マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2007.05.29
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<その後の走友達>

 スタッフの人と一緒に万歳三唱した後、完走証と食べ物飲み物の引換券などをもらう。参加賞は半袖のフィニッシャーTシャツ。今回は紺とグレーの混じったしゃれたもの。デザインもグーでこれなら普段着にしても良い。体育館で預けた荷物を受け取る途中、秋田娘と遭遇。

 「どうも済みません。一人で走って」。と謝る彼女に「そんなことないよ」。と答えて握手。余力のある人がラストスパートするのは当たり前のことだ。最後まで頑張るなんて気持が良いじゃないか。来年もまた出遭って成長振りを見たいものだ。アーリーエントリーの返金2千円もしっかりと頂く。うふふ。これでお土産を買えるぞ。

 シャワーを浴びて着替えを済ませ、M井さんに教えてもらった畳の敷いてある部屋へ行くとY田さんがいた。どうやら86km過ぎの関門に捕まったみたい。30km辺りで風のように追い抜いて行った塩竃のK村女史も同じ所から収容バスに乗った由。う~ん残念。今年もリベンジ成らずか。

 少し離れた所に北海道のオバサン3人組がいた。首にレイをした人に「悪かったね」と言うと、「いや~、楽しかったねえ」との返事。結局義理の姉妹達は12時間半近いタイムで、ほぼ同時にゴールしたみたい。一番若そうに見える女性が10時間台でゴールしたと話していたのにはビックリ。相当の実力者のようで、後で調べたらURC所属となっていた。

 体調が落ち着いたのでテント村に行く。塩竃のO笠原さんが「ビール2杯飲んだら」と言って飲み物券をくれた。2杯目に挑戦してみたが、やはり胃が受け付けない。だがソバを2杯とホタテ貝を食べ、お握りは盛岡行きのバスの中で食べた。12時間02分で走った去年はホタテ貝しか食べられなかったのに、今年は低温とアスリートソルトのお蔭で快調だ。

 膝痛で苦しんでいたD口さんも見事完走。終始取材に付き合ったS木さんも気力でゴールし、出迎えていた奥様と感激の再会を果たされた由。M仙人は10時間台での堂々たるゴール。O川さんY川さんも好タイムでゴールされたようだし、後半レースを共にしたM井さんも元気にゴールされた。

 仙台明走会のM井会長からは、50kmの部初出場のノリピーさんが見事完走されたと聞いた。何とかあの坂を下ったようだ。また同会のN田さんは100kmの部で7位入賞、女子では確かT中さんが2位、年代別で1位になったと聞いた。宮城UMCの仲間として心から快挙を讃えたい。

 盛岡から乗った新幹線では、牛乳を飲み笹かまぼこを食べた。仙台駅では野菜ジュースを飲んだ。少しでも体力の回復を図るためだ。家に着くと愛犬が猛烈に尻尾を振って出迎えてくれた。この日は妻が鳥海山へ泊り込みで絵を描きに行き、愛犬が留守番をしてくれていたのだ。荷物を玄関に置き、彼と夜の道へ散歩に出かけた。

 後日、イーグルスさんがBBSへ書き込みをしてくれ、彼が練習量が少ないと話していたのは月間の走行距離が300kmにまでは達してないと言う意味だったことや、レースに備えて坂道でのトレーニングを積んでいたことも知った。道理で12時間を切るタイムでゴール出来た訳だ。

 ノリピーさんからは写真と手紙が送られて来た。坂道の途中での私の助言は、彼女にとって最も適切なアドバイスだったようだ。何か役立ったことは嬉しいが、心配なのは彼女が足首を捻挫したこと。幸い軽いようだが油断は禁物。捻挫は癖になるし、良く治さないで走ると危険なのだ。50kmの旅を経験して、彼女のランニングライフにも新たな1ページが加わったことだろう。

 私はゴール時の写真を注文した。年甲斐も無くクレムゾンレッドのユニフォームを着た老人が歓喜に溢れ両手を挙げている。楽天のマー君と走った今回の「いわて銀河」の良い思い出になると思う。その代わり完走メダルはその日のうちに捨て、完走証やプログラムは完走記を書き終えてから捨てた。今年は今年、そして来年はまた新しい出会いがあるだろう。思い出は自分の心の中にそっとしまっておくだけで良い。<完>





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Last updated  2007.05.30 04:26:09
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