マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2011.07.06
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カテゴリ: 健康
 周囲に病人が増えた。私の兄は71歳だが、脳出血で倒れてから35年になる。つまり最初に倒れたのが36歳の時で、その後2度発作を起こしている。体は自由が利かず、自由に話すことも出来ない。脳血管がもろくなったせいか精神的にも不安定で、たまに異常な行動を伴うことがある。それでも食欲は旺盛で、当分死あの世へ行く気配は無さそうだ。



 近頃良く電話をくれるのが妻の姉。それまでもパニック障害が見られたが、3月の大震災以来不安が増え、良く眠れないようだ。鬱もあるようで、時には「死にたい」と漏らすこともある由。寡黙な夫はなかなか話を聞いてくれないとこぼし、結局は妻が相談相手になっている。でも自分で精神科へ行こうとするだけ正常なのかも。

 その夫である義兄はかつて胃がんの手術を受けた。その後の経過は良く、今も働いている。同じ職場の上司が妻の兄。彼は何年か前、大腸にポリープが見つかり摘出している。そしてつい最近検査を受けた結果前立腺がんが見つかり、昨日手術を受けたばかり。その妻、つまり義姉も数年前にがんの摘出手術を受けている。こうして見ると私達の年齢では何らかの病気に罹るのが普通なのかも知れない。

 大震災直後の妻は正常ではなかった。あの天変地異が妻の精神を不安にさせたのは間違いないが、その影響で私も相当のダメージを受けた。長く続いた不眠と不安。そして妻の態度の急変が私の心臓に不整脈を引き起こした。今だから話せるが、あの頃は絶望の真っ只中。心配した娘がわざわざ四国から訪ねてくれたのもその頃だった。

 だが意外なことに、その妻がミスなく仕事を続けていることを、彼女の上司から聞いた。そして妻の精神状態が改善されたのは、皮肉にも妻の姉から頻繁に電話が来るようになってからだ。姉の相談に乗ってるうちに、自分自身を含め客観的に判断出来るようになったのだと思う。

 心と体は一体のもの。体が不調になれば心も風邪を引く。まして未曽有の大震災に遭遇したあの時期、心は大いに乱れ、体調にも変化をもたらしたのだと思う。ほとんど物的な被害を受けなかった私達でさえ大きな影響を受けたのだから、家族を失い、住処を失い、職場を失った方々の心と体は、きっと悲鳴を上げ続けているはず。まして親を失った幼子の心はいかばかりだろう。





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Last updated  2011.07.06 17:53:36
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