2010年11月29日
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「坂の上の雲」第2部、第6回「日英同盟」は、1900年5月7日、イギリスの軍港「ポーツマス」で幕を開けます。

 イギリス駐在員の秋山真之大尉とヨーロッパ視察旅行中のロシア駐在員広瀬武夫大尉が、ポーツマス港に回航されている戦艦「朝日」を見学に訪れたのです。

(ドラマでは広瀬のことをロシア駐在武官として紹介していますが、尉官で武官は無いやろという感じがしています。広瀬はロシアの駐在武官になったのかもしれませんが、この段階ではまだ駐在員であったはずです。たぶん。)


 「朝日」の排水量は15,443トンの大戦艦であり、当時としては東洋第一の巨艦でした。

 「朝日」はテレビ映像としては申し分ないほど上手に描かれていて、VFXには第1部と同じようにお金が掛けられているようです。

 朝日の甲板に立ち記念写真を撮ってもらう真之は、実に弾けていて、第1部の真之とは別人の様です。


 『これはどえらい記念写真ばい

 まず、この背景が世界一の軍港じゃ

 立っとる場所は東洋一の大鑑「朝日」じゃし

 撮られとる2人は海軍のホープじゃ』


 第1部では、真之は模範的な軍人として描かれていて、少し違和感を覚えたのです。

 広瀬との関係の描かれ方も微妙に感じました。

 昭和の軍人ならいざ知らず、明治の創業期に海軍兵学校の卒業が1期違うくらいで先輩、後輩の関係が成立しているのはおかしいと思うのです。

 真之と広瀬は「貴様と俺」の関係だったのだろうと思うのです。


 しかし、第2部では、違和感を覚えた部分が微妙に修正されて、真之はもう少し「シャイ」に描いてほしかったという不満があるものの(私から見ると)良くなっているのです。

 正確な書き方をすると、修正されたのではなく、第1部と第2部では製作者も監督も脚本家も異なっていて、私は第2部の脚本や演出の方が好みである、ということのようです。


 どこで読んだのか覚えていないのですが、俳優の伊勢谷友介さんは、放送回ごとに監督が変わるという理由で、テレビには出ないんだそうです。

 今回の放送を見て、伊勢谷さんの気持ちが少し判ったような気がしました。

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最終更新日  2010年11月30日 01時58分02秒
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