日記

2002.09.11
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2年程前に、私が、今の主人に失恋して(その後、復縁して結婚できたのですが)ニューヨークに1人で失恋旅行したときのことです。
ワールドトレードセンターに、私の銀行の支店があり、行ってみることにしました。
ワールドトレードセンターは、高いビルが2つ並んで建ち、たくさんの人々が行き交い、まさに、都会という感じがしたのを覚えています。
ビルの中のオフィスに行くのには受付をしなければならないのですが、その受付も10人位いて、来客は、並んでその順番を待っていました。私もそこに並び、受付を待ちました。
5分ほどで、受付の黒人の女性が、私にくるようにと合図をしたので、そこに行くと、まず、身分証明を見せるように言われました。私は、パスポートを見せると、どこへ行きたいのか聞かれたのですが、銀行は英語で「Bank」なのは、分かるのですが、「ニューヨーク支店」の「支店」を英語でなんというのか分からなかったのです。そこで、ニューヨーク支店の住所を書いたメモを取り出して見たのですが、「Brunch」なんて、なんと読むのか分かりません。仕方なく、そのメモを、何も言わず、そのまま受付の方に見せると、その方は、電話を取り、どこかへ電話をし始めました。
○○という、英語の話せないジャパニーズガールがそこに行きたいと言っているがいいか・・・・というようなことを言っていました。
私は、日本から事前に連絡を入れていたので、話はすんなりと通ったらしく、受付の方は、「OK.」と言って、私に5センチ×10センチくらいの大きさで、白地に蛍光オレンジ色で、「VISITOR」とかかれた下に、私の名前と、行き先(私の銀行の名前)が打ち出されたシールを私に渡しました。それを見せないと、エレベーターで上にはいけないと言う事で、私は、なくさない様に、そのシールをパスポートカバーに貼り付けました。
そして、エレベーターの前には、屈強そうなガードマンらしき人が立っていて、その人に先ほどのシールを見せ、ぐるッと回る棒をくぐって、やっとエレベータにたどり着き、上に行くことが出来ました。
この警備の厳重さは、何年か前に起こった爆破テロがあったためということで、エレベーターを降りてからも、支店に入るのにも、インターホンでチェックを受け、そこで、トイレを借りたのですが、トイレですら、スタッフの持ったキーカードがないと出入りできませんでした。
平和ボケした典型的日本人の私にとって、このチェックの厳重さには、ただただ驚くばかりだったのでした。それだけが、印象として強く残っています。

そして、去年、同時多発テロの事件が起こったとき、自分の訪れたことのあるあのビルが崩れていく様は、大きな衝撃以外の何ものでもありませんでした。あのビルで出会った人の顔が浮かんでは消え浮かんでは消え、眠りにつくことは出来ませんでした。

私のパスポートカバーには、まだ、あのワールドトレードセンタービルでもらった「VISITOR」のシールが貼られています。
それを見るたび私は、それが私の手元に残った、悲しい忘れ物のような気がしてなりません。
犠牲者の方のご冥福を祈るとともに、世界から戦争の火が消え、一人の子供の親として、子供たちが、平和に笑って暮らせる世界になることを、祈らずに入られません。





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最終更新日  2002.09.12 08:12:23


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