2011年11月09日
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カテゴリ: 秋山真之伝記
 明治37年8月10日13時15分の時点で、

 連合艦隊の主力である第1戦隊は、左に90度の一斉回頭を2回行ったので、

 隊列が逆になってしまいました。



 東郷平八郎長官や秋山真之主任参謀が乗艦する連合艦隊旗艦「三笠」が殿艦に、

 装甲巡洋艦「日進」が先頭艦になったのです。


 日進には、第1戦隊司令官が乗艦していましたから、

 このような艦列でも艦隊運動に支障はなかったはずです。


 ただ、このような場合でも、艦隊運動に関する指示は、

 無線電信信号を使って、戦艦「三笠」から発信されていました。


 13時17分、

 「左2点(22.5度)正面を変え」

 という電信が発せら、艦隊が若干の針路を修正したのは13時25分になっていました。


 一方、ロシア太平洋艦隊の先頭艦「ツェザレヴィチ」は、

 針路方向に「機雷の浮遊するを発見」し、

 急きょ左に回頭して、これを避けています。


 もちろん、日本海軍が機雷を敷設していませんので、

 戦艦ツェザレヴィチは、マボロシを見たことになります。


 ただ、これより前、連合艦隊の駆逐艦は、

 ロシア艦隊の16km手前で、これを横切る時、上甲板の石炭袋を海上に投棄していて、

 これを機雷と事実誤認したことが、マボロシの機雷浮遊となったのかもしれません。


 13時30分、彼我艦隊の距離は約9,000mになっていました。






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最終更新日  2011年11月16日 16時24分24秒
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