
読み聞かせをしている人が、四年生を対象にしたという絵本です。
神沢利子作 吉田勝彦え うけつがれる いのちの ひみつ 「 えぞまつ 」
絵本なので、ゆっくりすすんでも10分で読めますが、深くしずかに感動しました。
深い森。たくさんのえぞ松が落とす たね、たね、たね。
春 芽を出し、根を伸ばす。
夏 勢いよく降る雨が土を飛ばし、芽は土をかぶり息もできない。
秋 大量の落ち葉は、伸びようとするえぞ松の頭の上に積もる。あとからあとから。
冬 霜柱は土を持ち上げ、細い根をずたずたに切る。
えぞ松は、どうしても大きくなれない。
でも、深い森には、えぞ松がいっぱいゆうゆうと育ち、そぴえている。何故?
森に大風が吹きまくると、老いたえぞ松は倒れる。
倒れたえぞ松の木は、やがてこけに覆われる。
柔らかなこけは、えぞ松の種を受け止める。
倒れて死んだえぞ松は、自分をこやしにして、幼い命を育てていく。
もう、雨に流されず、地面より高い苔の上は、日当たりよく、
霜柱や落ち葉に苦しめられない。
森へ行くと、線を引いて植えたように一列に並んだえぞ松を見る。
一列の線の下には、老いて死んだえぞ松が。 そうなんですよ。
夜、星を仰いで立つえぞ松。100年、200年、300年。
ある日、倒れ、また、若い命が育つ。この世のあるかぎり。
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