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2020年03月20日
くれは水辺公園句碑ウォーク順路1
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「名月に麓の霧や田乃くも里」(めいげつに ふもとのきりや たのくもり)
(続猿蓑)
元禄7年(1694)秋の作。季語は「名月」、「霧」。伊賀上野の無名庵ができ、月見の宴を催したときの吟。
(句意)皎々たる明月の下、はるかな山の麓沿いに夜霧が白じろと濃くたなびき、手前の田の面のあたりではうっすらと霞んでいるように見える
「目にかかる 雲やしばしの 渡り鳥」(めにかかる くもやしばしの わたりどり)
「芭蕉句選拾遺」宝暦5年(1755年)
年次不詳、秋の作。季語は「渡り鳥」。
(句意)渡り鳥の大群が、しばらくの間、雲かと見えるばかりに太陽を暗く遮り、やがてはるかな空の彼方に消えて去ってゆく。
宝永元年(1704年)『渡鳥集』には
「日にかゝる雲やしばしのわたりどり」とあります。
愛媛県松山市の椿神社の玉垣に句が刻まれている。
芭蕉死後に日から目に変わっているので推敲ではなく
「渡鳥集」の後の「芭蕉句選拾遺」に「目にかかる」と誤記したという説が正しいように思います。
「山吹や笠にさ須べき枝の乃形」(やまぶきや かさにさすべき えだのなり)
須 さんづくり おおがい
元禄4年、44歳。江戸赤坂の庵にて。
(句意)
山吹が咲いている。これを笠に插して花笠にするのによい枝ぶりである
「影待や 菊の香のする 豆腐串」(かげまちや きくのかのする とうふぐし)
元禄6年(1693)秋の作。江戸、岱水亭にて
(句意)「菊薫る今宵の影待は、ご馳走の豆腐田楽にさした青竹の串にまで、庭前の菊の香がしみこんでいる感じでまことにさわやかな思いがする。」
伊賀上野は豆腐田楽が名物です。でも、この句は江戸で詠まれたものです。
影待ちは日待ちと同意で村の近隣の仲間が特定の日に集まり,夜を徹してこもり明かす行事
「君火を焚 よき物見せむ 雪丸げ」(きみひをたけ よきものみせん ゆきまろげ)
句意「(よくおいでになった。)君は炉の火を焚いて温まっていなさい。その間、私は庭の雪で雪だるまを作ってお目にかけよう。芭蕉翁の茶目っ気を感じますね。
一番東の子供向け遊具がある広場にあります。
貞享3年(1686)冬の作。江戸深川にて、曽良に対しての句
「志保羅新起名や小松吹く萩芒」(しおらしき なやこまつふく はぎすすき)
なぜかほとんど漢字で書かれています
出典は『奥の細道』
「小松と云所にて」と前書きがある。現在の石川県小松市
元禄2年(1689年)7月24日、奥の細道の旅で芭蕉は金沢から小松に入り3泊している。
「時雨をや もどかしがりて 松の雪」(しぐれをや もどかしがりて まつのゆき)
寛文6年(1666)冬の作。寛文6年(1666年)4月25日、に良忠(蝉吟)25歳で死去した年の句
句意「松は、時雨がどれだけ降ろうが紅葉しない。それでも松が待っていたら、雪が松を真っ白に染め上げてくれたことよ。」。松と「待つ」がかかっています。
「両の手に桃と桜やくさ乃餅」(りょうのてに ももとさくらや くさのもち)
上の句が真ん中に次に右、左と刻まれています。
出典は『桃の実』(兀峰編)
元禄5年3月3日桃の節句。この日、芭蕉は門人其角と嵐雪を招いて歌仙を巻く。すでにこの時期、其角も嵐雪も、芭蕉が唱導する「軽み」の俳諧に従わず、師弟間には強い軋轢が存在していたのです。
ということは桃と桜は其角と嵐雪、くさのもちは芭蕉でしょう。
「苣はまだ青葉ながらに茄子汁」(ちさはまだ あおばながらに なすびじる)
(句意)もはや初夏なのに目の前のお膳の汁には、春野菜であるちさ(チシャ菜)が、花もでない青葉のまま、
そのうえ盛夏のものである茄子までがはいっていて、青々として香り高いちさと色鮮やかな紫の初茄子
とをご馳走をしてくれた主人如舟に対する感謝の意をあらわしたものです。
元禄7年夏。最後の西上の旅の折、芭蕉一行は島田で船止めに遭ったが塚本如舟に歓待されて3日間逗留した。
なお、「駿河路や花橘も茶の匂ひ」・「五月雨の空吹き落せ大井川」・「たわみては雪待つ竹の気色かな」もここでの句。
広澤虎造の三十石船「秋葉路や 花橘も 茶の香り」 は芭蕉の駿河路や、の句を参考にしたものです。
「う免若菜丸子の宿乃登ろろ汁」(うめわかな まりこのしゅくの とろろじる)
(猿蓑)
元禄4年正月、『猿蓑巻の五』
(句意)新春を迎えて梅も花咲き、川辺には水菜が青々と茂っている。駿河の国鞠子の宿のとろろ
汁もおいしい季節を迎えていることだろう。
乙州の旅立ちへの激励が込められた芭蕉餞別の吟。餞別吟として古来最高の句とされている。
土芳の『三冊子』には芭蕉の言葉として、「工みて云へる句にあらず。ふといひて、宣しとあとにてしりたる句なり。梅、若菜と興じて、鞠子の宿には、といひはなして当てたる一体なり」と記されている。
丸子は、静岡県中部、静岡市内のもと東海道の宿駅。当時とろろ汁が名物であった
藪椿門波葎乃若葉哉」(やぶつばき かどはむぐらの わかばかな)
(句意)
藪には赤い椿がたくさん咲いている。一方、門には葎が生い茂り、緑の若葉が鮮やかだ。赤と緑との取り合わせは見事に美しい。
葎むぐら。とは、つるくさの名。くきに細いとげがあり、秋、小さな花を開く。
貞亨5年(1688年)、芭蕉45歳の句。
芭蕉が伊勢神宮参拝の際、伊勢市船江町大江寺二畳軒(二乗軒)で詠んだ句。
「藪椿」は初案だったらしく、芭蕉句集などには
「芋植ゑて門は葎の若葉かな」(いもうえて かどはむぐらの わかばかな)
『笈の小文』には「いも植て」とある。
この句を作った句会は伊勢市大江寺で催された。周りには里芋畑が青々と茂っていて、寺の山門
付近は葎がうっそうと繁っていたのであろう。
ところで、この時代、里芋と俳句は、里芋に俳味(灰味)があるというので相性がよいとの俗説があった。
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Last updated 2020年03月21日 10時44分44秒
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