直微妙だなぁとは思いました。でも主役をボロボロにする訳にもいかないし、難しいところですが。。そして、無学なこと。ロナンはパリに出てきて革命思想に感化されていきますが、父を国家の名の下に殺された恨みと、こんな世の中はおかしいという想い以外は、特に特別なことができる力は持っていません。語れる言葉もない。政治新聞を持っていても、理解できているかも怪しいです。(少なくともパリに出てくるまでは字は読めなかったと思う)つまり、語る内容や言動でも「彼が主役だ」と見せることが難しいんです。彼が知り合う革命家たち(ロベスピエール、デムーラン、ダントン、全て実在の人物)の方が思想も行動力も優れているので、主役の居方が難しいなと感じました。ロナンにあるのは、純真なパワーだけ。という訳で、ロナンが非常に魅力的なキャラクターかというと、決してそうではないのですが、それでも彼の生き様が魅力的だったのは、トップ就任4年目で円熟期を迎えた真咲さんだからできることかなと思いました。そして、もう1つは(これが大きい)トップ娘役の愛希さんが演じたのがマリー・アントワネットであること。副題が「バスティーユの恋人」ということで恋愛もしっかり描かれている(フランスですし)のに、主役の恋人が娘役トップではなく、それどころか会話も交わさない(ロナンが変装したアントワネットに呼びかける場面はあり)というのは、かなり異例、というか前例も無いかもしれない・・・。でもこの作品、民衆側と王室側の対比を描いていて、アントワネットの役どころは大きいです。アントワネットの登場シーンは「これぞロココの女王!」な豪華絢爛さで、この登場シーンは絶対削ってほしくない、となるとやっぱりトップ娘役の役かなぁと思いました。アントワネットのドレスは、マカロンカラーのドレスに始まり、どれもこれも、喪服すらも最高に可愛いです。変装してフェルゼンに会いにパリにでてくる場面も赤いマントも豪華の極みで(変装なのに目立ちすぎる)、また愛希さんが可愛くてため息が出ました。私、愛希さん大好きなのですが、衣装が似合っているだけではなく、歌もまた上手くなったなぁと感じました。アントワネットは他の作品よりも「母」として描きこまれている印象を受けました。後半で独唱する「私は全て受け入れよう」という歌が良くて、辛くなりました。ところでアントワネットの恋人フェルゼン役は、研4の暁千星さん。素晴らしいダンサーだけど、少し前まで男役としての声すら出ていない・・・と思っていたんですが、今回だいぶ低くなっていて驚きました。デュエットしていても違和感なかったなぁ・・・。顔は幼いので王妃様の若いツバメ感は否めなかったですが、良かったです。フィナーレでも真咲さんを珠城さんと二人で囲んで大階段を降りてくる場面があり、うわぁぁぁと思いました。パレードも真ん中降りで歌います。しかし、何といっても魅力的だったのは、珠城りょうさんのロベスピエール。ロベスピエールといっても、舞台は革命前夜なので、正義感に燃える熱い若者として描かれていて、この作品では、その後の恐怖政治は予想できません。熱さと、珠城さんの持ち味の誠実さと力強さが相まって、素晴らしかったです。二幕冒頭で、ボディーパーカッションを用いた「誰のために踊らされているのか」という歌があるのですが、その格好良さといったら本気で呼吸困難になりました。珠城さんはオーラがあって好きですけど、決してときめく対象ではなかったので、突然の衝撃に動揺が止まらず、初見は二幕の怒涛の展開についていけませんでした民衆が革命に向かう歌は何曲かあるんですが、この場面は本当に素晴らしいです。私、珠城さんに天海祐希さんのような揺るぎないパワーを感じるときがあるんですが、今回、その想いが更に強くなりました。また一皮剥けた感じがします。素敵。革命家集団では、凪七さんの演じるデムーラン中心の歌も良かったです。このビジュアルも好きな人多いんじゃないかなぁ。見ていて、ベルばらのベルナールみたいだなと思っていたら、本当にベルナールのモデルになった人なんですね(パンフレットに書いてありました)楽曲は結構癖になるフレーズのものが多いんですが、「武器を持て」というメロディーも耳に残ります。長くなってきたので、一旦切ります。
2015年04月29日
コメント(0)
3月28日、『死と乙女』千秋楽をシアタークリエで観劇してきました。シアタークリエに行ったのは初めてでしたが、梅田のシアタードラマシティより少し横幅が狭いくらいのサイズで、見やすかったです。大空祐飛さんはすっかり「好きな女優さん」になってしまって、舞台があれば観たいけれど、わざわざ東京に行くまでは・・・と思ってしまったんですが、今回は宝塚ファン時代にお友達になった方に誘っていただきました。東京でもちょくちょく舞台鑑賞してますが、大抵が仕事のついでなので、完全に観劇のためだけに東京に行ったのは、祐飛さんのサヨナラ公演以来かも・・・。この日まではずっと寒い日が続いていたので、初めて春服で外出&桜を見ました。今年初めて見たにも関わらず、すでに満開に近い日比谷の桜・・・!春になったんだなぁ・・・。『死と乙女』は、3人芝居の心理劇ですが、どうなるんだろうとハラハラする展開で効果音や演出も面白く、引き込まれました。暗くて重そう・・・とこわごわ観劇して、実際暗いんですが、それよりもサスペンスとして楽しめたので、重さを引きずることはなかったです。弁護士の夫と妻が暮らす別荘に、ふとしたきっかけで訪れた自称医者の男性。妻は男が過去に自分を痛めつけた犯人と確信して縛り上げる。無実を主張する男。二人の間で狼狽えつつ、どう切り抜けるか考える夫。大空さんが演じた弁護士の妻ポーリナは過去の事件で受けた傷を引きずっていて、明らかに精神を病んでおり、かなりエキセントリックな役柄でした。セリフは生々しい上に、女性がまず口にしないような単語も多く、なかなか宝塚出身だと選ばない役だと思いますが、演じ甲斐がありそうというか、この人、本当にお芝居が好きなんだなぁ・・・と思うような役でした。ポーリナが激しすぎて感情移入できなかったので、夫のジェラルド寄りで観てしまいました(私だけかと思ったら友人もそうだった)結局、真実がどうだったのか、どういう決着を迎えたのか、はっきり舞台では描かれないのですが、個人的にはすとんと落ち着きました。舞台の上は最初から最後まで夫妻が暮らす別荘の一室、という設定で、ラストに初めて、コンサート会場という設定が出てきた時には客席を使っていたのが興味深かったです。この場面で白いドレスを着ていた大空さんが、とても綺麗でした。夫役の豊原功補さんを生で観たのは初めてですが、背が高いんですね。2人の並びがしゅっとして素敵でした。そして2人が戻っていく舞台上。ポーリナはずっとあの部屋から抜け出せないんだ、という同行者の感想にはっとさせられました。演じ手によっても、観る人によっても、たぶん印象が違うお芝居。面白かったです。
2015年04月04日
コメント(0)
なんとまだ終わっていなかったロンドン旅行記。すっかり遠い思い出になってきましたが、これが最後です。ホテルでの朝食は、無料なのはパンとシリアル、フルーツで、5ポンド払うとベーコン・ソーセージ・卵を付けたイングリッシュブレックファストにできます。朝食をそんなに食べる習慣が無いので、カフェでたっぷり食べる程の食欲が朝から無い・・・けどイギリスっぽい朝食は取りたい!という訳で最後の2日間はイングリッシュブレックファストにしました。案の定、お昼食べなくても良いくらいでした^^;煮た豆、が元々好きではないのと、このトマト味のお豆は甘いと聞いていたので苦手な味かもしれないな・・・と思ったのですが、意外に私は好きでした。ソーセージも日本の物とは違って、何ていうんだろう、より肉々しい?食べてる最中に、フロアスタッフの男性に「ワシワシ?」と聞かれて、「え、ワシワシ?」と固まったんですが、yummyをワシワシって言うんでしょ?と言われて、「あぁ!オイシイね!」と理解最終日にはお友達になりました。フロアスタッフは移民系の人ばかりで、フレンドリーでしたね。4日目はヴィクトリア・アルバート美術館に行きました。ここも、とても行きたかったところ。お目当てはカフェ。この部屋でお茶をしたかったのですが、あいにく席が空いておらず・・・・。写真だけ撮りました。最終的には普通の椅子が空いて座れたのですが、最初に座ろうとしたスツールは、座る位置が私の胸の下くらいの高さでした。足が全く届かない(ちなみに身長は160弱)頑張って飛び乗ったら座れるかも・・・でも失敗したらめっちゃ恥ずかしい・・・という葛藤としばし戦いましたが、チャレンジできませんでした。高すぎだよ・・・。スコーンとアールグレイを頼みました。本場のクロテッドクリームはさすが美味しかったです。お盆も素敵。ウィリアム・モリスの絵柄は随所に使われていて、このショッピングバックの柄が1番好みだったのですが、この柄のグッズは見つけられませんでした。残念・・・。カフェ目当てで行った美術館ですが、とっても楽しくて、特にミュージアムショップに入った時は、身体の血が一気に騒ぎ出すのが分かりました(笑)とても数時間では見切れないです。特別展のウェディングドレスコレクションが見たかったんですが、学生の団体が多くてチケットを買いづらかったので、ジュエリーと衣装のコーナーと、アジアやインドのコレクションも回りました。色々面白かったです。美術館を出た後は、買い物。同僚から、フォートナム&メイソンのアールグレイが大好きなので買ってきて!と言われていて、私は紅茶の違いがあんまり判らないのですが、そんなにお勧めなら・・・と、自分の分も、他の人へのお土産もこれにしました。このデパートでもホテルでも「マダム」と呼びかけられ、え、マダムって一体いくつに見えてるの?そしてそもそもフランス語なんじゃ?と思っていたんですが、帰って調べたら、女性に対する敬称なんですね。フォートナム&メイソンかハロッズか忘れましたが、お手洗いにハンドソープと並んでハンドクリームが置いてあって、さすが高級デパート、素敵だなと思いました。で、夕方に荷物を置きに帰ってまた外出し、また公園に行きました(笑)調子に乗ってうろうろしていたらすっかり暗くなってしまい、また焦るはめに。色々ありましたが、楽しかったー!!あ、意外にも帰国した日本の手荷物検査が一番厳しかったです。スーツケースを開けてチェックされるとは思わなかった。珍しくきちんとパッキングしておいて良かったです・・・。自分に買ったお土産の数々。趣味全開です。いつかまた行けますように。
2015年02月28日
コメント(0)
私事ですが、念願のパソコンを購入しました。観劇の感想をちまちま携帯で書くのが苦痛だったのですが、これで、まだ記憶が鮮明なうちに感想を残せそうで嬉しいです。そんなこんなで、すっかり記憶が曖昧なのですが、今年に入って上記2作を観劇しました!まずは、雪組大劇場公演『ルパン三世』。2月1日、15時公演でした。宝塚でルパンなんて・・・と思っていましたが、これが、文句なしに楽しかったです!!ルパンの世界観をしっかり再現し、わくわくハラハラさせつつ、それでいて、ちゃんと“宝塚歌劇”なことに感動しました。ポップで夢々しくて、宝塚ファンへもルパン三世ファンへも敬意をもって作っていることが感じられる、良作エンターテイメント。あのテーマ曲が使えているのも強みで、ルパン登場!からのテーマ曲が流れてきた時に、一気に熱くなりました。マリー・アントワネットの首飾りを盗もうとしたルパン達が現代からタイムスリップでフランス革命時代に飛んでしまうというストーリーです。宝塚歌劇といったらフランス革命。フランス革命やベルばらを全く知らなくても楽しめると思うのですが、宝塚ファンはベルばらのオマージュを感じられる作り。「シトワイヤン、行こう!」で始まるダンスシーンや、牢獄へのマリー・アントワネットへ「カペー未亡人!」と呼びかけるあたりは、クスッとしました。マリーちゃんは、コケティッシュでとっても可愛かったです。ルパンはマリーちゃんの運命を変えようと奔走するんですが、最期はこうきたかー!と拍手したくなりました。荷車を引くところはスカーレット・ピンパーネルっぽさもあったかも。ルパン・不二子ちゃん・銭形警部・・・といったお馴染みのメンバーがイメージそのままで、特に不二子ちゃんの色っぽさが最高でした。ちゃっかり時代に順応しちゃう逞しさもさすが。私のお目当ては、カリオストロ伯爵(望海風斗さん)だった訳ですが、とても面白い役どころでした。胡散臭くて、意外と小者で楽しかったです^^;カリオストロとルパンの絡みのあたりがアドリブ満載でしたが、この日はルパンがカリオストロに妖怪体操を教えていました・・・(笑)ラストにカリオストロが満を持してセリ上がってくるのですが、その時にも妖怪体操のあのポーズ。この場面、ビジュアル系のロックスターみたいでかっこよかったです。歌も多くて、大満足。戦う場面はドタバタ煩くて、でも結果的にスッキリまとまって、最後のルパンのジャンプ(高い!)まで忠実に再現されていて、老若男女楽しめるんじゃないかなぁ。お披露目&お正月公演にぴったりでした。ショーの『ファンシー・ガイ!』は、プロローグの曲と(衣装は抜きで)黒燕尾の男役群舞はとても好きでしたが、全体的にはピンと来ないショーでした。プレスリーのくだりも長かったし(というか私が雪組に詳しくないので、皆がプレスリーの髪型をすると顔が全く分からない・・・)だいもんの歌にちょっと頼りすぎなのでは・・・とも思いました。歌える男役が少ないからか(?)、オペラの男声をBGMにしたのも興醒めました。好きな曲でしたけど、宝塚で男性の歌は聞きたくないです。さて、二作目は月組中日公演『風と共に去りぬ』。2月15日の午後公演。ちょうどよく前日に大阪出張があったので、帰りに寄り道できて助かりました♪3年ぶりの名古屋!というか、観劇のために名古屋に再び来る日が来るとはまず、前日の夜に名古屋に着いて、味噌煮込みうどん。前回来た時に行った、山本屋総本家を目指していたはずが道に迷い、気がつけば山本屋本店に(違うお店です)ここは多分総本家よりはお値段が高いようなのですが、お替り自由のお漬物が無料で、その他サービスがとても良かったです。3年前に初めて味噌煮込みうどんを食べたときに、そのあまりの硬さに驚いたのですが、今回はそこまで硬くなかった気がします。衝撃が少なかったのは残念ですが(笑)、美味しかった!中日劇場近くのホテルに泊まり、翌日はひつまぶし!有名店の「しら河」に初めて連れて行っていただきました。鰻が柔らかくて。とっても美味しかったです。幸せ。祐飛さんファンつながりで知り合ったお友達と、昼食&お茶をご一緒できてもう観劇前に満足しました(笑)肝心の観劇は、もちろん楽しみましたが、スカーレットに関しては、去年の梅田公演の方がしっくりきたかもしれないです。真咲さんのセリフ回しの癖が気になってしまって。。でも、スカーレットというキャラクターには感情移入しますし、生きる気力に溢れたスカーレット、はとても合っているんですけどね。可愛いし。演出もやっぱり古い・・・と思うのですが、戦争が始まった場面でメラニーが「戦争は春の日に起こった・・・」と歌うところは、去年もそうでしたが、今回も泣けてきました。ちゃぴのメラニーは、落ち着きと優しさが溢れていて、素敵でした。あと私はベルが好きなので、誰がベルをやっても好きではあるんですが、美弥さんのベルはとても良かったです。彼女が演じる役は、何を観てもしっくり来るんですよね。歌もダンスも良いし、今後も観続けたい人です。帰りにコンパルで海老フライサンドを買って、天むすも買うつもりが道に迷ってしまい、泣く泣く帰りました。食べ過ぎだからちょうど良かったんですけど、食べたかった!上演時間は3時間15分程度。他のお客さんの会話で気づきましたが、2回公演の間の休憩が15分しか無い!15分なんてお化粧直して着替えたら終わりの気がしますが・・・本当に出演者には頭が下がります。最近体重の増加に悩んでいるので、透明人間になって、一緒に1日2回公演の舞台にたったら1日で痩せそうだなーと、しょうもない事を考えながら帰路につきました。すっかり怠け癖がついてしまったのですが、早急にウエストを何とかしなくては。
2015年02月28日
コメント(0)
宮島は厳島神社で、厄払いのご祈祷をしていただきました。色々思い出があって、宮島なんて向こう10年は行けないかなと思っていたんですが、世界遺産で厄払いをしていただけるなんて、広島に住んでいる今くらいですし、厄払いに誘ってもらったのに断るのもバチ当たりな気がしますし…。結果、とっても寒かったですが、貴重な体験ができて清々しい気持ちになりました。宮島に向かう船では霧雨に降られ、下船した瞬間まで降っていたのですが、宮島に降り立つと不思議と止んでしまい、しかも虹が。虹なんて何年ぶりに見たんでしょう。ちょっと写真では見づらいですが。私は特に信心深くも無く、ご祈祷を受けるのって記憶の限りでは初めてくらいでした。七五三くらいの年の頃に、神社の本殿に入った様な記憶がうっすらあるのですが…。なので、事前にネットでマナーを読んで、服装も悩んでいたんですが、屋根があるだけで寒風吹きっさらしの本殿では誰1人コートも脱がず、服装も何も無かったです独特かなと思ったのは、お祈りの時に使う巨大な白いハタキみたいなの(名前が…)の代わりに、金の硬い紙?のような素材でできている重そうなものが出てきました。1人1人の頭に付けてくださるのですが、頭に付いた時に結構な衝撃がありました。こんな説明では何も伝わらないと思いますが…。ご祈祷後にお神酒をいただき、手渡されたお守り。お守りと、スルメと昆布、落雁をいただきました。スルメが美味しそうなのですが、早速食べるのが勿体なくて、どうしよう。。おみくじは吉。吉で十分です。日々のなんでもない幸せにも感謝できる1年でありますように。気が大きくなって久しぶりに牡蠣三昧を楽しみ(以前に牡蠣に当たってから怖くて食べられなかった)、帰りはこれまた何年ぶりだか分からない霰に襲われて船まで走りました。痛かったです…。不思議な天気に神秘を感じた1日でした。
2015年01月13日
コメント(0)
ゆるゆると書いている旅行日記が終わらず、すっきりしないのですが、大晦日になりました。今年の後半はずっと行きたかったイギリスにも行き、大好きな舞台を観に行くこともできましたが、毎日苦しくて、後悔して、でも何をどこから後悔していいのか分からない、そんな日々でした。何をしていても、毎日思い出します。割り切れることは決して今後もないと思いますが、それでも人生は愛しくて、諦めることはできないです。6月ぶりに地元に帰って、やっと今朝お墓参りに行けました。名前が彫ってあるのを見なかったので、どこか実感ないままでしたが。そもそも出会わなければ、傷つけることもなく、こんな日は来なかったのにと思うのですが、もう今更どうしようもないことで、乗り切れなくても、この痛みとともに生きていくしかないのだと感じています。大切なものを大切にして、大切な人に大切だということを伝えられる、そんな日々にしていきたいです。そして、少しでも人のために生きられれば。2015年はそう過ごせますように。ありがとうございました。
2014年12月31日
コメント(0)
もはや確実に年内には終わらない旅行日記の続きです。大したこと書いていないのに・・・。3日目の予定は、マーケットで買い物とミュージカル鑑賞。コヴェント・ガーデンに行きました。余談ですが、帰国してから『世界ふしぎ発見』を見ていたら、まさに同じ場所で野々すみ花ちゃんがお茶をしていて、嬉しかったです。月曜はジュビリーとアップルマーケットでアンティーク市をしていて、それが目当てだったのですが、やっぱり何が良いもので何がガラクタなのかさっぱり分からず・・・。マーケットでは何も買いませんでした。自分へのお土産に専門店で紅茶と、洋梨&ピンクマグノリアのボディーとハンドクリームを買いました。とても良い香りで、まさに一目惚れならぬ一嗅ぎ惚れだったんですが、後で調べたら英国ブランドではなく、アメリカのお店だったという・・・でも日本でなかなか手に入らなさそうだったので、買って良かったですが。ランチは、これも予定通りのフィッシュ&チップス。食べたかったのは自分ですが、本当に大きくて、しかも白身のフライは実はそんなに好きではない・・・ため、後半は非常に苦しかったです。。このマヨネーズみたいなものが、(いやマヨネーズなのかも知れないけど日本のマヨネーズではない)上手く成分を表現できないんですけど、癖になる味で私は好きでした。で、緑のソースのようなものも初めて食べたのですが、グリーンピース、と思いきや大量のペパーミント?も入っていて特に美味しいものでは無かったのですが、フライの油っぽさを消化してくれる気はしました。マッシーピーズ(mushy peas)という物だったみたいです。あとは、イギリス人ぶりたかったので、お塩とワインビネガーをどばどばかけて食べました。この後胸やけしたので、晩御飯は食べていません・・・。昼食後少しぶらぶらして、1人で劇場まで辿り着けるか不安だったので早めに最寄駅のレスタースクエアへ移動しました。そんなに苦労せず見つけられたのですが、何度も写真では見ていたこの外観が現れた時は感動しました・・・!『レ・ミゼラブル』です。何を観るか迷ったのですが、やっぱり自分が1番好きなミュージカルにしました。事前に日本でネットでチケットを買ったのですが、日本語表示で簡単に買えて、当日はプリントアウトした紙を見せるだけだったので簡単でした。旅行会社を通すよりもかなりお得でしたし。しかし開演は午後19時半。時間が余りすぎてしまったので、散歩しながら見つけた、ナショナルポートレイトギャラリーへ入りました。イギリスの美術館は、基本特別展以外は無料ですし、お手洗いは綺麗ですし、Wi-Fiも繋がるし、座る所もあるしで、とても快適です。その名の通り、肖像画ばかりを集めた美術館。肖像画にはそんなに興味ないな・・・と思っていたのですが、意外ととても楽しめました。教科書で見た様な、エリザベス女王の肖像画も観れましたし、「セレブリティの愛とスキャンダル」みたいなコーナーにネルソン提督とエマ・ハミルトンの肖像画が並べてあって、これまた宝塚ファン的にちょっとテンション上がるという・・・(笑)キャサリン妃の、とても大きな、大きすぎる肖像画もありました。美術館が閉まってもまだ時間がありすぎるため、スタバに行こうかと歩いている所で、ナンパされました。電話番号のメモを渡されるという古典的な展開に驚いて、「センキュー、バット、アイ・・・トラベル!」という、もはや何語?という単語しか出てきませんでした相手はそれでも構わないよ的な事を言ってましたけど(私が構うわ)でもプリティーだのセクシーだの言われて悪い気はしなかったので今生の思い出にしよう。スタバの注文は何とか私でもできましたが、日本の様にセルフで捨てるゴミ箱がなく、とまどいました。あのセルフで燃える・燃えないゴミ、と分けて捨てさせるのって、もしや日本人の良心に基づいた文化なんでしょうか。台湾でも行ったことあるはずなんですが、その辺り記憶にありません。そんなこんなで、やっと予定時刻に。劇場はすんなり入れたものの、お手洗いが見当たらずうろうろ。結局、客席の中にありました。そして今度は自分の席が探せずうろうろ。日本の感覚だと、座席の背に番号が貼ってあると思うのですが、番号が・・・無い!(結局座席の背の前側にあったんですが)もうこれはお姉さんに聞くしか無いところで、どう間違ったか「G9」と書かれたチケットを持ちながら「ジーセブンはどこですか?」と口が動いてしまいました・・・。自分にびっくりした・・・。日本の恥を晒したようで、すみません。。そんなこんなで観劇した『レ・ミゼラブル』ですが、素晴らしかったです!劇場が思ったよりも狭くて、声が恐らく地声だったのですが、その声に包まれる感覚が本当に幸せで。日本で観る時と同じく、銀の燭台の場面で泣き始め、その後も随所で気づくと涙が溢れていました。コゼットが黒髪で好みのルックスだったのも良かったです。(私の中でコゼットは黒髪なんです)学生達のバリケードの場面の迫力が凄かったのと、コミカルな場面で観客が大笑いするのが印象的でした。観れて良かった!!観劇後は22時半過ぎ。怖いのでタクシーで帰るつもりでしたが、肝心のタクシーが見当たらず・・・。待っている方が怖いと、走って駅まで行き(ほんとに走った)地下鉄で帰りました。夜の地下鉄は危険かなと思っていたのですが、女性も多くて、とりあえずは何もありませんでした。油断は禁物だとは思いますけど。無事に帰れて良かったです。
2014年12月30日
コメント(0)
更新できないまま月日が経ってしまい、ロンドンから帰って2ヶ月以上、紅葉も終わり、クリスマスも終わり、すっかり年の瀬ですが。備忘録として残しておきたいので、思い出せる範囲で書きます。ちなみに現在、NHKで放送されている英国ドラマの『ダウントン・アビー』にハマっており、イギリス熱は上がる一方です。舞台になっているハイクレア城にいつか行ってみたい…!さて、2日目の続きですが。セントジェームズパークを抜けて、宮殿やビッグベンを横目に見ながら向かったのは、テート・ブリテン。道は分かりやすかったですし、テムズ川を散歩しながら行けるので気持ち良かったです。宝塚ファンとしては、ランベスに行きたい!でも何か怖い(笑)ので、ランベスの名の付いた橋を渡ることで満足しました。もちろん脳内BGMはランベスウォーク♪さて、この旅の最大目的地、テート・ブリテン。イギリス絵画が大好きで、学生時代は美術館で働きたくて勉強していた私にとって、憧れの地でした。神話や物語の世界を繊細に描いたラファエル前派とターナーのコレクションが豊富な美術館です。風景画にさして興味が無い私ですが、初めてターナーの絵を観たときに(しかも美術館ではなく確か毎日新聞の日曜版に載っていたはず)魅入られた感覚を今でも覚えています。という訳で、この空間にいるのが幸せすぎて、10時の開館から16時半までずっといました(笑)たまたまですが、特別展で「LateTurner」というターナー後期の作品展もやっていて、この美術館では常設されていない代表作の1つ『雨、蒸気、速度-グレート・ウェスタン鉄道』が観れたことにまた感動。展覧室の真ん中で長椅子に座って、部屋全体がターナーの作品という贅沢を堪能しました。同じくラファエル前派のお部屋も幸せで、ここに住みたい‥‥でも日本に帰って宝塚観なきゃ‥(そこ?)と思っていました。美術館内のカフェで、サンドウィッチとアーモンドタルトとアールグレイをいただきました。朝は食べてないし、前夜はスーパーのパスタサラダで全く美味しく無かったので、やっと暖かくて美味しいものに出会えました。紅茶がほっとする‥‥。この日に限らず、紅茶はアールグレイばかり飲んでいました。テート・ブリテンは歴史ある絵画が中心で、現代美術はテート・モダンの方にあるのですが、ターナー賞の作品なのかな?(英語が苦手なため詳細は不明)現代アートのコーナーもありました。前衛的なものは全然分からないので、全裸で新聞紙の上を飛び跳ねる男性の映像をボーゼンと眺めていましたが(一応後姿…)、これは結構好きでした。美術館を出たのが夕方だったので、またぶらぶらお散歩して地下鉄経由でホテルに帰り、ピザを食べてこの日は終了。
2014年12月27日
コメント(0)
ロンドンに着いたところで放置していた日記の続きです。2日目。前夜やたら早く寝たため、早起きが苦手な私も早朝から活動し始めました。朝ごはんを食べる時間も勿体無くて、地下鉄へ。ところで、気温10度以下も覚悟していた10月下旬のロンドンですが、今年は全然寒くなかったです。この日も軽いウールの上着だけ。他の日はそれにトレンチコートをプラスしてました。この「ロンドンでトレンチコート!」にとても憧れていたので、嬉しくて仕方なかったです。これでバーバリーのトレンチだったら文句なしだったんですが、それは予算の都合上叶わなかったのが心残り。さて、話を戻して地下鉄。切符を買うのが心配だったのですが、自動切符売場は日本語表示もできます。が、買おうと思っていたトラベルカードの買い方が分からない…。移動するエリア(ZONE)によって料金が違うのですが、私は市内中心部を巡りたいのでZONE1〜2限定のカードで十分なのに、ZONE1〜6まで行けるカードしかなく…(高い)何だかなぁ…と思いつつ、お高めのワンデイトラベルカードを買っていたのですが、最終日に気づきました。違う券売機なら売っている!機械によってお釣りの出てこない券売機もあるし(No change givenと書いてある)、なかなか初心者にはハードです。事前にガイドブックで見てたので分かりましたが、お釣り出ない券売機って何だよちなみに、小銭の投入口も3日目に初めて気づきました。日本の感覚だと、お札投入口のすぐ側に小銭投入口もあると思うのですが、機械の上部にちょんとあって。分かりづらい…!小銭ばかり増やしたわ…。(ちなみに私が買ったのは紙のカードですが、ロンドンでは、オイスターカードというSuicaみたいなカードが一般的です)前置きが長くなりましたが。朝から向かったのは、セント・ジェームズ・パーク。秋のイギリスは初めてなので、公園でリスを探したいと思っていて。どこにでもいるよと聞いていたものの、小さいし見つけられるかな?と、公園に入って二歩歩いたら。いました(早)もう、この瞬間、心細かったテンションがMAXに上がりました。人慣れしてる、そしてうじゃうじゃいる!セント・ジェームズ・パークは、白鳥その他野鳥たちの楽園で、私も日本野鳥の会のメンバーかってくらい、リスさんと鳥たちに夢中でした。あまりに楽しかったので、この日の夕方も、2日後の夕方も、帰国する日の朝にも行っちゃいました。また同じ所に行くの?って言われないのが1人旅の醍醐味ですね。都会の中心にこんな公園があるのって、素敵ですよね。早朝は人が少なくて、すれちがった人に「Morning!」と声をかけられましたが、夕方は観光客と通り過ぎる市民でいっぱい。ここで遊んでいる子供たちを見て、イギリスにも「だるまさんが転んだ」があるんだ!と発見しました。あと、最終日にやっと「写真を撮って下さい」と言えるようになりました(遅)
2014年11月23日
コメント(0)
10月17日から1週間、ロンドンに行ってきました。移動も長いので、実質は4泊で丸3日と半日楽しんだ感じでしょうか。久しぶりの海外。そして初の1人旅。ずっと憧れていたものの、超がつくほど小心者の私が実現できる日が来るとは思いませんでした。ただ、この旅行を計画した時に、かなり落ち込んでやけっぱちの気分だったため、もうなるようになれ!知らんわ!と完全に勢いで申し込んでしまった感があります。無事に帰れて良かったですけど、女1人で海外ってやっぱり安全ではないと思うので、今回大丈夫だったからといって調子に乗らないように行動しないといけないな、とは思います。イギリス自体は3回目です。初めて行った外国で、大好きな憧れの国。前に行ったのは学生時代なので遠い記憶なのですが…。今回の目的は、とにかくのんびりする!(観光はしない!)ミュージカルを観る!テートブリテン(憧れの美術館)に行く!ちなみに英語は大の苦手です。苦手どころか、自分でも笑っちゃうくらい喋れなくて、ほんと大変でしたなのでだいぶ珍道中になってしまいましたが、楽しかったです。しかし日本人の恥を晒したようで、申し訳ない…。申し込んだのは旅行会社のツアーですが、完全フリーで添乗員も無しなのでホテルと航空券だけを手配してもらった感じです。時期が時期だけに、同じツアーっぽいのは女の子2人組がいただけでした。(それも飛行機が一緒だっただけでホテルでは会ってません)空港からホテルへの送迎も片道8000円で1人だと2倍になるというのでアホらしくてやめてしまったため(空港から市内まではそんなに離れてない)空港に降り立ったその時からサバイバル!ちなみに、航空会社はカタール航空、ドーハ経由でした。カタールがこれまでの人生で未知すぎて、ドーハ?ドーハの悲劇?(しかしサッカーはよく知らない)、ってゆーかドーハってどこ?(カタールです)な勢いでしたが、飛行機は危惧していたよりも快適でした。カタールの空港。謎のクマ。クマの身体からランプが出ていて、ちょっと不気味。宝石を売っているショップが見事にゴールドしかなく、中東っぽいなぁと思ったくらいで、後は普通に綺麗な空港でした。この空港のお手洗いに閉じ込められたのが、旅行中1番焦った出来事です。単にドアが恐ろしく堅かったんですけど…(体当たり数回目でやっと開いた)そんなこんなでロンドンに着いた時の私は、不安と緊張で一杯でした。案の定、お天気も悪かったですし(笑)計画通りヒースローエキスプレスに乗り(地下鉄で行けばだいぶお得なのですが、大荷物で地下鉄乗るのが不安で)、駅からタクシーに乗り、無事にホテルでチェックインできた!という事に安堵して、近所を散歩した後は早々に寝てしまいました。チェックインも大変でしたけどね
2014年11月09日
コメント(0)
題名のままなのですが、これからロンドンに行ってきます毎年7月か8月にしか夏休みが取れない就業先なのですが今年なぜか急に秋でも良いよと言われたので、こんな機会はもう無いかもと思い、久しぶりに海外に行くことにしました。遠くに行きたいんだ!!イギリスは生まれて初めて行った外国です。観光ではなく、公園を散歩してミュージカルを観て、のんびり過ごすのが目的という、なんとも贅沢な旅です。初めての1人旅のため、今は不安で一杯ですが、(小心者の私がこうしているのが信じられない)大好きな国で、好きなように過ごしてみます。行ってきます!空港にて。
2014年10月17日
コメント(0)
観劇からだいぶ日が経ってしまいましたが。9月27日、シアタードラマシティにて、蘭寿とむさんの女優としての初舞台『ifi』を観てきました。個人的に色々思う作品であり、観ていて辛くなってしまったのですが、それは舞台のクオリティとは関係の無いところで、ステージとしては最高に熱くて格好良かったです。蘭寿さんはもちろん、キャストの皆さんも、舞台装置も。ジャンルとしては「ダンスミュージカル」と謳われていました。セリフは最低限しかなく、ストーリーを描くのはダンス、そして歌。世界で活躍しているダンサー達が集結し、映像技術を駆使し、とても見応えのあるものでした。映像と舞台の融合の成功事例を殆ど見たことが無く、ゆえに苦手なのですが、斬新で効果的で引き込まれました。そして人間離れしたダンサー達。国籍も違えば得意とするダンスのジャンルも様々なのですが、全員のクオリティがここまでのレベルのものは観たことがない気がします。見えないけどワイヤーがあるのか?と疑いたくなるほどの重力を感じさせない技術に、人間の身体ってすごいなぁ…と、ただただ感動していました。そして、そんなスペシャリスト達に囲まれても、やはり蘭寿さんはダンサーなのだなと感じました。違和感なく綺麗な女性になっていて(特に二幕の衣装では生腹が拝めて釘付けでした。ウエスト細くて筋肉のつき方も女性らしくて理想的!)、でも踊るとやっぱりキレキレで、上半身を倒して腰をグイーんと回した時に「あ、蘭寿さん!」と思いました(笑)テーマが重かったストーリーですが、題名通り、If I… もし、私が…、もう一度、あの時をやり直せたらどうするか。という禁断のテーマを描いています。自分の軽率な行動が元で事件が起こり、恋人ヒロが亡くなってしまったユーリ(蘭寿さん)は、以前はバカにしていた占いに依存するようになり、そこで「ifi」の世界へ行ける薬を手にする。行く先々で示される2つの選択肢のどちらかを選ぶこと、と指示されて。そして迷い込んだ「ifi」の世界で出会うのは、行きつけの占いバーにいた常連客たちの過去の姿。子供を亡くした夫婦、俺は失敗した事なんてない、とうそぶいていたミュージシャン。決めた選択肢で少しずつ現在が変わっていく…。AパターンとBパターンの2つの結末が用意された舞台で、東京公演は期間も長くABどっちも上演されたのですが、大阪公演は3日間のみ、Bパターンのみの上演でした。キャストも少し違うので、大阪にBしか来なかったのはそういう事情もあるのでしょうが。結論としては、これはAB両方観てスッキリする舞台なのだと感じました。そして1度しか観れないのであれば、私はAパターンが観たかったです。というのも、もう公演が終わってしまったのでネタバレしても良いと思うのですが、Bパターンでユーリがした選択は、自分が死んで代わりにヒロを生かし、それで満足するという結末だったんです。観ながらユーリに感情移入しすぎていたため、愕然としました。辛くても、後悔しても、生きていく、という自分を否定されたようで。そして、途中までの粗筋は知っていてこの舞台を観に来た私は、無意識に自分を肯定して欲しかったんだなと、救われたかったんだなと、何を甘いこと考えてたんだろう…と、ガンッと殴られた気分になりました。要は感情移入しすぎなのですが、そんな訳で純粋にエンターテイメントとして楽しむことはできなかったです。でも私は今生きているし、これからも生きていく、そんな生き様を観たかったです。で、観劇後に一晩中悶々として、勝手な解釈ですが、Bパターンの結末も現実とはまた違うのかも…と考えてみました。(なにせ言葉が少ない舞台なので、観る人によって見え方が違うと思うんです)あの結末は、“if I〜”そうだったら良かったのに…というユーリが創り出した「物語」なのではないかと。間違っているかもしれませんが、そう思うと割り切れたのでそう思うことにしました。まぁ、そんなこんなで、あまり重いテーマの舞台は観るべきではないなと思った私ですが、女優の蘭寿さんは本当に可愛かったです。歌も高い方が出しやすいのか、違和感なく上手くて。改めて、なんて素敵な女性なんだろうと憧れました。ショーっぽい場面もあるので、満面の笑みで客席へ降りて来た時、その昔同じ劇場で(コンサート)、きゃー嬉しいけどむしろ赤面するから近づかないで!と怯えた事を懐かしく思い出しました(笑)8月のLa Vieとifi、同じ劇場でほぼ同時期に、言葉の力に頼らず歌とダンスで綴る作品が祐飛さんと蘭寿さんで上演されたのが面白いと思いました。パーツは似てても全く違うし。演出だけなら圧倒的にifiが好みだったのですが、なかなか全てに満足、というのは難しいものです。それでも舞台が大好きなのですが。
2014年10月17日
コメント(0)
『PUCK』の補足。重要アイテム「ローラースケート」がまさかの全く変わらなかった『PUCK』ですが、さすがに今目にしない物は変わっていました。ダニーの大型コンピューターは薄型Macに、UKヒットチャートを聞くラジオはスマホに、そして問題のフロッピーディスクはDVDに。今の記憶媒体と言えばUSBメモリしか思いつかなくて、ちょっと小さくて舞台映えしないよなーと思っていたので、DVDという手があったか!と膝を叩きたくなりました。こういう電子機器って時代を感じますよね。また20年後に再演されたりしたら、その時はどうなっているのでしょう…。ショー・ファンタジー『CRYSTAL TAKARAZUKA』はとにかくキラキラしていて楽しかったです。でもあまりにも『PUCK』で精神力を使い果たしたため、一瞬で終わってしまったような…構成は同じ中村暁先生の『Dance Romanesque』に似てました。奇抜なところは何も無いです。特別観たい人がいなければあっさり終わってしまうかも。でも私は中村先生のショーが好きです。物語性があって、衣裳も音楽のチョイスも上品で、何より美しくて。男の子版のシンデレラとオランピアの場面が特に好きです。オランピアを探しに行くホフマン役の真咲さんの歌が、PUCKで本来の歌い方を抑えていただけに渾身のビブラート全開で嬉しくなりました。ダンサーが揃った自動人形達の踊りも上手すぎて目が足らなかったです。月組のショーというと、真咲さんが歌い上げる間にちゃぴちゃんが2倍踊るというパターンが最近多いような気がしていたのですが、今回は比較的ダンスの比重が高かったように思います。大階段での黒燕尾、素敵だった!初日のカーテンコールはスタンディングオベーションの大盛況でした。ご挨拶で「PUCKの実況CDを擦り切れるほど聞いておりました」と言った真咲さんに、うん、CDは擦り切れる物じゃないけどね!気持ち分かるよ!と頷いておりました。自分の中のピュアな気持ち、とか大切にしまっていた想い、とかが一気に蘇って、沢山のことが変わったようで何も変わっていないということを頭では無くて身体中で感じる時間でした。
2014年10月02日
コメント(0)
『PUCK』初日には、初演のパック役の涼風真世さんが来られてました(麻乃さんも一緒だった様ですが私の席からは全く見えず)来られるにしてもまさかの初日?!と涼風さんがいらした時点で緊張がMAXになり、手に汗を握りながら幕が開いたと同時に感極まってしまい、プロローグからずっと泣いていました(笑)特にパックが生まれるところ。妖精王のオベロンとタイテーニアに「声を出してごらん」と言われて最初は上手く出せず、「声ー、言葉ー、乗せて〜」の「乗せて〜♪」のところでいきなり上手くなるところが大好きなのですが、もう真咲さんが「乗せて〜」と歌い上げたところで、「妖精!パック!」となってしまって。もう終始こんな感じで、あの場面この場面の再現に「パック…!」と嗚咽を堪え続ける1時間半でした。『PUCK』は5人の幼馴染たちの子供時代から始まり、子役を使わないので男役スターさん達が半ズボンで懸命に子供を演じるという、今ではなかなか見られない姿が見れるのがファンの楽しみ。で、初日の空気は独特で、1人出てくる度に笑いが起こる客席だったんですが(ちょっと皆さん楽しみにしすぎです)、私はそんな状況ではなかったため、客席が子役姿にきゃいきゃい言ってるのにも全く乗れずに泣き続け、そのうちにみんな成長してしまいました(笑)ずっとこんな感じかと思ったんですが、ダニーのビリヤード場面ぐらいから落ち着きました。もうビリヤードが下手すぎて!辞書に不可能という文字が無いダニーなのに 相手のマシュー氏も一打目が全く玉が動かず「何で当たってないのに音が鳴ったんですか」「どこ見て打ってるんだ」とお互いアドリブで応戦する場となっていました。二日目もグダグダで面白かったですけど、早く上手くなって(祈)観劇前にお稽古場の映像を観て分かっていたのですが、残念なことに主題歌以外の曲はほとんど変わっていました。歌詞は同じで、全く違うメロディーな訳では無く、微妙に変わったり戻ったりするのでものすごく心地悪いというか、違和感がありました。たぶん著作権の問題とかなんだと思います。初演の曲が体の隅々にまで染み込んでいるので、まだ馴染めないのですが、変わっちゃったものは仕方ない…。でもとても柔らかいメロディーで綴られるので、ハーミアとダニーが結婚しちゃうかも!とヘレンとラリーが焦る時にも悲壮感感が無くて不思議な感じがしました。早く慣れると良いのだけれど。真咲さんのパックは、もう贔屓目100%なことは百も承知ですけど(100が多い)、妖精でした!!技術的にはこなせるだろうし、可愛いだろうけれど、真咲さんの歌や台詞回しは独特の癖があるし、そしてやっぱり涼風さんほどナチュラルボーンフェアリーって感じじゃないし、ちょっと可愛らしさがわざとらしくなったら嫌だなーと思ってたんですが…。妖精でした!特に、声。高いけど女の子の声でもないし、癖もなくて聞いたことのない声でびっくりしました。できるんじゃん!生まれたての妖精の幼さ、無垢さ、恋をしてからの切なさ、ナチュラルに見せてすごく作り込んでいることに感動しました。やっぱりこの人、上手い…!最後の「LOVER’S GREEN」はこれを感動的に歌い上げないと話が成り立たないのでドキドキしましたが、私はもちろん泣きましたし、涼風さんのファンだったお友達が褒めてくれたので客観的にも良かったのだと…思います(自分では客観視できないので^^;)『PUCK』が好きな理由は色々あるのですが、曲があちこち変わっていても、私が純粋な少女では無くなってしまった今でも、決して変わらない透明感がありました。やっぱり大好きです。悪人は誰もいなくて、幸せな気持ちになります。策略でハーミア達を陥れようとするダニーは悪事を働いてはいる訳ですが、子供の頃から描かれているのでハーミア一筋なのが分かるし、魅力的なんですよね。しかも私、美弥るりかさん大好きだし。「君は僕の一生の夢なんだ」とか、キュンキュンします子供達が大人になっていくグローイング・アップの場面も大好きなんですが、大人になるに従って夢が変わったり諦めたりする中で、ダニーのホテル王とボビーのロックシンガーの夢は揺るがないんですよね。そこも好きです。美弥さんは終始落ち着いていて素敵でした。初演は二番手の天海さんがボビー役だったので、今回ボビーが珠城さんに抜擢されて何か比重が変わるのかな?と思ったのですが、その辺りは変更無しでした。珠城さんの大きさや雰囲気、絶対将来真ん中に立つ人だよね感は天海さんに似ている気がします。ただ天海さんに比べて破天荒さが無いので、笑いを取ろうとする姿がどうしても生真面目に見えてしまって…。でもこれからどんどん大きくなるんでしょうね。ショーの扱いを見ても、たぶん近い将来の勢力図は変わってるんだろうなーと思います。バンドの曲が変わってたのは良かったです。あれ、すごく80年代ぽかったし。ハーミアは、とにかく可愛かった…!また書きます。そして、これだけ語っていてもビデオでしか観たことなかったので、ヘレンとラリーの関係が少しずつ変わっていく過程が観れて良かったです。期待通り沙央さんのヘレンが面白くて、小芝居も気になって目が離せませんでした。ダニーを盲目的に愛する一方で育った森も大切に思っていて、でもダニーも信じたくて。パックの歌を聞きながら泣き出しちゃうのが可愛くて。それをラリーがずっと見てるんだという事に気づいて、じーんとしました。アドリブも楽しくて、何度観ても楽しめる作品だと思います。周りはともかく、真咲さんのパックはもう仕上がっているので、このまま癖を出さずに千秋楽まで駆け抜けてもらいたいです。まだまだ語り足りない位ですが、いくらでも長くなってしまうので、これで一旦切ります(一旦なのか)
2014年09月28日
コメント(0)
9月26日と27日、月組公演『PUCK』の初日と2日目の昼公演を観てきました。…という一文だけで感極まって泣きそうです。『PUCK』を生で観れる日が来るなんて思わなかった。子供の頃からビデオを擦り切れる程観て、ずっと心に生き続けていた大好きな作品を、現実のものとして観れるなんて。しかも今大好きな人の主演で、という奇跡。今年は仕事もプライベートも辛い時に「秋にはPUCKがある!」を自分との合言葉にしてきたので、もう幕が上がる前から感動と緊張で倒れそうでした、私。『PUCK』はシェイクスピアの『真夏の夜の夢』を妖精パックを主役に変えて大胆にアレンジしたミュージカル。原作はハーミアと恋人のライサンダー、そこに割り込むディミートリアスと彼を愛するヘレナという4人の若者がすったもんだする話ですが、舞台をイギリスの田舎へ変え、パックと5人の幼馴染達が織りなす群像劇になっています。ハーミアを想うホテル王ダニーと貴族の青年ラリーになぜかパックも加わり、そしてダニーを好きなヘレン、そして原作ではただの脇役でしかない、魔法でロバの頭を被せられてしまう職人ボトムがロックシンガーを夢見るボビーとなり、そして妖精達が加わって…松任谷由実さんが提供した主題歌も印象的な、とってもピュアでかわいいラブストーリーです。もう総勢8人が集合したポスターから可愛い!でもPUCKは初演の涼風真世さんの代表作、完全な当て書きだけに再演は無理だと思っていました。男役トップスターが妖精パック。宝塚には可愛いフェアリータイプの男役スターというのも常にいる訳ですが、入団して10年以上男役を追求してトップになってから「妖精」を違和感なく演じられる人がいるのか、そして「歌の妖精」という設定なので歌えないと話にならないし。真咲さんならできるかも…とは思っていましたが、初演が素晴らしかっただけに正直不安もありました。そして限られたトップスターの任期の中で男役を極めてほしい気持ちもありましたし…。でも愛希れいかちゃんのハーミア始め、それぞれの配役がかなり私の好みで発表されていき、そしてポスターを見た時の感動。現代にPUCKが蘇るんだ!と最大限にわくわくしました。そして迎えた初日ですよ…!初日のために会社休んだのって初めてですよ…!ちょっとPUCKへの思い入れだけで長くなってきたので、一旦切ります
2014年09月28日
コメント(0)
映画『柘榴坂の仇討ち』を観てきました。予告編を見て気になっていて、原作が泣かせの天才、浅田次郎氏なので絶対泣くだろうと思っていたのですが、映画の半分以上ずっと泣いていました。嗚咽を堪えていたので観終わった時には喉が痛くて彦根藩の武士、志村金吾(中井貴一)は主君井伊直弼の警護を務める近習に取り立てられたが、安政7年(1860年)3月3日、雪の日、桜田門外の変が起きる。金吾は槍を持って逃げた刺客の一人を追って持ち場を離れてしまい、その間に直弼は命を奪われてしまう。金吾の不始末を苦にして両親は自害、金吾も切腹を願うが許されない。藩が下した命令は「逃亡した浪士の首のひとつも挙げて、殿の御墓前にお供えせよ」というもの。逃亡した暗殺者は5名。だが見つけ出す前に1人、また1人と生存者は減っていく。時代が大きく変わり明治となっても金吾は最後の1名を捜し続ける。そして事件から13年後…。テーマは「ひたむきに生きる」。美しくもなければ、強くもない。失ったものも取り戻せない。でも、不器用にもがきつつも、ひたむきに生きていく姿。結末を詳しくは書きませんが、13年間止まっていた時がやっと少しずつ動き出したラストに涙が止まりませんでした。金吾を支える妻(広末涼子)が、正装した夫を送り出す朝、自分も一張羅を着て丁寧に送り出す姿が美しかったです。この2人以外の配役を知らずに観たので、メインキャストで真飛さんが出てきてびっくりしました。長屋で女手一つで娘を育てている母親役で、ほぼノーメイクに見慣れない日本髪だったので、知ってる顔だけど誰だっけ…と暫く分かりませんでした。最後の泣き笑いの様な笑顔が印象的で、すっかり素敵な女優さんになったんだなーと改めて思いました。舞台は明治6年。廃刀令が明治9年なので、二本差しのお侍の姿が世間から消える少し前なんですね。でも姿形を変えても武士の志を持って生きている人々のこだわりや礼節が心に残りました。雪の中の椿がとても美しかったです。どこにでもある花なので特に好きでも嫌いでもなかったのですが、いつか家を建てることがあれば、庭に椿を植えたいです。観終わった後に、身近な人を大切にして、ひたむきに生きていきたいと思える映画でした。
2014年09月21日
コメント(0)
9月15日、花組公演『エリザベート』を観てきました。チケット難で大変でした‥。でもエリザベートという演目や明日海さんのお披露目ということを抜きにしても、他にも観たい理由が色々あり‥。苦心しましたが観ることができて本当に良かったです。素晴らしかった!エリザベートは東宝ミュージカルで何度も観ていますが、宝塚の舞台で観るのは初めてでした。過去のビデオを観ただけだったので、宝塚的な演出も面白かったです。私は東宝版のエグい演出も好きですが、やっぱり宝塚はどこを切っても美しい‥‥。人間離れした美しさの黄泉の帝王、明日海さんのトート閣下。しかし観る前からある程度予想していましたが、繊細で人間的で、そして予想以上に、とても内向的なトートでした。見た目の華やかさでついつい忘れてしまうけれど、この方の芸風はとても実直で、悪く言えば地味。繊細な感情があっても、それを大きな舞台で映える動きで魅せることは苦手な人かと思います。なのでトートの動きも、周りを圧倒させるような雰囲気があるものではなく、ただひたむきにエリザベートを求めているトート、という印象でした。それは私が思うトート像とは違うものの、面白かったです。エリザベートに拒絶されて、出て行って!と部屋から締め出されたトートがガックリうなだれた様子は可愛くて笑ってしまいました。黄泉の帝王!には見えなかった一方、歌には圧倒されました。元々上手いけれど、特別上手いって程ではない‥と思っていましたが、良かった!音響も良かったですが、低音がガンガン響いて、私が好きな「最後のダンス」も「ミルク」の最後の歌い上げも感動しました。期待以上で嬉しかったです。全体的に歌えるメンバーを揃えているので、耳に優しくて、みっちゃん(北翔海莉さん)のフランツのプロポーズの歌と、同じ旋律の「夜のボート」は耳に心地良すぎて、気がつくと涙が溢れてきました。そして、どうしても観たかっただいもん(望海風斗さん)のルキーニ。圧倒的な安定感で、声が良くて、狂言回しとしての役割を逸脱する訳ではなく、でもアドリブはしっかり遊んでいて、もう文句の付けようが無い‥大好きです。キッチュのアドリブは、ルルルーと鼻歌を歌いながら登場した所で期待した客席がざわざわしているのを見て、「何もしてないのに笑うんだ?」と嬉しそうに言っていたのが可愛かったです。あとは敬老の日だったので「若い姉ちゃんも良いけど、年を重ねた姉ちゃんも良いよねー」的な事を言うとりました(うろ覚え)これで花組を離れる望海さん。まだまだ花で観たかったのですが、仕方が無い‥。どこまでも追いかけます。。歌と言えば、決して歌手ではないタイトルロールの蘭ちゃん。配役が発表された時の唯一の不安事項だったのですが、「努力は人を裏切らない」という地元の予備校のスローガンが頭に浮かぶほどには歌えていました。難曲の「私だけに」を歌い切ったところで親戚気分で涙ぐむほど(笑)でも「私だけに」で全てを使い果たしたのか、その後はあれ?というのが多々ありましたが‥。トートが人間的で内気な青年の様だったので、孤独なエリザベートと似た者同士に思えて、だから惹かれるんだなと見えたのが私には新しい『エリザベート』でした。でもこれを観ると、真咲さんだったらどんな風に演じるかな‥とついつい考えてしまうのが、ずっと大役の役替わりを見比べてきた癖で‥。観てみたいです。また全然違うはずなんだな!これで卒業の蘭ちゃんについて少し。私は彼女が好きです。歌は‥だし、台詞はだいたい一度は噛むし、演じたい姿に身体がついていっていないようなチグハグな感じがしていたので、女優と思ったことはありません。でも「宝塚の娘役」としては最高のアイコンだと思っています。とにかく可憐だし、どんなに色っぽくしても決して生々しくなく。そして素晴らしい柔軟性。彼女のダンスが大好きでした。特に無機質な人形の様に踊っているのが好きだったかな。蘭寿さんのさよならショーでも踊った、愛の花の場面も忘れられないです。主要メンバー以外では、長い休演から復帰した、大好きな花野じゅりあさん。もう私は彼女の笑顔を見ているだけで幸せです。エリザベートの母親のルドヴィカを演じていて、正直そんな脇役?と思いましたが、天真爛漫な可愛いお母さんで、とても見ていて幸せでした。この役作り面白い。短い場面でも強い印象が残りました。同じく新鮮だったのが、姉のヘレネを演じていた華耀きらりさん。あんなに気弱そうにおどおどしてるヘレネを初めて観ました。正直あそこまでだと花嫁修行は本当に完璧なのか?と疑ってしまいますが、あれだと妹に負けるというのがしっくりきますし、可愛かったです。ルドルフは役替わりで柚香光さんでした。軍服が似合って綺麗だった‥。私は宝塚「歌劇」なんだから歌えないと!としょっちゅう思っていますが、これだけ美しかったらもう何でも良いわーと思いました。そして、上手くはないものの、聴きづらくも無かったです。これからが楽しみ。これで退団の桜一花さんのゾフィーは、淡々と落ち着いているイメージで、バランスが良かったと思います。変に老けこませてないのは好みでした。長くなってきたので、この辺で。チケットさえあれば何回も観たい講演ですが、やっぱり『エリザベート』は全体的に暗いので、観るのも思い出すのも体力使います‥。
2014年09月16日
コメント(0)
今日はとても綺麗な青空でした。暑くて、でも真夏ほどには暑くなくて、爽やかで気持ちの良い日。生きていれば、こんなに美しい日を感じることもできるんだな‥と思いながら、オクトーバーフェストで青空みたいな色のビールを飲んできました。ブルーキュラソーやオレンジの入ったビアカクテルですが、ちゃんとビールの苦味も残ってて美味しかったです。明日(もう今日か)は宝塚へ『エリザベート』を観に行きます。この前宝塚を観たのは3月末の月組公演なので、5ヶ月半ぶり?ここ数年で、こんなに間が空いたことはないと思います。何やかやと足を運んでいて、もはや宝塚観劇は趣味ではなくてライフワークだ、と思っていた私ですが、やっぱり宝塚は娯楽なんだなと思った日々でした。無ければ無いで普通に過ごせましたし、何にも感じたくない時には不要なものでした。無くても生きていける娯楽ですが‥、私にとって、夢を見ること、わくわくすること、好きなスターさんの生きざまを見守ること、全身全霊で舞台に懸ける人たちの輝きを見ることは、時には一喜一憂して悔しかったり辛かったりすることもあっても、今の私には大切にしたいことです。前を向くために。何か深夜に書くと暗い感じになってきましたが、9月10月と遊びまわろうとしている自分への言い訳です。たぶん。。エリザベート、楽しみ!
2014年09月14日
コメント(0)
8月24日、梅田シアター・ドラマシティにて大空祐飛プロデュース“Theatre de Yuhi Vol.1”『La Vie -彼女が描く絵の世界』を観てきました。1920年代から30年代に活躍した伝説の美人画家、タマラ・ド・レンピッカを題材に、歌、芝居、ダンス、パントマイムなど、あらゆる舞台表現を駆使しながら繰り広げるライヴ・パフォーマンス。‥という公式説明を読んで、ダンス?パントマイム‥?と、大阪まで観に行くかどうか迷っていたのですが、『La Vie』(人生)というタイトルが背中を押しました。大空さんが描く“人生”を観てみたい。なかなか興味深い作りの舞台でした。歌とダンスで1人の女の人生を描くのですが、ミュージカルではなく、音楽劇と言った方が近いのかも。舞台で言葉を発するのは大空さんのみ。会話は無し。舞台は、今まさに波乱万丈の人生を終えようとしている老人のタマラの元をインタビュアーが訪れたという所から始まります。インタビュアーの質問は字幕で出るので、それに答えるタマラの言葉だけが台詞で、その後の回想シーンは歌とダンスのみ。この、冒頭の大空さんの声にちょっとびっくりしました。老女の声、というのを当然ながら今まで聞いたことが無かった訳ですが、リアルなおばあさんの声というよりは洋画の吹き替えの声優さんの様な声で、こんな声が出るんだ!と新しい発見でした。過去の回想シーンはとても楽しかったです。私はシャンソンが好きなんですが、タマラはパリへ亡命してきて画家として身を立て、成功してからアメリカへ行くため、シャンソンやジャズの名曲を色々聞くことができました。暗い「枯葉」も良かったし、アメリカの場面はショー要素もあって全体的にテンション上がりました。「Cry Me a River」が声質にも合っていて、私は1番好きでした。男役時代よりも声が聞きやすくて良いので、これからも歌ってほしいなと思います。ただ、描きたいもの、や回想シーンの描き方は好きだったんですが、演出は苦手でした。演出家は宝塚を退団した児玉明子氏。実は宝塚時代の作品も観たことが無かったのですが、何でそうする必要があるのか分からない所が多かったです。とにかく私は機械音が苦手なので、インタビュアーの字幕がタイプライターの音で打ち出されるのに辟易して、これ以上カシャカシャ言うの耐えられない!と思いましたし、戦争が始まったと思われる場面の表現も苦手でしたし、とどめは辛辣に老いを描く映像で、大空さんのポスター写真が皺々になりあげくに髑髏にまでなったところで、拒否反応が出ました。ファン目線で大空さんの顔を骸骨にしないで!って心理も若干ありますが、そもそもそれを映像で見せる必要性が分からなかったです。そういう所は観客の想像に任せるのが舞台じゃないの?と思いました。そんな訳で、大空さんの魅力や、やりたい事はぶれてなくて興味深いものの、次回も児玉先生の演出だったら観たくないな‥‥と思ってしまいました。ごめんなさい。でも3月以来に関西に行って、並んでまで食べたい物を食べて、集中して舞台を観る、という休日を久しぶりに過ごせて楽しかったです。『La Vie』は私にとっては元気をもらえる舞台ではありませんでしたが、もっと色んな大空さんが見たい、もっと色んな舞台が観たい、それはやっぱり私のLa Vieの生きがいだな、と思いました。
2014年09月07日
コメント(0)
今日は休日で、洗濯物を干したと思ったらいきなり雷雨に襲われました(にわか雨でしたけど)でも、最近引きこもりがちになって、嫌いだった雨が少し好きになってきました。濡れなければ、雨の音は落ち着きます。暗いのも嫌だったのですが、そんなに今明るい気持ちになる必要もなく、気圧が変わって頭痛がしても、物理的に身体が痛いとそちらに気を取られてあまり余計なことを考えなくてすむから良いのかな、と。‥と、総じて暗いのですが、生活自体は元に戻りつつあります。まだ日々を積極的に楽しむ気力はありませんが、泣かない日も増えてきました。先日、四十九日が明けたようです。あれから長い年月が経ったようなのに、実際は2ヶ月もないことに改めて驚かされます。決して忘れることはなくても、気持ちが楽になることもなくても、こうして日々は過ぎていくようです。これまで、私はとても恵まれていて、生きるのが辛いと真剣に考えたことはありませんでした。今は新聞を取っていないのですが、以前実家で取っていた新聞の下には「なぜ生きるのか」「こんな人生に何の意味があるのだろう」といった本の広告がよく載っていて、そんなに辛くて救いを求めている人が世の中に沢山いるものなのか‥と他人事と思って眺めていたものでした。これまで、幸せだったな、と思います。そして恵まれているのは、たぶん今でも。今回の事で、私のことを真剣に思いやってくれる人たちが、自分で思ったよりも沢山いる事に改めて気づけて感謝で一杯でした。近くに住んでいる訳でもない友人が、心配して来てくれたのはすごく嬉しかったです。そして、私に対してかけてくれる言葉に、その人その人の精一杯の優しさを感じました。「今が人生で1番辛い時だから」と励ましてくれた親友の言葉と、「よく頑張ったね‥‥!」と泣きながら笑顔で抱きしめてくれた年上のお姉さんの言葉に救われた気持ちになり、いつもと同じく軽い調子で声をかけてくれる友人にも気が紛れました。後輩と年下の友人の2人はどちらも親友を自殺で亡くしていて、当時の責任を感じて辛かった話をしてくれました。2人とも、本当に親しくしていた友人だったみたいで、統計数字で知ってはいても、日本の自殺者って本当に多いんだなと改めて実感した気がします。。彼のことを忘れることはありません。この痛みが消えることもないでしょう。でも、泣き言は控えめにして、日々を過ごしていきます。これまでは、自分が幸せになるために生きていましたが、今は‥‥なんだろう。うまく言葉にできませんが、そんな事はどうでもよくなってきました。今日は毎年恒例の、地元の花火大会があったはず。去年付き合う前だった彼に特等席のチケットを貰って、友人と2人で見ました。綺麗だったなぁ。
2014年07月19日
コメント(0)
あれから長い月日が流れたような気がしています。まだずっと悪い夢でも見ているようで、こんなに苦しくてよく生きていられるなと思うのですが、倒れる事もなく毎日会社へ行き、食べたくなくてもお腹は空くので食べて、いつのまにやら寝て、の繰り返しで時間が過ぎていきます。自分のタフさに呆れるのですが、これまでの人生で眠れないという経験が1、2度しかなく(それも旅行とか)、しかもストレスを感じると眠くなってしまうので、友達や先輩が眠れてる?と心配してくれるのですが、むしろ睡眠時間は増えています。彼は眠れない日が続いて苦しんでいたようなのですが、その辛さを分かってあげることはできないんだなぁ…と泣きながらまた寝るという…。もう少し私が彼の側にいれば、私の気楽な部分が移って、こんなことにはならなかっただろうに…。一昨日に彼の告別式に行きました。彼のお母様には以前軽くご挨拶した事があるだけで、知り合いとも言えない関係ですが、彼の携帯電話を発見されたのはお母様で、メール履歴を見れば私が別れ話を出したのは分かるので(最終的には別れてはいないのですが、そこは履歴に無い)恨まれているかな…と思うと、怖い気持ちがありました。それでも、自分の中では行きたくなくても行くのが当然だと思ったのですが、周りから「え、行くの?」とか「無理しなくていいのに」とか「うーん、行かないよりは行った方が気持ちの整理がつくのかもしれないけど…」と言われ、むしろ行くべきじゃないのだろうか…と悩みましたが、結局は人にどう思われても、私が彼を見送りたいんだと思って行きました。でも、お葬式は自分の祖父母のものしか参加した事がなく、他に知り合いはいないし、香典はいくら包めば良いのか分からないし…(当たり前ですが、普段頼りにしているマナーのサイトに「交際相手」への香典の相場は載ってなかった…)香典は、気持ち的には知人レベルよりも多く出したかったのですが、あまり多くても目立つし、ご迷惑なのかな…と思って、ごく一般的な額にしました。朝出かける途中で数珠を買い、次に彼に会った時には誕生日プレゼントを買う予定だったのに、彼のために使うお金が香典と数珠って笑えるわ…と(笑えない…)黒いスーツのスカートがGWから行方不明で、狭いクローゼットを10往復は探したのに見つからなかったのですが、葬儀の日の朝、なぜかふっと最初に手を伸ばしたハンガーの端に引っかかっているのを見つけました。何日も探してたのに…。そして腕時計を取る時に、彼と以前行った神社で引いたおみくじが目に入り…(これも何ヶ月も見た記憶なし)そして、葬儀場は昔の私の通勤路で、去年の秋に地元で事故を起こして車を停めたのですが、停めたのがまさにこの葬儀場の目の前でした…。彼の遺影は、なんだか馴染みのない顔をしていて、180cm以上あった身体はすでに小さなお骨になっていて、実感はあるようで無かったです。結局、私は彼の命日も、直接の死因も知りません。命日は知りたいと思っていますが、死因は知るのが怖くて…。ご両親や妹さんは、本当に見ていられなかったです。最後にご家族の前を通る時は、なんと言って良いか分からず、ただ黙って頭を下げることしかできませんでした。お母様は私の顔を覚えているかも分からないし、彼とは1歳違いで参列者も同年代の女性が多かったので、紛れて分からなかったかもしれないな…と駅で電車を待っている時に、お母様から電話がありました。私の顔に見覚えがあって、記帳を確認して電話されたようでした。遠方から来てくれてありがとうと言われ、「○○さん、なんにも気にしなくていいからね。幸せになって下さいね」と力強く言われて、また泣き崩れてしまいました。葬儀を終えたばかりで、他人を思いやれる余裕なんて全く無いと思うのに、そして私がお母様だったら絶対恨めしくも思うだろうと思うのに(何かのせいにしないと、とても生きていけない気がします)その優しさに感動してしまって。彼は本当に優しくて、人の事ばかり考えている人でしたが、その彼のお母様らしいなと思いました。帰りに、最愛の祖父のお墓にお参りして帰りました。彼は、優しくて生真面目な祖父に似ていたと思います。A型で、卒業した高校も同じでしたし、若いのに髪が薄かったのも、お酒も甘い物も大好きだったのも…。だから一緒にいたいと思っていたんでした…。大好きな故郷。しばらく帰りません。
2014年06月07日
コメント(0)
泣き疲れて、ぼーっとしています。6月になったんですね。彼と出会ったのは、去年の6月の終わりでした。こんな1年後が来るなんて。私のせいだとは思っていません。でも私と出会わなければ、こんな結末にはならなかった。そして、私は彼を幸せにする事ができた。これは事実です。彼のこと、大好きでした。ただ、人として大好きでも、男性として愛しているとは言えず、一方で彼は私の事を本当に大切に考えてくれることを重くも感じていました。彼と一緒に生活を、人生を、楽しんで生きていくことはできたと思います。そんな将来は見えていました。そして、家族になるならそれが1番大切なことだとは思っても、どうしても引っかかっている根源を私はずっと後ろめたく思うのかなという気持ちがありました。それは人によってはどうでも良いことでも、私にとっては深刻で、割り切れなかったんです。割り切れれば良かったのに。。本当に優しい人でした。もう一生分、好きだと、愛していると、言ってくれたと思います。最愛の人だ、とも言ってくれたのは嬉しかったなぁ…。彼と遊びに行った先で、以前彼が仕事でお世話になったというバスガイドさんに遭遇した事があるのですが、その方に「本当に良い方ですから。大切にしてあげて下さいね」と言われたことが忘れられません。地元が一緒なので、いつか帰ってそこで一緒に暮らしたいと思っていました。大好きだった景色を、今見るのは辛いです。そして私が故郷で生活することは、もう無いでしょう。グルメだった彼と色んなお店に行って、特に初めて一緒に行ったカジュアルフレンチのお店は、地元ながら、これまで行ったどんなお店よりも新鮮な感動があって、絶対にまた行こうと思っていたんですが、悲しい思い出が募る場所となってしまいました。それ以外にも、甘い物を見ると、甘い物好きだった彼を思い出したり、自分でゴーヤーチャンプルを作ろうと思ってスパムを買ったのですが、彼がスパムを食べた事がないと言うので、夏に作ってあげようと思ってたのに…とか、なぜか食べ物ばかりですが、今は美味しいものを食べることに罪悪感を感じるというか、怖くなります。鹿児島に旅行に行きたいって言ってたな、沖縄にも行きたいって言ってたな、忙しいなんて言わずに調整すれば良かったな、とか思い残すことばかりです。彼は私を恨んでいないと思います。それには確信があります。私を苦しめたいとも思っていなかっただろうし、この週末は普通に遊びにくるつもりだったんでしょう。最期に、私やご家族やお友達がどれほど悲しむか、それを考えて踏みとどまれなかった彼が、どれほど追い詰められていたのか。私には、ただの衝動としか思えないのですが、悔しくて残念でなりません。
2014年06月01日
コメント(0)
気づいた事は、世の中には悩んで悩んだ結果、失踪したり死を選んだりする人がいる一方で、本当の衝動で、なぜ本人もそんな行動を取ってしまったのか分からない人もいるのだと。彼は正常な状態であれば、そんなこと考える人じゃなかったです。家族想いで、お友達も多いようで、人生を楽しんでいる人でした。思い当たることは、いくつかあります。私自身も彼を傷つけてしまったことは事実です。でも、どれもこれも、死ぬ程の理由には思えなくて。彼は失踪の10日前に電話で話した時はは普段通りでしたし、前日は妹さんの家族と遊んでいたようですし、当日はお母様に「体調が悪いので今日は電車で職場に行く」と告げて家を出たようです(普段は車通勤)。真実は分かりません。でも、私の想像では、ほんとに出勤するつもりもあったと思います。たぶん、反対方向の電車に乗った自分が、自分で信じられなかったような気がします。そして、広島方面に来たのは。私がいる広島市は通り過ぎていますが、通り過ぎた時に、確実に私のことを考えてくれたと思います。たぶん弱音も吐きたかったんだと思います。でも私は前から「突然来られると困る」と言っていましたし、あまり関係が上手くいっておらず、GWに会った時には私から別れを切り出したので(結局その後、電話で話して、考え直しつつもう一度会う事にしていました)、会えないと思ったんでしょう。でも、別れても良いと思っていても、彼には誰よりも幸せにいてほしかったのに。そこまで辛いなら言ってくれたら良かったのに。だいたい、最終的には別れるって言ってないし!次に会った時には、彼に渡しそびれていた誕生日プレゼントを一緒に選ぶって約束したのに!1番の原因は、体調を崩したことからくる、精神的な不安定さだったと思います。2月3月頃から原因不明の眩暈や手の痺れがあると言って、色々な病院を回っていました。優しくて真面目で人に気を遣いすぎる人だったので、普通の人より何倍も疲れていたと思います。仕事も、人が良いのか単に要領が悪いのか分かりませんが、他の人がやりたがらない仕事を抱え込んでいるようでした。私は、そんな彼を支えるべきでしたが、自分自身もおかしいくらい疲れていて。3月は連日23時過ぎまで働いて、休日出勤して、貴重な休日に寝不足で地元に帰ってまで体調や仕事のグチを聞くことに、正直辟易しました…。そもそも私の仕事が人のグチを聞くようなものなので、何で休みにまで…って思ってしまったのも事実です。でも、職業柄、彼の言動が鬱に近いなと思ったんです。彼は薬のせいだと言っていましたが、電話で辻褄の合わないことを言っていましたし、睡眠薬に頼っているのも危険だと思っていました。それなのに、なぜ追い打ちをかけるような事をしたのか。(最近は体調も落ち着いているように見えたんです…)自分を責めても取り返しがつかないのですが、後悔しかありません。
2014年05月31日
コメント(0)
このブログには、基本的に楽しい事や前向きになれる事を残しておきたいのですが、どうにもならない気持ちを、書くという形でしか整理できないので、迷いつつも、残しておきます。普段の能天気なブログとの剥離が酷いですが…。**********朝が来て、何もしないままに夜がきました。本当は今日、付き合っていた彼と会っているはずでした。が、もう永遠に会えません。行方不明になって11日後、馴染みの無い町で、遺体で発見されました。まだ検死が終わっていない様ですが、自死であることを疑いようもありません。…こう書いていても、自分の人生で無関係だと思っていたワードの連続で、悪い夢でも見ているようですが…。生きていると辛いことはたくさんあって、でも私はこれまで、絶望も苦しみも、本当には知らずに過ごしてきたようです。彼の会社の方と携帯のショートメールでやり取りしていたのですが(メールアドレスを知らないので)、上司の送別会会場で「残念です ○○君が遺体で見つかったそうです ××(場所)でした」という短いメールを見た時の衝撃といったら…。思わずリアルに膝から崩れ落ちました。時が経つのが恐怖でしかない日々が終わり、今は痛みだけが残っています。先週の月曜日に職場を無断欠勤している事を知りましたが、その時には特に深刻に考えていませんでした。が、火曜に携帯も免許証もクレジットカードも、つまり貴重品全てを自宅に置きっ放しで家を出た事を知り、愕然としました。でも携帯電話がないとなるとどうしようもなく、1日1日ただ過ぎていくことに、焦りと、もう駄目だ…という諦めと、でもどうにか、どんな状況でも生きていてほしいという微かな希望でぐらぐらしつつ、何とか生活していました。わずかな希望が押し潰されたのが今週の月曜の夜。彼は地元(山口県西部)在住なのですが、鞄が広島県のM市(岡山県寄り)の公園で見つかったと、彼の職場の上司に教えてもらいました。火曜日に仕事を休んで、M市に行きました。もう一生のうちで行く事はないでしょう。警察へ行きましたが、何の進展も無い事しか分からず、予想はしていましたが家族ではないので鞄の中身(財布が入っていたのかを知りたかった)や捜索状況は教えてもらえませんでした。教えてもらえないながらも、犯罪捜査な訳じゃないですからね…と言われたので、事件性が無ければ特別な捜索はしないものなんだなと悟りつつ、近くで身元不明の遺体は見つかってないでしょうか?と聞く自分が、何かTVドラマみたいだな…と冷静に感じる余裕はありました。M市は山に囲まれた何も無い町で、辛くて辛くて、でもこれが彼が見た景色なんだと考えながらふらふらと歩きました。なぜここに流れついたのか。彼にも分からないと思います。結局、最終的には金曜に隣市の観光地で見つかりました。確か、これまで行ったことがないと言っていたはずなので、最期に景色が見たかったのかもしれません…。
2014年05月31日
コメント(0)
下書きのまま置いていたのでかなり今更ですが、載せておきます。5月11日、蘭寿さんのラストデイを観てきました。博多の映画館で。ライブビューイングって初めてで、もちろん自分が観たいアングルで舞台を観れないというフラストレーションはあるのですが、見やすい席で、存分に蘭寿さんをお見送りすることができました。生ならともかく、中継のためにわざわざ遠征するって…と、ちょっと思ってましたけど、幸せで、胸が一杯で、大満足でした。全国ツアーの地元公演で、トップになった蘭寿さんのオーラに圧倒されたのはちょうど2年前(日記見たら5月10日でした)。ファンとは言えないと思いますが、太陽みたいなオーラと、笑っちゃうくらいキレのあるダンスが大好きでした。あと、パッ!って形容詞を付けたくなる華やかな笑顔。見て見て見て!宝塚のトップスターって、こういう人なの!って、宝塚歌劇に興味ない人達にも言いたくなるような人でした。私はこの先もまだまだ宝塚ファンですけど、確実に1つの時代は終わった気がします。お芝居から随所で泣き、ショーでは殆ど泣き続けてたので、ほんとに幸せながらぐったりしました。終幕後に時計を見たら5時間も経ってた…。蘭蘭コンビのお芝居で好きだった1つは、蘭寿さんに背伸びして抱きつく蘭ちゃん。実際の身長差はそこまでじゃないと思うのですが、思いっきり背伸びして、やっと首にかじりついている様に見える…。理想的な構図でした。博多の映画館は(実は2シアターありました。凄い!)ショーの途中まではわりと静かだったのですが、バケーションの場面で 、皆があちこちに蘭寿さんの写真をワッペンみたいに付けてきた辺りからどよめき始め、蘭寿さんが赤いアフロを被って赤い金魚みたいな衣装を着て登場した辺りで爆笑(「釣ってー!」と飛び跳ねる蘭寿さんが可愛かった )ラテンのディアマンテのラストに、花道で蘭寿さんが「花組っ!」と叫んだ瞬間は場内一斉に拍手でした。さよならショーのクンバンチェロも熱くて最高でした!最後のご挨拶は、ニュアンスしか覚えていませんが、宝塚は、まさに「人生をかけた夢」であり、ときには暗闇でもがくこともあり、そして夢を実現して、今見る景色の美しさ、幸せ、と何度も言われてました。苦労は見せないタイプの人かなと思うので暗闇、という言葉が出てきたことは意外でした。もうここは「トップスター・蘭寿とむ」の重圧を下ろした、素のまゆさんの言葉だったのかもしれません。蘭寿とむさん、たくさんの夢を魅せてくれてありがとうございました。そして、お疲れさまでした!追伸:早くも第二章が発表されましたね。早い!(某大空さんはあんなに休んでたのに(笑))表現者・蘭寿とむさんのご活躍をお祈りしております。
2014年05月26日
コメント(0)
4月27日、大空祐飛さんの舞台二作目、『天守物語』を観ました。場所はオーチャードホール。騒がしい渋谷の街中に、静かな幽玄の世界が広がっている事で、より異空間に迷い込んだ気がしました。『天守物語』は泉鏡花原作の戯曲です。泉鏡花…、学生時代に短編を2作位読んだような…?(記憶無し)事前に公演を観た方の感想を聞いて、あらすじは分かってないと話に着いていけないかも…?と不安になって、前日の夜にホテルで原作を読み始めました(遅っ)短編なのですが結局途中で寝たため、クライマックス手前までしか読めずに臨みましたが、読んでいて良かったです。話が分からない訳では無いですが、言葉が難しいので(現代では使わない単語が多い)、事前に文字を見ていたお陰でだいぶ助かりました。台詞がその脚本通りだったので。舞台は播州姫路の白鷺城。その 天守閣に住む、この世のものではない魔性の人々。彼らを束ねる女主人は、天守夫人・富姫。前半は下界を見下ろして優雅に暮らす彼らの暮らしぶりが描かれますが、その怪しい世界が美しくて、そして楽しそうで。冒頭で4人の腰元達が天守閣から釣り糸を垂らして花を釣るのですが、黒振袖のお腰元達が優雅に花を釣る、という絵の美しさにうっとりしました。この腰元達が、宝塚ファンなら注目してしまうメンバー(春風弥里・花瀬みずか・ 風莉じん・初姫さあや)なのですが、二階からオペラグラスで花瀬さんを把握して、その後目をずらして、みーちゃん(春風さん)!と固まってしまったため、後の2人はよく分からず。(全然顔違うやん、と言われましても…)みーちゃんは、何の違和感もなく、女優さんでした。さよなら、あんなに私の心を掻き乱した男役のみーちゃん…。この舞台、宝塚OG以外は、歌舞伎、能、狂言、あとは文学座出身など異業種集団で、お能の要素もあれば、歌舞伎の方はそのまま歌舞伎の台詞回しで話すわで、統一感は無いのですが、その違和感が、この世ではない世界を感じさせるのに一役買っているのかなと感じました。富姫が大空さんで、時折遊びに来る妹分の亀姫が歌舞伎の女形さんなのですが、過去の公演履歴を見ても富姫か亀姫のどちらかは男性が演じていて、それも怪しさを出す意味があるのでしょうか。言葉が綺麗なお芝居でしたが、亀姫が富姫に対して「おあねえさま」と呼ぶのが気になりました。「おねえさま」でも「あねさま」でもない「おあねえさま」って初めて聞いたのですが、可愛らしい。さて、宝塚時代から人外の者を演じたら真骨頂の大空さんですが、期待通り怪しくて美しくて、そしてやっぱり大空祐飛さんそのままで、この人はいつまでも、良い意味で地上の人間にはならないんだろうなーと思いました(笑)衣装がとても綺麗で、髪は黒い日本髪で色っぽいので、私はポスターの写真より断然好きでした。舞台の扮装の写真がパンフレットにでも載ってると良かったんですけど。こちらはパンフレットの写真。鬘は羽根みたいですね。物語は、下界から鷹を追って天守へ現れた図書之助(としょのすけ、ではなく、ずしょのすけ)に富姫が一目惚れしてからが俄然面白かったです。お互い目が見えなくなって、赤い紐を手繰り寄せてひしと抱き合う二人が素敵でした。意外と最後はハッピーエンドですっきりしました。あとは、三上博史さん演じる泉鏡花が、作者でありながら自然と物語に入り込んでくるのが興味深かったのと、普段歌舞伎やお能を観る機会がないので、静かな動きでも身体能力すごいな!と感じました。前日に舞台の感想を2人の方に聞いて、感想が両極端だったんですが、私は好みでした。静かで様式美に溢れた世界に触れて、私が舞台に求めるものって、リアルなものよりも曖昧なもの、何よりも美しいものなのかなと、改めて思いました。それにしても、頑張って頭を働かせなくても単純に楽しい、宝塚歌劇ってやっぱり素晴らしい(笑)
2014年04月29日
コメント(0)
お久しぶりです。2ヶ月以上、ブログを放置していました。書きたいこと、色々あったはずなのに・・・。相変わらず、日常に忙殺されて溺れかかっている毎日ですが、定期的に観劇しつつ、エネルギーをほぼ宝塚歌劇から得ている状態です。あんまり寝てないしな・・・(寝て!)食生活も乱れてるし・・・(食べて!)でも、こんな日々がまさか一生続く訳はないので、いつか来るスローライフのために、今は頑張ります。。大劇場公演は千秋楽を迎えてしまいましたが、花組公演を2回観に行きました。蘭寿とむさんのさよなら公演。大空祐飛さんのお披露目から再び宝塚を観るようになった私にとって、思えば1番長く身近で観ていたスターさんかもしれません。特別ファンという訳ではなくても、本当に洗練されてカッコ良くて、「宝塚のトップスターってこういう人!」と皆に観てもらいたいような、こんなに宝塚らしい、大人で正統派のトップさんってもう現れないんじゃないかと思うような、そんな人です。『ラスト・タイクーン ―ハリウッドの帝王、不滅の愛― 』お芝居は、私は未見ですが、フィッツジェラルドの未完の小説が原作で、脚本・演出は生田大和先生の大劇場デビュー作。生田作品は、私は映像で観ただけですが、バウホール公演の『BUND/NEON』と『春の雪』が大好きで。(『BUND/NEON』は話は微妙でしたが、とにかくだいもん(望海風斗さん)の役が素晴らしくツボだったのと、『春の雪』は原作の世界観が活かされててとにかく良かった)楽しみにしていました。今回の作品は、とかく目新しいものはなく、過去の宝塚作品を思い起こさせるような部分が多かった気がします。舞台がハリウッドなのに加えて、ラストの展開とラジオの使い方は『HOLLYWOOD LOVER』を彷彿とさせましたし、劇中で「椿姫」を撮ったり、主人公が殴られたりする場面は『ヴァレンチノ』を、貧しい少年が華やかなエンターテイメントの世界に魅せられ、夢を追い続ける姿には祐飛さんのさよなら公演の『華やかなりし日々』を思い出しました。でも、色々な作品の既視感が満載だから駄目という訳では決してなく、演者の魅力抜きにしても私は面白かったです。テンポが良くて、ちゃんとミュージカルなのも好きなところ。とは言え、最後のまとめ方には驚きましたが…(強引!)でも、何よりも、蘭寿さんにとって難しい役でも何でもなくとも、これまでの宝塚人生の集大成に相応しい、愛の溢れる作品だったことが、観ていて幸せでした。蘭寿さんの魅力、円熟した大人の男の格好良さと、少年のような熱さ。一目惚れしたキャサリンへの、前のめりなアプローチにはキュンときます「人生をかけた夢」=映画、が蘭寿さんにとっての宝塚歌劇に通じる所。やり残した事、後悔も沢山ある、と言いながらも、最後に言いたい言葉は「Thank you」って、ファンは泣くしかないでしょ!そして、一緒に映画制作に関わり、夢を紡いでいく仲間たち。あまりにこの辺りがさよなら仕様だったので、初見を一緒に観た母は「ベタねぇ」と笑っていましたが、これで良いんです!蘭寿さんで胸が一杯になりながらも、望海さんのやっていた、鬱陶しい男がやけにツボにハマり、どうしようもない奴だけど、放っとけない・・・!とわなわなしながら観終わりました『TAKARAZUKA ∞ 夢眩』いやー、楽しかったです!これ!題名に付いていた、「メガステージ」と「∞ 夢眩」という単語に一抹の、いやかなりの不安を抱いていたんですが(笑)、前半の、うわーっとおもちゃ箱を引っくり返したような世界と後半の、蘭寿さんの最後にふさわしいオーソドックスなショーを両方楽しめて。蘭寿さんだけでなく、他の退団者やその他の人達の見せ場も多くて。蘭ちゃんの人魚が最高に可愛かったのと、スパニッシュの場面で、華耀きらりさんが男役をずらーっと並べて1人で踊ったのがめちゃめちゃ格好良かったです。いいなぁ、こういうの。後半はもう、軍服を着た蘭寿さんが「君を守るナイトになる」と歌い、その後、望海さんの歌(しかもリストの「愛の夢」!)で蘭寿さんと蘭ちゃんが踊るというのが、目にも耳にも優しすぎてほんとに胸が一杯でした。黒燕尾の群舞も素晴らしかったし、パレードの総スパンコールのシルクハット(リボンが可愛かった)も素敵だったなぁ・・・。大階段でシルクハットをクイッと手で上げて、パッと満面の笑みを浮かべる蘭寿さんが、もう最高に蘭寿さんでお芝居にしてもショーにしても、内容が優れた作品は数あれど、1人のトップスターのために作ったさよなら公演ほど愛に溢れた幸せな空間って無いんじゃないかと思います。蘭寿とむさんという偉大なスターさんがいなくなるのは寂しくて、今でも辞めるのを止めてくれないかと思っていますが、本当に宝塚には愛しか無い・・・!と、浄化された気持ちになりました。しかし、だいもんに気を取られすぎて、そんな蘭寿さんをきちんと見送られた気がしない・・・という事に後悔で一杯です東京公演中に仕事で東京には行くのですが、もう一度観る時間は無いだろうなぁ・・・。そして、だいもん好きがどこまで加速するのか(そもそもいつから加速したんだっけ?)かなり怖い今日この頃です。。
2014年03月21日
コメント(0)
1月11日、月組公演『風と共に去りぬ』を梅田芸術劇場で観てきました。初日は、ほぼ平日だということもありますが、そもそも初日に観たいという願望がないので、今回初めて初日というものを観ました。真咲さんのスカーレットが楽しみすぎていつも贔屓目全開なので、何なんですけど、今回のレット・バトラーとスカーレットのハマり具合、歴史に残る名舞台じゃないかと。宝塚史じゃなくて演劇史に。ちょっと大袈裟?いや、そんな事ないはず。本当に。ぜひ舞台で観ていただきたい!作品自体も、無理ない構成で、すごく楽しめました。これまで、私は映像でもバトラー編しか観た事が無かったんですが、今回はスカーレット編でもなく、過去に日生劇場でやった総集編?を短縮してプロローグとフィナーレを付けたものらしく。つまり、いいとこ取りと思って良いのでしょうか。ほぼ映画と同じ流れで、時間の都合上、無理やりな時系列はあっても、バトラー編に感じる辻褄の合わなさは無かったです。テンポが良くて、なんだ、ちゃんと面白いじゃん!と思いました。馬車がたとえ板1枚でも(笑)、良かったです。初日は多少のトラブルがあったりするのかしらとドキドキしていましたが、まさかの大トラブルで、開始15分位で幕が下りてしまい…。しかも薄暗い舞台で、メラニーが1人語っている裏から何か大きな物が倒れる様な音がし、更に「大丈夫です……す(聞こえない)」という声まで聞こえたので、大丈夫って何?まさか怪我したんじゃ?とハラハラしましたが、結局、舞台トラブルだけだったようでほっとしました…。驚いたのは舞台が同じ場面から再開した時。明るいウィルクス邸の庭で、アシュレとメラニーが語り合っている場面でした。背景のセットが現れない上に、肝心のアシュレも出遅れているのに、最初の「アシュレ」という呼びかけを省略して、1人で台詞を喋ってたんですね。メラニー役の愛希れいかさんは元々大好きですが、何という舞台度胸!と感動しました。幕が下りた時も全く動揺もなく、メラニーの優しい笑顔のままでした。やっぱり、トップ娘役ってダテじゃありません。メラニーは、他の場面でも天使そのもの。慈愛に満ちた微笑が素晴らしかったです。真咲さんのスカーレットは、相当可愛いだろうと期待してたんですが、信じられないくらい可愛かった…!スカーレットでした。原作と映画ファンの私が思うスカーレットそのもの。あざとくて、可愛くて、我儘で、短絡的で、無慈悲なスカーレット。ありあまるエネルギーを持て余しているような熱さで、生命力の塊でした。そして声の高さ。男役さんの演るスカーレットじゃなかったです。男役を10年以上やってきて、特に黒い役の時はかなりの低音が出るのに、娘役の高音が楽々出るのって相当凄いと思います。もうソプラノで。さすが、カラオケで『うたかたの恋』のマリーのパートを歌ってるだけの事はある…演技も本当に好みでした。特にレットとの掛け合いのテンポの良さ。轟さんのレットの、大人の余裕感があるからこそなんですが、くるくる変わる表情から目が離せなくて。カーテンドレスでお金の無心に行く場面と、次にフランクを陥れる場面は、こんなに笑える場面にできるのかと驚きました。(宝塚でこの場面を観たのが初めてだったので、これまでどう演じられていたのか分からないのですが)スカーレットの腹黒さが発揮されている箇所ですが、どうしても憎めない可愛いさが溢れていて。スカーレットって、ともすると同性に嫌われる女なので、こう見せるのは本当に上手いと思いました。初日なので、劇場内も宝塚ファンの割合が高かったと思いますが、きゃぴっ♡とした演技に何度もどよめきが走り、終演後、「かわいい、かわいい…」「あの人、このあと男役に戻る気あるの…?」とざわめく客席はちょっと面白かったです。そして、何と言っても轟さんの、四度目となるレット・バトラー。真咲さんのスカーレットが、男役の演じるスカーレットでないのなら、轟さんのレットもまた、男役の演じるレット・バトラーではありませんでした。「男役」でもなく、「演じている」という感じでもなく。もう、あまりにもレット・バトラーで。途中から、私は何を見ているんだろう…と思いました。女性が演ってるなんて嘘だろうと。スカーレットとの年齢差もちょうど良いんですよね。極めるって、こういう事なのか。いやー、観れて良かったです…。今回のフィナーレは、とても短くて、ミニ歌謡ショーのような感じなのですが、本編では無かったスカーレットの『真紅に燃えて』や、レットとスカーレットのデュエット(新曲らしいです)があり、楽しめましたカーテンコールで、娘役っぽいお辞儀をした後、なぜかまたスカーレットに戻って、つん!と顎を上げて立ち位置に戻っていく真咲さんと、それを苦笑いで見守る轟さんが非常にツボでした(笑)このレットには、原作の名台詞、「かわいい女だ。本当にかわいい。」を言って欲しかったなぁ!次は、楽直前の週末に、また観に行く予定です。初日からかなりの完成度だった(と思う)ので、どう進化しているか楽しみ!
2014年01月13日
コメント(0)
もう10日も経ってしまいましたが。例年になく暖かいお正月を、家族仲良く穏やかに迎えることができて幸せな年明けでした。温泉に行ってたんですが、しみじみ癒されました。しかし、社会復帰してみたら、あの穏やかな日々はいずこに…!という状況ですが。負けないです。負けないです。(2回も言わなくても)新年のネイルを清楚系にしてみたら、えらく評判がよくて、やっぱりこれか…と思ってます。派手なの好きなんですけどね。昨日は何も更新していなかったのに、日記をUPした日よりもアクセスが多かったです(笑)次回月組公演が発表されたからでしょうか。『PUCK』は本当に大好きだった作品なので、ちょっとテンションが大変なことになってますよ、私!これから、大阪に『風と共に去りぬ』を観に行ってきます。楽しみ!!
2014年01月11日
コメント(0)
早いもので。今年は、なんだか遊び回っていたようですが(事実よく遊びましたが)ほんとに…正直大変でした。辛かったです(笑)でも、それも年の暮れを迎えてのんびりしながら思い返してみると、すでに記憶が薄いというか、何が大変だったんだろう…と^^;(幸せな性格)悔しいこと、もどかしいこと、沢山ありましたが健康で過ごせて、今穏やかな年末を迎えることができて、本当に幸せです。プライベートでは本当によく遊びましたし、宝塚ファン繋がりで知り合えた方々とも仲良くしていただきましたし、沢山感動する舞台にも出会えて楽しかったです すべてに感謝を。2014年も、時にはこうしてゆるゆるしつつ、頑張りたいと思います。先日、初めて静岡で真近に富士山を見ました。その後東京に行って、スカイツリーからも富士山を。2013年、ありがとうございました。
2013年12月31日
コメント(0)
12月15日、日生劇場で『モンテ・クリスト伯』を観て来ました。「倍返しだ!」(ほんと『半沢直樹』が良い宣伝になりましたよね^^;)今年の観劇納めですが、それに相応しい良作で、充足感に包まれました。幕開けの大合唱から素晴らしくて。宗教音楽っぽい曲。「キリエ(主よ)」と聴こえてきました。観劇に向けて秋に原作本を買ったのですが、百科事典並みに重くて持ち運びできず、結局ダンテス君が、復讐のために敵達のリサーチを始める所までしか読めていないので、どうやって復讐劇が進んでいくのかハラハラしてたんですが、その経緯はほんとあっさりでした。知識があったら物足りなかったと思います。知識無くても物足りませんでしたから(笑)ダンテス君の脱出は映像を使うだろうなと思っていたので予想通りでした。宝塚版(観てない)はどうだったんだろう?歌で聴かせるミュージカルで、セットは簡素すぎるほどだったので演出上、うわぁー!と感じる所はなかったのですが、1幕最後の、復讐に燃えるダンテスの背後に炎がメラメラ燃えるのはすごく好きでした。この場面は石丸さんの歌声がびりびり響いてきて、これからどうなるんだろう!というわくわく感も相まって、最高潮でした。手に汗握る感覚を、久々に味わった気がします。モンテ・クリスト伯になってからの2幕は、社交界に関わっていくので衣装が豪華になり楽しかったです。特に長いガウンで階段上に登場する伯爵は、黄泉の帝王、トート閣下降臨って感じで。ラストは、ちょっと私的には物足りなかった・・・ですが、全体的にはすごく良かったです。実は今回、花總まりさんを初めて見ました。子供の頃から映像で観ていた方を、全く同じ・・というと語弊がありますがほぼ同じ姿で観ていることに、さすがに感動しました。ドレス捌きが綺麗で。得難いスキルですよね、あの優雅さ。Wキャストの女海賊ルイザ(これは原作の山賊の男ルイジ・ヴァンパかな)は濱田めぐみさんで観ました。特に好きな声ではないと思う・・・のですが、この人の歌は本当に素晴らしくて。見せ場が少ない役でもったいないんですが、その場面の存在感はただただ圧倒されました。かっこよかったなー。石丸さんは、序盤の10代の青年よりも年齢を重ねてからの方が断然良かったですが、やっぱり素敵でしたねーそしていつもながら、カーテンコールのノーブルなお辞儀に愛が増すのでした
2013年12月30日
コメント(0)
12月8日、梅田芸術劇場で月組公演『仁-JIN-』『Fantastic Energy!』の千秋楽を観てきました。そういえば、前楽は何度も観ているけれど、千秋楽を観るのって、宝塚以外を含めても初めてでした。最近、こういう「初めて」が増えているような・・・。『ルパン』で初めてのSS席観劇を果たしちゃいましたし、更には『ルパン』の観劇数も過去最多記録を更新しちゃいました。なぜ、祐飛さんのさよなら公演を超えたんだろう・・・たいぶ日が経ってしまったので感想はもう書けないのですが雪組公演の『仁』も観まずじまいだったので、ドラマと違う宝塚版の演出はなかなか興味深かったです。が、ドラマしか観てない私は結構混乱しました。ドラマだと、婚約者と生き写しなのは花魁の野風なのが、宝塚版だと咲になっているので、ラストがしっくり来なくって。だって、咲は独身を通したんじゃなかったの?誰の子なんだよ・・・。でも原作にはそもそも現代の婚約者と生き写しの女性が過去にいる、という設定自体がなかったみたいで、改めて、あのドラマよくできていたなーと感じました。宝塚版も色々なエピソードを盛り込みすぎて、ちょっとすっきりしない感はあったものの、楽しかったです。千秋楽なので、結構アドリブやりたい放題でしたし(笑)主題歌がすごく綺麗なので、これを真咲さんの声で聴けたのも嬉しかったです。『Fantastic Energy!』は本当に大好きだったショーなので、またこれを舞台で観れて、やっぱり楽しくて仕方なかったです大劇場の高速セリや廻り舞台の装置含めて大好きだったのでそこは物足りなかったですし、みっちゃん(北翔海莉さん)の不在ってこんなに大きいのか!と、少し愕然としつつもこのショーのどこを取っても好きで、テンションが上がるのは変わらず。熱かったです!私は通路前の席のすぐ後ろだったので、ちゃぴちゃんがすぐ近くまで来てくれて、もう可愛い!ほんとに可愛い!と夢中でした。もう、このショーで真咲さんを歌わせておいて(笑)、ガツガツと踊るところが好きで仕方ないんです。足を高く上げたままキープする振りがあるんですけど、そこが本当に美しくて。裾をふわっと広げて回るのも綺麗そういえば真咲さんも近くまでは来てくれたんですけどね。すぐ手前で引き返されました(涙)まぁ、投げキッスのリップ音が聞こえたから許そう(何)真ん中以外だったら、これまで注目していなかった珠城りょうさんがお芝居でもショーでも格好良くて、目ウロコでした。次の月組公演は、同じ梅芸での『風と共に去りぬ』。何回目かのカーテンコールで、「お名残り惜しいですが、このまま風と共に一瞬で去ってください!」とトップさんに満面の笑みで言われたのはちょっと面白かったです(笑)スカーレット、楽しみ!
2013年12月30日
コメント(0)
先日の連休に、伊勢神宮へ行って来ました!今年が遷宮の年だという事は直接のきっかけではありますが、ずっと行きたかったんです。去年も同じメンバーで行こうとしていて頓挫してしまったので、今年こそは!と。念願叶いました。1日目は、なんばのホテルに宿泊して、2日目の早朝に伊勢へ。先ずは外宮から…?とうろうろしていたら、地元観光ガイドのおじさまに呼び止められました。大学駅伝と重なっちゃって通行止めだったようで色々と薀蓄と(笑)、こう回った方が良いというのを教えていただき、内宮の近くまで車で連れていってもらいました。道すがら、予定外に真珠のネックレスを買ってしまい、時間と予算を消費しつつまずは猿田彦神社へ。『君が代』に出てくる「さざれ石」がここにありました。そして、内宮へ。広くて、空気が違う気がしました。五十鈴川で清めると浄化されるという事で、出雲で買ってからずっと付けているパワーストーンのブレスレットを洗ってみました。清流でお魚が色々いましたで、更に奥へ。とにかくすごい人だったので、昔、社会科の資料集に、江戸時代にお伊勢参りが流行した様子の絵が載っていたのを思い出し、その絵の中に入り込んだ気がしました。あと、大人数でざっざっと砂利を踏みしめて歩く音が響いて耳が痛いくらい。こんなことに。老若男女問わず色んな方がいて、きちんとスーツを着てお参りされてる方も多く、今年は猫も杓子もお伊勢参りな雰囲気とはいえ、やっぱり日本人って信心深いのかなぁと思いました。遷宮の儀式は終わった後ですが、まだ古い建物もあり。趣深かったです。最後に。境内にいたにわとり。弾丸ツアーだったので最後は時間が足らずにバタバタだったんですが、楽しかったです。いつか伊勢はまた行ってみたいな。
2013年11月24日
コメント(0)
10月27日、宙組公演『風と共に去りぬ』を観てきました。前日、東京で『滝の白糸』を観てからのスライド移動(笑)そうして見ると、宝塚大劇場の大きさを改めて感じました。こんな大きな舞台に1人で立つ事もあるトップスターってやっぱりすごいなぁ。さて、風共。原作は私のバイブルです。特別スカーレットに親近感を覚える訳ではないんですけど(レットは大好き)、色々な登場人物達の想い、情熱、不器用ながらにそれぞれの信念で生きていく姿に、読み返す度に泣けて泣けて。いくらでも語れるので、学生時代に英文学専攻の友人のためにレポート10枚書いて渡した事があります。楽しかったでも、宝塚歌劇の風共が特に観たい訳ではなく、役替わり公演でなければ、劇場まで来る事はなかったと思います。そう、かいちゃん(七海ひろきさん)のスカーレット役がなければ。この大抜擢、ファンでも予想してた方はほとんどいらっしゃらなかったんじゃないかなぁ。スカーレットって!祐飛さん時代から好ましく観ていましたが、周りの上級生のアクが強くて、特に役付きも良くなかったかいちゃん。私が観た1番大きな役が『ヴァレンチノ』の女役ナターシャで、それがすごく好きだったんです。 決して派手ではないけど、心のこもったお芝居をする人。ドレスを着た立ち姿も綺麗で。私は来年月組公演の龍真咲さんのスカーレットをそれはそれは楽しみにしていて、見た目もイメージも、これ以上スカーレットが似合う人はいないんじゃないか位に思っているんですが。それとこれとは別として、かいちゃんのスカーレットは観たい!観ねば!私が知っている風共〜は、天海さんがレット・バトラーを演じた公演のみ。子供の頃に、ビデオを見倒しました。基本的に同じ作りなので、演出が古い!と感じる所は多々多々ありつつも、すごく懐かしかったです。曲は全部口ずさめますし。もう、行く前から歌ってましたけど、観終わって帰りながらも歌っちゃって、やっぱりこういうのって良いなと思いました偉大なるマンネリというか。時が経ってもずっと変わらないものがある、というのも宝塚の良さかなと。変えた方が良い所もありますけど!アトランタ陥落の場面の民衆のコーラスが迫力あって素晴らしかったです。楽しみにしていた、かいちゃんのスカーレットですが。綺麗だった!でも歌が弱かったもう少し歌えると思ったんですけど、高音が弱いんですよね。元は女の子なのに、男役10年の重みってすごいんだな…と、妙に感心してしまいました。でも私はやっぱり好きでした。私の思うスカーレット像とは違うんですけど、放っておけない可愛らしさがあって。前半、レットが帽子をプレゼントに持ってくる場面で、レットを追い出した途端、やったー!と無邪気に帽子に飛びつくスカーレットがとても可愛かったですこの作品で一番好きな場面は、一幕ラストでタラへ戻ってきて全てを失ったスカーレットが、タラだけは守り抜く!と『明日になれば』を歌い上げる所なのですが、やっぱり生で観ると感動しました。夜が来れば、朝は近い冬が来れば、春は近い文字にすると何てことないんですけど、すごく力をもらえる歌です。スカーレットの事しか書いてませんが…。鳳稀さんのレット・バトラーは合わないだろうと思ってたんですが、ニンでは無くても力技というか、違和感無かったです。トップで無ければ、あの甘いルックスでアシュレを観たかったですけれども。フィナーレ、『ナイト&デイ』のデュエットダンスを楽しく観てたんですが、黒髪ショートに白い花を付けてセリ上がってきたかいちゃんに見とれていたのもつかの間、がたたたと階段を落ちてしまい…、声が出るほど息を飲んでしまいました。 どうにか持ち直したものの、動揺してしまい、以降の記憶がありません…。振りが早くて大変そうだなーと思っていた最中に。。やっぱりロングドレスで大階段で踊るのは、男役には厳しいんじゃないかなぁ。でも最後まで笑顔で踊りきったかいちゃん、素敵でした
2013年11月16日
コメント(2)
行ってきました!10月26日、『唐版・滝の白糸』を観てきました。祐飛さんを最後に見たのは、昨年6月の舞台が最後。雑誌で現役時代とあまり変わらない写真を見て、やっぱり素敵だなと思い、今後を応援したいなと思っていたものの、どの位「女優」として好きになれるかは全くの未知数でした。しかし今回の舞台は完全に女性。衣装は赤いワンピース。さて、どうなのか!そして蜷川作品や平幹二朗さんに興味はありつつ、これまで縁が無かったもので、自分がどう感じるのか、そもそもストレートプレイは殆ど観る事がなく、ましてやアングラなんて言葉だけで後ずさりしてしまう自分に唐十郎作品が理解できるのか、女優・大空祐飛も受け入れらるのか、自分自身の反応にわくわくしつつ、劇場に向かいました。シアターコクーンに入ったのも初めてでしたが程よい規模の良い劇場でした。渋谷自体も久しぶりで楽しかったです。荒れ果てた廃墟につーっと流れてくる無人の自転車から静かにお芝居の世界へ。結果は、わからなかった!!(笑)でもわからないながらに面白かったです。言葉遊びのような膨大な台詞を追うのに必死で、溺れそうになりながらも、「演劇スペクタクル」とも評されるこの作品、ラストがまさに「スペクタクル」としか言いようがなく、うわー、なんかよく分からないけど凄いもの観たわーという感じでした。音楽もあいまって、身体中が痺れる感覚。私は大衆演劇は好きですけど、難解なものは苦手で。昔、演劇学部に行った友人に連れて行かれた舞台なんて、目の前で何が行われているかさっぱり分からなかったんですが(そして寝た^^;)、演出自体はあえて難解にしている感じはなかったです。虹の話をしている時には虹が出ているし、風に揺れる衣紋かけの話をしている時にはハンガーが風に揺れていて。ただ、不可解な登場人物達が起こす極端な話なんです。主な登場人物は3人。少年と青年の間のような無垢な存在のアリダ(有田?)幼い頃のアリダを誘拐して投獄されていた銀メガネ。そしてアリダの兄と心中したものの1人生き残ったお甲。アリダが持っている10万円を銀メガネとお甲が取り合うのがメインストーリーなんですが、詳しくはあらすじを読んで下さいさて祐飛さんのお甲さん。舞台が始まってから40分位は出てこないと事前に聞いていたので良かったですけど、これ知らなかったら相当ヤキモキするレベルで出てきません。が、登場シーンがカッコいい!バーン!と登場するので、思わず拍手しそうになりました。(ヅカファンの癖)私は祐飛さんの何が好きだったって、男役として大人の男の哀愁や苦悩や生き様を魅せてくれるところが1番だった訳ですが、「私の好きな大空祐飛さんそのままだけど、男役じゃなくて女優」という事実を何のわだかまりもなく、すとんと受け入れている自分がいました。綺麗。正直、祐飛さんのお顔は一般的な美人だとは思っていないのですが、この人やっぱり綺麗!お甲という人は男っぽい逞しい部分もあり、女の色っぽさもあり生々しい台詞もあるんですが、大空さんが言うと生々しくなくて。これが正解ではないのかもしれませんが、硬い色気と少女の様な危うさと逞しさがあって私は好きでした。きっと初演や再演とは全然雰囲気違うんでしょうけど。あと、マイクを通さないナチュラルな声が聞きやすくて。声だったら男役声よりも好きかもしれません。開演前にファンの方とお茶してたんですが、その時に印象に残ると聞いていた、「女一人、大地を行くんだ」という台詞が素敵だったなぁ。あと、私は大空さんの煙草を吸う姿が大好きだったので、お甲さんが口の端で煙草を咥えて火を点けた時にテンション上がりましたよ!懐かしい!私は血が大の苦手なので、クライマックスが怖かったんですが、そこは意外と大丈夫で、それよりもクレーンが早くって、ひぇぇと思っておりました(早いのも高いのも怖い)その他のキャストでは、平幹二朗さんの舞台を一度観てみたかったのでさすがの存在感に引き込まれたのと、大河ドラマの『平清盛』の重盛が大好きだったので窪田正孝君が観たくてですね。他のドラマでも役によって全然違うし、八重歯が可愛いし!(笑)今回、残念ながらかっこいい役ではないのですが、ピュアで良かったです。喉は痛めてたみたいでしたが。これからも色々な経験をつんで、いい役者さんになってほしいな。意外と長くなりましたが…。うん、なんか大空さんらしい、バランスの良いリスタートなのではないでしょうか。この場に立ち会うことができて、良かったです
2013年10月31日
コメント(0)
続きを書こうと思いつつ、日が経ってしまいました。更新までのこの間、9月1日にもしれっと花組観劇してきました。だって仕事で東京に行ったら、帰り道にあるんですよ兵庫県が。それは仕方ないですよね(笑)東京では月組さんが公演中でしたが、まぁそれは置いといて…(むにゃむにゃ)初見の時ほど新鮮な感動は味わえなかったのですが、やっぱり観れて良かったです。全然気持ちの整理はつきませんが、大好きなみーちゃん(春風弥里さん)を目に焼き付けてきました。しかし、私が感動しまくっている『愛と革命の詩』、好んで読んでいるブロガーさんや周りの評価はいまいちで(というより賛否両論で)、意外だったのですが、書いてあることを読むと、なるほどなーとは思いました。主役のアンドレア・シェニエの書き込みが少ないんですよね。マッダレーナが絶望の淵から生きる希望を取り戻すまでに心を動かされた彼の詩は具体的には描かれないし、マッダレーナの最後の決断を止めるそぶりもない。彼の苦悩とか葛藤が希薄なんですよね。これは円熟期の蘭寿さんだから私も受け入れられた訳ですけど、他の人だったら難しいよ…。難しい役だと思います、本当に。でも「詩」に関しては、この程度で良いと思いました。シェニエの詩そのままが残っていたとしてもあの場面で説得力のあるものとは限らないし、だからって創作で適当な詩を持ってくるのもなんか違うかなと。詩、言葉で具体的に表現する必要はないかなって思いました。そこで唐突に、宮崎駿監督の『風立ちぬ』の話ですが。いや、先週観に行ったんですよ。ジブリにも飛行機にも全く興味が無く、過去作品も殆ど観てないんですが、これが思いの外、素晴らしく好みでして。堀辰雄の「風立ちぬ」(あらすじしか知らない)とゼロ戦開発者の堀越二郎の半生を織り交ぜたストーリーなんですが、美しい夢のような作品でした。言葉が少なくて、淡々と話が進み、戦争も死も決してリアルには描かれず。でも、肝心な事を避けつつも、全く描いてない訳じゃないんですよ。こういう世界観、すごく好きだなぁって思って。で、私が宝塚歌劇に求めているものも、ここに通じるものがあるかなって思いました。美しい夢。で、恋をしつつも飛行機の事しか考えていない二郎さんが、とにかく詩が全てのシェニエさんにイメージが重なりました。いやー『風立ちぬ』、面白かったです。当時のインテリ学生の言葉遣いとか。恋人のこと、リーベって言うんだ!とか。えっと、だいぶ話が脱線しましたが愛革のキャストについて書きたかったんでした。記憶も薄れてきたので省略してしまいますが、アンドレア・シェニエは、ほんとに蘭寿さんにしか出せない包容力で、素晴らしかったと思います。それとマッダレーナの蘭乃さん。私、蘭ちゃんの歌で泣いたのなんて初めてですよ!台詞回しも毎回一度は気になるんですが、全く気にならず。そうなると、基本的に彼女の演技は好きなので、すごく入り込んで見てました。冒頭の夜会の令嬢姿が文字通り「美しい花」で、そこから何があっても決して汚れない清らかさが魅力的で。最後の牢獄の場面も良かったですし、最後に、名前を呼ばれて「はい」と言うんですが、その「はい」の言い方がすごく好きでした。(細かい)ここで、娘役っぽいハイトーンじゃなくて、強い意思を感じる、きっぱりとした「はい」だったのが好みだったんです。マッダレーナを想いつつ、革命の理想に身を投じるジェラールは、花組デビューの明日海さん。三角関係なのかと思ったら、悲しいくらい片想いで。この前観たのが鬱々したアンドレだったので似たものを感じつつも、怒りを発散するような歌とか、力強さが増している様で良かったです。お顔が綺麗過ぎて怖いのですが、苛立ってる姿が本当に似合う人だなーと(笑)花組に行ったことで、月組時代のもやもや(トップの座を脅かされてる感)が無くなって素直にこの人好きだなーと思えました。いや、まさみり体制も好きだったんですけどね。好きなのと、あれで良かったかは別問題です。で、春風弥里さんを語り出すと、もったいない!が止まらない訳ですが…。冷徹な革命闘士のジュール・モラン、めちゃめちゃ格好良かったです(涙)!!!銀橋の歌の迫力、裁判の場面の「黙れ!」の迫力、冷たい暗い目をして、娼婦を足蹴にしたり、長い足で机の上の雑誌を叩き落としたりする姿に痺れっぱなしで、何で今辞めなきゃなのかどうしても分からない訳ですが、最後がこの役で本当に良かったと思います。前から時々思ってたんですが、大空祐飛さんに似てる時があるんですよね…。演技、男役の魅せ方、歌、ダンス、全てに長けて、最近は華やかさも身につけた今、なんで…(しつこい)みーちゃんとは誕生日が同じで、そんな所からも密かに応援していたので、とにかく残念です。。だいぶ長くなったので、この位にしておきます。ショーは、好きな場面も色々ありつつ、そんなにハマらなかったのですが(なぜだろう)だいもん(望海風斗さん)の歌う『マスカレード』がそれはそれは素晴らしかったのとトップコンビの大階段でのデュエットダンスが最高でした!娘役がトップさんを振って去って行くのなんて初めて見た(笑)ストーリー仕立てでお洒落でかわいかったです
2013年09月23日
コメント(0)
8月24日、『愛と革命の詩ーアンドレア・シェニエー』『Mr.Swing!』を観て来ました。人には好みというものがあるので、まだご覧になっていなくてこれから観劇しようかなという方は、話半分に読み流していただきたいのですが。『愛と革命の詩』、素晴らしかったです!!宝塚ファンじゃない方、単に舞台やミュージカルが好きな方に観ていただきたい作品だと思いました。私は子供の頃からずっとミュージカル好きですけど、宝塚歌劇自体は10年以上観ていない時期があるので今現在、宝塚に興味があって、この作品を観る事ができて本当に良かったなと、天を仰ぎたい気分でした。私が、宝塚歌劇と舞台芸術に求める全てがありました。まず、視覚的に美しい。セットが本当に素敵。これは開演前のカーテンですが、ここから既に作品の世界に引き込まれました。大きな羽根を持って詩を書いている、白い天使と黒い天使。そして本舞台では大きな羽根のセットが使われているのですが、それが素晴らしくて。『ロミオとジュリエット』の愛と死のように、ダンサーとして舞台に現れる白と黒の天使がいるのですが、物語の冒頭部で彼らが羽根のセットに登場したとき、美しくて涙ぐんでしまいました。セット、衣装、ポーズ、全てのバランスが美しくて。私は2階から観ていたのですが、人の配置や舞台の奥行きがすごく好みでした。現代の場面がストップモーションで始まる演出も好きだし、牢獄の場面の照明の使い方!あんな見せ方ができるなんて。ラストシーンも『レ・ミゼラブル』の様で素敵でした。音楽も素敵なミュージカルで、革命の残酷さや民衆の憎悪もリアルに描いているのでそういった意味では「タカラヅカ」的には微妙なラインかもしれません。好きな生徒さんを探してオペラグラスで追いかけるような作品でもないと思います。何回も観るなら話は別ですけど。でも、宝塚歌劇でしか描けない!この美しさは。ベッドシーンなんて、清らかすぎて拝みたくなるような美しさでした。そして衣装。もう貴婦人達の鬘だけでも次のベルばらで使えないものかなぁ。芸術品みたいでした。宝塚の鉄板の要素が全部あるんですよね。愛と革命(しかもフランス革命)と三角関係の悲劇(ただし今回はかすりもしない一方通行)と美しい言葉たち。私はとりあえず、待ち合わせが日時指定ではなく「パリに初雪が降る日」な事に最高にときめきました!それと、黒い悪役。明日海さん演じる革命家ジェラールも敵役ではあるのですが、真打ちは春風弥里さん演じる暗い目をした革命の闘士。かっこ良くてぞくぞくしました。なぜ退団するのか(涙)長くなりそうなので、キャストについては改めて書きます。
2013年08月25日
コメント(2)
7月26日、宙組全国ツアー公演『うたかたの恋』『Amour de 99!!-99年の愛-』を観て来ました。北九州ソレイユホールです。なんと大空祐飛さん卒業以来の宙組。別に観ないと決めていた訳でもなんでもありません。観たい作品があれば観ようと思ってたんです。1年って早い・・・。『うたかたの恋』は昔から大好きな作品。主題歌が大好きですし、甘くて切なくて、本当は前のトップコンビでやってほしいと切望していたので、そこは少しだけ複雑な気持ちもありますが、映像でしか観たことが無かったので、生の舞台で観れて感動しました。凰稀かなめさんもルドルフ似合いますしね。少女漫画の王子様としか・・・。懐かしすぎて、入り込んで泣いてしまうかなぁと思ったんですが、隣に母がいて集中しきれなかったせいか、それはありませんでした。舞台に特別思い入れのある人がいなかったせいもあるのか、少し客観的に眺めていたのですが、(『ベルばら』なんて「真咲さんがオスカルをやってる・・・!」ってだけで泣けた(笑))あらためて。脚本の言葉選びも構成も、決して派手ではないものの素晴らしいなと思いました。佳境の場面を初めに見せておいて、後で全く同じ画を再現する描き方も舞台ならでは。主役のルドルフとマリーが初めて2人きりになって、お互いの印象を口にする時の台詞の美しさ。「こんな事を言うとあなたは怒るかな」「こんな事を申し上げると殿下はお怒りになるでしょうか」台詞や場面は他にも好きなところが色々あって、マリーがラブレターを読む場面なんて大好きです。かわいいそれと、マイヤーリンクでかくれんぼしていたマリーが「もうよろしゅうございますわ」と隠れたあと、すぐに見つかってしまい、笑いながら「つまらないこと!」と言うのが妙に好きです。かわいいんですもん。逆に、お姫様抱っことか、もっとグラっと破壊力あるかなと思ったんですが、大人になった私にヒロイン願望がないせいか、普通に観れました。でもやっぱりその辺も、女の子の夢が詰まっていると思うんですよね。王子様にお姫様抱っこですよ。だって。この作品で1番好きな役はロシアから来た歌姫マリンカ。久しぶりに純矢ちとせさんの歌を堪能しましたが、期待以上に素敵でした。ほんとは私の勝手なイメージだと、マリンカってロシア貴族出身の歌姫なので複雑な過去を考えると、もっと退廃的で不健康そうな美女の設定なんですが(純矢さんは陽性すぎる)、でも歌は最高ですし、この役で見たかったので良かったです。マリンカと一座のショータイムが1番盛り上がる場面なんですが、かっこよかったーショーはクラシックなものから、熱い集団のパワーで押してくるタイプのものまで様々で、タカラヅカのショーの多様性であったり、今後の可能性も感じさせてくれるものでした。知識不足でよく分かっていないのですが、過去のショーの名場面を集めているのですよね?宝塚ってすごいなーと、単純に楽しみました。好きな場面は色々あったのですが、特に「シャンゴ」の場面、迫力が素晴らしかったです!場面場面のつなぎに、これまた宝塚賛歌な歌を挟んでいるのが懐かしいやら、歌を聞きつつ、目の前にいるのとは違う人が脳裏に浮かぶというか・・・(笑)♪ザ・フラッシュ、ザ・フラッシュ~♪の歌をいつどこで聞いたのかずっと思い出そうとしているのですが思い出せず、頭の中をくるくる回っています・・・。舞台で観たことはないんですよ。誰だ誰だ、いつだろう・・・客席降りが多くて、もはや無法地帯で面白かったですが、(通路側の席じゃないのに、立ち上がって歩いてスターさんに触りに行く人続出)フィナーレで大羽根をばっさー!!と3回もひっくり返して元気にご挨拶されてた凰稀さんはさすがでした。
2013年08月11日
コメント(0)
7月13日、月組公演『ルパン』『Fantastic Energy!』を観てきました。今年初めて観る、ストーリーを知らないオリジナル作品。なおかつ、龍真咲さんがトップに就任してから初めての、新作のお芝居とショーの二本立て。私は名作の再演も嫌な訳ではないですが、もう嬉しくて嬉しくて『ルパン』は昨年発表された『ルパン、最後の恋』という作品が原作ですが、せっかくの新作だし、冒険活劇(たぶん)なんだろうし、新鮮な気持ちで観たいなと思って、あえて原作は読みませんでした。ストーリーの分からない面白さを久しぶりに味わいたくて。ルパンは子供の頃に本を読んだと思うのですが、神出鬼没、変装の名手で、鮮やかに獲物を盗み出して小粋に去っていくというイメージがあり、そして世間のイメージもだいたいそうだと思いますが、この辺りが…今回の原作にもない部分なのでしょうけど(原作は後日読む予定)、もうちょっと、大劇場の舞台に乗せるならほしい要素でした。うわー、神出鬼没!ってびっくりしたかったですし、観劇後に近くにいたご婦人の言葉を借りれば、もっとドンパチしてほしかった!です。まぁ、私、正塚作品の美学が上手くハマらない事が多いんですけど…。前に観た『愛するには短すぎる』は本当に大好きだったんですけどね。でもあれは原案が違うのか。。という訳で派手さはないものの、クールなミュージカルではありました。ルパンと同じ黒いマントを着た男役達のダンスはかっこいいし、曲も良かったです。なんとなくフランスっぽいというか、小粋な感じで。渋めに抑えた演技の真咲さんも新鮮でしたけど、このルパンという役は彼女の特性に向いている役ではないなと感じました。こういう引き出しも増やしていってほしいから良いんですけどね。(もはや立ち位置が保護者感覚)ルパンが鬱々したキャラクターで、行動はするものの、個性を強く出したり、能動的に愛を語ったりする訳ではないので、主役として絶対的中心にいる人物に見せるのが、難しいと思いました。周りのキャラクターの方がアクが強いので。アクが強いといえば、悪役の沙央くらまさんの役が良かったです。やっぱり好きだなーと思いつつ、まだまだこんなもんじゃないという感じがしたので(観劇は初日から2日目)、もっと深まりそう。1番アクが強かったのは、ルパンを追うガニマール警部役の星条さんと女性予審判事役の憧花ゆりのさんでしたけど。…もうなんなんだ、この2人は!という感じで、こういう、舞台の空気を変えられる人がもっと増えてほしいです。お芝居はそんな感じで考えるところが多かったんですが、もう、ショーが単純に楽しくて楽しくて。ショーのプロローグって重要ですが、今回は幕が開いた瞬間から「来るぞ来るぞ!」って、最高潮にドキドキしました。そのテンション全開のまま、わーっと走り抜けるスピード感だったので、ただただ楽しかったです。オリジナルのショーって良いですね真咲さんは、別に踊れる訳じゃないけど…、ショースターだ!とすごく思いました。真ん中にふさわしい演出で、ひたすらキラキラでかっこよかったです。幸せです。他も適材適所で、愛希れいかさんのダンサーぶりを堪能できてますます彼女のファンになりました。彼女の男前なダンスを見ていると、前トップ娘役の蒼乃さんにすごく憧れた気持ちを思い出します。こういうタイプの娘役さんは本当に大好き。見る度に可愛くなっているしそして専科の北翔さんが正しい扱いというか、歌はもちろん、ダンスも踊りまくっていて、かっこよかったです。みっちゃんの歌でトップ2人が踊り、逆に真咲さんの歌でみっちゃんが踊るという変化球もあり。この作品で退団予定の組長も、組替えで数が増えたスターさん達にもそれぞれ見せ場がありつつ、集団のパワーがすごくって。色々人の異動がありつつも、以前と同じくソロで歌う人がみんな上手いというのも幸せなところです。終始楽しかったんですけど、薔薇の場面で、久々にテンションの針が振り切れて息が切れそうになり(笑)、曲名は忘れていたのに、なぜか数日前にもふと思い出していたくらい好きな、ポール・モーリアの「オリーブの首飾り」を真咲さんが熱唱してからの黒燕尾は本当に胸が一杯でした。真咲さんへの愛が加速しすぎて何も言葉にできないのですが(その割には長い)、幸せです
2013年07月15日
コメント(2)
…公演終わったの5月ですが感想が途中だったので、どうしても整理しておきたくて。でも、当時のメモが残ってるとはいえ、こういうものは記憶が鮮明でテンションも高い時に書いておかないと、あまり意味がないなーと思います。書きたかったのは、役替わりについて。今回は女役のジャッキー(この役大好きです)と彼女の従兄弟で婚約者のジェラルドが役替わり。Aパターンはジャッキーが凪七瑠海さん、ジェラルドが美弥るりかさん、Bはその逆。そして、お屋敷の弁護士パーチェスターと、執事のヘザーセットが役替わり。Aパターンはパーチェスターが星条海斗さん、ヘザーセットが沙央くらまさん、Bはその逆。完全に好みの問題ですが、私が観たかったのはBパターン。結果的に両パターンを観ることができたのですが、やっぱりBの方が好みでした。みやるりのジャッキーが絶対似合うと思ってたんです。期待通り、かわいくて、あっけからんとした悪気のなさと、色仕掛けでビルに迫りながらもピュアな感じが好きでした。元々かなり低い声は…高音出てなくて掠れ気味でしたが、歌自体は上手いので、それでも良かったです。ジェラルドは人のいいお坊ちゃんで、そんなにしどころのない役だと思うんですが、ラストのビルに対するサプライズ前に嬉しそうに小芝居してるんですね。これまで映像でしか作品を観たことがなかったので、それが興味深くて。2人ともそれぞれちょっと違ってて、面白かったです。…と言いつつ、「サリー、良かったね!」とだいたい涙目で見ていたのでどう違ったか上手く説明できませんがそしてパーチェスターとヘザーセットの役替わり。この配役発表を見た時、「ヘザーセットって誰だったっけ?」と思いました。そのくらい脇役ではあるんですが、マギーさん(星条さん)と沙央さんに見合った比重の役をふるのであれば、2人がパーチェスターを演るという選択肢しかなかったのかなと思いました。役が少ないんですよね。私は雪組から異動してきた沙央くらまさんがすごく好きで、パーチェスターを観るのを楽しみにしてました。マギーさんは常に安定して上手いし、本当に面白いんですけど、存在感がありすぎて、パーチェスターという小者には合わない気がして。実際に観ても、本当に面白かったんですけどね。しかも私が観たのが、マギーさんがパーチェスターを演じる千秋楽だったのでアドリブ全開のやりたい放題で、楽しくてしょうがなかったんですけど。(「お屋敷の弁護士♪」を歌いながらラップ調になって止まらなくなったり)単純にパーチェスターという、小賢しくて気が小さい役(私のイメージ)には合ってなかった気がします。一方、抑えの演技に回ったマギーさんのヘザーセットは素敵でした。ロマンスグレーが似合って渋くて、ちょっと背中を曲げて重々しく歩くのが、理想的な執事さんでした。沙央さんのパーチェスターは、そういった意味では私のイメージ通りで満足しました。ちょこまかしていて。私は役替わりの2日目と千秋楽近くを観たので、初見では普通に手堅く演じている印象だったんですが、楽近くはアドリブも増えて、本当にのびのびされてる感じがすごく良かったです。歌上手いし!図書室の場面では綺麗な連続ピルエットも見れて感激しました。同期のビルが去り際に「初めて見たよ。17の時から知ってるけど」と言ったのが、またツボでした。2人の役替わりに合わせて、フィナーレの比重も変わっていて、どちらにも花を持たせる感じで良かったと思います。フィナーレは最初から最後まで、曲も良くて本当に素晴らしかったですまさちゃぴ、かわいいやっぱり、この作品が大好き!という感動とともに、観劇最終日に、往年の大スターの紫苑ゆう様を!少女時代に憧れだった紫苑ゆう様を!間近でお見かけした感動とで胸が一杯になって帰りました。いやー、すごかったです。オーラが!また観に来てくださいね(誰)
2013年07月14日
コメント(0)
全330件 (330件中 1-50件目)