マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2009.10.31
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カテゴリ: 人生論
妻の不機嫌そうな表情に気づいたのは、「佐渡島一周」から帰宅した後だった。否、厳密に言えばそれ以前の夫婦喧嘩以降だったかも知れない。ウルトラレースで何日か留守にした後、妻の様子がおかしいことはこれまでもあった。私の方は辛く厳しいレースを終えてホッとしているのだが、妻にしてみれば私が1人だけ楽しんで、自分は放っておかれたような気分になるみたいだ。

昨夏、私は「立山登山マラニック」で怪我をした。帰宅後激痛に苦しんでいたが、妻の様子を見て2週連続でハイキングに出かけた。彼女のストレスを発散させるためには、大自然に触れるのが一番だと知っていたからだ。痛みを隠して12kmの山道を2度歩いたことが、その後腱鞘炎を悪化させる原因となったのは確かだが、あの状況では止むを得なかったと思う。

それに比べ今回は少し油断していた。自分はずっと温泉に行きたいと思っていたのだが、私に遠慮して言い出せなかったと妻は言う。日帰りならまだしも、3泊4日ほどのレースだと、愛犬との朝夕の散歩も彼女が引き受けることになる。仕事を持つ妻にとっては、結構負担に感じているのだろう。

それ以上に嫌なのは、私がマラソンに夢中になって温泉に行けないことなのだとか。もしそうなら女友達とでも行けば良さそうなものだが、彼女はよほどでもない限りそうはしない。世の中には「亭主元気で留守が良い」の名文句もあるのだが、どうも我が家には該当しないみたいだ。

佐渡島から帰って以降、私なりに配慮して近場の野草園にも行ったし、映画や美術館にも一緒に出掛けた。それでも彼女にとっては不満だったみたい。安いバス旅行で良いから月に1度は2人で出かけたい由。それならそうと、旅行会社から送られて来るパンフレットを見て、自分が行きたいところを提案すれば即座に解決するのだが、それすら遠慮だったとはねえ。

妻の言い分を聞き、早速3件のバス旅行を申し込んだ。その「1回目」が明日の旅行。明日は朝早く出かけ、夜遅い帰宅になるため多分日記は書けないことを予めお断りしておく。さらに、妻からの注文が続いた。私の来年のレース参加予定を、予め自分にも教えて欲しいとのこと。

私がカレンダーにレースの予定を書き込み、それを見た妻が事後承認するのがこれまでの我が家の暗黙のルールだった。それが事前にチェックし、あまり長い日程のレースは困ると言い出したのだから参った。これまでだってレース参加は月1回を原則とし、体への負担や必要経費などの点から慎重に選んでいた積もりなのだがねえ

急遽練りに練って翌年の計画を立て、次の日妻にそれを見せた。まだ不満が残るようだが、月に1度は私と2人でバス旅行に行くと言う条件で何とか許可。その際私も申し入れをした。来月の沖縄行きの経費を一部前借したいこと。来年パソコンを更新する際は、家計からの補助をお願いしたいことの2点だ。「転んでもただじゃ起きない」とはこのことじゃよ。むふふ。

さてマラソン費用を稼ぐため、私は70歳まで後4年半は働く積もりだが、妻自身はせいぜい65歳までと言う。記憶力が落ちて提出書類を書くのが大変と言うのがその理由だ。強いストレスを感じてまで働く理由はさらさらないし、退職後は本当に自分がしたいことをすべきとも思う。老後のあるべき夫婦像とは何だろう。先日亡くなった女優の南田洋子と、認知症になった彼女を5年間に亘って介護した夫の長門裕之の姿から、そんな想いを抱いた私だった。


 今月のラン&ウォーク > 

月間走行回数:10回(うちレース1回) 走行距離:198km 月間ウォーク回数:毎日 距離:252km 年間走行距離:2033km 年間累計:3831km これまでの累計:69、253km 





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Last updated  2009.10.31 20:12:44
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