マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2011.10.19
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カテゴリ: 生活雑記
買って来た玉ネギの苗はその日の午後に植えた。100本と言えば多いようだが、根が浅く広がらない玉ネギは、1本当たりの広さをさほど必要としないから、畝1筋で済む。先ず指で穴を掘り、苗を植え、再び指で土を補うだけで良い。まあ30分くらいもあれば十分か。植え終わった後はパラパラと化学肥料を施し、如雨露で水を撒いた。

9月半ばに種を播いた白菜も、1カ月ほど経つと少しは白菜らしくなる。23個ほどの白菜がいつ頃から結球し出すか楽しみだ。楽しみと言えば今年初めて生ったユズ。まだ緑のままだが、黄色く色づくのは何時ごろだろう。そしてこれまでかなりの実が落ちた柿が、今年はほとんど落ちずに残っている。そのため、細い枝がしなっているほどだ。

その食べごろの柿を巡って妻と論争になった。枝から幾つかもいで妻にも勧めた。堅さがあるし、甘さが乏しい我が家の甘柿。私にはそれでも美味しいのだが、妻は熟してから食べると言う。まあ人によって好みが違うため、私だけが朝昼晩と1日3個の柿を食べていた。それが昨日「干し柿にするからね」と突然の宣言。

私は妻に言った。「干し柿にするには堅さからいって今が良いけど、気温が高いからカビが生えてダメになるよ」。それはこれまでの経験上からの意見だった。仙台の気温だと11月末にならないと冷たい風が吹かない。干し柿作りには寒風が必要。ところがその頃になると完全に熟してしまい、とても干し柿を作るどころではないのだ。

それでも妻は、「余所の家でも作っているから」と頑張る。それは渋柿の場合だろう。「作るなら作っても良いけど、必ず失敗するよ」と私は言って、これまで通り1人で食べている。確かに完熟になってから食べたら美味しいと思うけど、一旦熟し始めたら早く、120もの柿を急いで食べられるはずがないのだ。

今回の怒りには伏線があった。先日クルミを拾って来た時、「食べる?」と妻に聞いた。その返事が「何年か前のがあるから食べない」由。そんなに前のでは味が変わり、第一脂分が酸化して体に悪い。古いのはさっさと捨てるべきなのだが、彼女はそんなことも知らなかったのだ。

さらに不思議だったのがカスピ海ヨーグルト。ある時食べたら「飲むヨーグルト」状態になっていた。そこで冷蔵庫の中を確認すると「成分調整牛乳」。道理で上手く固まらないはずだ。脂肪分3.6%以上の成分無調整牛乳じゃないと失敗するのだ。だがそのことを忘れ、つい安いと喜んで買ったのだろう。

その銘柄の牛乳はヨーグルトには不向きだと、つい先日妻自身が言っていたばかり。だから「それなのに何故?」と思ってしまうのだ。妻と私は3学年違う。たったそれだけでも、子供の頃の食生活は「月とスッポン」ほど違うはず。私は戦後の「配給制度」に苦しんだ経験があるが、妻には「飢えた」経験が全くないのだと思う。

過酷な時代に育った私は、例えどんなものでも感謝して食べることが出来る。何せ腐りかけのサツマイモや、裏の畑からかっぱらったネギを刻んで食べていた時代。ゴマ塩を振りかけただけのご飯も美味しかったし、生卵などは大変なご馳走だった。そして進駐軍の兵士が戦車の上から投げるガムやコーヒーを争って拾ったのだから。

私は食べ物を粗末に出来ないし、「こげ」でも食べられる。「もったいない」を合言葉にして生活改善を進めたアフリカの女性がつい先日亡くなった。確かノーベル平和賞の受賞者だったと思う。日本は「飽食」に慣れ切っているが、そのうち世界では食べ物が大量に不足する時代が必ずやって来る。食べられることに先ず感謝。それが大事だと思うのだが。





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Last updated  2011.10.19 18:04:36
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