マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2007.09.29
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<闇夜を一人トボトボと>

 90.5km地点の第1仮眠所から歩き始めてどれくらい経ったか頃か、後から声を掛けて走って来た人がいた。名前入りの反射材と鈴の音とで私だと分かったようだ。声の主は秋田のF原さん。昨年ほぼ同時にゴールした好青年だ。昨年は第1日に膝を傷め、第2日はほとんど歩いたと話していたが、「今回はどこも傷んでないのでこのまま走り通します」と元気良く暗闇の中へ消え去った。

 東北電力相川火力発電所前を通過。ここは去年物凄く淋しく感じたところで、思わず愛犬の名前を呼んだものだ。(笑)沢根の三叉路へ向かう途中、多分98km地点辺りで誰かが前から歩いて来るのに気づいた。時間は11時近いはず。道は真っ暗なのに良く一人で歩けるものだと驚く。ひょっとしたら相手の方がもっと驚いたかも。

 沢根の三叉路から旧佐和田町へ入る。ここは細長い街道が続き、あの曽我ひとみさんとジェンキンスさん一家が住んでる町だ。昔の佐渡金山もこの周辺にあったはず。街外れに海沿いの道へ右折の標識があった。その辺からポツリポツリと雨が降り出す。去年はかなり手前から強い雨だったことを思えば至って楽なものだ。

 105km地点の第2仮眠所へは0時9分に到着。昨年より1時間ほど早い。S木さん手作りの暖かいスープなどをいただき、2階の仮眠室へ向かう。先客2名が仮眠中。極力音を立てないよう注意し、まず膝などへ湿布薬を張る。今日一日酷使した足に少しでも休養を与えるためだ。だが、毛布に包まって横になったものの緊張が解けず全く眠れない。

 そのうち誰かが隣の部屋に来て、再び降りて行った。階下で男女が話している。どうやらD口氏とR子さんみたい。ひとしきり聞こえた声が暫くして止み静寂が戻った。2人とも前後してスタートしたようだ。よ~し、そろそろ私も行くか。出発前にもう一度スープをいただく。時刻は去年より35分早い1時55分で休憩時間は1時間46分だった。

 佐和田から真野の町へ入る。ここは奈良時代に佐渡国府や国分寺が置かれた由緒ある地区で順徳上皇陵もある。この町外れでむやみに腹が空き、マンゴージュースを飲みクリームパンを貪る。ようやく落ち着いて国府川に架かる橋を渡る。後は朝になる前にどこまで歩けるかだ。地図は見ない。昨年も歩いたので道を迷うことはない。夜中の風が案外肌寒く感じるのは海岸が近いせいだろう。

 小屋作りのバス停で誰かが眠っている。次の小屋は無人。足も痛いしここで寝ても良いのだが多分眠れないだろう。とうとう去年朝食を摂ったバス停まで来た。初めての200km超級だったのに、良くこんなところまで寝ないで歩けたものだと自分のことながら感心する。今年はもう少し先へ、行ける所まで行ってみようか。118km地点の田切須集落付近でついに夜明を迎える。ふう~っ。 





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Last updated  2007.09.29 19:01:42
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