マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2011.02.06
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カテゴリ: 人生論
 「お父さん、オイアイって知ってる?」。妻が私にそう尋ねたのは、確か2日ほど前のことだった。「オイアイではなく、アイオイだろ。兵庫県の相生市」。そう私は答えた。「そうそう相生。でも地名じゃないの。歳とってからも夫婦がいつまでも一緒に暮らすことなんだって」。どうやら彼女はテレビ番組を観て、何か感激することがあったようだ。



 次に宮城谷昌光著の「夏姫春秋」。上巻は既に読み終え、昨夜から下巻に入っている。彼の著書は勝田マラソンの後に読了した「史記の風景」に続き、「花の歳月」も読み終えている。今回の「夏姫春秋」は、これまで読んだ彼の著書とは全く趣が異なる。言って見れば「人間の深い業」がテーマ。強烈な場面に出くわし、思わず読書を中断してしまった。

 愛犬との散歩、朝食に続いて新聞を読み、いつもの番組を観る。だがその途中で眠たくなった。その間に妻はジョギングに出かけたようだ。一眠りした私も着替えて、近所の坂道へ走りに行く。途中走友会の若いメンバーに会う。膝を傷めて今はゆっくり走っている由。その後遭遇した妻に、11時には出かけることを告知。

 今日は映画を観ることになっていた。本当は「別府大分マラソン」の中継があるのだが、妻との約束を優先したのだ。「僕と妻の1778の物語」がそれ。ガンで死に行く妻を励ますために、SF作家の夫が毎日小さなお話を書いてプレゼントする話。主役は夫役が草なぎ剛で、妻役が竹内結子。予告編の通りなかなか素晴らしいストーリーだった。

 映画は作家眉村卓夫妻に起きた実話をリメイクしたものとか。草なぎは例の露出事件で顰蹙を買ったが、その後立ち直って活躍している。竹内結子は歌舞伎俳優の中村獅童と離婚したばかり。だが作品中での2人はそのような過去を引きずることなく、至高の夫婦愛を演じていた。最後のシーンでは思わず涙を流す観客が多かった感じ。

 「どうだった?」。そう尋ねる妻に、「良かったよ」と涙を拭きながら話すと、彼女は「眠っていたの」と一言。1時間40分のランニングに疲れ、讃岐ウドンの大盛りに満腹し、映画館内の暖かさに、つい眠気が差したのだと思う。それはそれで良し。少し眠って疲れが取れたら、また元気が出ると言うものだ。

 妻がどこかに立ち寄ってる間に帰宅し、愛犬との散歩を済ます。さて、「相生」とはなかなか素敵な言葉。一人ではなく相手と共に生きて行くのは、時には大変な苦労にもなる。健康に不安が生じる老後となればなおさらのこと。今日の映画は、夫婦のあり方を考えさせてくれたように思う。さて、「別府大分」を走った走友達の結果はどうだったのだろう。





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Last updated  2011.02.06 17:37:02
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