マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2008.12.09
XML
カテゴリ: 人生論
サボる男、無責任男

第1現場の責任者はまだ若い人だ。それが良く仕事をサボっては居眠りしている。私が立哨から帰って事務室の扉を開ける音で、慌てて起きる始末。誰も来ないと思って油断し、すっかり熟睡しているのだ。ちょっとの間だけ目を開けているが再び眠りに就く。珍しく起きてるかと思えば、今度はネットサーフィンをするか携帯電話で何かを検索。大部分の仕事は入社してまだ数年の若者にやらせている。

その責任者だが、朝の出勤が遅い。2年半くらいで定時に来た試しがない。つまり遅刻の常習犯なのだ。酷い時は30分以上も遅れる。本来なら少なくても始業の10分前には来て着替えをし、定時に仕事を開始するのが普通だろう。だがこの男、自分がやるべき仕事を私に押し付けて来た。契約先の責任者から頼まれれば、嫌とは言えないのが辛いところ。11時半出勤の遅番の時、彼が出勤するのは午後1時ころ。それから昼食を摂り、仕事に就く(=眠る)のは2時からなのだと、後輩の若者は私に嘆く。

だが、彼の遅刻が支店の上司にばれ、ある朝突然課長が事務室にやって来た。遅刻の現行犯を確認するためで、私も事情聴取された。そうとは知らずいつものようにのんびり出勤した彼。まさか事務室で上司が待っているとは。「遅刻は当ビルとの契約違反を意味する」等々懇々と説教され散々油を絞られた彼は、さすがに青くなった。常習的な遅刻の原因は夜遊びだった。帰宅は毎晩0時半ごろと上司に答えていた。

暫くは真面目に出勤し出した彼だが再び遅れ出した。その態度が改まったのは彼が犯したミスで支店長が謝罪に赴くことになった日。その重要な日にも彼は遅刻した。支店長に一喝された彼は、ようやくことの重大さに気づいた。こんな若者と一緒に仕事をする私は、もう決して甘い顔をしないことにした。

この夏私は第2現場でシュレッダーと格闘した。ビルのテナントが移転するために大量の機密文書を処分するためだ。それを見かねた上司が、1人の助っ人を派遣してくれた。その男は1日8時間勤務。一方の私はその現場は1時間だけが正規で、後は残業になる。この助っ人、来た翌日に変なことを言う。初日、私が帰った後ダンボールが全部崩れ、それを積み直すのに30分かかったと。

ダンボールが全部崩れるような積み方はしていないし、万一崩れたとしても5、6分もあれば積み直せるはず。これは信用出来ない男だ。私は心の中でそう思った。この男、私が幾ら言っても処理量が増えない。私が居る時間帯は何とか働くふりをしているが、私が帰った後はのんびりしている感じなのだ。その証拠に本来紙くずが散らばっているシュレッダー室だが、私が出勤すると塵一つ落ちてない。

つまりこの男は機密文書を裁断する代わりに、しょっちゅう室内の掃除をしていたのだ。勤務時間から考えると最低でも3回はしている。1回につき30分かけないとあんなにきれいにはならないはず。掃除は1日1回で良いと言うのを守らないのは、掃除の方が作業よりも楽だからだ。彼がサボるお陰で、この夏私はクタクタになるほど作業をする羽目になった。毎日処理出来ないほど届く段ボール箱。

2ヵ月後、彼は他の現場へ廻された。彼が以前勤務した駐車場では4台の車をぶつけたこと。ダンボール箱回収の仕事を任された別の現場では、上司の目を逃れてサボってばかりいたこと。現在の勤務先でも理屈ばかりこねて、少しも仕事を覚えようとしないこと。彼に関するそんな風評が届いた。やはり初日に感じた私の印象は間違ってなかったようだ。人間は信用が第一。ただし、無責任男の彼にそんな言葉が通用するかどうか。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.12.09 14:37:21
コメント(2) | コメントを書く
[人生論] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: