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ヴィクトル・エリセ 監督の2023年の作品。20年前に失踪した映画俳優を、映画監督が捜索する。殺人事件などないのだが、サスペンスタッチで物語は進み、結構面白く感じた。テーマはどちらかというと「映画への愛」であり、冒頭とラストで映される20年前の映画フィルムが鍵となる。スペイン映画なので会話はスペイン語だが、途中で突然、西部劇「リオ・ブラボー」の「ライフルと愛馬」を2人で英語で合唱する。その歌い方が「リオ・ブラボー」そのままだったので大変不自然だが、この監督はこのシーンを入れたかったのだろう。しかし、ラストは中途半端だったなあ。★★★
2024.08.25
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ビル・フォーサイス 監督の1983年の作品。アメリカの大会社がスコットランドの海岸を買収するために、ピーター・リーガート が現地に行く。呑気なコメディで、アメリカの金持ちエリート社員がスコットランドの素朴な生活に魅了されてしまう。会社社長をバート・ランカスター が演じているが、その他は無名なな役者ばかりで、地味な映画になったと思う。★★★
2024.07.13
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ジュゼッペ・トルナトーレ 監督の2022年の作品。エンニオ・モリコーネ本人が長時間のインタビューに答え、自分の作品についてコメントする。若いモリコーネの貴重なフィルムも映されるので、価値のある映画だとは思う。しかし、内容は面白くはない。主要な作品の裏話などをもっと詳しく語ってほしかった。トルナトーレ 監督の作品も登場するが、ほんの少ししか紹介されない。
2024.07.08
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三宅唱 監督の2022年の作品。耳が不自由な岸井ゆきのがプロボクサーに挑戦する。「ロッキー」のような派手な舞台ではなく、小さなボクシング・ジムでの物語である。大きなタイトルを取るなどの目的ではなく、ただ自分の小さな生き甲斐としてボクシングを練習している。彼女の演技は鬼気迫り、相当なトレーニングを積み重ねたと思われる。ジムの会長を三浦友和が演じていて、良い味を出していた。★★★
2024.07.02
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ジュゼッペ・トルナトーレ 監督の1988年の作品。航海中の客船で捨てられていた乳児が、天才的なピアニストになる。揺れる船の中で、グランドピアノを滑らしながら演奏したりするのは、マンガのようだが、そのような映画だと思って楽しめばいいのだろう。しかし、トランペットやピアノの運指は音楽と合っているので、その辺りは力が入っている。ストーリーはいいかげんだが、モリコーネの音楽が大変美しいので、気持ちよく観ることができるだろう。★★★★
2024.06.28
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ポール・シュレイダー監督の2017年の作品。小さな教会の牧師イーサン・ホーク は理想を追い求めるあまり、精神が錯乱してしまう。題材は悪くはないと思うのだが、完成度が低いだろう。教会に多額の献金をしている会社が環境汚染を行っているとか、アマンダ・セイフライドとの恋愛などを、ストーリーの中心に持って行けば、もっと面白い映画になったと思う。画面サイズが4:3だったり、ラストが尻切れトンボだったりして、磨きをかける努力を止めてしまった感じがした。
2024.06.26
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ポール・シュレイダー監督の1985年の作品。三島由紀夫の生い立ちから、1970年に自決するまでを描いたものである。内容は伝記だけでなく、彼の小説も映像化して入れ込んである。出演は緒形拳、 沢田研二、佐藤浩市など、豪華である。三島由紀夫の思想を映像化したかったようで、不気味なムードは感じる。しかし、ストーリーは面白いとは思えなかった。ポール・シュレイダーらしさも感じられなかった。ジュリーと共演した烏丸せつこのヌードシーンがあった。
2024.06.19
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パブロ・ソラルス監督の2017年のアルゼンチン映画。アルゼンチンに住む88歳の男が、70年ぶりにポーランドの友達に会いに行く。旅行の経路は、まずポルトガルへ飛行機で行き、その後、列車でポーランドへ向かう。途中で、出会った人々とのふれあいや、はたして古い友達に会えるか、というのが見どころとなる。しかし、普通ならポーランドまでの航空券を購入するはずだし、古い友達の現住所を確かめてから行くだろう。そのあたりが、いい加減なので、全体的に詰めが甘い感じがした。★★★
2024.06.11
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クラウス・ハロ監督の2018年のフィンランド映画。画商を経営する老人が、オークションで1つの絵画に注目する。それが埋もれた高価な絵であると思い、孫と協力して作者を探すことになった。謎を解き明かすサスペンス映画のようなタッチだが、貧しくて難しい家族関係も上手に描いていると思う。アメリカ映画ならラストは大金持ちになってハッピーエンドになりそうだが、そう簡単にはならないのが良いところだろう。★★★
2024.06.08
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ロベール・ブレッソン 監督の1950年の作品。田舎町で働くことになった若い牧師は、住民に慕われず悩み苦しむことになる。地主の主人の不倫や、周囲の七野謎の死など、ストーリーが発展する種はるのだが、何の事件も起こらずに話は進む。人生とは苦しいものだ、ということを言いたい映画なのかもしれない。
2024.05.16
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ロベール・ブレッソン 監督の1943年の作品。新入りの修道女が、刑務所から出所した女性を助けようとする。白黒画面で、修道女の衣装が大変美しく撮影されている。淡白なストーリーだが、主人公が理想を求め、修道院の中で孤立していく様子が緊迫する。ブレッソン 監督の長編処女作ということで粗削りの感があるが、ストレートな物語が新鮮だった。★★★
2024.05.14
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ウォルター・サレス 監督の2003年の作品。観るのは20年ぶりぐらいか。1952年、ガエル・ガルシア・ベルナル と ロドリゴ・デ・ラ・セルナは、アルゼンチンからベネズエラまで、放浪の旅に出かける。南米を舞台としたロードムービーであり、良く出来た映画だと思う。貧しい人々と交わりながら、旅を続ける様子はリアルであり、景色も美しい。革命家チェ・ゲバラが若い時の実話ということだが、そのようなことを考えなくても、大変楽しめるだろう。★★★
2024.05.03
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ブルース・ブラウン監督の1971年の作品。アメリカのバイクレースの様子を描いている。スティーヴ・マックィーン 主演ということだが、彼の出演は中盤の町レース数分と、ラストの5分間ぐらいだけだった。ドミニク・フロンティアの主題曲は明るくて良い曲だと思う。
2024.05.01
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デヴィッド・リーン 監督の1952年の作品。ラルフ・リチャードソン は音速を超えるジェット機を開発していて、娘のアン・トッドの夫をテストパイロットに雇う。前半はアン・トッドの恋愛物語でつまらないが、後半はマッハに挑む実験が盛り上がる。しかし、最近の「トップガン マーベリック」のような映像の迫力はない。アン・トッド夫婦がパリやアルプスの上空を飛ぶ場面は中々良いと思った。★★★
2024.04.29
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エミリオ・エステヴェス監督・出演の2010年の作品。彼はマーティン・シーンの実の息子である。エミリオ・エステヴェスは巡礼の旅の途中で、事故で死亡し、父親のマーティン・シーンが代わりに旅をする。フランスのサン=ジャンから、スペインのサンティアゴまで、約800キロを歩く旅である。彼は途中で3人の旅人と一緒に歩くことになる。初めは不仲だった4人が、徐々に打つ溶けていく様子は微笑ましい。しかし、風景も音楽もストーリーも地味だと思う。話の展開にもう少し刺激が欲しかった。★★★
2024.04.15
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荻上直子 監督の2021年の作品。彼女は「かもめ食堂」の監督である。前科のある松山ケンイチは、塩辛を作る小さな工場に就職し、アパート住まいを始める。隣にムロツヨシが住んでいて、2人のとぼけたギャグが面白くなると思っていた。しかし、最後まで見ても事件や恋愛など何も起こらずに終わってしまった。
2024.04.11
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ヨルゴス・ランティモス 監督の2023年の作品。天才外科医ウィレム・デフォーは、1度死んだエマ・ストーンを生き返らせる。ストーリーも映像も大変気持ちが悪い。しかし、アカデミー賞を取っているので好きな人もいるのだろう。
2024.03.11
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マイケル・マン監督の2023年の作品。1957年のエンツォ・フェラーリの人生を描いたものである。主演はアダム・ドライバーで、その妻はペネロペ・クルスが演じている。映画の内容はクルマのことより、会社倒産の危機や、妻と愛人の2重生活が中心となっている。後半は公道レース、ミッレミリアが結構迫力があるが、勝敗よりも事故の方を重視している。自動車映画としては「フォードvsフェラーリ」の方が断然面白い。
2024.02.27
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ベルナルド・ベルトルッチ監督の1987年の作品。完全版は3時間半になる。その年のアカデミー賞で、作品賞、監督賞など9部門も受賞した。清朝最後の皇帝の生い立ちから、中国政府に捕らわれる生涯を描いたものである。ベルトルッチの映像は高級で大変美しい。しかし、ストーリーは淡白に感じる。変化を出すために時間軸を前後させたのだろう。終盤は満州国が舞台になり、日本軍も関係するので、歴史の勉強になると思う。タイトルのデザインは007のモーリス・ビンダーで、タイトルのテーマ曲は坂本龍一ではなく、デヴィッド・バーンが作曲した。ラストの幕切れは見事だった。★★★
2024.02.26
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是枝裕和 監督の2023年の作品。安藤サクラの子供が、学校で教師の永山瑛太にイジメられる。序盤は悪質教師の物語だと思っていた。しかし、中盤から全く異なる展開となる。時間軸をずらして、過去を描くことにより、真相が徐々に明らかになるのだが、結局、正しいのは誰なのか分からなくなり、スッキリしない結末になったと思う。田中裕子の不気味な校長先生が印象に残った。★★★
2024.02.10
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ヴィム・ヴェンダース監督の2023年の作品。役所広司は、スカイツリーの近くの古い木造アパートに1人で住み、公衆トイレを毎朝掃除する仕事をしている。ストーリーは殆どないが、東京の街を魅力たっぷりに描いているところが良い。チョイ役で出演している石川さゆりが1曲歌ってくれるのは感動した。★★★
2024.02.05
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アレクサンダー・ペイン監督の2023年の作品。高校教師ポール・ジアマッティは、落第生たちとクリスマス休暇に学校に残って勉強することになる。「ホールドオーバー」とは残留という意味である。この監督、主演の2人は、「サイドウェイ」(2004)という私の好きな映画を作った。久しぶりのジアマッティが出演したので期待したのだが、中盤はストーリーが進まず大変退屈だった。そして終盤にボストンへ旅行することとなり、少し面白くなって、ちょっとした感動のラストとなる。今年のアカデミー賞の作品賞、主演男優賞にノミネートされているが、私としてはあまり満足できない内容だった。★★★
2024.01.26
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井上雄彦 監督の2022年の作品。私はTVアニメの「スラム・ダンク」が好きだった。個性豊かな登場人物がバスケットボール部に加わり、ユーモアもあって大変面白かった。しかし、今回の内容はたった1つの試合だけで、その合間に過去の思い出を入れて2時間引っ張った。個人の個性もユーモアもなく、フツーのアニメになってしまった。バスケの試合は迫力があって、そこそこ面白かったと思う。
2023.12.23
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チャールズ・ジャロット監督の1972年の作品。16世紀ヨーロッパで、スコットランド女王ヴァネッサ・レッドグレーヴは勢力争いに巻き込まれ、不幸な生涯を送ることとなる。当時の衣装や建築物を描くことに多額の費用が使われ、重厚な映像が作られている。ジョン・バリーの音楽も格調高く、聞きごたえがある。しかし、戦闘シーンや恋愛物語がほとんどないため、淡白なストーリーになってしまい、面白みが感じられなかった。エリザベス女王を演じたグレンダ・ジャクソンは、今年6月に87歳で亡くなった。
2023.12.13
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マリア・シュラーダー監督の2022年の作品。映画会社社長のセクハラを、ニューヨークタイムスの女性記者キャリー・マリガンとゾーイ・カザンが調査する。会話ばかりで単調な序盤だが、中盤から盛り上がってくる。新聞記者を描いた作品はいくつもあるが、この作品はその中でも相当面白い方だと思う。特に主演のゾーイ・カザンは可愛らしい顔で印象に残る演技をしただろう。★★★★
2023.10.31
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クリストファー・ノーラン監督の2023年の作品。第2次大戦中に原子爆弾を開発した男の物語である。技術的な話は殆どなく、彼が優秀な科学者を集めて、仕事を進めていく様子が描かれる。共産主義者との関係、恋愛関係などが主であり、内容は退屈だ。3時間の映画で、2時間当たりで爆弾の実験があり、その場面は結構盛り上がる。その後はソ連のスパイの疑いをかけられ、また地味な流れとなる。全体として、ノーラン監督得意な派手なアクション映画ではない。まあ、アインシュタインも登場するので、歴史の勉強と思えば見る価値はあると思う。★★★
2023.10.03
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ピエトロ・ジェルミ監督の1950年の作品。イタリアのシチリアで、炭坑者が職を失い、フランスに越境しようとする。主演はラフ・ヴァローネで、「にがい米」(1948)や「嘆きのテレーズ」(1952)に出演している。イタリアの貧しい暮らしが良く描かれていて、さすがはジェルミ監督だと感じた。ストーリーは大したことはないと思うが、最後まで飽きずに見ることができた。ヴァローネは恋人役のエレナ・ヴァルツィと1952年に結婚したらしい。★★★
2023.09.19
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アシュレイ・ラザルス 監督の1975年の作品。「赤い風車」のホセ・ファーラーが出演している映画で、この映画が大変人気があったので、探してみた。南アフリカ近くのレソトという国で、孤児の白人と、黒人の男の子の話である。ストーリーは大したことがなく、大怪我をしてアメリカで手術するとか、アメリカで迷子になるとか、つまらない展開である。終盤で雪山で遭難するのもくだらない。昔の子供向きの内容だと思う。
2023.09.16
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ショーン・ベイカー 監督の2017年の作品。ウィレム・デフォーが管理人の安アパートで、貧しい母子家庭が生活している。舞台はフロリダ・ディズニーランドの近くで、カラフルな建物が美しい。アメリカの貧困層をリアルに描いていると考えれば良く出来た映画かもしれないが、このように不法な生き方をするのは見ていて気分が悪く、子供がかわいそうだ。同監督の「レッド・ロケット」はユーモアがあって笑えたが、こちらは子供が主人公なので笑えないと思う。
2023.09.09
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田中健詞 監督の2013年の作品。冴えないサラリーマンの仁科貴の話である。序盤のギャグはセンス溢れるもので、大変面白い。しかし、中盤からのリングの戦いが始まると、訳が分からなくなって、ふざけすぎだと思った。この監督は殆ど映画を作ってないようなので、もっと見てみたいのだが、残念である。★★★
2023.08.20
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ガス・ヴァン・サント 監督の1997年の作品。マット・デイモン主演の青春ドラマである。私生活でも高校時代から親友であるベン・アフレックが共演し、脚本も2人で作ったようだ。マット・デイモンの演技は清々しくて良いのだが、数学の天才というのが不自然だと思う。スポーツの天才なら在り得るが、教育なしで難関な数式を解答してしまうのは無理だろう。この辺が納得できないので、面白く感じることができなかった。
2023.08.18
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瀬々敬久 監督の2022年の作品。二宮和也は第2次大戦中満州でソ連の捕虜となり、シベリアの収容所に送られる。あまり知られてない出来事を、製作に費用をかけて作ったのは評価されるかもしれない。しかし、内容は大変つまらない。満州で二宮だけ怪我をして北川景子と別れる、捕虜の中で英語で「いとしのクレメンタイン」を歌う、収容所で日本人上官のイジメなど、幼稚な展開で見ていてバカらしくなった。
2023.08.14
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パトリック・アンベール監督の2021年のアニメである。原作は夢枕獏の1997年の小説であり、2016.07.22にコメントした。1000ページの大作であり、前半は大変面白かったその後「エヴェレスト 神々の山嶺」(2016)で実写化され、2016.09.13でコメントしたが、原作には及ばなかった。今回の作品はフランス・アニメということだったが、あまり出来栄えは良くない。まず、登場人物の顔が皆似ていて、区別がつきにくい。髪型や服装で見分けるのだが、アニメのレベルが低い。また、ストーリーも盛り上がりがなく、中途半端に終わってしまった。アニメならもっと大胆に作ってほしい。
2023.08.08
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坂下雄一郎 監督の2022年の作品。宮沢りえが議員に立候補し、選挙事務所の窪田正孝が秘書に仕事を行う。彼女は素人の候補者を演じるが、大変面白い。ストーリーは大したことはないが、彼女の演技で良く出来たコメディに仕上がっている。窪田正孝はいまひとつ魅力がない。★★★
2023.08.05
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内田英治 監督の2022年の作品。警察官、阿部寛 が刑事から音楽隊に異動させられる。冒頭の強盗の捜査はなかなか面白かったが、音楽隊の内容はそれほどでもない。ただ、阿部寛 のドラムは練習したようで、様になっていた。清野菜名のトランペットは吹替だと思うが、運指は正しかった。この辺りをきちんと演技していることは好感が持てる。ストーリーは良く出来ているとは言えないが、感動するシーンがいくつかあった。倍賞美津子(76歳)が出演している。★★★
2023.08.02
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ベン・アフレック監督の2023年の作品。1984年のナイキの物語である。低迷しているバスケットボール、シューズ部門のマット・デイモン は、マイケル・ジョーダンとの契約に懸けることになった。派手な事件などはなく、マット・デイモン は腹が出て恰好悪い。しかし、契約にこぎつけるまでの流れはドラマチックで面白いと思った。この辺はベン・アフレックの上手さだろう。80年代の名曲がバックで流れるのも良かった。★★★★
2023.05.14
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錦織良成 監督の2010年の作品。大企業のエリート社員、中井貴一は会社を退職し、田舎の電車の運転士になる。中井貴一が家庭不和で葛藤する前半は面白かった。しかし、小さな会社に転職してからはストーリーが退屈になって、つまらなくなってしまった。ラストで歌われるユーミンの主題歌「ダンスのように抱き寄せたい」は、この映画のために書き下ろしたそうだ。★★★
2023.03.28
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ハンネス・ホルム 監督の2015年のノルウェー映画。トム・ハンクス主演の「オットーという男」(2022)のオリジナルである。ストーリーや内容は9割がた同じだった。私は「オットーという男」を先に見たので、流れは分かっていたが、それでも大変面白く鑑賞できた。それはこのオリジナルが良く出来ているからだと思う。ボルボ体サーブの戦いは面白かった。アメリカ版はGMとフォードだったようだが、クルマに個性がないだろう。そしてラスト15分はリメイクにはない感動があった。「オットーという男」を見た人でもこちらを見ることをお勧めしたい。★★★
2023.03.24
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マーティン・マクドナー 監督の2022年の作品。1920年ごろのアイルランドで、親友だったコリン・ファレル と ブレンダン・グリーソン の仲が悪くなる。緑が多いアイルランドの風景が美しい。しかし、それ以外は見るところがない。何故、2人の仲が悪くなったのか良く分からないし、そんなことを物語にしても2時間も持たないと思う。
2023.03.19
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マーク・フォースター 監督の2022年の作品。孤独な頑固老人トム・ハンクスが隣人と次第に仲良しになるというストーリーである。派手なシーンはないが、じわじわと面白くなる展開だった。多分この数年間では、トム・ハンクスの映画ではベストの1本だと思う。しかし、彼は年を取り、役者としてはあまりいい顔をしていないのが残念だ。また、彼の実の息子が共演しているのも面白い。この映画はスウェーデン作品「幸せなひとりぼっち」(2015)のリメイクということなので、そちらも見てみたいと思う。★★★
2023.03.18
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スティーヴン・スピルバーグ監督の2022年の作品。スピルバーグが自身の幼少期に映画に興味を持った過程を描いている。アカデミー賞作品賞にノミネートされているが、残念ながら大変退屈な内容だと思う。大した事件などなく、ダラダラとした展開の映画だろう。ただ、ラスト5分ぐらいで、デイヴィッド・リンチが演じるジョン・フォードと会話するシーンは面白かった。
2023.03.03
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前田哲 監督の2020年の作品。生活に苦しい天海祐希が贅沢な義母、草笛光子と同居することになったコメディドラマである。天海祐希だけでも面白いのだが、次から次へと有名な俳優が登場する。三谷幸喜も登場するが、彼の映画よりもずっと面白いと思った。ただ、内容が金のことばかりなので。高級な映画ではないだろう。★★★
2022.12.20
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ギャヴィン・オコナー監督の2020年の作品。昔バスケットボールの名選手だった ベン・アフレックが、高校のコーチになる。ベン・アフレック主演ということで、それなりのレベルの映画になっているだろう。しかし、弱小チームが急に連勝し始めるのは、ストーリーとしていい加減だと思う。また、別れた妻との恋愛話も中途半端に感じた。日本未公開だったらしいが、盛り上がらない内容だった。
2022.12.08
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リラ・ノイゲバウアー監督の2022年の作品。アフガン戦争から帰国したジェニファー・ローレンスが、悩み苦しむ姿を描く。ストーリーは殆どなく、自動車修理の黒人ブライアン・タイリー・ヘンリーと仲良くなる物語だけである。それでも何故か見ごたえがあるのは、2人の演技力と魅力があるからだろう。面白い映画とはいえないが、気持ちの良い映画だった。★★★
2022.11.26
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サイモン・カーティス 監督の2022年の作品。TVシリーズ「ダウントン・アビー」の劇場版第2弾である。シリーズの馴染みの顔ぶれが出演するので嬉しい。また、重厚なカメラワークと豪華な衣装で、映像は十分に見ごたえがある。しかし、ストーリーはつまらない。TVドラマのうような派手な恋愛や裏切りなどがなく、淡白で退屈に感じる。やはりこのシリーズは連続TVドラマでないと面白く作れないのだと思う。
2022.10.30
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吉田恵輔 監督の2021年の作品。古田新太の娘がスーパーで万引きをし、店長の松坂桃李が追いかけると、交通事故で死んでしまった。自動車に轢かれるシーンはリアルで残酷だった。その後、古田新太が松坂桃李を追い詰めるのは迫力があり、双方の心情を良く表していて興味深かった。そして、終盤で少し救いの明かりが見えるのだが、全体的に重苦しい内容だったと思う。★★★
2022.10.13
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アルフレッド・ヒッチコック 監督の1944年の作品。第二次大戦で、Uボートに撃沈された生存者たちが一隻のボートで生き延びようとする。そこにはドイツ人を含む様々な人々がいた。ヒッチコック得意の犯罪スリラーではないが、大変面白い人間ドラマに仕上がっている。会話の中にあるユーモアも素晴らしい。少ない予算でこれだけの映画を完成させたのは天才だと思う。ラストにはクライマックスとしての見せ場も用意してある。気になるのはドイツ人が悪役になることだが、制作時は戦争中だったから仕方なかったのだろう。★★★★
2022.10.06
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ダヴィド・オロファン 監督の2014年の作品。1954年のアルジェリアで、小学校の教師ヴィゴ・モーテンセンが、囚人を隣町まで送り届ける、というストーリーである。当時のアルジェリアでの戦争を知らないと、ストーリーが分かりにくい。良いところは、山岳地方の風景がカメラに美しく撮影されていることと、ヴィゴの存在感だろう。この単調な物語を重厚に見せたのは、彼の貫録ある演技のおかげだと思う。内容は淡白だが、ユニークな内容なので見て損はないだろう。★★★
2022.09.22
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ジョセフ・L・マンキウィッツ 監督の1950年の作品。新人女優アン・バクスターが人気女優ベティ・デイヴィスに取り入り、スターへのし上がっていく、というストーリーである。マンキウィッツ 監督のきめ細かい演出が素晴らしく、面白いドラマに出来上がっていると思う。中心はベティ・デイヴィス だが、私は彼女がそれほど好きではないので、見ていて楽しくはない。アン・バクスターにとっては、生涯でベストの1本になったと思う。しかし、チョイ役で出演した マリリン・モンローが、後に大ブレイクするのは皮肉だろう。★★★★
2022.07.16
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山田洋次 監督の2000年の作品。中学三年生の金井勇太 は学校へ行くのが嫌になり、東京から九州までヒッチハイクする、というストーリーである。途中で麻実れいや赤井英和が入れ替わり登場するが、大した事件などなくてつまらない。途中で見るのを止めようと思うほど、中身のない映画だった。
2022.07.03
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