マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2009.11.06
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パリーグのCS第2ステージ第4戦では、負けていた楽天が途中から岩隈を中継ぎに出した。第1戦ではまさかの逆転サヨナラ劇。第2戦は接線だったものの再び日ハムに苦杯を舐め、第3戦では田中の好投もあって何とか1勝した楽天だったが、第4戦も日ハムが2点リードしていた。

本来なら中継ぎで投げるようなコンディションでなかった岩隈が何故あの場で出て来たのか不思議だったが、あれは岩隈本人が監督に直訴しての出場だったようだ。だが何とかピンチを凌ごうとした願いも空しく、3ランホームランを打たれ惨めな敗戦となった。岩隈はベンチで泣いていたようだ。それを日ハムの選手達は観ていたのだろう。試合後の歓喜の中でも「岩隈さんが泣く姿を見て、自分たちはパリーグの代表として日本シリーズで負ける訳には行かないと感じた」と日ハムの選手が話したそうだ。

夢だった日本シリーズへの進出が適わなかった楽天は、目下Kスタで秋季練習の真っ最中だ。新監督は前広島カープのブラウン氏に決まり、コーチなどの陣容も発表された。そして今季投手陣の中心となった、田中、永井、小山のアリゾナキャンプ行きが決定した。酷使した体の疲れを取り、さらに今後のために必要な体力づくりをして来るのが目的とか。だが、岩隈が同行しない理由は知らない。一番疲れている投手は彼のはずなのに。

野村監督の辞任問題に関して、私の身の周りでも小さな変化があった。第1現場の「引継ぎ簿」には、勤務上の引継ぎ事項と共に楽天を応援するメッセージを書き添えていたのだが、遅番の同僚が野村監督の言動に対して厳しい批判を書き出したために、楽天のことをこのノートに書くのを止めることにした。時間的に直接顔を合わさない2人が共通の話題を持てるよう、かつての上司の提案で始まった「楽しみ」だが、険悪な雰囲気が漂うのではもう無理。

第2現場に手伝いに来るSさんも大の野球好き。補欠ではあったが、高校時代は硬式野球部だったとか。野村監督の信奉者だった彼だが球団の辞職勧告に腹を立て、今後楽天は応援しないと決めた由。リーグ2位で首を切られるのが納得出来ないと言うのがその理由。来季は菊池投手が入団する西武を応援するとか。彼ほど極端ではないにしても、私も来季はどんな形で応援すべきか正直迷っている。

さて、海の向こうではニューヨークヤンキースのゴジラ松井が大仕事をやった。何と日本人初のワールドシリーズMVPに抜擢されたのだから驚く。今季は膝の故障などからDHでの出場が多かった。左手首の骨折から始まり、両膝の手術など、ここ数年間は故障に悩んでいた松井だった。良くその試練に耐え、栄光を勝ち取ったと感心している。

松井が通った石川県根上中学校時代の校長先生だったN先生とは石川勤務時代に偶然知り合ったのだが、Nさんは中学時代の彼のことを良く覚えていて、松井はその頃から真面目で努力家だったと話してくれた。その性格は今も変わらないようだ。どんなにピンチに陥っても、彼の表情にはほとんど変化がなく、いつも飄々としている。私が一番好きなのがそこだ。

ワールドシリーズでMVPを取った松井だが、このままヤンキースに残るかは不明。今季で契約が切れるため、他の球団に移籍する可能性もあるようだ。理由は守備機会の有無。DHだと守備に就かないため、体のキレが悪くなると言うのが松井の立場。だからスタメンで外野を守れるチームから誘いがあれば、長年親しんだニューヨークを離れる選択もあるのだとか。

さて日本シリーズだが、昨夜の9回は痺れた。日ハムが4番高橋のホームランで2対1とした時はこれで勝ったと思ったのに、その裏に何と亀井、阿部の2本のホームランでサヨナラ勝ちと言う衝撃的なゲームになった。これで巨人の3勝2敗。チャンピオンに王手を掛けた訳だが、このまま日ハムが黙って引き下がるとも思えない。

きっと札幌の本拠地に戻った日ハムは熱心なファンの応援を受け、必死の戦いを繰り広げるだろう。岩隈があの日涙を流したさっぽろドーム。今季パリーグの覇者としての意地を、その球場で見せてくれると思う。日本一が決まるまで残された試合は最大で2つ。リーグチャンピオン同士の息詰まるような戦いを期待している。





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Last updated  2009.11.06 18:43:00
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