マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2007.06.17
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<洞口家住宅から十三塚公園まで>

 掘割に囲まれた洞口家住宅に別れを告げ、ダイヤモンドシティに向かう。仙台東部道路の高架下に大量のゴミが投げ捨てられている。美しい田園風景にそぐわない不埒な行為に怒りが湧く。ダイヤモンドシティ到着は10時20分頃か。D口氏から集合時間と館内での行動について説明を受け、早速新しい建物内に入る。

 お握りはリュックに入っているので、後はビールを買おうか。M越デパートの店舗にはたくさんの食料品が並び目を奪われる感じ。ようやく棚で目当ての缶ビール発見。手に持ちながらレジを探しているとなにやら行列が。キウイフルーツの試食だ。これは良いと1皿いただく。ビール代を支払ってロビーのソファーへ。ここは涼しくて良い。汗臭くて申し訳ないがどっかと腰を下ろしてお握りを食べ、ビールを飲む。

 つい先ほど洞口家住宅前でエードを受けたばかりなのに、案外スムースに食べられる。まだ10kmも走ってないのに、お握り3個が食べられるのも不思議。おまけに仲間のK山長老からはクリームコロッケをいただいた。私があげたアスリートソルト3粒のお返しらしい。M井さんが食べてる焼きソバも、K山氏が食べてる弁当も美味しそう。こんなことなら何もコンビニでお握りを買うこともなかったか。

 1時間以上も休んだためか、疲れは全くない。11時45分約束どおり駐車場前に第1グループが集合。メンバーを確認して次のポイント「雷神山古墳」に向かう。田圃に風が渡り、イネの葉が翻る。最終目的地の高館の山も、わずかに雪を戴いた蔵王連峰の山並みも遥かに見晴るかす絶景。気温が徐々に上がって来たようだが、汗が噴出す感じではない。まさに至福の一時だ。

 長い田圃の中の道をようやく館腰駅の方角へ右折。駅の裏側から雷神山東麓の遊歩道を通り、途中から古墳への山道を登る。巨大な墳丘に感嘆の声。今は芝生になっているが墳丘の周囲には周濠があったことが窺える。陪塚の小塚古墳も右奥に見えた。古墳の後円部に登頂。名前の由来になった雷神の祠の前で私から簡単な説明。皆神妙に聞いてくれた。巨大な墳墓に眠る「名取大王」に別れを告げ、下山途中第2グループと入れ替わる。

 古墳の裏側には説明板とトイレがあった。名取市がこの歴史的な遺産を大事にしてることが分かる。清冽な掘割の流れに沿って細い道を走る。歌枕で名高い多賀城の玉川はコンクリートで固められて興ざめだったが、ここは自然が残されていてとても良い感じだった。行き交う女子中生が挨拶してくれた。木々の合間から薬師堂古墳(?)が見えた。地図によれば付近には観音塚古墳もあるみたいで、メンバーは急に古墳の愛好者になった感じ。

 野球場脇の林を抜け、旧中沢家住宅へ。ここは名取市指定の文化財になっていて、老婆が一人留守番をしていた。その老婆にメンバーが色んなことを尋ねるのだが、適当な返事が返って来ない。意味が飲み込めていないようだ。ここは江戸時代の典型的な農家だったのだろう。その奥の十三塚公園が美しい。名取市民球場では中学生の野球大会の真っ最中のようだ。そして坂の上にはA山さんのエードが待っていた。

 ここ十三塚の名前はまだ幼い頃に祖母から話を聞いたことがあったが、それが何ものでどこにあるのかは分からなかった。民俗学者柳田國男の著書にも出て来る全国各地の「十三塚伝説」とは一体何なのだろう。古墳があった感じはする。その証拠に付近には「箱塚」の地名も残っているようだ。ペットボトルに水と塩を補給し、木漏れ日の下でグレープフルーツの輪切りを食す。冷たくて美味しいエードに暫し暑さを忘れる。





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Last updated  2007.06.19 16:11:35
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