マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2007.09.11
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 久しぶりに青空が戻り、今日は山道を走って帰った。その道すがら、萩の花が咲いてるのを何箇所かで見かけた。もうこんな季節になったのだ。気のせいか大気も少しひんやりし、暑かった夏の頃に比べれば走りやすくなったようにも感じた。

 萩の花で思い出すことがある。まだ図書館に勤めて日が浅かったころのことだ。東京から赴任した課長に、「この辺の萩はどんな種類があるの」と聞かれて、「ミヤギノハギとセンダイハギ」と答えたら即座に笑われた。「センダイハギはお芝居だろ?」と言うのだ。

 課長の言うとおり伊達藩のお家騒動をテーマにした「伽羅先代萩」と言う名の歌舞伎はあるが、センダイハギと言う種類の萩も聞いたことがある。だが、まだ駆け出しの図書館員だった私には、自信を持って「ちゃんとあります」と証拠と共に答えるだけの分別はなかった。「センダイハギ」の植生と実態を知ったのはそれから何年も過ぎてからだった。

 帰宅して歯医者に行く。今日は病んでいる歯を抜くことになっており、それだけで朝から憂鬱だった。待合室で待つこと2時間近く。これでは何のために時間を予約してるか分からないじゃないかと、変な怒りが込み上げて来た。その割にいざ椅子に座ると、尻の辺りから冷や汗が滲んで来たようだ。

 歯科医はレントゲン写真を見ながら奥のインプラント部分の病状について説明する。もう3度ほど同じ説明を聞いた。先週暫く様子を見ましょうと言う話に、これでは何時まで経っても埒があかないと業を煮やし、潔く抜くことをお願いした私だった。ひょっとしてこの先生は自信がないのかとも勘ぐったのだ。インプラント(人工歯根)を行うためには、歯科医と口腔外科の2つの資格が要る。先生はきっと口腔外科の資格が無いんだろうとも思った。

 だが、今は炎症が治まっているし、最奥部の歯を抜くとその手前のインプラント部分も弱くなり、噛むことが困難になるとの説明が良く理解出来、今回は抜かないことで合意した。ただ、歯石は除去して欲しいとお願いし、歯間ブラシの使い方を歯科技工士の方から教わって帰った。

 最初のインプラントを行ったのは16年前の沖縄でのこと。優秀な女性歯科医の勧めで琉球大学医学部口腔外科の先生が手術してくれた。女性歯科医はその何年か後に沖縄県で初めての女性副知事に推薦されたが、ある政党の反対にあった。余りの自信と豪胆さが裏目に出たようだ。エピソードも幾つか知っているが今回は止めておこう。

 2番目のインプラントは山形で7年前に受けた。この先生は学術的な興味が旺盛な方で、この先生のためなら実験台になっても良いと思って協力したのだった。だが、虫歯の親知らず歯の根っこを引き抜き、それを反対側の下顎骨を削って埋め込む手術には、少し無理があったのだと思う。何故なら最初からグラグラしていたからだ。

 この先生は自信と言うよりは、学問的な良心から歯の移植を勧めてくれたのだと思っている。歯で苦しむのも段々歳を取って来た証拠だろう。今日は思わぬ「歯無しの話」になった。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.09.11 20:08:10
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: