マックの文弊録

マックの文弊録

2005.12.29
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カテゴリ: 小言こうべえ
◇12月29日木曜日; 旧霜月二十八日; 丁亥
東京地方は晴れ。
群落
社は世間と同じで28日が仕事納めであった。夕方には僕が持ち込んだワインや、社員に買わせたビールに乾き物で、簡単に納めの乾杯をした。創業二年目の企業としては分相応のささやかなイベントではあった。それでも、最後の最後で、単年度だけど黒字で決算できそうな結果になって良かった。本当に良かった。
持ち込んだのはかなり高級な赤ワインだったが、全てきれいに無くなってしまった。これは少し残念。

事納めが終わっても、銀行は晦日までやっている。方々への支払いの引き落としには月末というのが多い。同じく入金も月末ということになるから、僕と業務担当は未だ休めない。支払い予定と、口座残高をにらめっこしては、必要なら資金移動に走らなければならない。どこかで齟齬が生じそうになると、自分の口座から資金を一時的に振り込んだりもしなければならないのである。まことに、会社というものを活かしておくには、損益よりもキャッシュフローが重要なのだ。

ころが、最近の銀行はこういう時に実に不自由になった。
先ず融資先への返済を立て替えるために、口座から相手の指定口座に振り込む。これは大丈夫。振込先は僕のとは別の銀行だから、他行扱いの振り込み手数420円が併せて引き落とされる。
次に、続けて会社の口座に振り込もうとしたら、いつの間にか画面が最初の待ち受け状態に戻ってしまっている。振込証も出てきていないので、念のために残高を調べてみると、口座残高は変っていない。どうしてなんだ?

末の銀行のATMだ、後ろには長蛇の列である。気にしながら連絡用の電話を取ると、それまで手持ち無沙汰そうにしていたオジサンがやってきて「どうしました?」。事情を説明すると、振込みカードの磁気が弱っているから、もう一度最初から手続きして、振込みカードも作り直してくださいとのこと。それでやり直してみるとまた駄目だ。今度は「ただいまお取り扱いできません。備え付けの電話で係りの者にご連絡ください。」と表示が出て、あっという間に又初期画面に戻ってしまう。この表示時間が非常に短いから最初の時には気が付かなかったのだ。

体ATMなんてものは、パパッと操作して、必要な処理をしたら早々に機械を空けて待っていた人に譲り、さっさと立ち去るのが美しい。機械の前に立ってから財布を引っ張り出したり、書類らしきものを捜したりしながら、ガサゴソ延々と時間を過ごすのは、概ねオ×サン族に決まっているもので、僕はそういう有様を大いに軽蔑していたのだが、今回ばかりはいつの間にか自分がそうなってしまっている。焦っていると又銀行のオジサンが背後霊のように後ろに居て、「今日はお振込みはこれが初めてですか?」と訊ねる。「いや、2回目だ。」というと、一日に振り込めるのはキャッシュカードでは百万までだ。二度目の振込額を合算すると、一日の限度枠を超えるから出来ないのだ。そうおっしゃる。知らなかった!

ゃぁどうしたらいいんだ、と聞くと、一旦現金を引き出して、窓口から振り込むことになるとおっしゃる。このオジサン、多分暫く前までは管理職の一端を担っていたのが、ご他聞に漏れず「高齢者排除」の流れの中で、ATM客の監視兼モタモタオ×サン族の指南役をやらされているんだろう。何だか態度がでかく、出来の悪い部下を諭すような口ぶりである。
そこで、現金を引き出して窓口から振り込むとなると、年末で混雑している中で番号札を握って待たされた挙句、振り込み手数料は840円!
しかも、またまた、今では一日にカードから引き出せる限度額は50万円に制限されているから、今回の必要額を引き出すには、通帳と印鑑を持っていない限り、二日間にわたっての作業になってしまう!
大抵の人もそうだろうけれど、僕だって普段銀行の通帳と銀行印を携帯して歩き回ってなど居ないのだ。
結局しょうがないから、振り込めるだけ振り込んで420円徴収され、引き出せるだけ引き出して業務担当に渡し、目的の銀行まで持参してもらうという作業に、二日間にわたって手数料とエネルギーを費やさなければならなかったのである。暮れも押し詰まってのことだ、支払いが滞ると会社の問題になってしまうから、時間に追われて気が気ではなかった。

A TMでの暗証番号の盗み撮りなど、世の中には最近ハイテクでありながらケチな犯罪が横行している。その被害を最小限に抑えるためにという理由で、この9月からキャッシュカードの使用限度額が制限されるようになったのだ。僕も、そのことは銀行の掲示などで薄々頭にあったが、具体的にどうなるのかということには、細かい注意など払ったことは無かった。これも、殆どの人がご同様だろうと思う。
今まで使っていたキャッシュカードをそのまま使うと、今では一日に50万円しか引き出せないし、同じく百万円までしか振り込めないのだ。こういうことはATMの機械の上に貼ってある掲示に書いてあるが、例外なく小さな字で延々細々と書いてあり、後ろに人が並んでいる時など、気が急いておちおち読めるものではない。

えば、ATMでの事故が喧伝されるようになってから、こういう対策が採られるようになるまで随分短期間であったような気がする。これは、銀行側の陰謀ではないのか?
引き出し額を制限すれば、当然銀行残高は増加して銀行は嬉しい。振込額を制限すれば、手数料収入が増える。
要するに、「預金の安全」を口実にした収益増対策になるから、何はさておき早々に実行したのだろう。そうじゃないか?
最近報道されている、デリバティブやキャップの押し売りの実態を知れば知るほど、銀行側のやりかたにはえげつなくもひどいものが有る。あれは、旧財閥系の大銀行の所業だが、他だって似たり寄ったりだろう。それに、特に資金繰りに汲々として銀行に頼らざるを得ない中小企業に被害者が多いというのも腹立たしい。年が明ければ、又別の都銀の合併があり、これで、日本の大銀行はわずか三行に集約されてしまう。そうなると、健全な競争よりも、むしろ大銀行間での一種のカルテルじみた結託が進むのではないか?どうも近頃の銀行は油断がならないのである。

ころで、キャッシュカードの限度枠は届け出ることによって拡大することが可能である。個人の場合、一日辺りの引き出しと振込みの限度額は共に2百万円までである。ところが、新年以降にこの手続きを行なうと、手数料として1050円取られるのである!
事ほど左様に、「自分のお金」を銀行に預けると色々コストがかかってしまうのである。一方の預金金利はご存知の通りだ。これでは、タンス預金を市場に引き出すことにはならないでしょうに。

※上記は、僕が口座を持っているメガバンクでの話である。詳細は銀行によっては少しずつ違うようだ。しかし、大勢において銀行間で大差が無いのには変わりない。





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最終更新日  2005.12.31 12:56:49
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