リタイヤ ガーデニング

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April 17, 2011
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カテゴリ: 死に方は生き方
 「監察医の涙」 上野正彦著 

【送料無料】監察医の涙

 この中で、「お世話になりました」という題がある。ある日老人が自宅で、首つり自殺をとげた。息子夫婦はどこか肩の荷が降りたような、そんな気配だ。そこで著者は、戦争を体験し生き抜いてきた老人のみじめな死に対して憤りを訴えている。

 しかしだ。そうだろうか。まずは時代というものがあまりにも変わりすぎてはいないだろうか。かつての戦争という時代。とにかく物がない。言論の自由がない。死ぬことが美徳と教えられた時代。そこから全く逆の時代を作ってきたのは今の高齢者だ。時代は作ったけれどそこで生きていくことは出来ない時代を作ってしまったとでも言うべきだろう。米一粒が大事で、米を残すなんてできない。でも今はちがう。あっても食べない時代だ。

 子どもと同居していく時代はもう終わっている。終わりを告げたのは、ほかならぬ自分たち高齢者だ。田舎を捨てて街に住んで、朝から夜中まで働き通した。そのおかげで、戦後復興は成し遂げられ、世界第二位の経済大国を築いた。それでいいではないか。我慢を強いられた時代から我慢をしない時代へと変化した、させたといっていいだろう。そういう時代を生きている若者とそうではない高齢者が一緒に生きていくのは、はたして可能だろうか。

 そしてなにより、高齢者がその子どもたちに「おんぶにだっこ」の精神で寄りかかっている現状は、耐えがたい。





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Last updated  April 17, 2011 03:47:46 PM
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